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ラン・ヤスミカ領の内情
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名門大貴族シルバー家の庶子リン・ケリー・シルバーは都から遥か田舎にある国境近くの田舎貴族ラン・ヤスミカ家の次男坊ユーリに少年だが嫁いできた。
賢いリンはシルバー家が自分を国境沿いの領地に送ったのは国外の戦争の情報と国境近くを治めるラン・ヤスミカ家の思惑を調査して実家に報告することだと初夜で理解した。
しかし、ふたを開けるとラン・ヤスミカ家は国外と怪しい接触はしておらず、領民とお祭り用の花火と爆弾を製造しているだけの純粋にヤバい領主一家であった。
爆弾作りに必須の火薬は農作物と並ぶラン・ヤスミカ領地の特産品らしい。
シルバー家から送り込まれてきたスパイでリンの異母兄ミシェルの愛人から嫁になった少年モモの調査によるとラン・ヤスミカ領地の者は物心つくと花火作りに乗じて爆弾作りを教わる慣習がある。
「家屋を爆破する爆弾を作れて1人前という風習らしいな」
モモの報告にミシェルはゾッとしたような顔で訊いた。
「では……あの、リンの夫のユーリもか?朗らかな好青年に見えるが?」
「ユーリ様は農地を耕していたら地雷を発明したらしい。あくまで、農作物を荒らす野性動物や家畜を狙う狼とかを爆死される罠として地雷は領内に埋まってる」
「それは、領民も危険ではないか?」
「地雷のある場所にはユーリ様が目印をつけている。領地の者なら誰でもわかるのでウッカリ地雷踏む領民はでない」
異母弟リンの夫ユーリが単なる呑気な18歳の田舎貴族の次男でなかったことにミシェルは衝撃を受けた。
ラン・ヤスミカ家は没落貴族として宮廷では忘れられた存在だが、田舎で野心なく地味に恐ろしい軍事領主として君臨している。
モモの調査では爆弾を国外に提供している様子もなく、本当に単なる爆弾作りが好きな田舎貴族とのことだ。
「本日リン様はユーリ様の兄嫁フィンナ様に屋敷の地下で手榴弾の手ほどきを受けている。」
「モモ。兄嫁にリンが手榴弾を習っているなんてライトに言わないでくれ。お菓子作りを習っていると同じテンションではないか?」
「フィンナ様のお子さまであるジャン様とクレール様も一緒だ。クッキー作るくらいのノリだろ?」
「……義弟殿……ユーリ殿はどこにいる?」
「穀物蔵の地下で領内の子供たちの学校の宿題を手伝っている。時限爆弾を提出しないと領内の学校では落第するらしい」
祭りで爆弾飛ばし、領地に地雷を仕掛け、地下で手榴弾と時限爆弾を製造している。
廃嫡はされたが腐っても名門シルバー家の長男であるミシェルはバグり散らかしたラン・ヤスミカ家を流石に看過できんと思い、当主である父親に報せるべきと決意したがモモは反対した。
「ミシェル。お前は自滅してシルバー家を追われた。そのうえ、蔑ろにした正妻の実家が報復のために追手を放ってる可能性がある。下手にシルバー家に連絡をとるな。面倒なことになる」
「たしかにそうだな。冷静考えて手紙でラン・ヤスミカ家の現状を報せても廃嫡された奴が頭おかしくなったと判断されかねない」
「お前がリン様の嫁ぎ先に転がり込むことはシルバー家なら容易にわかる。迂闊に動くとリン様にも迷惑になるぞ」
モモの忠告にミシェルは頷くと屋敷の外を見た。
農地が広がり、羊や牛が放牧され、自然に満ちた平和な土地だ。
「ここで恐ろしい爆弾製造が行われているなど外からは想像もつかない」
ミシェルの呟きにモモは同意するように頷いた。
そうしていると部屋のドアがノックされユーリの兄エセルが入ってきた。
エセルは次期領主として領民の陳情書を読んでいたらしいがミシェルの意見が聞きたいと丁重に述べた。
「そろそろ父上に領主として領民の不満を解決してみろと命じられたのですが、何しろ陳情書が多くて!是非シルバー家のミシェル様のお知恵を拝借したく」
ミシェルは廃嫡された自分をエセルが気遣っているのだと解釈したが陳情書をモモと読んで目を疑った。
「エセル殿。これは不満でなくお悩み相談ではないか?」
領民Aの陳情書
「最近、妻を見ても性欲がわきません。ですが、他の女性に心が移ったとかでなく単純に妻とセックスしたいと思えないんです。結婚して10年で子供は12人いますが、あと5人ほど欲しいと願ってます。領主様のお力で妻とセックスできるよう性欲を戻してください。By領民A」
領民が領主に超個人的な悩みを赤裸々に訴えてる!?
この類いの悩みは信頼できる友人などに話すべきではとミシェルは唖然とした。
横で見ていたモモは冷静に「結婚して10年なのにガキが12人って数がおかしい?双子とかも含まれてるのか?」と子供の人数に着目している。
違う意味で爆弾みたいな質問を領主に相談する領民Aになんと回答するのか?
エセルとしては妻にコスプレさせたり、セックスする場所を寝室でなく屋外とかにすれば興奮して性欲戻ると回答するつもりだったが、それでは生ぬるいと考えた。
「コスプレは好みによるし、外で営まれると領内の風紀が乱れますから!ミシェル様!他に妙案はありませんか?」
ありませんかと訊かれてもミシェルはモモを愛人にする美少年大好き野郎であり、妻と子供12人も作り、あと5人も産ませたがる絶倫領民とは根本的に違う。
宮廷ならば媚薬や催淫薬などヤバい薬が乱用されているが田舎での入手は困難だ。
ミシェルが答えに窮しているとモモがズバッと口に出した。
「NTR!間男が恋人とセックスしてる現場を見ると興奮して性欲が爆発的に昂る変態っているぞ!ミシェルのすぐ下の弟がそんな奴だった」
そうなのだ。
ミシェルの実弟でリンのすぐ上の異母兄のエドガー・イリス・シルバーはロリコンでも美少年好きでもない清廉潔白な貴公子なのだが、実はNTR野郎である。
NTR野郎という性癖を除けばシルバー家でもリンに次いで常識人なのでミシェル廃嫡後は家督を継ぐ予定だ。
「とにかく!別の誰かに奥さん陵辱されれば性欲は全快になる!殺意も全快になるかもだが」
「私はモモが別の男にNTRなんて言語道断だが、エドガーはそういうの大好きだからな」
「ですが名案ですね!流石は都の方々は違うな!領民AにはNTRを勧めときます」
エセルは笑顔で陳情書の返事に「NTR」と書いている。
続いての領民からの訴えは少年のようだ。
「隣の家の幼馴染み(男)のことが16歳になっても好きなんです!お互いに友情を越えた思いを抱いてるのは確実なんですがセックスに踏み切れません。彼を抱きたくて畑を耕しててもセックスばかり考えてます!もう!無理に押し倒してもOKですか?彼もそれを待ってると思います!セックスする許可をください!!By領民B(16歳)」
「エセル殿?ここではセックス……は領主の許可証か?」
「なんか、切迫してるがひたすらセックスしたいのは伝わるな。あと、幼馴染みの子がマジでこいつのこと好きか疑問だ。俺ならこんな領主相手にセックスを羅列する野郎なんて絶対イヤだ!」
ミシェルとモモの言葉にエセルがのほほんと答える。
「別に許可とか必要ないのでしたいならセックスしろが本音ですが、モモ殿の仰るとおり、幼馴染みの少年が本当に同じ気持ちかは微妙なので一度告白してOKならセックスしろと書いときます。一方的にしたらレイプになるので!」
こんな相談を1日しているエセルも大変だが、相談する領民も領民である。
「なあ?ミシェル。この領地。爆弾あっても大丈夫じゃね?」
「そうだな。爆弾より領民はセックスしか頭にない。爆弾作れる技術力があるのに性欲にギアが全快になっている」
しかし、そんなセックスしか頭にない領地の青年であるユーリはリンの夫なのだ。
明朗でおおらかそうなユーリもリンにそういう行為をしてるのかとミシェルは下世話だと思いつつ気になる。
「夫婦という関係だからしていても当然か」
あんまり想像したくないと考えていたミシェルにエセルが何気なく訊いてきた。
「ミシェル様はモモ殿が何歳の頃にセックスしました?ユーリはリン殿が何歳頃に関係持てばベストか父と母が悩んでるのでご教授ください」
「モモが11歳のとき」
「ミシェル。そこは意地でも隠せ。11歳の子供を保護して夜の相手させるは都の常識でもヤバい部類だからな」
「私は幼いモモが成長するまで待つとか野暮な真似はしない。11歳の美少年を保護してなにもしないなんて美少年好きとして不能だ。自分好みにしつつエロいこともするが真に純粋な愛情というものだ」
モモだってミシェルのバカの夜の相手をすれば衣食住は保証されて飢えることもないので割とすんなり体を許したので文句も言えない。
貧民窟で育ったモモにとっては食べ物くれて屋敷に引き取ってくれたミシェルなど「こいつ。ちょろい!」くらいの気持ちしか当初はなかったのだ。
エセルはミシェルの回答から「ユーリには少し難易度が高いけどリン殿も可愛いからそのうち畑を耕しててもセックスしたいくらい欲情するよね!」と結論づけた。
ミシェルとモモがエセルの仕事を手伝っていたとき、リンは兄嫁フィンナと手榴弾を作りながら話していた。
「リン様。領地の女性なんだけど。結婚後に2回浮気して不義の子を2人産んでるのに夫が全く察しなくて萎えるって相談されたのよ。困ったものね」
「それ、気づかない夫より浮気した妻を怒るべきでは?2人も不義の子供がいて察しない夫も夫ですが」
「そうよね!なんでも絶倫で妻とセックスすることしか考えてない夫だからどの子が間男との子供かも分からないのよ。ちなみに間男は夫の弟ですって!」
領民A……すでにNTRされてた!
そして、穀物蔵の地下で時限爆弾製造を手伝っていたユーリは領地の子供の1人からこんな話を聞いていた。
「ユーリ様!僕のお兄ちゃんが隣の家の幼馴染みにストーカーされてる!お兄ちゃんは隣の変態は好きじゃなくてむしろキモくて嫌いなのに発情した目で見られて怖いって!どうしよう?お兄ちゃんが襲われる」
「大変だな。んじゃ、お兄ちゃんの寝室の窓辺の近辺に地雷を埋めとけ。隣の変態が寝込みを襲わないように」
「ありがとう。ユーリ様!お兄ちゃんに言ってみる!」
領民B……(16歳)幼馴染みと相思相愛どころかキモいと嫌われてたオチ!
長閑で平和なラン・ヤスミカの領地の人々の意外とドロドロした愛欲図絵であった。
end
賢いリンはシルバー家が自分を国境沿いの領地に送ったのは国外の戦争の情報と国境近くを治めるラン・ヤスミカ家の思惑を調査して実家に報告することだと初夜で理解した。
しかし、ふたを開けるとラン・ヤスミカ家は国外と怪しい接触はしておらず、領民とお祭り用の花火と爆弾を製造しているだけの純粋にヤバい領主一家であった。
爆弾作りに必須の火薬は農作物と並ぶラン・ヤスミカ領地の特産品らしい。
シルバー家から送り込まれてきたスパイでリンの異母兄ミシェルの愛人から嫁になった少年モモの調査によるとラン・ヤスミカ領地の者は物心つくと花火作りに乗じて爆弾作りを教わる慣習がある。
「家屋を爆破する爆弾を作れて1人前という風習らしいな」
モモの報告にミシェルはゾッとしたような顔で訊いた。
「では……あの、リンの夫のユーリもか?朗らかな好青年に見えるが?」
「ユーリ様は農地を耕していたら地雷を発明したらしい。あくまで、農作物を荒らす野性動物や家畜を狙う狼とかを爆死される罠として地雷は領内に埋まってる」
「それは、領民も危険ではないか?」
「地雷のある場所にはユーリ様が目印をつけている。領地の者なら誰でもわかるのでウッカリ地雷踏む領民はでない」
異母弟リンの夫ユーリが単なる呑気な18歳の田舎貴族の次男でなかったことにミシェルは衝撃を受けた。
ラン・ヤスミカ家は没落貴族として宮廷では忘れられた存在だが、田舎で野心なく地味に恐ろしい軍事領主として君臨している。
モモの調査では爆弾を国外に提供している様子もなく、本当に単なる爆弾作りが好きな田舎貴族とのことだ。
「本日リン様はユーリ様の兄嫁フィンナ様に屋敷の地下で手榴弾の手ほどきを受けている。」
「モモ。兄嫁にリンが手榴弾を習っているなんてライトに言わないでくれ。お菓子作りを習っていると同じテンションではないか?」
「フィンナ様のお子さまであるジャン様とクレール様も一緒だ。クッキー作るくらいのノリだろ?」
「……義弟殿……ユーリ殿はどこにいる?」
「穀物蔵の地下で領内の子供たちの学校の宿題を手伝っている。時限爆弾を提出しないと領内の学校では落第するらしい」
祭りで爆弾飛ばし、領地に地雷を仕掛け、地下で手榴弾と時限爆弾を製造している。
廃嫡はされたが腐っても名門シルバー家の長男であるミシェルはバグり散らかしたラン・ヤスミカ家を流石に看過できんと思い、当主である父親に報せるべきと決意したがモモは反対した。
「ミシェル。お前は自滅してシルバー家を追われた。そのうえ、蔑ろにした正妻の実家が報復のために追手を放ってる可能性がある。下手にシルバー家に連絡をとるな。面倒なことになる」
「たしかにそうだな。冷静考えて手紙でラン・ヤスミカ家の現状を報せても廃嫡された奴が頭おかしくなったと判断されかねない」
「お前がリン様の嫁ぎ先に転がり込むことはシルバー家なら容易にわかる。迂闊に動くとリン様にも迷惑になるぞ」
モモの忠告にミシェルは頷くと屋敷の外を見た。
農地が広がり、羊や牛が放牧され、自然に満ちた平和な土地だ。
「ここで恐ろしい爆弾製造が行われているなど外からは想像もつかない」
ミシェルの呟きにモモは同意するように頷いた。
そうしていると部屋のドアがノックされユーリの兄エセルが入ってきた。
エセルは次期領主として領民の陳情書を読んでいたらしいがミシェルの意見が聞きたいと丁重に述べた。
「そろそろ父上に領主として領民の不満を解決してみろと命じられたのですが、何しろ陳情書が多くて!是非シルバー家のミシェル様のお知恵を拝借したく」
ミシェルは廃嫡された自分をエセルが気遣っているのだと解釈したが陳情書をモモと読んで目を疑った。
「エセル殿。これは不満でなくお悩み相談ではないか?」
領民Aの陳情書
「最近、妻を見ても性欲がわきません。ですが、他の女性に心が移ったとかでなく単純に妻とセックスしたいと思えないんです。結婚して10年で子供は12人いますが、あと5人ほど欲しいと願ってます。領主様のお力で妻とセックスできるよう性欲を戻してください。By領民A」
領民が領主に超個人的な悩みを赤裸々に訴えてる!?
この類いの悩みは信頼できる友人などに話すべきではとミシェルは唖然とした。
横で見ていたモモは冷静に「結婚して10年なのにガキが12人って数がおかしい?双子とかも含まれてるのか?」と子供の人数に着目している。
違う意味で爆弾みたいな質問を領主に相談する領民Aになんと回答するのか?
エセルとしては妻にコスプレさせたり、セックスする場所を寝室でなく屋外とかにすれば興奮して性欲戻ると回答するつもりだったが、それでは生ぬるいと考えた。
「コスプレは好みによるし、外で営まれると領内の風紀が乱れますから!ミシェル様!他に妙案はありませんか?」
ありませんかと訊かれてもミシェルはモモを愛人にする美少年大好き野郎であり、妻と子供12人も作り、あと5人も産ませたがる絶倫領民とは根本的に違う。
宮廷ならば媚薬や催淫薬などヤバい薬が乱用されているが田舎での入手は困難だ。
ミシェルが答えに窮しているとモモがズバッと口に出した。
「NTR!間男が恋人とセックスしてる現場を見ると興奮して性欲が爆発的に昂る変態っているぞ!ミシェルのすぐ下の弟がそんな奴だった」
そうなのだ。
ミシェルの実弟でリンのすぐ上の異母兄のエドガー・イリス・シルバーはロリコンでも美少年好きでもない清廉潔白な貴公子なのだが、実はNTR野郎である。
NTR野郎という性癖を除けばシルバー家でもリンに次いで常識人なのでミシェル廃嫡後は家督を継ぐ予定だ。
「とにかく!別の誰かに奥さん陵辱されれば性欲は全快になる!殺意も全快になるかもだが」
「私はモモが別の男にNTRなんて言語道断だが、エドガーはそういうの大好きだからな」
「ですが名案ですね!流石は都の方々は違うな!領民AにはNTRを勧めときます」
エセルは笑顔で陳情書の返事に「NTR」と書いている。
続いての領民からの訴えは少年のようだ。
「隣の家の幼馴染み(男)のことが16歳になっても好きなんです!お互いに友情を越えた思いを抱いてるのは確実なんですがセックスに踏み切れません。彼を抱きたくて畑を耕しててもセックスばかり考えてます!もう!無理に押し倒してもOKですか?彼もそれを待ってると思います!セックスする許可をください!!By領民B(16歳)」
「エセル殿?ここではセックス……は領主の許可証か?」
「なんか、切迫してるがひたすらセックスしたいのは伝わるな。あと、幼馴染みの子がマジでこいつのこと好きか疑問だ。俺ならこんな領主相手にセックスを羅列する野郎なんて絶対イヤだ!」
ミシェルとモモの言葉にエセルがのほほんと答える。
「別に許可とか必要ないのでしたいならセックスしろが本音ですが、モモ殿の仰るとおり、幼馴染みの少年が本当に同じ気持ちかは微妙なので一度告白してOKならセックスしろと書いときます。一方的にしたらレイプになるので!」
こんな相談を1日しているエセルも大変だが、相談する領民も領民である。
「なあ?ミシェル。この領地。爆弾あっても大丈夫じゃね?」
「そうだな。爆弾より領民はセックスしか頭にない。爆弾作れる技術力があるのに性欲にギアが全快になっている」
しかし、そんなセックスしか頭にない領地の青年であるユーリはリンの夫なのだ。
明朗でおおらかそうなユーリもリンにそういう行為をしてるのかとミシェルは下世話だと思いつつ気になる。
「夫婦という関係だからしていても当然か」
あんまり想像したくないと考えていたミシェルにエセルが何気なく訊いてきた。
「ミシェル様はモモ殿が何歳の頃にセックスしました?ユーリはリン殿が何歳頃に関係持てばベストか父と母が悩んでるのでご教授ください」
「モモが11歳のとき」
「ミシェル。そこは意地でも隠せ。11歳の子供を保護して夜の相手させるは都の常識でもヤバい部類だからな」
「私は幼いモモが成長するまで待つとか野暮な真似はしない。11歳の美少年を保護してなにもしないなんて美少年好きとして不能だ。自分好みにしつつエロいこともするが真に純粋な愛情というものだ」
モモだってミシェルのバカの夜の相手をすれば衣食住は保証されて飢えることもないので割とすんなり体を許したので文句も言えない。
貧民窟で育ったモモにとっては食べ物くれて屋敷に引き取ってくれたミシェルなど「こいつ。ちょろい!」くらいの気持ちしか当初はなかったのだ。
エセルはミシェルの回答から「ユーリには少し難易度が高いけどリン殿も可愛いからそのうち畑を耕しててもセックスしたいくらい欲情するよね!」と結論づけた。
ミシェルとモモがエセルの仕事を手伝っていたとき、リンは兄嫁フィンナと手榴弾を作りながら話していた。
「リン様。領地の女性なんだけど。結婚後に2回浮気して不義の子を2人産んでるのに夫が全く察しなくて萎えるって相談されたのよ。困ったものね」
「それ、気づかない夫より浮気した妻を怒るべきでは?2人も不義の子供がいて察しない夫も夫ですが」
「そうよね!なんでも絶倫で妻とセックスすることしか考えてない夫だからどの子が間男との子供かも分からないのよ。ちなみに間男は夫の弟ですって!」
領民A……すでにNTRされてた!
そして、穀物蔵の地下で時限爆弾製造を手伝っていたユーリは領地の子供の1人からこんな話を聞いていた。
「ユーリ様!僕のお兄ちゃんが隣の家の幼馴染みにストーカーされてる!お兄ちゃんは隣の変態は好きじゃなくてむしろキモくて嫌いなのに発情した目で見られて怖いって!どうしよう?お兄ちゃんが襲われる」
「大変だな。んじゃ、お兄ちゃんの寝室の窓辺の近辺に地雷を埋めとけ。隣の変態が寝込みを襲わないように」
「ありがとう。ユーリ様!お兄ちゃんに言ってみる!」
領民B……(16歳)幼馴染みと相思相愛どころかキモいと嫌われてたオチ!
長閑で平和なラン・ヤスミカの領地の人々の意外とドロドロした愛欲図絵であった。
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