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4限目が始まって数分。俺はソワソワしていた。
早くスマホを確認したくて仕方ない。メッセージが返ってきているという根拠にない自信があった。
ーーオンライン授業なら速攻確認してるのに
勉強にならないほどスマホが気になる。こういう感覚は初めてだった。
咲久は気を紛らわすために授業に集中しようとする。
その時思い出した。今日のバイトでオーナーに1週間ほど希望休を取ることを伝えなくてはいけない。
オーナーは咲久がオメガであることは知っているし、シフト表にも事前に希望は入れていた。
でも急な休みで咲久が代わりに入ることも少なくない。発情期はそれが出来ないから、咲久は事前に出勤できないことを伝えていた。
発情期の予定日は3日後。前後する可能性があるから2日後から希望休を取っている。しかも今回は運が良く、明日からシフトが入っていなかった。
ゆっくり発情期の準備ができることが何気に嬉しかった。
ーー明日は買い物に行って、1週間分の食料とか買いだめしとこ
発情期のオメガは人によって症状が違う。
咲久の場合、性的欲求は薬で抑えることができるが、食欲不振と自律神経が狂ってしまう。もちろん薬で抑えずパートナーを作るとこの症状も和らぐと言われている。
何とか食べれそうな食料を買っておくのが咲久の発情期前の日課だった。
ルーズリーフの切れ端に買い物リストをメモしていく。
ゼリー
寒天
桃の缶詰
あと何があるかなぁと考えている咲久は、この食事が偏っていることに気づいていない。
ーーうん、とりあえずこんなもんか
麦茶を作る気力がないことも考えてペットボトルのお茶も追加した。
授業も今日が対面だったからあとしばらく対面での授業はない。これでパソコンで教授を移しておくだけでいいのは助かる。出席日数が足りなくてオメガが留年するというのはよく聞く話だから。
キーンコーンカーンコーン
そんなことを考えているとチャイムがなる。全部の授業が終わった。15時になる。
バイトは17時からだから1度家に戻ろう
そう思い席をたつと声をかけられた。
「えっと、崎野くん?」
自信なさげに声をかけてきたのは同じ学科の人だった。ほぼオンライン授業のこの学科では、個々で何かをすることが多くクラスメイトと話す機会はほぼない。もちろん咲久も声をかけてきたクラスメイトの名前は知らなかった。
「えっと、…」
咲久が戸惑っていると声をかけてきたクラスメイトは申し訳なさそうに続けた。
「あ、いきなりごめんね!佐藤学っていいます。ちょっと崎野くんに聞きたいことあって…」
佐藤の話はこうだった。最近発情期だったためオンライン授業に参加する暇がなく、授業内容が分からないから教えて欲しいらしい。
教授に相談すればいいのにとも思ったが、どうやらこのクラスで皆勤賞なのは俺だけのようだ。だから俺に聞けばいいんじゃないかーっていうこと。つまり俺は面倒ごとを押し付けられたと言うわけだ。
ーーまぁ録画は残してあるからそれ送ればいいか
「いいよ。オンライン授業は録画してあるから、それ必要な分チャットで送るよ」
そう言うとパッと笑顔になり、「ありがとう!」と言って教室を出ていった。
佐藤の笑顔はオメガらしい可愛い顔で、同じオメガの俺でさえちょっとドキッとした。
早くスマホを確認したくて仕方ない。メッセージが返ってきているという根拠にない自信があった。
ーーオンライン授業なら速攻確認してるのに
勉強にならないほどスマホが気になる。こういう感覚は初めてだった。
咲久は気を紛らわすために授業に集中しようとする。
その時思い出した。今日のバイトでオーナーに1週間ほど希望休を取ることを伝えなくてはいけない。
オーナーは咲久がオメガであることは知っているし、シフト表にも事前に希望は入れていた。
でも急な休みで咲久が代わりに入ることも少なくない。発情期はそれが出来ないから、咲久は事前に出勤できないことを伝えていた。
発情期の予定日は3日後。前後する可能性があるから2日後から希望休を取っている。しかも今回は運が良く、明日からシフトが入っていなかった。
ゆっくり発情期の準備ができることが何気に嬉しかった。
ーー明日は買い物に行って、1週間分の食料とか買いだめしとこ
発情期のオメガは人によって症状が違う。
咲久の場合、性的欲求は薬で抑えることができるが、食欲不振と自律神経が狂ってしまう。もちろん薬で抑えずパートナーを作るとこの症状も和らぐと言われている。
何とか食べれそうな食料を買っておくのが咲久の発情期前の日課だった。
ルーズリーフの切れ端に買い物リストをメモしていく。
ゼリー
寒天
桃の缶詰
あと何があるかなぁと考えている咲久は、この食事が偏っていることに気づいていない。
ーーうん、とりあえずこんなもんか
麦茶を作る気力がないことも考えてペットボトルのお茶も追加した。
授業も今日が対面だったからあとしばらく対面での授業はない。これでパソコンで教授を移しておくだけでいいのは助かる。出席日数が足りなくてオメガが留年するというのはよく聞く話だから。
キーンコーンカーンコーン
そんなことを考えているとチャイムがなる。全部の授業が終わった。15時になる。
バイトは17時からだから1度家に戻ろう
そう思い席をたつと声をかけられた。
「えっと、崎野くん?」
自信なさげに声をかけてきたのは同じ学科の人だった。ほぼオンライン授業のこの学科では、個々で何かをすることが多くクラスメイトと話す機会はほぼない。もちろん咲久も声をかけてきたクラスメイトの名前は知らなかった。
「えっと、…」
咲久が戸惑っていると声をかけてきたクラスメイトは申し訳なさそうに続けた。
「あ、いきなりごめんね!佐藤学っていいます。ちょっと崎野くんに聞きたいことあって…」
佐藤の話はこうだった。最近発情期だったためオンライン授業に参加する暇がなく、授業内容が分からないから教えて欲しいらしい。
教授に相談すればいいのにとも思ったが、どうやらこのクラスで皆勤賞なのは俺だけのようだ。だから俺に聞けばいいんじゃないかーっていうこと。つまり俺は面倒ごとを押し付けられたと言うわけだ。
ーーまぁ録画は残してあるからそれ送ればいいか
「いいよ。オンライン授業は録画してあるから、それ必要な分チャットで送るよ」
そう言うとパッと笑顔になり、「ありがとう!」と言って教室を出ていった。
佐藤の笑顔はオメガらしい可愛い顔で、同じオメガの俺でさえちょっとドキッとした。
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