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第214話 悪意を利用したもの
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かつて世界に多くの悲劇をばら撒く拠点となっていたノッド大陸のキャルルートルン。
200年前ノアーナが地球へ再転生した際全ての悪意はその活動を休止した。
しかし悪意の思想を継いだ集団『降魔教団』はひっそりとその活動を続けていた。
「おお、我らの救世主様が深い眠りにつかれてしまった、だがこれは我々の信仰に対する試練だ。この石板にあるように200年後に必ず復活なされる。我々は守らねばならない。この信仰を、この神の啓示を」
暗く、そして確固たる悪意はその力を繋いでいく。
ノアーナが地球へ再転生する直前、レイスがまだ活動していた時、レイスも又保険をかけていた。
すなわち、まだ目覚めていない悪意の本体を復活させる儀式を、教団幹部へと神の啓示として託していた。
かつてノアーナのいたずら心で実装していたものを再利用して。
手順を記した石板、キーとなる杖、そして悪意の力を使い完全に隠蔽したモレイスト地下大宮殿の最奥のさらに深い地下に作った祭壇。
アースノートをはじめ神々がずっと監視していたあの施設に、彼らは最後の場所を建造していた。
悪意はノアーナとほぼ同じ事が出来た。
そしてほくそ笑んでいた。
まさか一番警戒している場所にラスボスの住処が作られるなど。
「くくく、神々や本体様どんな顔するんだろうな?一番警戒している場所が原因で滅びるとはな。ははは、ああ、楽しみだ」
しかし現実は。
捕獲しネオが同化したことでレイスの悪だくみはすべて神々に筒抜けだった。
あえて残していた。
場所を特定し確実に滅ぼすために。
レイスがあちらこちらに隠した欠片は残念ながら十重二十重に守られていて手が出せない状況だったことも静観せざるを得ない一因ではあった。
もっとも、レイスが本体の復活のためにそのほとんどは大迷宮の地下に集められていたのだが。
だが我ら天才アースノートは一つの仮説を立て、そうなるようある仕掛けを打つ。
キャルルートルンに町を再建し、この星の純然たる悪意を観察していく事にした。
石板をわざと見つかりやすい場所に隠し、杖を神器と偽り保護させた。
もちろん降魔教団は徐々に殲滅し、入れ替わりよう教義を少しづつ改変し土着の土神教を広める。
着々と準備を進めたのだった。
ノアーナの帰還はあの時時間が足りずに成功率は20%を切っていた。
しかしアースノートは確信していた。
あの時増やした漆黒を持つ女性たち。
実はノアーナに告げずに全員分の真核の一部を保護していたのだ。
因子を少しでも強くするため、アースノートはあえてノアーナに告げていなかった。
「絶対にノアーナ様は帰ってくる。だからあ―しは……鬼になったとしても必ず準備を遂行する」
やはりアースノートは。
真に『救済の女神』だった。
※※※※※
ノッド大陸はノアーナの創造した試練の多い土地だ。
放っておいても確実に悪意が生まれる土壌だった。
そして100年の時をかけ紡がれた悲劇。
ある少年の心が壊れ暴走する事件が起きる。
エルフの少年エルロ・リッテル。
両親の愛を受けることなく、厳しい環境に心を壊された少年。
勿論茜は反対した。
だがアースノートが頑なにこの少年に干渉することを拒んだ。
「茜、あなたの気持ちは分かりますわ。あ―しだってこんな事したくない。でも、これはこの星に生きるものの試練ですわ。ノアーナ様の意志ですわよ」
「…でもっ、あの子……可哀そうだよ」
「茜、もうそういう段階ではないのですわ。利用できるものはすべからく利用します。あ―し達の使命を忘れてはいけないの。……すべてを救うなんて烏滸がましいですわよ」
「っ!?……わかったよ……」
※※※※※
そしてアースノートの計画通りエルロはその力を蓄えていく。
「ふ、やはりあの少年……もともと因子があったのですわ。真に善なるものにはあの行動はできませんもの」
そしてノアーナが帰還する1か月ほど前。
遂に悪意の本体が復活する。
エルロが儀式を強行したのだ。
ノアーナがいない状態での復活は正直脅威ではなかった。
存在値は紋様ある魔物を吸収したとはいえ150000程度。
今すぐにでも滅ぼすとこは可能だ。
だがそれは危ないとアースノートは考えていた。
悪意もノアーナだからだ。
因子がつながっている可能性を否定できなかった。
だがここで想定外の事態が起きる。
エルロがなぜか悪意の力を吸収していた。
存在値が500000を超え、狂った状態でこの星から姿を消していた。
神々は気づいていなかった。
※※※※※
遂に帰還したノアーナ。
そして明日にはルースミールとの決着がつくのだろう。
最強の力『根源魔法』を習得したノアーナとネル。
勇者茜も復活。
物語は結末に向け走り始める。
200年前ノアーナが地球へ再転生した際全ての悪意はその活動を休止した。
しかし悪意の思想を継いだ集団『降魔教団』はひっそりとその活動を続けていた。
「おお、我らの救世主様が深い眠りにつかれてしまった、だがこれは我々の信仰に対する試練だ。この石板にあるように200年後に必ず復活なされる。我々は守らねばならない。この信仰を、この神の啓示を」
暗く、そして確固たる悪意はその力を繋いでいく。
ノアーナが地球へ再転生する直前、レイスがまだ活動していた時、レイスも又保険をかけていた。
すなわち、まだ目覚めていない悪意の本体を復活させる儀式を、教団幹部へと神の啓示として託していた。
かつてノアーナのいたずら心で実装していたものを再利用して。
手順を記した石板、キーとなる杖、そして悪意の力を使い完全に隠蔽したモレイスト地下大宮殿の最奥のさらに深い地下に作った祭壇。
アースノートをはじめ神々がずっと監視していたあの施設に、彼らは最後の場所を建造していた。
悪意はノアーナとほぼ同じ事が出来た。
そしてほくそ笑んでいた。
まさか一番警戒している場所にラスボスの住処が作られるなど。
「くくく、神々や本体様どんな顔するんだろうな?一番警戒している場所が原因で滅びるとはな。ははは、ああ、楽しみだ」
しかし現実は。
捕獲しネオが同化したことでレイスの悪だくみはすべて神々に筒抜けだった。
あえて残していた。
場所を特定し確実に滅ぼすために。
レイスがあちらこちらに隠した欠片は残念ながら十重二十重に守られていて手が出せない状況だったことも静観せざるを得ない一因ではあった。
もっとも、レイスが本体の復活のためにそのほとんどは大迷宮の地下に集められていたのだが。
だが我ら天才アースノートは一つの仮説を立て、そうなるようある仕掛けを打つ。
キャルルートルンに町を再建し、この星の純然たる悪意を観察していく事にした。
石板をわざと見つかりやすい場所に隠し、杖を神器と偽り保護させた。
もちろん降魔教団は徐々に殲滅し、入れ替わりよう教義を少しづつ改変し土着の土神教を広める。
着々と準備を進めたのだった。
ノアーナの帰還はあの時時間が足りずに成功率は20%を切っていた。
しかしアースノートは確信していた。
あの時増やした漆黒を持つ女性たち。
実はノアーナに告げずに全員分の真核の一部を保護していたのだ。
因子を少しでも強くするため、アースノートはあえてノアーナに告げていなかった。
「絶対にノアーナ様は帰ってくる。だからあ―しは……鬼になったとしても必ず準備を遂行する」
やはりアースノートは。
真に『救済の女神』だった。
※※※※※
ノッド大陸はノアーナの創造した試練の多い土地だ。
放っておいても確実に悪意が生まれる土壌だった。
そして100年の時をかけ紡がれた悲劇。
ある少年の心が壊れ暴走する事件が起きる。
エルフの少年エルロ・リッテル。
両親の愛を受けることなく、厳しい環境に心を壊された少年。
勿論茜は反対した。
だがアースノートが頑なにこの少年に干渉することを拒んだ。
「茜、あなたの気持ちは分かりますわ。あ―しだってこんな事したくない。でも、これはこの星に生きるものの試練ですわ。ノアーナ様の意志ですわよ」
「…でもっ、あの子……可哀そうだよ」
「茜、もうそういう段階ではないのですわ。利用できるものはすべからく利用します。あ―し達の使命を忘れてはいけないの。……すべてを救うなんて烏滸がましいですわよ」
「っ!?……わかったよ……」
※※※※※
そしてアースノートの計画通りエルロはその力を蓄えていく。
「ふ、やはりあの少年……もともと因子があったのですわ。真に善なるものにはあの行動はできませんもの」
そしてノアーナが帰還する1か月ほど前。
遂に悪意の本体が復活する。
エルロが儀式を強行したのだ。
ノアーナがいない状態での復活は正直脅威ではなかった。
存在値は紋様ある魔物を吸収したとはいえ150000程度。
今すぐにでも滅ぼすとこは可能だ。
だがそれは危ないとアースノートは考えていた。
悪意もノアーナだからだ。
因子がつながっている可能性を否定できなかった。
だがここで想定外の事態が起きる。
エルロがなぜか悪意の力を吸収していた。
存在値が500000を超え、狂った状態でこの星から姿を消していた。
神々は気づいていなかった。
※※※※※
遂に帰還したノアーナ。
そして明日にはルースミールとの決着がつくのだろう。
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勇者茜も復活。
物語は結末に向け走り始める。
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