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2限目が終わりふとスマホを見て見ると通知欄にあのアプリが入っていることに気がついた。
普段マナーモードに設定しているからスマホに通知は来ても音はならない。だから気が付かなかったのだが、それにしても通知の量が多かった。
"〇〇さんからメッセージが届きました。返信しましょう!"
そんなメッセージが何個も届いている。
ーーこんなに届くものなのか。
バースをオメガの設定しているためほっといてもある程度来るだろうなと予想はしていたが、あまりの通知の多さに驚いた。
アプリを開きメッセージを見てみる。
「今夜21時から〇〇ホテルで会いませんか?」
「ベータですがあっちの方は強いと思います。お相手にどうですか?」
「3万でどうですか?」
そんな気持ち悪いメッセージばかりが10件以上届いていた。少しはマシな人いないのかと他のメッセージも開いてみてみる。
気持ち悪いメッセージには返信はしていない。会うつもりもないのに返信する意味もないと思ったから。
それでも1件1件見ていくと、まともなメッセージを送っている人が目にはいった。
「初めまして。31歳の公務員です。お時間があればお話でもいかがですか?」
普通の文章だが他と比べたらまともなのが明らかだった。
ーーこの人ならいいかも
選り好みをしているわけじゃなかったが、初めてのマッチングアプリならできるだけまともな人に会いたいと思うのは普通のことだと思う。
「うーん、なんて返信したらいいんだろう。いいですよ、は違うか」
うーんうーんと頭を悩ませながらやっと返信をすることが出来た。
「初めまして。メッセージありがとうございます。よろしくお願いします。」
ちょっと堅苦しかったかなと思いながら、これ以上いい文章が思いつかなかった。
返信をしてから気がついた。また考えるのに時間をとってしまった。バイトは14時から始まる。15分前には着いて、バイトの制服に着替えてゆっくりしたい。バイト先までは徒歩25分。地味に遠いのが難だ。
今は13時だからパジャマから着替えて髪を整えてたらちょうどいい。昼食も取っていなかったから適当に何か食べて行こう。
たいしてお腹は空いていないけど、何か食べないとバイト中にお腹が空いてしまう。
そうなったらお茶を飲んでやり過ごすしかない。何回かそうなったけど、空腹だと集中できなくて大変だった。
適当に取った服は白のトレーナーにどこにでもあるようなジーンズ。
オメガにしては169cmで背は高い方だからか、シンプルな服の方が似合うのは自覚していた。
髪をサッと梳かすと、伸びた髪が少し目にかかる。それがちょっと鬱陶しい。
食には特にこだわりがないから冷蔵庫に入っていた食べかけの菓子パンを食べた。
「そろそろ出る時間だなぁ」
準備を終えるとちょうど家を出る時間になった。
節約のために水筒に麦茶を入れ、社員証と共に黒いトートバックに詰める。財布や家の鍵が入っていることを確認し靴を履いた。
2年くらい毎日はいているスニーカーはボロボロになっている。
「行ってきます」
誰もいない部屋に言うのは、施設にいた時の癖。行ってきます、ただいま、いただきます、ごちそうさまでした。そういう教育はしっかりしている施設だった。
ガチャ
外は少し暖かかった。
普段マナーモードに設定しているからスマホに通知は来ても音はならない。だから気が付かなかったのだが、それにしても通知の量が多かった。
"〇〇さんからメッセージが届きました。返信しましょう!"
そんなメッセージが何個も届いている。
ーーこんなに届くものなのか。
バースをオメガの設定しているためほっといてもある程度来るだろうなと予想はしていたが、あまりの通知の多さに驚いた。
アプリを開きメッセージを見てみる。
「今夜21時から〇〇ホテルで会いませんか?」
「ベータですがあっちの方は強いと思います。お相手にどうですか?」
「3万でどうですか?」
そんな気持ち悪いメッセージばかりが10件以上届いていた。少しはマシな人いないのかと他のメッセージも開いてみてみる。
気持ち悪いメッセージには返信はしていない。会うつもりもないのに返信する意味もないと思ったから。
それでも1件1件見ていくと、まともなメッセージを送っている人が目にはいった。
「初めまして。31歳の公務員です。お時間があればお話でもいかがですか?」
普通の文章だが他と比べたらまともなのが明らかだった。
ーーこの人ならいいかも
選り好みをしているわけじゃなかったが、初めてのマッチングアプリならできるだけまともな人に会いたいと思うのは普通のことだと思う。
「うーん、なんて返信したらいいんだろう。いいですよ、は違うか」
うーんうーんと頭を悩ませながらやっと返信をすることが出来た。
「初めまして。メッセージありがとうございます。よろしくお願いします。」
ちょっと堅苦しかったかなと思いながら、これ以上いい文章が思いつかなかった。
返信をしてから気がついた。また考えるのに時間をとってしまった。バイトは14時から始まる。15分前には着いて、バイトの制服に着替えてゆっくりしたい。バイト先までは徒歩25分。地味に遠いのが難だ。
今は13時だからパジャマから着替えて髪を整えてたらちょうどいい。昼食も取っていなかったから適当に何か食べて行こう。
たいしてお腹は空いていないけど、何か食べないとバイト中にお腹が空いてしまう。
そうなったらお茶を飲んでやり過ごすしかない。何回かそうなったけど、空腹だと集中できなくて大変だった。
適当に取った服は白のトレーナーにどこにでもあるようなジーンズ。
オメガにしては169cmで背は高い方だからか、シンプルな服の方が似合うのは自覚していた。
髪をサッと梳かすと、伸びた髪が少し目にかかる。それがちょっと鬱陶しい。
食には特にこだわりがないから冷蔵庫に入っていた食べかけの菓子パンを食べた。
「そろそろ出る時間だなぁ」
準備を終えるとちょうど家を出る時間になった。
節約のために水筒に麦茶を入れ、社員証と共に黒いトートバックに詰める。財布や家の鍵が入っていることを確認し靴を履いた。
2年くらい毎日はいているスニーカーはボロボロになっている。
「行ってきます」
誰もいない部屋に言うのは、施設にいた時の癖。行ってきます、ただいま、いただきます、ごちそうさまでした。そういう教育はしっかりしている施設だった。
ガチャ
外は少し暖かかった。
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