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第ニ章:新たな侵略者、【魔界貴族】編
第46話:新たな力を使ってみる話
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【ウェパル女公爵】との一騎討ちとなった私は力の限りを尽くして戦い、勝利した。
そして、一時的に気を失い、目が覚めた。
「はっ……」
私は目を覚ました。視線の先にはラミアの顔があった。
私はラミアに膝枕をされていたらしい。
「るっるっルシア様ぁぁぁ! もう目を覚まさないかと思いましたわぁぁぁぁ」
ラミアは私を抱き締めて泣き出した。私の顔はラミアの胸に埋もれてしまう。
くっ苦しい……、呼吸が……。
ていうか、ラミアを引き剥がせないくらい力も入らない……。
「むぐぐ……」
私は息ができなくなり、力なく手足をジタバタさせる……。
なんだ、胸に埋もれて死ぬって、私は最期までおっぱいの神様に嫌われているのか!
そんな神様は本当にいるのか?
ていうか、本当にヤバイから……。
今日一番のピンチだから……。
意識もう一回失っちゃうぅぅぅぅ!
「……ラミアさん、ルシア先生の意識がまた無くなりそうだぞ」
ターニャがラミアを静かに諌める。
そっそうだぞ、もっと強めに言ってくれ。
ラミアはようやく私を解放した……。
「ぷはぁっー。はぁ、はぁ、殺す気か!」
私はラミアを睨んだ。
こんなことで死んだら洒落にならん。
「はぅぅ、すみませんですの。しくしく……」
ラミアは涙目で俯きながらそう言った。
ええい、もう泣くなよ……。怒ってないからさ。
「それより、ターニャ! 石化の呪いが解けたんだな!」
私はターニャに話しかけた。
よかった、これでみんなの呪いも解けたはずだ。
「……ルシア先生のおかげだ。レオンさんもフィーナさんもみんな大丈夫だった。もうみんな【魔界貴族】の本隊と戦うために外に出たんだ。フィーナさんは先生に回復魔法をかけ続けてくれてたけど中々意識が戻らなくて、私とラミアさんが見守ることになった。あと、コゴロウさんも正気に戻って謝ってきた。怪我はフィーナさんに治して貰ったみたいだ」
ターニャは私が意識を失った後の出来事を説明をした。
そうか、それはよかった……。
「……あとアレックスさんが、『調子に乗るなよ』って言ってた」
ターニャは告げ口をした。
あー言いそうだな。
「……それと、『あとは任せろ』とも言ってた」
ターニャは言葉を続けた。
ふーん、意外だな。
「『任せろ』って言われてもな。大人しくじっとできるような性分じゃないんでね……。目が覚めて、動けるなら動くさ……。ぐっ、痛たた……」
私は立ち上がろうとしたが、体全体が痛かった。
くそっ【加護の力】で身体能力が上がったにも関わらず……、このざまとは……。
‘’馬鹿だねぇ、お前は……。だから【力】をプレゼントしたんだぜ! ほらっ、使えよ。遠慮すんな‘’
私の頭の中で声が鳴り響いた。さっきの【魔王】か……。
【魔王の力】か……、現状を打破出来るんだったらなんだって使ってやる、利用してやる!
私は精神を集中した……。
ルシア
【魔王スキル発動】
闇系闘気増大(ダークオーラ)
――ファァァァ
私の体を淡い黒い光が覆った。
信じられない……、筋力も魔力も更に強くなっていく。
それだけじゃない、頭の中に【魔王】の魔法や技の使い方がどんどん蓄積されていく……。
体の痛みが無くなったどころか、力が溢れる……。
「――なんてものをプレゼントしてくれたんだ……。今はありがたいが……」
自分の力が恐ろしい……。こんなことを考えたのは初めてだ。
「……ルシア先生、大丈夫なのか?」
「ルシア様、体がよろしくないのでしたら休まれたほうが……」
ターニャとラミアは心配そうに私を見つめていた。
「私は大丈夫だよ。心配かけてすまなかったな。みんなの元に戻ろう」
私は、ターニャとラミアの頭を撫ぜた。
二人共心配してくれてありがとう……。
「……子供扱いはやめてくれ」
「はにゃん、頭だけじゃなくて至るところを撫で回してほしいですの」
そして2秒で軽率な行動を後悔した……。
「とにかく、急ごう。もしかしたらまた変な罠を仕掛けられるかもしれないからな」
私はラミアを抱えて走り出した。
まずは、地点Kまで戻るか……。
走り出してすぐに要塞の出口が見えた。
おや、悪魔達がまだ居たか。しかも、幹部クラスか……。
書類に載っていた【ハーゲンティ男爵】とお前の顔は覚えているぞ【ベリアル公爵】!
「おやおや、先日はどうも。人間達が復活して、まさかと思いましたよ。ウェパルさんが殺されるなんて予想もしていませんでしたから。そして、なんとなくわかります。ウェパルさんを殺したのは貴女ですね」
ベリアルはレイピアを構えてそう言った。
「ベルゼ様も用心深いですな。要塞まで我々に戻るように指示するとは……」
ハーゲンティは服を脱いで筋肉質の黄色肌を露出した。
顔は包帯を巻いていて見えないが恐らく男だろう。男爵だし……。
「まったくですよ。予想どおり【勇者】達は既にほとんどが要塞から出ているみたいですから、この中にいる人間は彼女たち3人のみ。私だけでも十分でした。ただ、ベルゼ様の命令は絶対です。まぁこの子たちを処分したら、【勇者】達を後ろから刺すということも出来そうですから、無駄にはなりませんよ」
べリアルはレイピアに力を集中させていた。
「ターニャ、ラミアと一緒に下がっていろ。この二人は私が倒すよ」
私はターニャに指示を出した。
最速でコイツらを倒す!
「なんだとぉ、てめぇ調子に乗っているんじゃ……」
ハーゲンティの口が動いた瞬間、私は間合いを一瞬で詰めた。
ルシア→【ハーゲンティ男爵】
【魔王スキル発動】
漆黒闘気掌(ダークブレイク)
――バキャァァァァン
私はハーゲンティの腹に右手を当てて闇の闘気を爆発させた。
超圧縮された闘気の爆発力は凄まじく、ハーゲンティの首から下が粉々に吹き飛んでしまった。
「おやおや、ハーゲンティさんがこうもあっさりと……。それに今の技はバハムティアさんの技にそっくりです……」
べリアルは落ち着いた口調だったが、レイピアに込める魔力を更に増大していた。
「あんたは、ちょっと強いから簡単には勝てないと思うけど……。先を急いでいるんだ、早く終わらせたい」
私は剣を構えた。
「私も同意見です。いやはや気が合いますねぇ……」
べリアルはレイピアを私に向けた。
「先日は不覚を取りましたが、今回は全力で貴女を葬ります!」
べリアルは黒い闘気を集中させたレイピアで鋭い突きを放った。
【べリアル公爵】→ルシア
【上級悪魔スキル発動】
漆黒一閃(シッコクノイッセン)
「目には目を……、闇には闇を……」
私は覚えたての闇の力を剣に集中させた。
私の剣は闇色に染まり、力が充実していく……。
ルシア→【べリアル公爵】
【魔王スキル発動】
魔刃闇烏(マジンヤミガラス)
――ガキンッ
私の剣とべリアルのレイピアが衝突し、金属音が響き渡る。
黒いオーラがぶつかり合い、竜巻のような風が巻き起こった。
「くっ、まさか……。こっここまでとは……。あっ貴女は誰ですか? 前とはまるで……、別人……」
べリアルはひきつった声を出した。
「さぁ、もはや【勇者】なのか【魔王】なのかわからないな。もしかしたら【どちらでもない】かもしれないよ……」
私は黒い剣を持つ手に力を込めた。
――バリンッ
破裂音と共にべリアルのレイピアが折れる……。
そして、私はべリアルの首を目掛けて剣を振るった……。
――ズバンッ
べリアルの首は胴体から切り離された。
「ぐっ、はぁはぁ、私の負けですねぇ……。まあ、人間に負けた気がしないだけ……、マシですかね……。トドメを刺しなさい、このまま無様な姿でいるのは耐えられません……」
べリアルは観念した表情になった。
「そうか……。すまないな」
私は炎系魔法でべリアルの頭を燃やした。
気分が落ちるのは、まだ私が人間という証拠か……。
「さあ、先を急ごう!」
私はターニャとラミアに声をかけて、先を急いだ。
そして、一時的に気を失い、目が覚めた。
「はっ……」
私は目を覚ました。視線の先にはラミアの顔があった。
私はラミアに膝枕をされていたらしい。
「るっるっルシア様ぁぁぁ! もう目を覚まさないかと思いましたわぁぁぁぁ」
ラミアは私を抱き締めて泣き出した。私の顔はラミアの胸に埋もれてしまう。
くっ苦しい……、呼吸が……。
ていうか、ラミアを引き剥がせないくらい力も入らない……。
「むぐぐ……」
私は息ができなくなり、力なく手足をジタバタさせる……。
なんだ、胸に埋もれて死ぬって、私は最期までおっぱいの神様に嫌われているのか!
そんな神様は本当にいるのか?
ていうか、本当にヤバイから……。
今日一番のピンチだから……。
意識もう一回失っちゃうぅぅぅぅ!
「……ラミアさん、ルシア先生の意識がまた無くなりそうだぞ」
ターニャがラミアを静かに諌める。
そっそうだぞ、もっと強めに言ってくれ。
ラミアはようやく私を解放した……。
「ぷはぁっー。はぁ、はぁ、殺す気か!」
私はラミアを睨んだ。
こんなことで死んだら洒落にならん。
「はぅぅ、すみませんですの。しくしく……」
ラミアは涙目で俯きながらそう言った。
ええい、もう泣くなよ……。怒ってないからさ。
「それより、ターニャ! 石化の呪いが解けたんだな!」
私はターニャに話しかけた。
よかった、これでみんなの呪いも解けたはずだ。
「……ルシア先生のおかげだ。レオンさんもフィーナさんもみんな大丈夫だった。もうみんな【魔界貴族】の本隊と戦うために外に出たんだ。フィーナさんは先生に回復魔法をかけ続けてくれてたけど中々意識が戻らなくて、私とラミアさんが見守ることになった。あと、コゴロウさんも正気に戻って謝ってきた。怪我はフィーナさんに治して貰ったみたいだ」
ターニャは私が意識を失った後の出来事を説明をした。
そうか、それはよかった……。
「……あとアレックスさんが、『調子に乗るなよ』って言ってた」
ターニャは告げ口をした。
あー言いそうだな。
「……それと、『あとは任せろ』とも言ってた」
ターニャは言葉を続けた。
ふーん、意外だな。
「『任せろ』って言われてもな。大人しくじっとできるような性分じゃないんでね……。目が覚めて、動けるなら動くさ……。ぐっ、痛たた……」
私は立ち上がろうとしたが、体全体が痛かった。
くそっ【加護の力】で身体能力が上がったにも関わらず……、このざまとは……。
‘’馬鹿だねぇ、お前は……。だから【力】をプレゼントしたんだぜ! ほらっ、使えよ。遠慮すんな‘’
私の頭の中で声が鳴り響いた。さっきの【魔王】か……。
【魔王の力】か……、現状を打破出来るんだったらなんだって使ってやる、利用してやる!
私は精神を集中した……。
ルシア
【魔王スキル発動】
闇系闘気増大(ダークオーラ)
――ファァァァ
私の体を淡い黒い光が覆った。
信じられない……、筋力も魔力も更に強くなっていく。
それだけじゃない、頭の中に【魔王】の魔法や技の使い方がどんどん蓄積されていく……。
体の痛みが無くなったどころか、力が溢れる……。
「――なんてものをプレゼントしてくれたんだ……。今はありがたいが……」
自分の力が恐ろしい……。こんなことを考えたのは初めてだ。
「……ルシア先生、大丈夫なのか?」
「ルシア様、体がよろしくないのでしたら休まれたほうが……」
ターニャとラミアは心配そうに私を見つめていた。
「私は大丈夫だよ。心配かけてすまなかったな。みんなの元に戻ろう」
私は、ターニャとラミアの頭を撫ぜた。
二人共心配してくれてありがとう……。
「……子供扱いはやめてくれ」
「はにゃん、頭だけじゃなくて至るところを撫で回してほしいですの」
そして2秒で軽率な行動を後悔した……。
「とにかく、急ごう。もしかしたらまた変な罠を仕掛けられるかもしれないからな」
私はラミアを抱えて走り出した。
まずは、地点Kまで戻るか……。
走り出してすぐに要塞の出口が見えた。
おや、悪魔達がまだ居たか。しかも、幹部クラスか……。
書類に載っていた【ハーゲンティ男爵】とお前の顔は覚えているぞ【ベリアル公爵】!
「おやおや、先日はどうも。人間達が復活して、まさかと思いましたよ。ウェパルさんが殺されるなんて予想もしていませんでしたから。そして、なんとなくわかります。ウェパルさんを殺したのは貴女ですね」
ベリアルはレイピアを構えてそう言った。
「ベルゼ様も用心深いですな。要塞まで我々に戻るように指示するとは……」
ハーゲンティは服を脱いで筋肉質の黄色肌を露出した。
顔は包帯を巻いていて見えないが恐らく男だろう。男爵だし……。
「まったくですよ。予想どおり【勇者】達は既にほとんどが要塞から出ているみたいですから、この中にいる人間は彼女たち3人のみ。私だけでも十分でした。ただ、ベルゼ様の命令は絶対です。まぁこの子たちを処分したら、【勇者】達を後ろから刺すということも出来そうですから、無駄にはなりませんよ」
べリアルはレイピアに力を集中させていた。
「ターニャ、ラミアと一緒に下がっていろ。この二人は私が倒すよ」
私はターニャに指示を出した。
最速でコイツらを倒す!
「なんだとぉ、てめぇ調子に乗っているんじゃ……」
ハーゲンティの口が動いた瞬間、私は間合いを一瞬で詰めた。
ルシア→【ハーゲンティ男爵】
【魔王スキル発動】
漆黒闘気掌(ダークブレイク)
――バキャァァァァン
私はハーゲンティの腹に右手を当てて闇の闘気を爆発させた。
超圧縮された闘気の爆発力は凄まじく、ハーゲンティの首から下が粉々に吹き飛んでしまった。
「おやおや、ハーゲンティさんがこうもあっさりと……。それに今の技はバハムティアさんの技にそっくりです……」
べリアルは落ち着いた口調だったが、レイピアに込める魔力を更に増大していた。
「あんたは、ちょっと強いから簡単には勝てないと思うけど……。先を急いでいるんだ、早く終わらせたい」
私は剣を構えた。
「私も同意見です。いやはや気が合いますねぇ……」
べリアルはレイピアを私に向けた。
「先日は不覚を取りましたが、今回は全力で貴女を葬ります!」
べリアルは黒い闘気を集中させたレイピアで鋭い突きを放った。
【べリアル公爵】→ルシア
【上級悪魔スキル発動】
漆黒一閃(シッコクノイッセン)
「目には目を……、闇には闇を……」
私は覚えたての闇の力を剣に集中させた。
私の剣は闇色に染まり、力が充実していく……。
ルシア→【べリアル公爵】
【魔王スキル発動】
魔刃闇烏(マジンヤミガラス)
――ガキンッ
私の剣とべリアルのレイピアが衝突し、金属音が響き渡る。
黒いオーラがぶつかり合い、竜巻のような風が巻き起こった。
「くっ、まさか……。こっここまでとは……。あっ貴女は誰ですか? 前とはまるで……、別人……」
べリアルはひきつった声を出した。
「さぁ、もはや【勇者】なのか【魔王】なのかわからないな。もしかしたら【どちらでもない】かもしれないよ……」
私は黒い剣を持つ手に力を込めた。
――バリンッ
破裂音と共にべリアルのレイピアが折れる……。
そして、私はべリアルの首を目掛けて剣を振るった……。
――ズバンッ
べリアルの首は胴体から切り離された。
「ぐっ、はぁはぁ、私の負けですねぇ……。まあ、人間に負けた気がしないだけ……、マシですかね……。トドメを刺しなさい、このまま無様な姿でいるのは耐えられません……」
べリアルは観念した表情になった。
「そうか……。すまないな」
私は炎系魔法でべリアルの頭を燃やした。
気分が落ちるのは、まだ私が人間という証拠か……。
「さあ、先を急ごう!」
私はターニャとラミアに声をかけて、先を急いだ。
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