お母様!その方はわたくしの婚約者です

バオバブの実

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心強い援軍

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「うわ、ハグしてるわ!」
屋敷の窓からお父様とわたくしはふたりを観察しています。
「大変だ!なんたることだ!」
お父様が叫んでいます。やっと事の重大さに気づきましたね。
「しかもマーガレットの方から抱きついてないか?どうなっている?」
「これでわかったでしょ?早くお祖母様をお呼びしないと」
大丈夫だとは思うけどロベルト様が危ない!


ミモザお祖母様は週明けに早速いらっしゃいました。
「まあ、ダリア!婚約おめでとう
お式は?卒業してすぐ?」
ミモザお祖母様も若々しく澄んだ高い声がエントランス中に響きました。
「ご機嫌よろしゅう、お祖母様。ふふ、まだ気が早いですわ」
「何にしてもおめでたい事よ。それで?あなたのお母様のマーガレットはどこ?」
「…ご近所様のお茶会に出かけました」
急だったもので調整がつかず、お母様のお楽しみであるお茶会とお祖母様の訪問予定が重なってしまったのです。
「相変わらずお気楽ね。
それで?何か困った事が起きたんでしょう?
あの時の話をマーガレットにして欲しいなんて」
さすがです、お祖母様。
こうなったらとわたくしはすべてをお話ししました。
お祖母様は額に手を当て
「なんてことでしょう!ダリア、ごめんなさいね。本当なら楽しい時なのに変な事で気を揉んで…
わたくしたちが甘やかしすぎてあんなモンスターに仕上がってしまったわ、マーガレットは。
いつも夢見心地なのよ、早く現実に引き戻さなくては」
あっ、ちょっとお祖母様。お母様がそれではかわいそうです。
「嫌な予感があったのよ。マーガレットがまた何かしでかしたのかと思って、急いで来たのよ。当たったわ」
はぁーとお祖母様がため息を吐きました。
「いらっしゃいませ、コリンズ侯爵夫人。この度はご迷惑をおかけしまして…」
お父様が頭をかきながら申し訳なさそうに立っていました。
「あら、いいのよ。でもダリアの為にももうちょっとしっかりしないと…ね」
「はいっ!
こんなところで立ち話もなんですからお部屋の方へ。ほら、ダリア、ご案内して」
こうして2人見るとミモザお祖母様はとても頼りになる援軍ですね。
そしてわたくしたち3人は部屋にこもり、対お母様の作戦を練ったのでした。

そうこうしているうちに…お母様が帰ってきたようです。
「ふたりはここで待っていて。わたくしが直に呼んでくるわ」
お祖母様はこう言うと拳をグッと握って見せました。
わたくしも拳で返しました。
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