多分嫌いで大好きで

ooo

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 カチッカチッカチッ

 ーー19時だァああ!!!

 さぁ皆さん帰ってくださいと言わんばかりに咲久は受付をたち、残っているお客さんのそばを掃除し始めた。
 掃除し始めたのに気がつくと残っていた数人のお客さんは、そそくさと支度をしてオフィスを出ていった。
 ある程度掃除はしているがゴミ捨てはお客さんが帰ったあとしかできない。今日でた分のゴミと古新聞をまとめ、倉庫に持っていく。倉庫も結構遠いから行って戻ってくる往復だけで10分はかかる。
 貸出した備品の数を数えてチェックシートに異常の有無を記入する。
 ゆっくりこの作業をするとちょうどよく20時になる。

 週3~6でこの受付のバイトに入っている咲久は、この時間の使い方が1番ちょうどいいと気が付いた。

 事務所に戻りタイムカードを押すと更衣室に向かった。20時を回っているから外はもう暗い。
 家賃の安さで選んだアパートは少し入り組んだところにあるから、住宅街と言っても街灯が他と比べて少ない。
 暗い道を1人で歩くのは怖いから、咲久はバイトが終わるとできるだけ早足で帰宅していた。

 いつも通り20時半すぎに家に着いて鍵を閉めるとやっとひと段落できた。

「バイト頑張ったぁ」

 バイトというか頑張ったのは課題だけど。
 それでもやっぱりバイトが終わると達成感がすごい。開放されたという感覚が強いのだ。

 トレーナーとジーンズを脱ぎ捨てお風呂に直行する。寝たいの一心で。

 発情期が近いからか最近ずっと眠い。食欲もなくなってきてる気がする。

 とりあえずお風呂に入り頭と体を流す。ゴシゴシと洗い速攻でお風呂を出てパジャマを着た。頭は濡れているが、乾かすのが面倒でダメだとわかっていても、最近は自然乾燥にしてしまうことが多い。

「寝る、寝る」

 一人言をつぶやきながら明日の授業を確認し、アラームをかける。明日は1から4限目まで入っていてその後にバイトがある。なかなかハードだけど、バイトは3時間くらいで終わるから耐えれる。

 発情期はバイトを希望休を出しているけど、念の為明日のバイト終わりのオーナーに1週間ほど休む旨を伝えておこう。それさえも忘れそうだからスマホにメモした。

 溜まった通知を見て思い出す。

 ーーあ、アプリの返信忘れてた

 まだ21時過ぎだが咲久の眠気は限界に達していた。これ以上は起きていられなくて、返信は明日に回し目を閉じた。





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