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第一部 王立宮廷大学を目指そう!
10. イケメンの匂い
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私に関する事になると、過剰なまでに反応してしまう兄だったが、世間では、品行方正かつ公明正大で、多くの人から羨望と尊敬の眼差しを受ける、カリスティアでも有名な人物だった。
兄アレクシオスは、現在のルクサリス侯爵家の正式な当主であり、母から剣士としての才能と、膨大な魔力量の双方を受け継いだ、非常に優れた聖騎士だった。
母と同じく、正義や導きを示す女神であるユースティリア神を信仰し、その実力と家柄の両方により、今では若くして神聖騎士団の副団長も務めている。
神聖騎士団は、高潔・清廉な騎士団としても名高いが、その本質は神聖魔法を扱える神官でもある。
いくら剣技に優れていても、一定レベルの神聖魔法が使えない限り、神聖騎士団には入団することが許されない。
そのため我が国では、他の騎士団とは異なり、神聖騎士団の所属の騎士というだけで、一目も二目も置かれる存在なのだ。
――それだけではない。
兄は聖女アナスタシアの子供であり、若くして剣と魔法の才能の両方を発揮し、数々の魔物討伐の実績を積み上げてきていた。
そのため、貴族だけでなく、平民も含めた多くの人々から、尊敬や憧れの眼差しを受けている人物なのだ。
それに加えて性格は温厚で、誰にでも優しく(ただし、私に関する過剰反応は除く)、名門侯爵家出身の独身男性で、長身でスタイルも良く、そして何よりも、何よりも、何よりも、とてつもないイケメンなのだ。
これではモテないはずがない。
いや、本当にモテない理由が見つからない。
我が兄ながら、眩しい、眩しすぎる!
今でも月に何回かは、私宛に様々な貴族から手紙が届く。
私宛にはなっているものの、残念ながらその内容は、私に対するものではない。
兄は多くの名家の令嬢からのお誘いを断り続けているため、事実上、兄への取り成しを目的とした内容の手紙が、私宛に続々と届くのだ。
社交辞令とはいえ、相手の家や、相手の立場を傷つけることなく、また、恨みも買わず、さらに、可能性があると誤解させないように、内容を慎重に吟味して返事を出すことは、本当に大変なのだ。
まるで、女性に興味がないかのように振舞っている兄だが、なぜか妹の私には、グイグイ来てるようにしか思えてならない……。
そんな立派で、モテモテな兄を持つ私だが、今は本当に困ってしまっている……。
――はい、このようにベッタリしすぎなんです!
「……あの、お兄さま。対面にも椅子があるのに、なぜ私の隣に座っておられるのですか?」
「ん? そんなの決まっているだろう。私はカテリーナの隣に座るべきだからだよ」
――いやいやいや、その座るべき理由を知りたいんですけどっ!
ただ……
……スンスン。
「…………?」
アレクシオスはキョトンとした顔で、カテリーナの顔を見つめる。
でも、匂いはイイのよね……。
イケメンて、匂いまでいいものなのかしら?
兄アレクシオスの匂いは、カテリーナにとって非常に落ち着くものだった。
ベッタリすることは、それほど好きではなかったが、落ち着ける匂いのする兄の肩に頭を寄せていると、いつの間にか眠りに落ちてしまうカテリーナだった。
兄アレクシオスは、現在のルクサリス侯爵家の正式な当主であり、母から剣士としての才能と、膨大な魔力量の双方を受け継いだ、非常に優れた聖騎士だった。
母と同じく、正義や導きを示す女神であるユースティリア神を信仰し、その実力と家柄の両方により、今では若くして神聖騎士団の副団長も務めている。
神聖騎士団は、高潔・清廉な騎士団としても名高いが、その本質は神聖魔法を扱える神官でもある。
いくら剣技に優れていても、一定レベルの神聖魔法が使えない限り、神聖騎士団には入団することが許されない。
そのため我が国では、他の騎士団とは異なり、神聖騎士団の所属の騎士というだけで、一目も二目も置かれる存在なのだ。
――それだけではない。
兄は聖女アナスタシアの子供であり、若くして剣と魔法の才能の両方を発揮し、数々の魔物討伐の実績を積み上げてきていた。
そのため、貴族だけでなく、平民も含めた多くの人々から、尊敬や憧れの眼差しを受けている人物なのだ。
それに加えて性格は温厚で、誰にでも優しく(ただし、私に関する過剰反応は除く)、名門侯爵家出身の独身男性で、長身でスタイルも良く、そして何よりも、何よりも、何よりも、とてつもないイケメンなのだ。
これではモテないはずがない。
いや、本当にモテない理由が見つからない。
我が兄ながら、眩しい、眩しすぎる!
今でも月に何回かは、私宛に様々な貴族から手紙が届く。
私宛にはなっているものの、残念ながらその内容は、私に対するものではない。
兄は多くの名家の令嬢からのお誘いを断り続けているため、事実上、兄への取り成しを目的とした内容の手紙が、私宛に続々と届くのだ。
社交辞令とはいえ、相手の家や、相手の立場を傷つけることなく、また、恨みも買わず、さらに、可能性があると誤解させないように、内容を慎重に吟味して返事を出すことは、本当に大変なのだ。
まるで、女性に興味がないかのように振舞っている兄だが、なぜか妹の私には、グイグイ来てるようにしか思えてならない……。
そんな立派で、モテモテな兄を持つ私だが、今は本当に困ってしまっている……。
――はい、このようにベッタリしすぎなんです!
「……あの、お兄さま。対面にも椅子があるのに、なぜ私の隣に座っておられるのですか?」
「ん? そんなの決まっているだろう。私はカテリーナの隣に座るべきだからだよ」
――いやいやいや、その座るべき理由を知りたいんですけどっ!
ただ……
……スンスン。
「…………?」
アレクシオスはキョトンとした顔で、カテリーナの顔を見つめる。
でも、匂いはイイのよね……。
イケメンて、匂いまでいいものなのかしら?
兄アレクシオスの匂いは、カテリーナにとって非常に落ち着くものだった。
ベッタリすることは、それほど好きではなかったが、落ち着ける匂いのする兄の肩に頭を寄せていると、いつの間にか眠りに落ちてしまうカテリーナだった。
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