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人生最大のやらかし②
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ちなみにこの男、あの結婚相談所を経営する会社の女社長の息子らしく、普段は奥に引きこもっているようなのだが、たまたま僕の姿を見掛けたから担当を買って出てくれたのだそうだ。
……ありがたいような、ありがたくないような。
でも普段は誰かの担当につく事がないと聞き、言われてみたらそりゃそうかとも思う。
だってこんな顔面偏差値の高い社長令息が普段から表にいたら、女の子達は彼の美貌に見惚れ、マッチングの登録相手と比べて現実にがっかりし、すべて破談に成りかねないではないか。
少し癖のある、艶やかな黒髪。
鼻はスッと高く、ちょっとだけ意地悪そうに歪む唇は、同性の俺から見てもドキリとするほど色っぽい。
切れ長の二重の瞳は少しだけ灰色がかっていて、なんとなく子供の頃飼っていたハスキー犬を思わせる。
だから自分とは全く異なる人種だというのに、こんな風にあっさり気を許してしまうのかもしれない。
「俺も、そう思う。
俺みたいな良い男に想われてんのに、気付きもしないで他のヤツのケツをず―――っと追いかけ続けるとか……。
やっぱり、あり得ないよな?」
ニコニコと笑っているはずなのに、何故か彼から怒りの波動のようなモノを感じた気がした。
……なのにその美しいガラス玉みたいな瞳に視線が吸い寄せられ、そらす事が出来ない。
他人と目を合わせるのなんて、僕は一番不得手としていたはずなのに。
そしてこれまた素面であれば絶対にしなかったと思うのだが、酔っ払いの僕は何を思ったのか彼の頬に手を伸ばし、にへらと笑って告げた。
「スッゲェ、自信じゃん。ウケる!
まぁでもホントそいつ、もったいない事をしてるなぁ。
だって早乙女くん、こんなにも綺麗な顔してんのに」
すると早乙女くんは一瞬驚いたように瞳を見開き、それからニッと悪戯っぽく笑って彼に触れる僕の指を優しく握った。
……ありがたいような、ありがたくないような。
でも普段は誰かの担当につく事がないと聞き、言われてみたらそりゃそうかとも思う。
だってこんな顔面偏差値の高い社長令息が普段から表にいたら、女の子達は彼の美貌に見惚れ、マッチングの登録相手と比べて現実にがっかりし、すべて破談に成りかねないではないか。
少し癖のある、艶やかな黒髪。
鼻はスッと高く、ちょっとだけ意地悪そうに歪む唇は、同性の俺から見てもドキリとするほど色っぽい。
切れ長の二重の瞳は少しだけ灰色がかっていて、なんとなく子供の頃飼っていたハスキー犬を思わせる。
だから自分とは全く異なる人種だというのに、こんな風にあっさり気を許してしまうのかもしれない。
「俺も、そう思う。
俺みたいな良い男に想われてんのに、気付きもしないで他のヤツのケツをず―――っと追いかけ続けるとか……。
やっぱり、あり得ないよな?」
ニコニコと笑っているはずなのに、何故か彼から怒りの波動のようなモノを感じた気がした。
……なのにその美しいガラス玉みたいな瞳に視線が吸い寄せられ、そらす事が出来ない。
他人と目を合わせるのなんて、僕は一番不得手としていたはずなのに。
そしてこれまた素面であれば絶対にしなかったと思うのだが、酔っ払いの僕は何を思ったのか彼の頬に手を伸ばし、にへらと笑って告げた。
「スッゲェ、自信じゃん。ウケる!
まぁでもホントそいつ、もったいない事をしてるなぁ。
だって早乙女くん、こんなにも綺麗な顔してんのに」
すると早乙女くんは一瞬驚いたように瞳を見開き、それからニッと悪戯っぽく笑って彼に触れる僕の指を優しく握った。
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