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五章 ラビィと妖獣と氷狼(3)
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二つの尾を持った黒大狼が、漆黒の身体で町の中を風のように駆け抜ける。
馬に近い大きさをした獣の登場に、人々は混乱した。なりふり構わず走り続けるノエルの足や尻尾が、人を蹴り飛ばさないよう避けるたび、店先に出ている商品や、命からがら商人が捨て置いた荷物を弾いた。
ラビは、ノエルの背に必死にしがみつきながら、人々の悲鳴や喧騒を聞いて「ごめんなさぁい!」と申し訳なく叫んだ。
『悪鬼どもは、俺の気配に気付いて全員出てきやがったんだろうな』
「気配ってッ?」
ラビは、ノエルの背の上で叫び返した。耳元で風が激しく鳴り、周囲の悲鳴や騒音も伴って自分の声が聞こえ辛い。
『妖獣には本来感知能力がある。あいつらは石で力を引き出しているから、もしかしたら、俺が探し回った気配を嗅ぎつけられたのかもしれない。あいつらの情報は過去のままだからな。横取りされると思ったのか、邪魔されると別の意味で勘繰ったか……とにかく、待ち切れず一斉に襲撃してきたって訳だ』
「気配を、嗅ぎつける……」
『とはいえ、あいつらもいずれは、一斉に攻撃して突破すればいいって考えに行きついただろう。しっかし、悪鬼が見えるのは俺達だけで、その相手が氷狼を使っているってのは不利な状況だよなぁ。つまらねぇ約束なんか忘れて、【月の石】をもうちょっと拝借しとけばよかったな』
ノエルは警備棟へ真っ直ぐ向かいながら、悪鬼は亡霊だからこそ、身体の支配権を奪う能力に長けている事についても語った。
『氷狼は聖獣だから、亡霊である悪鬼でも身体の中には潜り込めない。恐らく直接身体に触れて操っているだろうから、そいつらを強制的に消すか、引き剥がしちまえば氷狼は止まる。――但し、氷狼は熱に弱い。一刻も早く決着をつけないと、先にあいつらの身体が死んじまう事を忘れるな』
先に進むにつれて、パニック状態は更に強くなった。警備棟のある東の方向から、大勢の人間が必死の形相で逃げて来る。
彼らは、飛び込んでくるノエルに気付くと、「こっちからも来たぁ!」と悲鳴を上げたが、足を止める事なく西の方向へ一直線に駆けていった。既に氷狼が警備棟を乗り越えたのだろうと、ラビは最悪の事態に気付いて緊張を覚えた。
人々の悲鳴の向こうから、獣の咆哮が聞こえ、ノエルの足に力がこもった。
目的地まであと少しの距離まで迫った時、ラビは、警備棟から黒い煙が上がっている事に気付いた。屋上や地上に目を凝らすと、騎士団と害獣が激しくぶつかり合っているのが見えた。
騎士達は害獣の侵入を食い止めようと、激しい攻防戦を繰り広げていた。地上に出た騎士団の男達が、盾を構えながら獣の爪と牙から身を守り、剣と砲火銃で応戦している。
既に警備棟から溢れ始めている氷狼は、虎ほどの大きな身体を持ち、全身は鋭い氷に覆われていた。凍てつく青い瞳をし、鋭い牙と、数十センチはある大きな五本爪で騎士団に襲いかかっていた。
その時、一頭の氷狼が、二人の騎士の包囲網を突破して、こちらに向かって来た。
ラビは「ノエル!」と鋭く叫んだ。ノエルが『分かっている!』と低く唸り、大きく跳躍して、先頭の氷狼に襲いかかり、氷狼の肩に食らいついて勢い良く地面に押し倒した。
不意にラビは、氷狼の氷の刺のような鬣に隠れる、奇妙な緑の生物に気付いた。
それは、真っ赤な一つ目の小さな頭に、鋭く尖った大きな耳を持った手サイズの生き物だった。身体はまるで痩せ細った胎児にも似ていて、黒く太い爪が手足の先から伸びていた。
『こいつが悪鬼だ』
ノエルが低く言い、押さえつけた氷狼に向かって大きく口を開け、氷の鬣に潜む悪鬼を食い千切った。氷狼の体表の氷は体毛から出来た厚い鎧のようだったが、ノエルは傷付かず、その尖端の方が薄い煙を上げて砕けた。
氷狼は悪鬼が剥がされると、途端に白目を向いて崩れ落ちてしまった。
氷狼よりも一回り以上も体格のある大黒狼の登場に、騎士団や氷狼が、一瞬だけ動きを止めた。近くにいたヴァンが、「今度はなんだ!」と警戒して大剣の先を向ける。
「待ってッ、ノエルはオレの親友なんだ! 味方なんだよ!」
「……お前、ラビかッ?」
ノエルの漆黒の背からラビが顔を覗かせると、ヴァンが、信じられないという顔をした。警備棟の正面玄関前で放火銃を重そうに抱え持ったグリセンが、ラビを見ると、更に混乱した様子で「いったい何事なんだッ」と青い顔で叫んだ。
氷狼にしがみつく悪鬼達が、奇声を上げた。
すぐに氷狼達の攻撃が再開し、グリセンが「町への侵入を許すな!」と指揮した。彼らは仲間と害獣の状況を確認しながら「黒い狼の方は無視しろッ、味方らしい!」「ラビが来たぞ!」と怒号して情報を共有し合った。
ヴァンも別の氷狼に飛びかかり、大剣を振るい上げた。どこかで「副隊長はまだか!」と誰かが叫んだが、答えられる人間がいなかったため、ノエルが野太い咆哮のような声で『あの人間は今こっちに向かってる最中だ!』と怒ったように答え返した。
ラビは、ノエルの首元を叩いて、周りの喧騒に負けない声で訊いた。
「ノエル、悪鬼って亡霊って聞いてたけどさ、剣は有効ッ?」
『【月の石】を使っている今なら、人間の武器でも簡単に倒せる。――とはいえ、見えなきゃ難しいがな』
ノエルはラビを背から降ろすと、深い金緑の瞳で『無茶だけはするなよ』と言い、騎士団の包囲網から飛び出してきた氷狼に襲いかかると、激しくもみ合った末に地面に打ち付けた。
ラビは、倒れている騎士に駆け寄った。大きな損傷はないようだが意識はなく、少し離れた場所まで引きずると、「ちょっと借りるね!」と彼の握られたままだった剣を取った。
念のため、転がっていた盾を彼の上に置いてから、彼女は駆け出した。
町の中心に向かおうとする氷狼が目に止まり、その氷狼の前に回り込むと、ラビは剣を構えた。氷狼が咆哮し強靭な爪を振るって来たので、それを避けると、頭にしがみつく悪鬼目掛けて素早く剣を突き刺した。
亡霊とは思えない確かな手応えと共に、悪鬼が緑の細かい粒子となって消えていった。
ラビは、辺りに素早く目を走らせた。
地上に溢れた氷狼は、既に軽く三十頭を超えている。
警備棟の屋上へ視線を向けると、人間を食らう事が目的でない氷狼が、屋上で攻防する騎士達を飛び越えて地面に飛び降りるのが見えた。そこで待ち構えていたグリセンが、放火銃で強烈な炎を浴びせかけ続けている。
しかし、正面から炎を浴びて苦しむのは氷狼だけで、悪鬼は氷の鬣のに身を潜め、無傷である事をラビは見て取った。
騎士団の剣は、氷狼の体表の氷を叩き割る事は出来ても、皮膚には到達出来ず動きを止めるのが難しい状況だった。男達は、大きな身体で俊敏に動き回る獣に翻弄され、剣を振るう前に刃先を噛み砕かれる者もあった。
「これじゃあダメだ。集中して悪鬼を倒さないと、氷狼の群れには太刀打ちできない……ッ」
ノエルの言っていた言葉を理解し、ラビは舌打ちした。
ラビは、苦戦するヴァン達の元へ駆け付けようとした。しかし、別の氷狼が騎士たちの包囲網を抜けた事に気付いて、進路をその氷狼へと急きょ変更した。
「止まれッ」
氷狼に向かって叫びながら、ラビは加速する直前だった獣の脇腹に剣を打ち付けた。氷狼が体制を整えようとした一瞬の隙をついて、頭上から悪鬼だけを切り裂いた。
その時、ジンが「畜生ッ、待て!」という罵声と共に、彼女の脇を通過していった。
別方向の包囲網を突破した氷狼に、ジンが突っ込んだ。彼は氷狼の後方から素早く剣を振り上げたが、その瞬間、氷狼が俊敏に振り返って彼の刃を噛み砕いた。
咄嗟に走り出していたラビは、素早くジンの腕を掴んで後方に退かすと、噛みついてくる氷狼の口を自身の剣で防いだ。氷狼の力が剣を支える腕に重く圧し掛かり、全身の筋肉が軋んだ。
奥歯を噛みしめて睨み上げると、氷狼も瞳孔を開き切った冷やかな青の目で、ラビを睨みつけていた。
僅かに遅れて状況を理解したジンが、辺りに素早く目を走らせた。近くに手頃の剣がない事を知ると、舌打ちして腰から短刀を引き抜く。
『……身体ガ……自由ニ、動カセヌ……ナントモ憎タラシイ』
ラビは、噛みつかれないよう剣を支えた状態で、苦痛に呻く氷狼の声を聞いて、思わず目を瞠った。
馬に近い大きさをした獣の登場に、人々は混乱した。なりふり構わず走り続けるノエルの足や尻尾が、人を蹴り飛ばさないよう避けるたび、店先に出ている商品や、命からがら商人が捨て置いた荷物を弾いた。
ラビは、ノエルの背に必死にしがみつきながら、人々の悲鳴や喧騒を聞いて「ごめんなさぁい!」と申し訳なく叫んだ。
『悪鬼どもは、俺の気配に気付いて全員出てきやがったんだろうな』
「気配ってッ?」
ラビは、ノエルの背の上で叫び返した。耳元で風が激しく鳴り、周囲の悲鳴や騒音も伴って自分の声が聞こえ辛い。
『妖獣には本来感知能力がある。あいつらは石で力を引き出しているから、もしかしたら、俺が探し回った気配を嗅ぎつけられたのかもしれない。あいつらの情報は過去のままだからな。横取りされると思ったのか、邪魔されると別の意味で勘繰ったか……とにかく、待ち切れず一斉に襲撃してきたって訳だ』
「気配を、嗅ぎつける……」
『とはいえ、あいつらもいずれは、一斉に攻撃して突破すればいいって考えに行きついただろう。しっかし、悪鬼が見えるのは俺達だけで、その相手が氷狼を使っているってのは不利な状況だよなぁ。つまらねぇ約束なんか忘れて、【月の石】をもうちょっと拝借しとけばよかったな』
ノエルは警備棟へ真っ直ぐ向かいながら、悪鬼は亡霊だからこそ、身体の支配権を奪う能力に長けている事についても語った。
『氷狼は聖獣だから、亡霊である悪鬼でも身体の中には潜り込めない。恐らく直接身体に触れて操っているだろうから、そいつらを強制的に消すか、引き剥がしちまえば氷狼は止まる。――但し、氷狼は熱に弱い。一刻も早く決着をつけないと、先にあいつらの身体が死んじまう事を忘れるな』
先に進むにつれて、パニック状態は更に強くなった。警備棟のある東の方向から、大勢の人間が必死の形相で逃げて来る。
彼らは、飛び込んでくるノエルに気付くと、「こっちからも来たぁ!」と悲鳴を上げたが、足を止める事なく西の方向へ一直線に駆けていった。既に氷狼が警備棟を乗り越えたのだろうと、ラビは最悪の事態に気付いて緊張を覚えた。
人々の悲鳴の向こうから、獣の咆哮が聞こえ、ノエルの足に力がこもった。
目的地まであと少しの距離まで迫った時、ラビは、警備棟から黒い煙が上がっている事に気付いた。屋上や地上に目を凝らすと、騎士団と害獣が激しくぶつかり合っているのが見えた。
騎士達は害獣の侵入を食い止めようと、激しい攻防戦を繰り広げていた。地上に出た騎士団の男達が、盾を構えながら獣の爪と牙から身を守り、剣と砲火銃で応戦している。
既に警備棟から溢れ始めている氷狼は、虎ほどの大きな身体を持ち、全身は鋭い氷に覆われていた。凍てつく青い瞳をし、鋭い牙と、数十センチはある大きな五本爪で騎士団に襲いかかっていた。
その時、一頭の氷狼が、二人の騎士の包囲網を突破して、こちらに向かって来た。
ラビは「ノエル!」と鋭く叫んだ。ノエルが『分かっている!』と低く唸り、大きく跳躍して、先頭の氷狼に襲いかかり、氷狼の肩に食らいついて勢い良く地面に押し倒した。
不意にラビは、氷狼の氷の刺のような鬣に隠れる、奇妙な緑の生物に気付いた。
それは、真っ赤な一つ目の小さな頭に、鋭く尖った大きな耳を持った手サイズの生き物だった。身体はまるで痩せ細った胎児にも似ていて、黒く太い爪が手足の先から伸びていた。
『こいつが悪鬼だ』
ノエルが低く言い、押さえつけた氷狼に向かって大きく口を開け、氷の鬣に潜む悪鬼を食い千切った。氷狼の体表の氷は体毛から出来た厚い鎧のようだったが、ノエルは傷付かず、その尖端の方が薄い煙を上げて砕けた。
氷狼は悪鬼が剥がされると、途端に白目を向いて崩れ落ちてしまった。
氷狼よりも一回り以上も体格のある大黒狼の登場に、騎士団や氷狼が、一瞬だけ動きを止めた。近くにいたヴァンが、「今度はなんだ!」と警戒して大剣の先を向ける。
「待ってッ、ノエルはオレの親友なんだ! 味方なんだよ!」
「……お前、ラビかッ?」
ノエルの漆黒の背からラビが顔を覗かせると、ヴァンが、信じられないという顔をした。警備棟の正面玄関前で放火銃を重そうに抱え持ったグリセンが、ラビを見ると、更に混乱した様子で「いったい何事なんだッ」と青い顔で叫んだ。
氷狼にしがみつく悪鬼達が、奇声を上げた。
すぐに氷狼達の攻撃が再開し、グリセンが「町への侵入を許すな!」と指揮した。彼らは仲間と害獣の状況を確認しながら「黒い狼の方は無視しろッ、味方らしい!」「ラビが来たぞ!」と怒号して情報を共有し合った。
ヴァンも別の氷狼に飛びかかり、大剣を振るい上げた。どこかで「副隊長はまだか!」と誰かが叫んだが、答えられる人間がいなかったため、ノエルが野太い咆哮のような声で『あの人間は今こっちに向かってる最中だ!』と怒ったように答え返した。
ラビは、ノエルの首元を叩いて、周りの喧騒に負けない声で訊いた。
「ノエル、悪鬼って亡霊って聞いてたけどさ、剣は有効ッ?」
『【月の石】を使っている今なら、人間の武器でも簡単に倒せる。――とはいえ、見えなきゃ難しいがな』
ノエルはラビを背から降ろすと、深い金緑の瞳で『無茶だけはするなよ』と言い、騎士団の包囲網から飛び出してきた氷狼に襲いかかると、激しくもみ合った末に地面に打ち付けた。
ラビは、倒れている騎士に駆け寄った。大きな損傷はないようだが意識はなく、少し離れた場所まで引きずると、「ちょっと借りるね!」と彼の握られたままだった剣を取った。
念のため、転がっていた盾を彼の上に置いてから、彼女は駆け出した。
町の中心に向かおうとする氷狼が目に止まり、その氷狼の前に回り込むと、ラビは剣を構えた。氷狼が咆哮し強靭な爪を振るって来たので、それを避けると、頭にしがみつく悪鬼目掛けて素早く剣を突き刺した。
亡霊とは思えない確かな手応えと共に、悪鬼が緑の細かい粒子となって消えていった。
ラビは、辺りに素早く目を走らせた。
地上に溢れた氷狼は、既に軽く三十頭を超えている。
警備棟の屋上へ視線を向けると、人間を食らう事が目的でない氷狼が、屋上で攻防する騎士達を飛び越えて地面に飛び降りるのが見えた。そこで待ち構えていたグリセンが、放火銃で強烈な炎を浴びせかけ続けている。
しかし、正面から炎を浴びて苦しむのは氷狼だけで、悪鬼は氷の鬣のに身を潜め、無傷である事をラビは見て取った。
騎士団の剣は、氷狼の体表の氷を叩き割る事は出来ても、皮膚には到達出来ず動きを止めるのが難しい状況だった。男達は、大きな身体で俊敏に動き回る獣に翻弄され、剣を振るう前に刃先を噛み砕かれる者もあった。
「これじゃあダメだ。集中して悪鬼を倒さないと、氷狼の群れには太刀打ちできない……ッ」
ノエルの言っていた言葉を理解し、ラビは舌打ちした。
ラビは、苦戦するヴァン達の元へ駆け付けようとした。しかし、別の氷狼が騎士たちの包囲網を抜けた事に気付いて、進路をその氷狼へと急きょ変更した。
「止まれッ」
氷狼に向かって叫びながら、ラビは加速する直前だった獣の脇腹に剣を打ち付けた。氷狼が体制を整えようとした一瞬の隙をついて、頭上から悪鬼だけを切り裂いた。
その時、ジンが「畜生ッ、待て!」という罵声と共に、彼女の脇を通過していった。
別方向の包囲網を突破した氷狼に、ジンが突っ込んだ。彼は氷狼の後方から素早く剣を振り上げたが、その瞬間、氷狼が俊敏に振り返って彼の刃を噛み砕いた。
咄嗟に走り出していたラビは、素早くジンの腕を掴んで後方に退かすと、噛みついてくる氷狼の口を自身の剣で防いだ。氷狼の力が剣を支える腕に重く圧し掛かり、全身の筋肉が軋んだ。
奥歯を噛みしめて睨み上げると、氷狼も瞳孔を開き切った冷やかな青の目で、ラビを睨みつけていた。
僅かに遅れて状況を理解したジンが、辺りに素早く目を走らせた。近くに手頃の剣がない事を知ると、舌打ちして腰から短刀を引き抜く。
『……身体ガ……自由ニ、動カセヌ……ナントモ憎タラシイ』
ラビは、噛みつかれないよう剣を支えた状態で、苦痛に呻く氷狼の声を聞いて、思わず目を瞠った。
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