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金貨増殖バグの追加効果
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クリフォードの後をついていく。
日が沈む前には東側にある屋敷についた。どうやら、帝国の東側は閑静な場所らしく、屋敷が点々とあるくらいだった。人の往来はあんまりないな。
「ここがクリフォードさんの屋敷か」
「そう、俺はここで妹のリーゼと暮らしている」
屋敷へ入っていく。
大きな玄関口を抜け、長く幅の広い通路を歩く。どこまでも続いていそう。どんどん奥へ行くと、屋敷の中へ。
だいぶ年季の入った古びた内装。でも、落ち着きがあった。木造がなんだか落ち着く。
「わぁ、素敵なお屋敷ですね。大きな絵画もスゴイ」
「あたしも驚きました。植物がたくさんありますし、螺旋階段もどこまで続いているんでしょう……?」
ヨークとスイカが目を輝かせた。こういうところは初めてらしい。僕もだけど。なんだか、別の世界に来ちゃった気分だな。
スコットにある屋敷とは大違いだけど、これはこれでいいな。どんどん先へ進み、奥の部屋。外敵から護る為だろうか、二重扉となっていて、扉も分厚かった。……どういうことだ?
中へ入ると、そこには大きなベッドで半身を起こす少女の姿があった。あの白い髪……クリフォードと同じだ。
病的なまでに白い肌がまぶしい。
宝石のような青い瞳をこちらに向け、少し不安気だった。
「おかりなさい、兄様」
「ただいま、リーゼ。この人達はネヴィルの言っていった親友の方達だ。今日から、しばらく泊まることになる」
「そうですね。はじめまして……わたしはリーゼと申します。よろしくお願いします」
可愛らしい声と視線を向けられ、僕は顔が真っ赤になった。な、なんだこの人形のような子……可愛い。見惚れていると、ヨークが膨れていたことに気づく。
まずいな、後で怒られそうだ。
「僕は、ヘンリー。ちょっとワケあって帝国で調査をしているんだ」
「そうなのですね。その、銀髪の方と小さな女の子は?」
ヨークが一歩前へ出る。
「わたくしは、ヨークです。よろしくお願いしますね、リーゼさん」
「とても綺麗な方ですね、ヨークさん」
「えっ! いえ、そ、そんなことは……ないですよぉ」
まんざらでもなさそな表情だな。
いや、実際、ヨークは美人だけどさ。
最後にスイカは、僕が紹介しておいた。どうやら、スイカは人見知りが激しいようで僕の足にずっと掴まって動こうとしなかった。
「このちんまりしたのがスイカ。ドラゴン族なんだ」
「わぁ、小さな女の子ですね。ドラゴンさんなのですね」
「ああ、これでもかなり強いよ」
紹介を終えると、クリフォードがベッドに腰を下ろした。
「ヘンリーくん、君なら妹の不治の病を治せると聞いた。藁にも縋る思いで君に頼みたい。どうか妹を治して欲しい」
「その前に、どんな病気? 内容を聞いてからじゃないとね」
「分かった、教えよう。……あれは一年前だ。俺が聖騎士としての任務を終えたある日、屋敷に戻ると、リーゼが玄関に倒れていた。それからだ、リーゼは手足が動かせなくなったんだ。
なにかの呪いかなと思った。状態異常を疑ったけど、でも解除できなかった。結局、原因不明で……リーゼは満足に動けなくなり、不自由を強いられるようになってしまった」
動けなくなった……それが不治の病か。確かに、状態異常とかならヒーラーのスキルとかで治療も可能だ。だけど、いろいろ試してみたいだし、それで治らないだなんて。
「その呪い的なものを受けるまでは動けていたんだね?」
「そうだ、リーゼは普通に生活していたんだ。だから、呪いとしか思えないんだけど……治せない。高級ポーションやヒーラーの力を借りてもダメだった」
いったい、なんの呪いなんだ。
そもそも呪いなのかも怪しい。
悩んでいると、ヨークが耳打ちしてきた。
「あの、ヘンリーさん。お話し中申し訳ないのですが」
「ん? どうした?」
「あのですね、ヘンリーさんにお渡しした『金貨増殖バグ』ですけど、あれ、最近敵を倒しまくってレベルアップしてしているじゃないですか」
あー、確かに。
道中のモンスターや、さっきも同僚を倒した。そういえば、金貨投げの威力が上がっていたな。
「それがどうした?」
「ええ、実は金貨増殖バグはスキルレベルがアップすると、いろんな特典がつくんですよ~。追加効果があるはずです。一度、確認してみて下さい」
「分かった」
僕はスキルを確認した。
【金貨増殖バグ】
【Lv.33】
【補助スキル】
【効果】
任意で本物と偽物のサマセット金貨を増殖させる。 ①『金貨増殖バグ』スキルが『Lv.3』のとき、【金貨投げ】を習得できる。 ②『Lv.10』のとき、銀貨と銅貨の生成も可能になる。 ③『Lv.15』のときステータスが三倍になる。 ④『Lv.20』のとき、幸運値 +100。 ⑤『Lv.30』のとき【状態異常】および【超状態異常】と【破滅の呪い】を解除可能になる。
気づけば、なんか効果がすげぇ増えていた。ちょっとマテ……⑤って、これ使えば門も苦労しなかったぞ! いや、でもあの時はまだ『Lv.29』だったか。同僚を倒してレベルアップしたんだな。
これでリーゼを治せるかも!
日が沈む前には東側にある屋敷についた。どうやら、帝国の東側は閑静な場所らしく、屋敷が点々とあるくらいだった。人の往来はあんまりないな。
「ここがクリフォードさんの屋敷か」
「そう、俺はここで妹のリーゼと暮らしている」
屋敷へ入っていく。
大きな玄関口を抜け、長く幅の広い通路を歩く。どこまでも続いていそう。どんどん奥へ行くと、屋敷の中へ。
だいぶ年季の入った古びた内装。でも、落ち着きがあった。木造がなんだか落ち着く。
「わぁ、素敵なお屋敷ですね。大きな絵画もスゴイ」
「あたしも驚きました。植物がたくさんありますし、螺旋階段もどこまで続いているんでしょう……?」
ヨークとスイカが目を輝かせた。こういうところは初めてらしい。僕もだけど。なんだか、別の世界に来ちゃった気分だな。
スコットにある屋敷とは大違いだけど、これはこれでいいな。どんどん先へ進み、奥の部屋。外敵から護る為だろうか、二重扉となっていて、扉も分厚かった。……どういうことだ?
中へ入ると、そこには大きなベッドで半身を起こす少女の姿があった。あの白い髪……クリフォードと同じだ。
病的なまでに白い肌がまぶしい。
宝石のような青い瞳をこちらに向け、少し不安気だった。
「おかりなさい、兄様」
「ただいま、リーゼ。この人達はネヴィルの言っていった親友の方達だ。今日から、しばらく泊まることになる」
「そうですね。はじめまして……わたしはリーゼと申します。よろしくお願いします」
可愛らしい声と視線を向けられ、僕は顔が真っ赤になった。な、なんだこの人形のような子……可愛い。見惚れていると、ヨークが膨れていたことに気づく。
まずいな、後で怒られそうだ。
「僕は、ヘンリー。ちょっとワケあって帝国で調査をしているんだ」
「そうなのですね。その、銀髪の方と小さな女の子は?」
ヨークが一歩前へ出る。
「わたくしは、ヨークです。よろしくお願いしますね、リーゼさん」
「とても綺麗な方ですね、ヨークさん」
「えっ! いえ、そ、そんなことは……ないですよぉ」
まんざらでもなさそな表情だな。
いや、実際、ヨークは美人だけどさ。
最後にスイカは、僕が紹介しておいた。どうやら、スイカは人見知りが激しいようで僕の足にずっと掴まって動こうとしなかった。
「このちんまりしたのがスイカ。ドラゴン族なんだ」
「わぁ、小さな女の子ですね。ドラゴンさんなのですね」
「ああ、これでもかなり強いよ」
紹介を終えると、クリフォードがベッドに腰を下ろした。
「ヘンリーくん、君なら妹の不治の病を治せると聞いた。藁にも縋る思いで君に頼みたい。どうか妹を治して欲しい」
「その前に、どんな病気? 内容を聞いてからじゃないとね」
「分かった、教えよう。……あれは一年前だ。俺が聖騎士としての任務を終えたある日、屋敷に戻ると、リーゼが玄関に倒れていた。それからだ、リーゼは手足が動かせなくなったんだ。
なにかの呪いかなと思った。状態異常を疑ったけど、でも解除できなかった。結局、原因不明で……リーゼは満足に動けなくなり、不自由を強いられるようになってしまった」
動けなくなった……それが不治の病か。確かに、状態異常とかならヒーラーのスキルとかで治療も可能だ。だけど、いろいろ試してみたいだし、それで治らないだなんて。
「その呪い的なものを受けるまでは動けていたんだね?」
「そうだ、リーゼは普通に生活していたんだ。だから、呪いとしか思えないんだけど……治せない。高級ポーションやヒーラーの力を借りてもダメだった」
いったい、なんの呪いなんだ。
そもそも呪いなのかも怪しい。
悩んでいると、ヨークが耳打ちしてきた。
「あの、ヘンリーさん。お話し中申し訳ないのですが」
「ん? どうした?」
「あのですね、ヘンリーさんにお渡しした『金貨増殖バグ』ですけど、あれ、最近敵を倒しまくってレベルアップしてしているじゃないですか」
あー、確かに。
道中のモンスターや、さっきも同僚を倒した。そういえば、金貨投げの威力が上がっていたな。
「それがどうした?」
「ええ、実は金貨増殖バグはスキルレベルがアップすると、いろんな特典がつくんですよ~。追加効果があるはずです。一度、確認してみて下さい」
「分かった」
僕はスキルを確認した。
【金貨増殖バグ】
【Lv.33】
【補助スキル】
【効果】
任意で本物と偽物のサマセット金貨を増殖させる。 ①『金貨増殖バグ』スキルが『Lv.3』のとき、【金貨投げ】を習得できる。 ②『Lv.10』のとき、銀貨と銅貨の生成も可能になる。 ③『Lv.15』のときステータスが三倍になる。 ④『Lv.20』のとき、幸運値 +100。 ⑤『Lv.30』のとき【状態異常】および【超状態異常】と【破滅の呪い】を解除可能になる。
気づけば、なんか効果がすげぇ増えていた。ちょっとマテ……⑤って、これ使えば門も苦労しなかったぞ! いや、でもあの時はまだ『Lv.29』だったか。同僚を倒してレベルアップしたんだな。
これでリーゼを治せるかも!
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