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作戦成功?
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これでよかったのです。
ですよね?
お母様がさっきからわたくしの顔を見てますが…
「な、なによ?」
視線に耐えきれなくて思わず言ってしまいました。
ちょっときつかったかしら?
そのうちにお祖母様がお母様をボコボコにしています。
お母様うなだれちゃって何だかかわいそう…
ミモザお祖母様が機嫌よく帰られた後、わたくしはこっそりお父様に
「いかがですか?この方が良かったでしょう?」
と、お母様の姿が見えないのを確認して言いました。
「よかったのか?なんだかマーガレットが元気ないぞ…」
お父様は不安げです。
「…きっとびっくりし過ぎたんですよ」
実はわたくしも不安です。
「だがな、こうしてみると自分自身の心持ちはすっきりしたよ。
偽って強がっていた自分とはおさらばだ。
ありがとう、ダリア」
いつものお父様の笑顔がそこにはありました。
あとはお母様ですね。
やはりわたくしがフォローしたほうがいいかしら?
「お母様、何していらっしゃるの?」
わたくしがお母様の部屋を訪ねると、部屋中に手紙の束やら置物やら絵が散らばっていました。
「ああこれ?オスカー、いえ、お父様からいただいたものよ」
「えっ⁈こんなに?」
ふと小さな肖像画が目に留まりました。
「あら、若い時のお父様だわ」
机の上に飾るようなものです。わたくしは手に取りました。
「婚約が決まった時、お互いの絵姿を送ろうって言い出したのよ。これはまだ顔も合わせたことのない人がお互いを知るために送るものなのに…『毎日学園で顔合わせているわよ』とわたくしが言っても『いや、ちゃんと手順は踏む』って言って効かなくて…」
お母様が懐かしいわと呟きます。
「それにこの手紙!ほら、こんなにお母様は愛されていたのですわ」
わたくしが指差すと
「ん?それは違うわ。みんな読書感想文」
「はっ?」
「オスカーのような朴念仁は恋愛小説を読ませるにかぎると思って…
読んでいる証拠として感想文を書いてもらったの」
お父様、ご愁傷様です。
その時、手紙の間からはらりとなにかが落ちました。
それはマーガレットの押し花のしおりでした。
「まあ、それこそ懐かしいわ!」
お母様はしおりを手に取り
「これはね、もう婚約も結婚も決まっているのにオスカーがわたくしにプロポーズしたの。その時マーガレットの花束を抱えて」
「『ちゃんと手順は踏む』と言って?」
わたくしが言うとお母様は笑い転げました。
「そうそう!花はいつか枯れてしまうからひとつを押し花にしたのよ。もうずいぶん古びてしまったわねぇ…」
お母様はしおりを眺めながら
「そのプロポーズもね、当時わたくしの好きな小説『この愛を捧ぐ』に出てくるとおりのシチュエーションにしてね…
でも最後マーガレットの花束を渡されてそこはバラの花束でしょって心の中でツッコミをいれたものよ…あっ…」
急に黙ってしまいました。
「…そうか…無粋で朴念仁はわたくしでしたわね…」
「お母様?」
「長年かかってすごいこと気づいちゃった。
ありがとう、ダリア」
「えっ?なんで?」
「いいから、いいから。
ありがとう、ダリア」
お礼を言われてしまいました。
お母様がニコニコしています。まあ、元気になったことだし、作戦成功ということで。
ですよね?
お母様がさっきからわたくしの顔を見てますが…
「な、なによ?」
視線に耐えきれなくて思わず言ってしまいました。
ちょっときつかったかしら?
そのうちにお祖母様がお母様をボコボコにしています。
お母様うなだれちゃって何だかかわいそう…
ミモザお祖母様が機嫌よく帰られた後、わたくしはこっそりお父様に
「いかがですか?この方が良かったでしょう?」
と、お母様の姿が見えないのを確認して言いました。
「よかったのか?なんだかマーガレットが元気ないぞ…」
お父様は不安げです。
「…きっとびっくりし過ぎたんですよ」
実はわたくしも不安です。
「だがな、こうしてみると自分自身の心持ちはすっきりしたよ。
偽って強がっていた自分とはおさらばだ。
ありがとう、ダリア」
いつものお父様の笑顔がそこにはありました。
あとはお母様ですね。
やはりわたくしがフォローしたほうがいいかしら?
「お母様、何していらっしゃるの?」
わたくしがお母様の部屋を訪ねると、部屋中に手紙の束やら置物やら絵が散らばっていました。
「ああこれ?オスカー、いえ、お父様からいただいたものよ」
「えっ⁈こんなに?」
ふと小さな肖像画が目に留まりました。
「あら、若い時のお父様だわ」
机の上に飾るようなものです。わたくしは手に取りました。
「婚約が決まった時、お互いの絵姿を送ろうって言い出したのよ。これはまだ顔も合わせたことのない人がお互いを知るために送るものなのに…『毎日学園で顔合わせているわよ』とわたくしが言っても『いや、ちゃんと手順は踏む』って言って効かなくて…」
お母様が懐かしいわと呟きます。
「それにこの手紙!ほら、こんなにお母様は愛されていたのですわ」
わたくしが指差すと
「ん?それは違うわ。みんな読書感想文」
「はっ?」
「オスカーのような朴念仁は恋愛小説を読ませるにかぎると思って…
読んでいる証拠として感想文を書いてもらったの」
お父様、ご愁傷様です。
その時、手紙の間からはらりとなにかが落ちました。
それはマーガレットの押し花のしおりでした。
「まあ、それこそ懐かしいわ!」
お母様はしおりを手に取り
「これはね、もう婚約も結婚も決まっているのにオスカーがわたくしにプロポーズしたの。その時マーガレットの花束を抱えて」
「『ちゃんと手順は踏む』と言って?」
わたくしが言うとお母様は笑い転げました。
「そうそう!花はいつか枯れてしまうからひとつを押し花にしたのよ。もうずいぶん古びてしまったわねぇ…」
お母様はしおりを眺めながら
「そのプロポーズもね、当時わたくしの好きな小説『この愛を捧ぐ』に出てくるとおりのシチュエーションにしてね…
でも最後マーガレットの花束を渡されてそこはバラの花束でしょって心の中でツッコミをいれたものよ…あっ…」
急に黙ってしまいました。
「…そうか…無粋で朴念仁はわたくしでしたわね…」
「お母様?」
「長年かかってすごいこと気づいちゃった。
ありがとう、ダリア」
「えっ?なんで?」
「いいから、いいから。
ありがとう、ダリア」
お礼を言われてしまいました。
お母様がニコニコしています。まあ、元気になったことだし、作戦成功ということで。
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