多分嫌いで大好きで

ooo

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 ヴーヴー

 スマホのアラームが規則正しく鳴る。
 今日は珍しく3、4限目が対面での授業だ。学校までは10分くらいで行けるから遅れることはないだろう。
 アラームは余裕を持ってセットして、ゆっくり準備をしても学校に間に合うようにしている。

 いつも通り焼いた食パンを食べたあと歯磨きをして髪を整える。昨日より薄手の長袖を着たら完璧。

「あ、そうだ、あの人に返信しよ」

 アプリを開き昨日からやり取りをしている人にメッセージを送った。

 他の人とはやっぱり違った。昨日咲久がバイトに行っている間にもメッセージが来ていて、その内容も相手を知ろうとするようなものだった。
 決して無理にでも会おうとする内容じゃないことが嬉しかった。

 1、2限はオンライン授業だが空き教室でイヤホンをつけながら聞く予定。対面の授業がある時は、朝から学校に行くようにしている。学校に行くのがめんどくさくなってしまうから、最初から行ってしまおうという考えからだった。

 家を出て学校に行く間にも少しやり取りをしていてた。Rさんはレスポンスが早い。

 ーーなんの仕事してるんだろう

 学生でさえスマホを見れない時があるのに、社会人ってもっと見れないものじゃないのか?
 咲久は既読と返信の早さからRの職業が気になっていた。

 聞いてみようかな。でもアプリの人に職業聞かれたら嫌かな?
 そんなことを思いながら好奇心には勝てず、聞いてしまった。

「返信早いですよね、なんのお仕事なんですか?」

 公務員とは言っていたけど、公務員ってそんなにスマホいじれるわけないだろう。

 やっぱり返信は早かった。

「24時間勤務のブラックな職業です笑」

 あ、消防士か。24時間勤務なんて消防士くらいしか思いつかなかった。

 学校に着き、1限、2限と時間が過ぎていく。ちょっとした手の空いた時間にもアプリを開いてメッセージを確認するくらいには、咲久はRのことが気になっていた。

 ーー会ったことないのになんか包まれる感じがあるんだよなぁ

 話しやすいからか、唯一まともなメッセージを送ってきたからか分からないが、不思議なその感覚に咲久は段々と"Rに会ってみたい"と思うようになった。

 3限目の終わり、咲久は意を決してメッセージをした。

「今度時間が合えば会いたいです。」

 なんて返信来るかなとドキドキしながら4限を受講した。アプリをやっている以上、断られるなんてことは無いと思う。でもやっぱり自分から誘うのは、友達でもそうじゃなくても緊張してしまう。

 早く、メッセージ確認したいな。

 4限目はまだ始まったばかりだった。




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