21 / 287
拠点開発と漂流者探し
しおりを挟む
お腹はすっかり膨れた。
みんな、まったりとした時間を過ごしていたのだが、北上だけは違った。
リコのスコップを焚火で炙っていたのだ。
なにしているんだか。
「ん、早坂くん、気になります?」
「そりゃね。どういう意味があるんだ」
「今は消毒中」
「消毒って……」
「そろそろ良いかな。スコップの上を水で満たしますね」
ペットボトルに溜めてあった水を流していく。そんなところに貴重な水を……!
「ちょっと、それ飲み水だぞ」
「大丈夫。お茶を作るだけですから」
「え?」
「近くに自生していた『イワタバコ』を入手したんです」
「ああ、タバコの葉に似てる奴だっけね」
「そうです。食用で山菜になるんです。胃薬にもなるようですよ。今回は、お茶の代用です」
へえ、イワタバコってそんな風に使えるのか。
存在は知っていたけど、実物を目にする日が来ようとはな。
スコップの上の水は沸騰してお湯になった。こんな使い方もあったとはな、感心。
北上は、イワタバコの葉を投入していく。
しばらくグツグツ煮て――完成らしい。
「お~、まさかお茶が飲めるとは」
「ほろ苦いかもしれませんけどね」
「いやぁ、たまにはそういう苦味も感じたい」
お茶やコーヒーなんて苦味が醍醐味だしな。
さっそくスコップを受け取り……ん?
「まて、北上さん。なぜ俺が一番なんだ。ここは作った本人が毒見するべきだろ」
「飲みたそうにしていたので」
「仕方ないな。でも、まだアツアツだから冷やさないと」
「こんなこともあろうかと、木製のコップを作っておいたんです。そちらへ移してください」
いつの間にか地面にコップが置いてあった。
形は歪なものの木製のコップだ。丸太を加工したのかな……よくここまで作ったな。すげぇなオイ。
スコップを慎重に斜めにして、お茶を注いでいく。
これで完成っと。
あとは“フーフー”して冷ます。
「まだ熱いけど、これくらいなら」
俺はさっそくカップに口をつけ、イワタバコ茶を味わう。
……熱。
けど、なんだろう。ほろ苦い。
「いかがですか?」
「美味いよ。お茶といえばお茶に近いかもしれない。プラシーボ効果も混じってるかもだけど。北上さんも飲んでみ」
カップを手渡すと北上は、ピタッと止まった。
顔を赤くしてカップを見つめていた。
「どうした?」
「……いえ、その……」
モジモジしている間にも天音がやって来た。
「ねえねえ、何してるの?」
「おう、天音。歯磨き終わったんだ」
「うん、北上さんの作った『房楊枝』のおかげでスッキリ! 歯ブラシが使えるなんて嬉しいよ」
房楊枝。
江戸時代の歯ブラシだ。
俺も北上から教えてもらうまで、まったく知らなかった。
てか、よく作り方を知っていたな。
「まあ、歯は大事だからな。虫歯になったら大変なことになるし」
「そうだね、助かったよ。……で、それは何?」
天音が北上の持つコップに興味を示した。
「これはお茶ですよ。天音さんも飲んでみます?」
「へえ、お茶。興味ある!」
「でも先に、あたしが飲みますので、少々お待ちを……」
だけど、さっきから手が動いていないんだよな。なにを気にして――あ、そうか。俺との間接キスを気にしているんだな。
急に恥ずかしくなってきていると、北上はカップに口をつけた。俺が口をつけていたところに。
「ど、どうだ?」
「……とても美味しいです。幸せ……作って良かった」
なんだか幸せそうだ。
それから、天音もお茶を味わった。
「結構美味しいね。でも、お茶の葉なんてあったっけ」
「イワタバコさ。ないよりはマシな程度に苦味が出る」
「そんな葉っぱあるんだ。知識量どんだけよ」
「今回は北上さんのおかげさ。やっぱり、みんなの力を合わせると違うな」
そうだ、俺だけではない。
北上のおかげでもある。
彼女がいなかったら、もっと不便だったはず。
本格派のサバゲー女子がいて良かったな。
更に、八重樫たちも戻ってきて再び焚火を囲った。
お茶を堪能してもらうと、各反応は良好。
イワタバコのお茶はしばらく使っても良さそうかもしれない。
「――さて。今日、一日いろいろあった。これからのことを話し合いたいと思う」
俺はリーダーって器ではないけど、みんなに話を振った。
全員が俺に注目する。
以前の俺なら、この視線だけで轟沈していたところだ。
けど今は違う。
俺はもう以前の俺ではない。
誰かが引っ張っていかなければならないんだ。
「私は、倉島を探し出して……島から追い出してやりたいわ」
怒りを燃やす八重樫。
ごもっともだが、この島から追い出したら死ぬだろうなぁ。縛り上げるくらいが精々だろうか。
「そうだな、ヤツは脅威だ。なんとかして捕まえたいか。それとも、俺たちでなんとか脱出するとか」
「どうやって? 船も無いのに」
「救命ボートがある。修理すれば一人は島を出られるさ」
「そもそも、この島がどこか分からないでしょう。アテもなく彷徨うのは危険よ」
この案はやっぱり却下かな。
となると、誰かが俺たちを見つけてくれるのを待つしかない。
それがいつになるか分からないけど。
行き詰っていると、天音が手を挙げた。
「天音、なにかあるか」
「わたしは仲間の捜索がいいか~って思うの。ほら、人が多い方が助け合えるし」
「この島に流れ着いている生徒がいるかもってことか」
「そそ。この島って結構広いし、反対側とかにいるかもよ?」
そもそも、百人単位が流されたんだ。
もっといてもおかしくはない。
困っている人もいるかも。
それに、この島をもっと詳しく知る必要がある。
よりよい生活をする為にも冒険するしかないか。
「それじゃ、明日は拠点開発チームと捜索チームで別れるか。
開発チームは、この拠点の生活向上を目指す。捜索は、他の漂流者を探しつつも、食糧や流れ着いた道具を確保する」
そう提案すると、反対する者は一人もいなかった。
決まりだ。
「チーム分けはどうしましょうか?」
「よくぞ聞いてくれた、千年世。ここは“じゃんけん”で公平に決めよう」
これが手っ取り早い。
グーとパーで別れれば直ぐ決まる。
四人が拠点開発チーム。
三人が捜索チームってところでいいだろう。
「あれ、早坂くんはじゃんけんに加わらないの?」
天音が首を傾げた。
「俺は捜索チームいいんじゃないか? 男だし」
「そ、そっか……でも」
「どうした、天音」
「ううん。なるべく一緒になれるように頑張るね」
背を向ける天音は、みんなと対峙した。
じゃんけんが始まり――“グーとパーで別れましょ”の掛け合いが始まった。
そして……!
拠点開発チーム:北上、八重樫、彼岸花、千年世
捜索チーム:早坂、天音、宝珠花
ついに、決まった。
北上が怖いほど沈んでいて……危ういな。
「やったー!! 早坂くんと一緒だ。よろしくね」
「あ、ああ、俺も天音と一緒で嬉しいよ。明日は反対側へ行ってみよう」
「うんうん。二人きりでがんばろうね」
と、俺の手を握ってくる天音さんだが、一人忘れてるー!
「あの~…。僕もいるのですが……」
宝珠花――いや、ほっきーが涙目で訴えかけてくる。
「ほっきーもよろしくな」
「こちらこそです、早坂くん! それと天音さんも」
「よろしく、宝珠花さん」
「はいっ」
決まったところで就寝だ。
スマホを確認すると【7月2日(土)23:19】となっていた。電池残量は【46%】だった。
日付と時間、電池残量を確認するだけの為に使っているスマホだが……やはり、自然放電もあるせいか電池は少しずつ減ってきている。
バッテリー切れは回避したい。
電源を落とそう。
スマホの電源を落としていると、他のベッドから不思議な音が響いた。
『――キン、カンッ! シュイィィン!』
と、ゲームらしき音が。
久しく聞いていなかったが――って、誰だ、ゲームしてるの!!
「あぁぁぁ、負けちゃったぁ」
叫んだのはリコだった。
うぉぉぉい、貴重な電池を!!
「リコ、なにやってんだ」
「なにってオフラインで遊べるゲームだよ~。もう我慢できなくて……暇なんだもん」
「だめだ。万が一があったら大変だぞ」
「うぅ……それはそうだけど」
そう言いつつもリコはカメラを向けて『パシャッ』撮った。……なにしてんだか。
「俺の写真なんて撮ってもなぁ。じゃなくて、電池は節約するんだ。いいな」
「はぁい」
リコがスマホの電源を切ろうとした……時だった。
【新着メッセージがあります】
などと画面に表示された。
…………え、まて。
「リコ! そのメッセージ!!」
「え、ああ……!」
みんな、まったりとした時間を過ごしていたのだが、北上だけは違った。
リコのスコップを焚火で炙っていたのだ。
なにしているんだか。
「ん、早坂くん、気になります?」
「そりゃね。どういう意味があるんだ」
「今は消毒中」
「消毒って……」
「そろそろ良いかな。スコップの上を水で満たしますね」
ペットボトルに溜めてあった水を流していく。そんなところに貴重な水を……!
「ちょっと、それ飲み水だぞ」
「大丈夫。お茶を作るだけですから」
「え?」
「近くに自生していた『イワタバコ』を入手したんです」
「ああ、タバコの葉に似てる奴だっけね」
「そうです。食用で山菜になるんです。胃薬にもなるようですよ。今回は、お茶の代用です」
へえ、イワタバコってそんな風に使えるのか。
存在は知っていたけど、実物を目にする日が来ようとはな。
スコップの上の水は沸騰してお湯になった。こんな使い方もあったとはな、感心。
北上は、イワタバコの葉を投入していく。
しばらくグツグツ煮て――完成らしい。
「お~、まさかお茶が飲めるとは」
「ほろ苦いかもしれませんけどね」
「いやぁ、たまにはそういう苦味も感じたい」
お茶やコーヒーなんて苦味が醍醐味だしな。
さっそくスコップを受け取り……ん?
「まて、北上さん。なぜ俺が一番なんだ。ここは作った本人が毒見するべきだろ」
「飲みたそうにしていたので」
「仕方ないな。でも、まだアツアツだから冷やさないと」
「こんなこともあろうかと、木製のコップを作っておいたんです。そちらへ移してください」
いつの間にか地面にコップが置いてあった。
形は歪なものの木製のコップだ。丸太を加工したのかな……よくここまで作ったな。すげぇなオイ。
スコップを慎重に斜めにして、お茶を注いでいく。
これで完成っと。
あとは“フーフー”して冷ます。
「まだ熱いけど、これくらいなら」
俺はさっそくカップに口をつけ、イワタバコ茶を味わう。
……熱。
けど、なんだろう。ほろ苦い。
「いかがですか?」
「美味いよ。お茶といえばお茶に近いかもしれない。プラシーボ効果も混じってるかもだけど。北上さんも飲んでみ」
カップを手渡すと北上は、ピタッと止まった。
顔を赤くしてカップを見つめていた。
「どうした?」
「……いえ、その……」
モジモジしている間にも天音がやって来た。
「ねえねえ、何してるの?」
「おう、天音。歯磨き終わったんだ」
「うん、北上さんの作った『房楊枝』のおかげでスッキリ! 歯ブラシが使えるなんて嬉しいよ」
房楊枝。
江戸時代の歯ブラシだ。
俺も北上から教えてもらうまで、まったく知らなかった。
てか、よく作り方を知っていたな。
「まあ、歯は大事だからな。虫歯になったら大変なことになるし」
「そうだね、助かったよ。……で、それは何?」
天音が北上の持つコップに興味を示した。
「これはお茶ですよ。天音さんも飲んでみます?」
「へえ、お茶。興味ある!」
「でも先に、あたしが飲みますので、少々お待ちを……」
だけど、さっきから手が動いていないんだよな。なにを気にして――あ、そうか。俺との間接キスを気にしているんだな。
急に恥ずかしくなってきていると、北上はカップに口をつけた。俺が口をつけていたところに。
「ど、どうだ?」
「……とても美味しいです。幸せ……作って良かった」
なんだか幸せそうだ。
それから、天音もお茶を味わった。
「結構美味しいね。でも、お茶の葉なんてあったっけ」
「イワタバコさ。ないよりはマシな程度に苦味が出る」
「そんな葉っぱあるんだ。知識量どんだけよ」
「今回は北上さんのおかげさ。やっぱり、みんなの力を合わせると違うな」
そうだ、俺だけではない。
北上のおかげでもある。
彼女がいなかったら、もっと不便だったはず。
本格派のサバゲー女子がいて良かったな。
更に、八重樫たちも戻ってきて再び焚火を囲った。
お茶を堪能してもらうと、各反応は良好。
イワタバコのお茶はしばらく使っても良さそうかもしれない。
「――さて。今日、一日いろいろあった。これからのことを話し合いたいと思う」
俺はリーダーって器ではないけど、みんなに話を振った。
全員が俺に注目する。
以前の俺なら、この視線だけで轟沈していたところだ。
けど今は違う。
俺はもう以前の俺ではない。
誰かが引っ張っていかなければならないんだ。
「私は、倉島を探し出して……島から追い出してやりたいわ」
怒りを燃やす八重樫。
ごもっともだが、この島から追い出したら死ぬだろうなぁ。縛り上げるくらいが精々だろうか。
「そうだな、ヤツは脅威だ。なんとかして捕まえたいか。それとも、俺たちでなんとか脱出するとか」
「どうやって? 船も無いのに」
「救命ボートがある。修理すれば一人は島を出られるさ」
「そもそも、この島がどこか分からないでしょう。アテもなく彷徨うのは危険よ」
この案はやっぱり却下かな。
となると、誰かが俺たちを見つけてくれるのを待つしかない。
それがいつになるか分からないけど。
行き詰っていると、天音が手を挙げた。
「天音、なにかあるか」
「わたしは仲間の捜索がいいか~って思うの。ほら、人が多い方が助け合えるし」
「この島に流れ着いている生徒がいるかもってことか」
「そそ。この島って結構広いし、反対側とかにいるかもよ?」
そもそも、百人単位が流されたんだ。
もっといてもおかしくはない。
困っている人もいるかも。
それに、この島をもっと詳しく知る必要がある。
よりよい生活をする為にも冒険するしかないか。
「それじゃ、明日は拠点開発チームと捜索チームで別れるか。
開発チームは、この拠点の生活向上を目指す。捜索は、他の漂流者を探しつつも、食糧や流れ着いた道具を確保する」
そう提案すると、反対する者は一人もいなかった。
決まりだ。
「チーム分けはどうしましょうか?」
「よくぞ聞いてくれた、千年世。ここは“じゃんけん”で公平に決めよう」
これが手っ取り早い。
グーとパーで別れれば直ぐ決まる。
四人が拠点開発チーム。
三人が捜索チームってところでいいだろう。
「あれ、早坂くんはじゃんけんに加わらないの?」
天音が首を傾げた。
「俺は捜索チームいいんじゃないか? 男だし」
「そ、そっか……でも」
「どうした、天音」
「ううん。なるべく一緒になれるように頑張るね」
背を向ける天音は、みんなと対峙した。
じゃんけんが始まり――“グーとパーで別れましょ”の掛け合いが始まった。
そして……!
拠点開発チーム:北上、八重樫、彼岸花、千年世
捜索チーム:早坂、天音、宝珠花
ついに、決まった。
北上が怖いほど沈んでいて……危ういな。
「やったー!! 早坂くんと一緒だ。よろしくね」
「あ、ああ、俺も天音と一緒で嬉しいよ。明日は反対側へ行ってみよう」
「うんうん。二人きりでがんばろうね」
と、俺の手を握ってくる天音さんだが、一人忘れてるー!
「あの~…。僕もいるのですが……」
宝珠花――いや、ほっきーが涙目で訴えかけてくる。
「ほっきーもよろしくな」
「こちらこそです、早坂くん! それと天音さんも」
「よろしく、宝珠花さん」
「はいっ」
決まったところで就寝だ。
スマホを確認すると【7月2日(土)23:19】となっていた。電池残量は【46%】だった。
日付と時間、電池残量を確認するだけの為に使っているスマホだが……やはり、自然放電もあるせいか電池は少しずつ減ってきている。
バッテリー切れは回避したい。
電源を落とそう。
スマホの電源を落としていると、他のベッドから不思議な音が響いた。
『――キン、カンッ! シュイィィン!』
と、ゲームらしき音が。
久しく聞いていなかったが――って、誰だ、ゲームしてるの!!
「あぁぁぁ、負けちゃったぁ」
叫んだのはリコだった。
うぉぉぉい、貴重な電池を!!
「リコ、なにやってんだ」
「なにってオフラインで遊べるゲームだよ~。もう我慢できなくて……暇なんだもん」
「だめだ。万が一があったら大変だぞ」
「うぅ……それはそうだけど」
そう言いつつもリコはカメラを向けて『パシャッ』撮った。……なにしてんだか。
「俺の写真なんて撮ってもなぁ。じゃなくて、電池は節約するんだ。いいな」
「はぁい」
リコがスマホの電源を切ろうとした……時だった。
【新着メッセージがあります】
などと画面に表示された。
…………え、まて。
「リコ! そのメッセージ!!」
「え、ああ……!」
51
あなたにおすすめの小説
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
失恋中なのに隣の幼馴染が僕をかまってきてウザいんですけど?
さいとう みさき
青春
雄太(ゆうた)は勇気を振り絞ってその思いを彼女に告げる。
しかしあっさりと玉砕。
クールビューティーで知られる彼女は皆が憧れる存在だった。
しかしそんな雄太が落ち込んでいる所を、幼馴染たちが寄ってたかってからかってくる。
そんな幼馴染の三大女神と呼ばれる彼女たちに今日も翻弄される雄太だったのだが……
病み上がりなんで、こんなのです。
プロット無し、山なし、谷なし、落ちもなしです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる