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第5章 第14話:風の丘に浮かぶ仲間たちの記憶
しおりを挟むトトは、かぜの おかに たどりつきました。
ウサギとの さいかいの あと、ひとりで そらを みあげて いました。
かぜに のって、なかまたちの すがたが おもいだされます。
── はしれなくても えを かく ウサギ
── はなせなくても つたえる フクロウ
── みえなくても かんじる モグラ
── ちいさくても くふうする リス
── こどもを そだてる ペンギンの パパ
── きぶんで いろを かえる カメレオン
トトは、きづきました。
「みらいは、だれかに あたえられる ものじゃなくて、じぶんで つくる ものなんだ」
そして、「ふつう」は、だれかが きめる ものではなく、じぶんに とっての ふつうで いいと しりました。
トトは、たまごが なくても、じぶんの あしで あるける ことに きづきました。
「ほんとうに、ぼくは これに なりたいのかな?」
その といが、トトの あゆみを かえて いきます。
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