【本編完結済み】卒業パーティーで婚約破棄をやらかした王子が『真実の愛』に辿り着くまでの話

むちこ

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おまけの初夜

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領地を巡る視察旅行を10日程で切り上げてクリストファー達は、領主館に戻った。

そして、今。
クリストファーは王宮からこんな辺境までクリストファーを心配して着いてきてくれた侍女たちに湯殿で磨かれていた。


「クリストファー様。本当によろしいのですか?あのような腹黒い男を伴侶とするなど。」

湯船に浸かったまま手足の揉んでいるのは、幼い時から仕えてくれているマーサ。子育ても終わったからと文官をしている夫と二人で着いて来てくれた。長年一緒にいるのからか遠慮ない分聞きにくい事を簡単に口にする。

「本当にお痛わしいですわ。無垢なクリストファー様がとうとうあの鬼畜の奸計に嵌められてしまわれるなんて。」

洗髪された後に香油を付けながら頭皮をマッサージしているエリザは若い分更に容赦がない。こちらは私の護衛騎士と入籍したばかりで、夫にアルバートの傍若無人ぶりを色々吹き込まれているようだ。
気持ち良くてウトウトするが、彼女たちの言葉は聞き捨てならない。

帰宅して早々に出迎えた使用人一堂に、クリストファーはアルバートを生涯の伴侶とするので皆その様に扱うようにと宣言した。

長い沈黙の後に聞いた祝福の言葉は空耳だったのか?

馬上の旅で強ばったクリストファーの身体を揉み解しながら、散々にアルバートを罵り嘆く彼女たちの口は絶妙な力加減で動く手と同様休むことをしらない。

「皆、祝いの言葉を贈ってくれたではないか?」

「それは幸せそうなクリストファー様のご様子にお祝いはさせていただきたいのですが、心配でもあるのです。」

「そうですわ。だってお相手があのノートン侯爵令息様ですのよ。」

「そうです!あの腹黒鬼畜のノートン侯爵令息様です!」

「心配にもなりますわよ。」

「「ねぇ。」」

実に息の合った「ねぇ。」を聞けた。 

「ふふっ、お前たちは、よく人を見ているのだな。」

完璧な貴公子として評判のアルバートに対する彼女たちの評価は世間とは大分違うらしい。

「クリストファー様に着いてこの領地に来たものは皆ちゃんと人を見る目があるしっかり者ばかりですのよ。」

「そうですわ。何しろわざわざこんな僻地に着いてくるくらいクリストファー様をお慕いしているのですから。」

「………そうか。ありがとう。」

王宮で長く自分に仕え、便利で豊かな王宮での仕官を辞めてまで王籍を抜けた自分に着いてきてくれた皆に感謝と愛おしさを感じる。

「だか、心配はいらない。私はアルバートが腹黒くて鬼畜なのをちゃんとわかっていても、それでもあいつが愛おしいのだ。」

彼女たちは顔を見合わせて溜め息をついた。

「「はぁっ、やっぱり心配ですわ。」」

そう言いつつも、しっかり身体を磨かれちょっと言葉に出来ない準備までしてクリストファーをアルバートと過ごす寝室に送り出してくれた。
そう今日はアルバートとクリストファーが想いを交わしあって初めて邸で迎える夜。
初夜なのだ。




 ――――――――――

 湯浴みを終えて寝室に入る。
先に湯浴みを済ませて待っていたアルバートが迎えてくれる。
アルバートに導かれてソファーに寄り添うように座ると互いに凭れて触れた部分が夜着を挟んでいるのに熱い。これから行われる事に期待と不安で心臓がドキドキして緊張でどう振る舞えばいいのかわからなくてなる。ただ寄り添い互いの体温を感じるだけの時間。そっとアルバートを伺い見ると熱い眼差しと目があった。アルバートの喉が動いて唾を飲み込んだのがわかった。

「少し緊張を解すためにお酒でも召されませんか?良いワインを用意してくれているようですよ。」
視線を反らせて聞いてくる。

「…もらおう。」

掠れた声が出た。
アルバートが用意したフルートグラスに琥珀色のシャンパンが注がれる。視線を合わせて無言でグラスを重ねて、渇いた喉を冷たく冷えたアルコールが炭酸の刺激と共に滑り落ちる。ほうっと吐息が溢れた。
じっとこちらを見つめるアルバートの瞳の中に熱が隠っているのがわかる。クリストファーの瞳もアルバートを求めて熱く潤んでいる事だろう。

グラスを置いて先に手を伸ばしたのはどちらが先だったのか。重ねた手を引かれてアルバートに抱き込まれたクリストファーの唇に、僅かに残った葡萄の味のする唇が触れ、すぐに薄く開いた隙間から浸入した舌に口内を犯される。答える余裕さえなくす一方的な激しい口づけに溺れそうになりながら必死に受け止めるクリストファーに、だが、アルバートはまた一方的に唇を離した。

「…クリストファー様抑えが効きそうにありません。」

獣の狂暴さを湛えた瞳のまま弱々しく懇願するアルバートを可愛いと思った。首に腕を回して抱き着いて耳元で囁く。

「抑える必要性を感じないのだが。腰が抜けて動けない。アルバート。ベッドに運んで。」


横抱きにされて凄い勢いで立ち上がったアルバートにベッドまでの距離をあっという間に運ばれ、頭上で大きく呼吸する音が聞こえて、そっとベッドに下ろされた。

「あまり煽らないで下さい。優しくしたいのに抑えが効かなくなりそうです。」

ベッドサイドに立ったままで、真っ赤になって顔を両手で覆うアルバート。愛おしさに、自分の夫となる男はなんと可愛らしいのかと笑みが溢れる。起き上がってアルバートの手を引く。

「お前も上がって来い。」

ふと視界にベッドサイドには置かれた大量の小瓶が入って、
「これはなんだ?」
気になって思わず聞いてしまった。

「これは潤滑油です。男同士で繋がるのを滑りを良くして助けてくれる油ですよ。王都から持って来ました。」

瓶の多さにアルバートの本気度が伺えて、顔が熱くなる。何しろ、クリストファーはアルバートとの視察旅行の間本番こそないものの色々レベルアップしてしまっているのだ。もう、触れるだけのキスで赤面するほど初な王子様ではないのだ。

「いっぱい使ってクリストファー様をとろとろに気持ち良くあげますね。」

「ふふっ、期待している。」
笑い合って、ベッドに上がったアルバートと縺れ合うように柔らかい布団に沈み、抱きしめられた。触れ合う体温に愛おしさが募る。

「…幼い頃のようにクリスと呼んで。私たちは伴侶となるのだろう?アル。」

「…クリス。愛しています。一生離しません。」

「アル。愛している。ずっと共にいよう。」

誓いの口づけのように唇を重ね、夢中で互いの唇を貪り、更に深くまで交わり貪り合う。
全身の熱が下半身に集まるようにクリストファーのクリストファーが熱く勃ち上がっている。そして、アルバートのアルバートも触れ合う下腹に硬く擦れる。互いに硬くなった物が触れ合い気持ち良くて貪欲に腰を振ってもっとと擦り着けてしまう。だが、
「だめです!」
アルバートが腰を浮かせて叫ぶ。

「擦らないで下さい!出ちゃいます」

「出せばいい」

離れた腰にクリストファーは足を強引に巻き付け引き寄せて、アルバートの口を再び塞ぎ擦り付けた腰を振る。擦れ合う熱が気持ち良くて、

「あああ――――――っ!!!」

暴発した二人分の精液が夜着を濡らす。

「出ちゃったじゃないですか!」
涙目で睨むアルバートが可愛い。

「ふふっ、ぐちゃぐちゃだな。」

「気持ち悪いから脱いじゃいましょう。」

アルバートがクリストファーの夜着と下着を脱がして、ぐちゃぐちゃの下腹部を拭う。

「もう。カッコ付かないじゃないですか。」

自分で脱ごうとするアルバートを制してクリストファーが今度はアルバートの夜着を剥いでいく。引き締まった肢体が現れて、クリストファーは喉を鳴らした。

「いつもお前ばかり余裕で悔しいじゃないか。」

「貴方の前ではカッコ良くありたいんです。」

「お前はいつもカッコ良くて、優しくて、腹黒で、可愛い。大好きアル。」
「私もクリスが大好きです。」

全部脱がすと力をなくしたアルバートが
現れる。

「元気がなくなってる。」

クリストファーは、汚れたままのアルバートを労るように片手で包み込みヌメリを借りて撫で上げて、もう片手でパンパンに膨れた根本の袋を握ってみる。徐々に硬くなるアルバートのアルバートに面白くなって、更に撫でて遊ぼうとするクリストファーの手をアルバートは抑えて遊びを止めさせる。

「余裕で一晩中でも出来そうなくらい元気になりました。」





―――――――――――


足の指の間や耳の穴まで、もう触られていない所がないのではないかというくらいアルバートに全身をなめ回されてクリストファーは息も絶え絶えでやっと解放され弛緩した身体を横たえて、仰向けの自身の足の間に陣取ってベッドサイドの小瓶を開けて中身を手の平の上に垂らすアルバートを見ていた。

クチュクチュとアルバートの手の平で温められる度に花の匂いが強くなる。

十分にぬくもりを移し終えたのか、先程まで散々に舐め回された後ろの穴にぬめりを纏ったアルバートの指が触れて、感触を確かめる様に入口の狭い穴をなぞる。そこは潤滑油などいらないほどにクリストファーの先走りで濡れている。柔らかくはなっても閉ざしたままの穴の襞を伸ばすように解しながら慎重にアルバートの指はクリストファーの中に差し込まれる。

「ああっ!」

痛みもなく入ってくる指はクリストファーの中を擦り異物感に身体に力が入る。
宥めるようにアルバートの唇が内腿に一つキスをするとクリストファーは身体をびくっと揺らした。ゆっくりと一度根本まで入った指はまたゆっくりと引き抜かれ外に出ることなく入口から解しながらクリストファーの中を抜き差し、途中潤滑油を足されながら中に入る指の数が増えていく。
ひたすら中を解す事のみを目指して動いていたアルバートの指が不意に中の脹らみを押す。訳もわからず異物感に耐えていたクリストファーは突然襲った暴力的なまでの快感に思わず息を詰めた。全身を襲う快感に身体が痙攣して、クリストファーは白濁を吐き出していた。
感じた事のない快感に息が上がり羞恥にアルバートを睨みつけると、うっとりしながらも瞳をギラつかせアルバートがじっとクリストファーを見ていた。

「気持ち良かったですか?」

嬉しそうに聞くアルバート。

「気持ち良かった。」

快感に溢れた涙がクリストファーの頬を伝う。入れたままだった指を抜いて堪らずにアルバートはクリストファーの頬を伝う涙を舐め取っていた。

「クリス。かわいい。」

荒い息遣いのままにクリストファーの唇に貪りつくアルバート。クリストファーもアルバートの頭を抱えて必死に応える。


「可愛い過ぎて、耐えられなくなりそう。」

心の声がただ漏れのアルバートにクリストファーは優しく髪をすきながら微笑んだ。

「耐えなくていいから、もう入れろよ。」

「まだ、解し足りません。もっと柔らかくしないと」
ギンギンの股間をはち切れそうにしながら、耐えようとするアルバートに愛しさが募る。

「貴方を傷つけたくないのです。」
耐えすぎて泣かそうなアルバートの目元に唇を寄せてキスをする。

「いいから。もう入れて。お前と早く繋がりたいのだ。」

「…なるべく。なるべく優しくします。」

アルバートのアルバートに潤滑油を大量に塗って、クリストファーの後ろの穴にも塗り込める。

クリストファーの額に口づけを落とした。

「うつ伏せになってもらえませんか?後ろからの方が楽に入るそうですから。」

「初めてはアルの顔を見ながらしたい。」

「可愛い人愛しています。」

アルバートがクリストファーの足を抱えて、硬く反り返ったアルバートのアルバートがクリストファーの入口に触れてゆっくりと押し広げる様に中に入ってくる。
指が3本も入っていたのにまだ解し足りなかったのか引き裂かれる痛みに呻き声が漏れる。
「ううっ!!」
アルバートが動きを止める。
「痛いですか?」
息を詰めて返事が出来ない。涙を溢すクリストファーにアルバートは折角入った切先を抜こうとするので、咄嗟にクリストファーはアルバートに抱き着いてクリストファーの足を持つ腕を振り払って足をアルバートの腰に巻き付けて一気にアルバートのアルバートを押し込んだ。

「ああああ――――――――――っ!!!」

奥まで一気に引き裂かれる痛みに、目の前がチカチカして強ばる身体のままにアルバートを抱き締めた。

「ああっ!もうバカ何してるんですか!?」

びっくりしたアルバートが、クリストファーから抜こうとして暴れるので、中が擦れて痛くて更にアルバートに抱き着いたら更に奥まで貫かれて泣きながら叫んだ。

「痛いから動くな!」

やっと動かなくなったアルバートに抱き着いたまま呼吸を整えて痛みがひくのを待つ。

痛みが退いてくると中にいるアルバートが感じられて時々ピクピクしてるのにクリストファーを気遣って必死に耐えているのを感じられる。

「ううっ、辛い。」

泣き言を言っても耐え続けるアルバートの事が愛おしいくて、笑いがもれてくる。

「はははははっっ、あっ!」

「もう!クリス!!耐えてるんだから、笑わな、あっ!」

腹の中で温かなものが広がって、ギンギンに堅かったアルバートが柔らかくなって圧迫感がなくなった。

「もう!笑うから中が動いて出ちゃったじゃないですか!!」

「アル!可愛い!」

「もう!本当カッコ付かない!」

真っ赤になって涙目のアルバートが、クリストファーを抱き締めながら肩に頭を擦り付けてくるので背中を叩いて宥める。

「いっぱい気持ち良くさせて、いっぱいイかせようと思ってたのに!」
「先にイっちゃうなんて本当もう情けない!」

ぶつぶつ言うアルバートに、普段はアルバートに振り回されて敵わないクリストファーは可笑しくて中にアルバートを入れたまま笑い転げる。

「もう!クリスもう笑わないで!中が動いてすぐ大きくなっちゃうから!」

笑い続けるクリストファーに刺激されたアルバートが堅さを取り戻すのに気付かず笑い続けるクリストファー。

「もう黙って!」

アルバートの唇がクリストファーの唇を塞いで黙らせる。口の中を蹂躙する舌動きにクリストファーの欲望も復活していく。唇を離したアルバートは繋がった所をそのままに身体を起こしてクリストファーの巻き付いたまま足を外して太股を持ってクリストファーの腰を浮かせた。

「いっぱい出したから、滑りも良くなったし、今度はいっぱいイかせてあげますね。」















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