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第72話 世界混沌事変
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闇医者、ではなく皇帝となったメディケさんがフラフラと覚束ない足取りでやって来た。
「ア、アウルムくん、話は本当かね」
「ええ、本当です。あなたは俺の命を救ってくれた恩がありますからね。当然でしょう」
「だ、だが……私は闇医者だよ?」
「それでもです。それに、みんな納得していたし、何も問題ないでしょう。これから頑張って下さい」
ぽんっとメディケさんの肩に手を置く。
すると観念したようで――
「分かった。そこまで言うのなら請け負うよ。まさか、この人生で皇帝になる日が来ようとはな。期待に応えねばな……パルウァエは任せてくれ」
「お願いします。俺ひとりでは全てを管理できないですから、四人の力を合わせれば、きっと国は世界一になれますよ」
「ああ、あの帝国すらも超えられるだろう。では、私は戻るよ。フェルス、行くぞ」
隣にいたフェルスは、ビクッと反応して困惑していた。
「え~、先生、自分もですかぁ!?」
「なんだ、アウルムくんの傍にいたいのか?」
こくこくと頷くフェルス。
どうやら、すっかり屋敷生活に馴染んてしまったらしいな。というか、俺としてもフェルスは居てくれると助かるな。料理美味いし。
「先生、申し訳ないのですが……私はフルク様とか皆さんが好きなんです! いろいろ学びたい事もありますし」
「仕方ないな。じゃあ、たまにパルウァエへ戻ってくるんだぞ。お前の事は、娘のように思っているからな」
そう言ってくるっと背を向けるメディケさん。なんだか寂しそうだな。
「せ、先生……」
「フェルス、泣くくらいならパルウァエへ行ってもいいんだぞ」
「先生、さようなら~!!」
えぇッ!?
どうやら、フェルスの中ではメディケさんの順位付けは、かなり低いようだ……。案外、アルファシンドロームなのかもな。
◆
――数時間後――
「大変です、アウルムさん!!」
一度休憩で、屋敷内のリビングで寛いでいた。すると、バタバタ世話しなく走って来る少女の姿があった。誰かと思えば、フルクじゃないか。
「どうした、そんな慌てて。これから、メディオクリタース共和国へ行こうと思っていたところだ」
「あの、その……」
呼吸を乱すフルク。
すげぇ慌ててる。
仕方ないと、俺は背中を擦った。
「大丈夫か?」
「あ、ありがとうございます……。それより、大変なんです!」
「なにが大変なの?」
「メディオクリタース共和国が……半壊しました」
「??」
フルクのヤツ、何を言っている??
「共和国がなんだって?」
「半壊したんです……」
「え……えぇッ!? メディオクリタース共和国が襲われたって事? なにがあった?」
「ええ、実は……」
情報によれば、魔王軍5万規模のモンスター襲撃があったようだ。圧倒的な数で突然来たものだから、不意を突かれた形で共和国は半壊にまで追い詰められたようだ。
けど、半壊か……。
つまり、防衛システムが作動して、中破の被害で済んだようだ。でも……半壊か。あの広大な共和国が半分もやられたのか。被害は甚大だな。
「それで、モエニア将軍は!?」
「先ほど共和国に来て欲しいと要請が」
共和国の様子が気になる。
向かおう。
「ア、アウルムくん、話は本当かね」
「ええ、本当です。あなたは俺の命を救ってくれた恩がありますからね。当然でしょう」
「だ、だが……私は闇医者だよ?」
「それでもです。それに、みんな納得していたし、何も問題ないでしょう。これから頑張って下さい」
ぽんっとメディケさんの肩に手を置く。
すると観念したようで――
「分かった。そこまで言うのなら請け負うよ。まさか、この人生で皇帝になる日が来ようとはな。期待に応えねばな……パルウァエは任せてくれ」
「お願いします。俺ひとりでは全てを管理できないですから、四人の力を合わせれば、きっと国は世界一になれますよ」
「ああ、あの帝国すらも超えられるだろう。では、私は戻るよ。フェルス、行くぞ」
隣にいたフェルスは、ビクッと反応して困惑していた。
「え~、先生、自分もですかぁ!?」
「なんだ、アウルムくんの傍にいたいのか?」
こくこくと頷くフェルス。
どうやら、すっかり屋敷生活に馴染んてしまったらしいな。というか、俺としてもフェルスは居てくれると助かるな。料理美味いし。
「先生、申し訳ないのですが……私はフルク様とか皆さんが好きなんです! いろいろ学びたい事もありますし」
「仕方ないな。じゃあ、たまにパルウァエへ戻ってくるんだぞ。お前の事は、娘のように思っているからな」
そう言ってくるっと背を向けるメディケさん。なんだか寂しそうだな。
「せ、先生……」
「フェルス、泣くくらいならパルウァエへ行ってもいいんだぞ」
「先生、さようなら~!!」
えぇッ!?
どうやら、フェルスの中ではメディケさんの順位付けは、かなり低いようだ……。案外、アルファシンドロームなのかもな。
◆
――数時間後――
「大変です、アウルムさん!!」
一度休憩で、屋敷内のリビングで寛いでいた。すると、バタバタ世話しなく走って来る少女の姿があった。誰かと思えば、フルクじゃないか。
「どうした、そんな慌てて。これから、メディオクリタース共和国へ行こうと思っていたところだ」
「あの、その……」
呼吸を乱すフルク。
すげぇ慌ててる。
仕方ないと、俺は背中を擦った。
「大丈夫か?」
「あ、ありがとうございます……。それより、大変なんです!」
「なにが大変なの?」
「メディオクリタース共和国が……半壊しました」
「??」
フルクのヤツ、何を言っている??
「共和国がなんだって?」
「半壊したんです……」
「え……えぇッ!? メディオクリタース共和国が襲われたって事? なにがあった?」
「ええ、実は……」
情報によれば、魔王軍5万規模のモンスター襲撃があったようだ。圧倒的な数で突然来たものだから、不意を突かれた形で共和国は半壊にまで追い詰められたようだ。
けど、半壊か……。
つまり、防衛システムが作動して、中破の被害で済んだようだ。でも……半壊か。あの広大な共和国が半分もやられたのか。被害は甚大だな。
「それで、モエニア将軍は!?」
「先ほど共和国に来て欲しいと要請が」
共和国の様子が気になる。
向かおう。
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