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秋だから温泉でイチャイチャしたいだけの話つづき
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「痛くないですか?」
背後のアルバートがお腹を摩りながら聞いて来る。温かな手の平に先ほど何度も中から突かれて鈍い痛みが残るそこを撫でられて気持ちいい。
「ちょっと痛いけど、平気。」
摩るアルバートの手に手を重ねて撫でる。
休んで行こうというアルバートを制して先を急ごうと言ったのはクリストファーだ。
だって、温泉はすぐそこにあるはずなのだ。
クリストファーの馬に二人分の荷物を積み直して、アルバートの馬に二人騎乗した。背後からクリストファーを支えるようにアルバートが手綱を握って目的地に歩みを進めている。
「あまり無理をしないで下さい。乗馬は腰に響きますから、辛かったら言って下さいね。」
心配そうに頭に顔を擦り付けるアルバートが愛おしい。
「大丈夫だ。温泉に入れば治る!」
クリストファーの温泉に対する期待値が半端ない。
――――――
ついに温泉にたどり着いた!
地図を頼りにたどり、小川沿いを進む。広葉樹が美しく紅葉する森を抜けた先に拓けた平地があり、沢山の岩が転がった間に湯気を上げる一坪ほどの温泉があった。
やっとたどり着いたのに、クリストファーは思い切りダウンしてしまった。
大きな岩を避けて敷かれた厚手の敷物に更に毛布敷いて腹這いに寝かされたクリストファー。地熱のせいか地面が暖かくて、じんわりと熱が身体を温めてくれる。これは温泉街を作った時に岩盤浴として売り出せるのではないか?とかうとうとしながら考える。すぐ近くではアルバートがテントを張り終えて野営の準備をしている。今は何処からか捕まえて来た鳥を捌いて、下流の水辺で血抜きしている。つくづくなんでも出来る男である。
うとうとしている内に寝てしまったようで、目が覚めると辺りは夕暮れの色をしていた。
隣の温もりに目を向けるとクリストファーが目を覚ますといつも見るアルバートの慈しむような顔。
「気持ち良さそうに寝てましたね。」
クリストファーが目覚めたのを認めて満面の笑みを見せる。アルバートは目覚めるといつもクリストファーの寝顔を見ている。飽きないのだろうか。と思うけれど、自分もアルバートの寝顔を見ていると可愛くてカッコ良くて目が離せなくなるから同じことかと思い直した。
「野営の準備一人でさせてしまったな。」
「疲れさせてしまったのは私なので」
「いつもありがとう。」
自分を際限なく甘やかす男に感謝を込めて口付けを贈る。くすぐっそうに笑うアルバートが可愛い。
「身体が大丈夫なら、温泉入ってみますか?」
そうだった!温泉に入りに来たのだ!
「入る!温泉、入りたい。」
―――――――――
「はあ~っ。気持ちいい。」
空気に触れて温度が下がっているせいか温めだが温かいお湯に肩まで浸かった瞬間じんわりと熱が全身に染み渡り、身体の強張りが解けていくようで思わず声が出る。
「気持ちいいですね。」
「温泉いいな。景色も素晴らしいし、毎日入りたいな。」
「早急に開発を進めましょう!」
「街が出来たら毎年休暇を取って二人で旅行しよう。」
「ふふふっ。そうですね。毎年来ましょう!」
楽しそうに笑って、これから先も一緒にいることを当然としているアルバートに嬉しくなる。
「ところで。なんで先程からこちらを見てくれないのですか?なんでそんなに離れた所にいるんですか?」
そう。クリストファーはアルバートが直視出来なくてずっと顔を背けて景色を見るふりをしているのだ。
だって、アルバートがカッコ良すぎる!
普段下ろしている髪をかき上げる仕草一つさえ艶めいてドキドキするのだ。裸なんか毎日の様に見ているのに鍛え上げた筋肉を湯が伝う様さえ逞しさを強調されるようで、同じ男なのになんて逞しいのだろう。普段あの腕が…と思うだけでもうダメ!きっと身体が熱いのは温泉のせいだけではない気がする。だから、アルバートとなるべく離れて温泉だけを堪能しようとしていたのに。
「だって…。アルがカッコ良すぎて見れない…。」
言ってしまった。
恥ずかしい!
水音がしてクリストファーは良く知ったアルバートの腕の中に閉じ込められていた。目の前にアルバートの盛り上がった胸筋があって、その逞しさに鼓動が早くなる。恥ずかしさに顔を隠す様にアルバートの胸に頭を預ける。スベスベの肌が気持ち良くて、もっと触れたくて腕をアルバートの背中に回すクリストファー。抱き合い慣れた肌が馴染んで溶け合う。
「私だってクリスが色っぽくて辛いのです。無理させたからと我慢していたのに。」
アルバートの言葉に恐る恐るアルバートを見ると真っ赤になったアルバートがいた。
「アル、真っ赤。」
見つめ合う二人。
「クリスだって!もう…可愛いすぎてムリ。」
アルバートの唇がクリストファーに重なって啄むだけのキスを繰り返し。サワサワとお湯の中、触れ合う肌を探り合う。
「クリス。固くなってる。」
「アルが裸でいるのに反応しないなんて無理だろ。」
「我慢してたの?」
こくりと頷くクリストファーの恥じらう姿が堪らない!
「本当、可愛い。」
「ムッ、アルはどうなんだ?」
自分だけしたいみたいで悔しくてアルバートのアルバートを探るが、手を掴んで阻止された。
「触らないで下さい!」
「なんで?」
「したくなっちゃいます。」
「しちゃダメなのか?」
「さっき無理させたばかりですよ。」
「私は本当はちょっと期待してたんだけど。」
ゴクッと唾を飲み込むのがわかり、アルバートの上に跨がって、クリストファーは握られたままのアルバートの手を取って後孔に導いた。
「さっきしたから解れてるぞ。」
期待で入口がひくひくするのがわかる。
そっと導かれたアルバートの指が抵抗なく中に入ってくる。
「柔らかくて、ひくひくしてる。」
奥を探るアルバート。
気持ちいい。
でも足りない。
中が蠢いて誘う。
もっと太くて固いので奥を突いて欲しい。
「太くて固いのがいい。」
興奮で上気した頬が赤く色付いてアルバートを誘う。指を抜いて、誘われるまま太くて固い熱がクリストファーを貫いた。
「ああっ!気持ちいい!」
お湯の中のせいか、さっきしたばかりだからか抵抗なく奥まで侵入するアルバートのアルバート。
「クリス!可愛い。可愛くてエッチで!私をどうしたいんですか!」
「我慢なんかしないで、もっと私に夢中になればいい。」
「もう!大切にしたいのに!容赦しませんからね!」
クリストファーの腰を掴んでアルバートが抜き差しする度水音が激しく立つ。浮力を利用した下からの激しい突き上げにクリストファーの中にお湯が一緒に入ってくる。
「ダメ!そんなに激しくしたらお湯が入っちゃう!」
突き上げが緩むことなく更に激しく揺さぶられる。
「後でじっくり掻き出してあげますよ。」
欲望に濡れた瞳にキュンキュンする。
ああ、気持ちいい。
「気持ちいいですか?ほら、ここも好きでしょ?」
中を突きながら、胸の飾りを舐め回されて固くなった乳首を噛まれた。クリストファーは上からの刺激と下からの突き上げで気持ち良くて、水飛沫の中必死にアルバートにしがみ着いて快楽に耐える。もう気持ち良すぎておかしくなりそうだ。
「アル!アル!気持ちいい。気持ちよくておかしくなりそう。」
「私なんて、貴方が好きすぎてとっくにおかしくなってますよ。」
「ふふふっ。」
自分だけが必死なのではないと嬉しくなる。
「あああ―――っ!もうなんなんだよ!」
「アル。アルは気持ちいい?」
「気持ち良すぎて、頭おかしくなりそう!」
ああ、なんて私の男は可愛いのだろうとクリストファーは微笑んだ。
「嬉しい。」
アルバートは艶やかな微笑みに見惚れた。そして堪らずにクリストファーの唇にむしゃぶり着いた。止まってしまった腰の動きに焦れた様にクリストファーの中が蠢く。誘われるままに腰を振って深いところまで突き刺す。
クリストファーの唇の間からくぐもった声が漏れるけれど離してやらずに、上と下の口を攻める。
感じ過ぎたクリストファーから漏れる白濁がお湯を汚す。ずっと気持ちよくてずっとイキっぱなしのクリストファーはもう自分が意識をちゃんと保てているのかも曖昧な中でただアルバートにしがみついて快楽を感じていた。
―――――――――
アルバートは湯中りで意識を失うクリストファーの身体を拭いて服を着せてテントの中に寝かせた。
首の下に冷い水で濡らした布を当て、額にかかる髪をかき揚げてこちらにも布をのせる。
冷たい布が気持ち良かったのか表情が和らいだクリストファーにホッとする。
普段正統派王子様の外見なのに、アルバートの前では艶かしくて、時々妖艶に微笑むクリストファーにいつもアルバートは翻弄されてばかりだ。
愛おしいくて、大好きすぎて、罠にかける様にして手に入れた人。罪悪感もあって優しくしていつも甘やかしてあげたいのに。その為の我慢なんかいくらでもするつもりでいるというのに。
彼は我慢するなと艶目かしく誘惑して来る。想いが通じ合ってからずっとアルバートはクリストファーに振り回されてばかりだ。
自分がクリストファーを手に入れたいばかりに、王位継承を手放すような状況に追い込んだと知っても許してくれるだろうか?
知らないはずなのに、不安に思うアルバートをいつも深い愛情で包んでくれる。
案外聡いクリストファーは全部知って自分を許して甘やかしてくれている気もする。
アルバートは愛おしい人の顎を持ち上げて、口に含んだ水を唇から流し込んだ。もっとと求めるクリストファーに何度もそれを繰り返して満足したのか、クリストファーの口が閉じた。穏やかな寝息も聞こえだして安心したアルバートは、クリストファーの横に横たわっていつまでもその愛おしい寝顔を見ていた。
おしまい
背後のアルバートがお腹を摩りながら聞いて来る。温かな手の平に先ほど何度も中から突かれて鈍い痛みが残るそこを撫でられて気持ちいい。
「ちょっと痛いけど、平気。」
摩るアルバートの手に手を重ねて撫でる。
休んで行こうというアルバートを制して先を急ごうと言ったのはクリストファーだ。
だって、温泉はすぐそこにあるはずなのだ。
クリストファーの馬に二人分の荷物を積み直して、アルバートの馬に二人騎乗した。背後からクリストファーを支えるようにアルバートが手綱を握って目的地に歩みを進めている。
「あまり無理をしないで下さい。乗馬は腰に響きますから、辛かったら言って下さいね。」
心配そうに頭に顔を擦り付けるアルバートが愛おしい。
「大丈夫だ。温泉に入れば治る!」
クリストファーの温泉に対する期待値が半端ない。
――――――
ついに温泉にたどり着いた!
地図を頼りにたどり、小川沿いを進む。広葉樹が美しく紅葉する森を抜けた先に拓けた平地があり、沢山の岩が転がった間に湯気を上げる一坪ほどの温泉があった。
やっとたどり着いたのに、クリストファーは思い切りダウンしてしまった。
大きな岩を避けて敷かれた厚手の敷物に更に毛布敷いて腹這いに寝かされたクリストファー。地熱のせいか地面が暖かくて、じんわりと熱が身体を温めてくれる。これは温泉街を作った時に岩盤浴として売り出せるのではないか?とかうとうとしながら考える。すぐ近くではアルバートがテントを張り終えて野営の準備をしている。今は何処からか捕まえて来た鳥を捌いて、下流の水辺で血抜きしている。つくづくなんでも出来る男である。
うとうとしている内に寝てしまったようで、目が覚めると辺りは夕暮れの色をしていた。
隣の温もりに目を向けるとクリストファーが目を覚ますといつも見るアルバートの慈しむような顔。
「気持ち良さそうに寝てましたね。」
クリストファーが目覚めたのを認めて満面の笑みを見せる。アルバートは目覚めるといつもクリストファーの寝顔を見ている。飽きないのだろうか。と思うけれど、自分もアルバートの寝顔を見ていると可愛くてカッコ良くて目が離せなくなるから同じことかと思い直した。
「野営の準備一人でさせてしまったな。」
「疲れさせてしまったのは私なので」
「いつもありがとう。」
自分を際限なく甘やかす男に感謝を込めて口付けを贈る。くすぐっそうに笑うアルバートが可愛い。
「身体が大丈夫なら、温泉入ってみますか?」
そうだった!温泉に入りに来たのだ!
「入る!温泉、入りたい。」
―――――――――
「はあ~っ。気持ちいい。」
空気に触れて温度が下がっているせいか温めだが温かいお湯に肩まで浸かった瞬間じんわりと熱が全身に染み渡り、身体の強張りが解けていくようで思わず声が出る。
「気持ちいいですね。」
「温泉いいな。景色も素晴らしいし、毎日入りたいな。」
「早急に開発を進めましょう!」
「街が出来たら毎年休暇を取って二人で旅行しよう。」
「ふふふっ。そうですね。毎年来ましょう!」
楽しそうに笑って、これから先も一緒にいることを当然としているアルバートに嬉しくなる。
「ところで。なんで先程からこちらを見てくれないのですか?なんでそんなに離れた所にいるんですか?」
そう。クリストファーはアルバートが直視出来なくてずっと顔を背けて景色を見るふりをしているのだ。
だって、アルバートがカッコ良すぎる!
普段下ろしている髪をかき上げる仕草一つさえ艶めいてドキドキするのだ。裸なんか毎日の様に見ているのに鍛え上げた筋肉を湯が伝う様さえ逞しさを強調されるようで、同じ男なのになんて逞しいのだろう。普段あの腕が…と思うだけでもうダメ!きっと身体が熱いのは温泉のせいだけではない気がする。だから、アルバートとなるべく離れて温泉だけを堪能しようとしていたのに。
「だって…。アルがカッコ良すぎて見れない…。」
言ってしまった。
恥ずかしい!
水音がしてクリストファーは良く知ったアルバートの腕の中に閉じ込められていた。目の前にアルバートの盛り上がった胸筋があって、その逞しさに鼓動が早くなる。恥ずかしさに顔を隠す様にアルバートの胸に頭を預ける。スベスベの肌が気持ち良くて、もっと触れたくて腕をアルバートの背中に回すクリストファー。抱き合い慣れた肌が馴染んで溶け合う。
「私だってクリスが色っぽくて辛いのです。無理させたからと我慢していたのに。」
アルバートの言葉に恐る恐るアルバートを見ると真っ赤になったアルバートがいた。
「アル、真っ赤。」
見つめ合う二人。
「クリスだって!もう…可愛いすぎてムリ。」
アルバートの唇がクリストファーに重なって啄むだけのキスを繰り返し。サワサワとお湯の中、触れ合う肌を探り合う。
「クリス。固くなってる。」
「アルが裸でいるのに反応しないなんて無理だろ。」
「我慢してたの?」
こくりと頷くクリストファーの恥じらう姿が堪らない!
「本当、可愛い。」
「ムッ、アルはどうなんだ?」
自分だけしたいみたいで悔しくてアルバートのアルバートを探るが、手を掴んで阻止された。
「触らないで下さい!」
「なんで?」
「したくなっちゃいます。」
「しちゃダメなのか?」
「さっき無理させたばかりですよ。」
「私は本当はちょっと期待してたんだけど。」
ゴクッと唾を飲み込むのがわかり、アルバートの上に跨がって、クリストファーは握られたままのアルバートの手を取って後孔に導いた。
「さっきしたから解れてるぞ。」
期待で入口がひくひくするのがわかる。
そっと導かれたアルバートの指が抵抗なく中に入ってくる。
「柔らかくて、ひくひくしてる。」
奥を探るアルバート。
気持ちいい。
でも足りない。
中が蠢いて誘う。
もっと太くて固いので奥を突いて欲しい。
「太くて固いのがいい。」
興奮で上気した頬が赤く色付いてアルバートを誘う。指を抜いて、誘われるまま太くて固い熱がクリストファーを貫いた。
「ああっ!気持ちいい!」
お湯の中のせいか、さっきしたばかりだからか抵抗なく奥まで侵入するアルバートのアルバート。
「クリス!可愛い。可愛くてエッチで!私をどうしたいんですか!」
「我慢なんかしないで、もっと私に夢中になればいい。」
「もう!大切にしたいのに!容赦しませんからね!」
クリストファーの腰を掴んでアルバートが抜き差しする度水音が激しく立つ。浮力を利用した下からの激しい突き上げにクリストファーの中にお湯が一緒に入ってくる。
「ダメ!そんなに激しくしたらお湯が入っちゃう!」
突き上げが緩むことなく更に激しく揺さぶられる。
「後でじっくり掻き出してあげますよ。」
欲望に濡れた瞳にキュンキュンする。
ああ、気持ちいい。
「気持ちいいですか?ほら、ここも好きでしょ?」
中を突きながら、胸の飾りを舐め回されて固くなった乳首を噛まれた。クリストファーは上からの刺激と下からの突き上げで気持ち良くて、水飛沫の中必死にアルバートにしがみ着いて快楽に耐える。もう気持ち良すぎておかしくなりそうだ。
「アル!アル!気持ちいい。気持ちよくておかしくなりそう。」
「私なんて、貴方が好きすぎてとっくにおかしくなってますよ。」
「ふふふっ。」
自分だけが必死なのではないと嬉しくなる。
「あああ―――っ!もうなんなんだよ!」
「アル。アルは気持ちいい?」
「気持ち良すぎて、頭おかしくなりそう!」
ああ、なんて私の男は可愛いのだろうとクリストファーは微笑んだ。
「嬉しい。」
アルバートは艶やかな微笑みに見惚れた。そして堪らずにクリストファーの唇にむしゃぶり着いた。止まってしまった腰の動きに焦れた様にクリストファーの中が蠢く。誘われるままに腰を振って深いところまで突き刺す。
クリストファーの唇の間からくぐもった声が漏れるけれど離してやらずに、上と下の口を攻める。
感じ過ぎたクリストファーから漏れる白濁がお湯を汚す。ずっと気持ちよくてずっとイキっぱなしのクリストファーはもう自分が意識をちゃんと保てているのかも曖昧な中でただアルバートにしがみついて快楽を感じていた。
―――――――――
アルバートは湯中りで意識を失うクリストファーの身体を拭いて服を着せてテントの中に寝かせた。
首の下に冷い水で濡らした布を当て、額にかかる髪をかき揚げてこちらにも布をのせる。
冷たい布が気持ち良かったのか表情が和らいだクリストファーにホッとする。
普段正統派王子様の外見なのに、アルバートの前では艶かしくて、時々妖艶に微笑むクリストファーにいつもアルバートは翻弄されてばかりだ。
愛おしいくて、大好きすぎて、罠にかける様にして手に入れた人。罪悪感もあって優しくしていつも甘やかしてあげたいのに。その為の我慢なんかいくらでもするつもりでいるというのに。
彼は我慢するなと艶目かしく誘惑して来る。想いが通じ合ってからずっとアルバートはクリストファーに振り回されてばかりだ。
自分がクリストファーを手に入れたいばかりに、王位継承を手放すような状況に追い込んだと知っても許してくれるだろうか?
知らないはずなのに、不安に思うアルバートをいつも深い愛情で包んでくれる。
案外聡いクリストファーは全部知って自分を許して甘やかしてくれている気もする。
アルバートは愛おしい人の顎を持ち上げて、口に含んだ水を唇から流し込んだ。もっとと求めるクリストファーに何度もそれを繰り返して満足したのか、クリストファーの口が閉じた。穏やかな寝息も聞こえだして安心したアルバートは、クリストファーの横に横たわっていつまでもその愛おしい寝顔を見ていた。
おしまい
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