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無人島へ向かう六人が決定
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あれから一時間後。
インターホンがずっと鳴りっぱなしだ。
千年世、桃瀬、ほっきー、リコ、大伊、大塚、琴吹、草埜が到着した。
みんな私服姿で新鮮だな。
無人島では制服かジャージだったからなぁ。
そして、一か月前を思い出す光景だな。
今回も男が俺一人で……
女子は十人か。多いな。
リビングが広くて良かった。
十人以上でも余裕があるし、なんだかパーティでもやる気分だな。
「お久しぶり、早坂くん」
「おう、千年世。今日は一段と可愛いな」
「ちょっ、いきなり可愛いとか……照れるよぅ」
照れて顔を赤くする千年世は、本当に可愛らしかった。
みんなもオシャレしまくっているなあ。
やっぱり、女子って可愛い服を着ると映える。遠くから眺めていても飽きないな。
天音と北上がお茶を淹れて、これで整った。
「……さて、あとはオンライン会議組の八重樫さん、篠山さん、野茂さんだが」
「うん。ノートパソコンを用意したから、これに繋げるね」
ひょいっとテーブルの上に設置されるノートパソコン。天音が設定とか済ませてくれていた。これで全員参加だ。
しばらくして、三人とオンラインで繋がった。
八重樫は病室のベッドの上なのだろうか寝た状態だ。
「おっす、八重樫さん。体調どうだ?」
「う~ん、あんまりよくないね。ストレスもあるかも」
心的外傷後ストレス障害を患った可能性があるようだ。
あれだけの大事件があったのだ……心に傷を負った女子も少なくはない。
意外にも八重樫が該当してしまった。
「無理をしないでくれよ」
「うん、大丈夫大丈夫」
「それじゃ、手短にはいかせてもらうよ」
俺はあの『無人島』へ財宝を取りにいかないかと、みんなに話した。
プランはこうだ。
①現地へ向かう人数は五~六人
②装備や食料は完璧に整える
③本州チームを発足
④財宝は均等に山分け
シンプルにまとめた。
滞在期間は一週間とする。
長居は危険だからだ。
「ちょっと待って」
「どうした、リコ」
「現在、あの島はね、海上保安庁が定期的に様子を見に行っているんだってさ。ネットで書いてあったよ。見つかれば逮捕だって」
「マジかよ。そんなリスクがあったとは」
だけど、そのリスクを背負ってでも、行く価値はあるだろうなあ。財宝が見つかれば大金持ちだからな。
その財宝の在り処は、俺が知っている。
ただ、本当に中身があるかまでは分からない。
「やるしかないんじゃないかな。あるかどうか蓋を開けてみるまで分からないし、財宝があったら、みんな幸せになれるし、なかったその時はその時だよね」
「私は愛ちゃんに賛成だな~」
桃瀬は賛同してくれた。
あとは、他の人だが。
「多数決を取る。賛成の者は手を挙げてくれ」
全員が手を挙げた。
なんとなく、こうなる気がしていた。
となれば、俺は再びあの島へ行かなければならいのか。まあいいか、今回は装備も充実させていくし。
本州のチームと連絡を取り合って行動するから、前とは大違いだ。
「それで、誰と誰が行くわけ?」
「良い質問だ、大塚さん。
俺、天音さん、北上さん、大伊さん、琴吹さん、草埜さんの計六人にしようと思う」
すると、琴吹と草埜が驚いていた。
「ちょ、ちょ、ちょいちょい! 自分ですかぁ!?」
「だって、琴吹さんって北上さんとサバゲー仲間でしょ。頼れそうだし」
「そんな理由でぇ!? ……うぅ、いいけどさぁ」
いいのかよ。
あんまり乗り気ではないのかな。
だけど、エアガンとはいえ銃の腕前はあるだろうし、サバイバルの知識もあるはずだ。
「あと、草埜さんを選んだ理由だけど……」
「なんで、わたし?」
「うん。草埜さも只者じゃないなって思ったんだよ」
以前、少しだけ北上と殺り合っていたし、あの力は馬鹿にできない。だから、彼女だ。
「武術を習っていたんだ。通信教育で」
「それであの強さ……凄いな」
「それほどでもないよ。普通」
普通って……。通信教育の武術で北上と互角なのかよ。どういう武術だよ。ちょっと気になるじゃないか!
「よし、現地組はこれで決定で。残り人たちは本州で情報を集めたり、現地の俺たちと連絡を取り合ってもらう。八重樫さん、リーダーできるかな」
「残念だけど、このザマだからね。リコに任せたい」
すると、名指しされたリコは青ざめていた。
「リ、リコ? うそでしょ。リコは……リーダーってタイプじゃないよ?」
「いや、出来るさ。リコなら」
「でも……」
「私の代わりに頑張ってほしい」
「分かったよ、千夜ちゃん」
これで決まりだ。
本州のリーダーは、リコだ。
「リコ、無人島には橘川の残した『スターゲイザー』という通信システムが残されたままだ。あれを使えばネットが使えるから、連絡も取り合える」
「ストラ社の最新衛星システムだっけ。凄いよね」
「詳しいな、リコ」
「ガジェットとか好きなんだ」
女子にしては意外すぎるっていうか。
まあいいか。
これで全ては決まった。
「みんな、部屋は自由に使ってね」
天音がノートパソコンを支給していく。さすが金持ち!
連絡専用のスマホまで用意してくれたし、回線もばっちり。これで本州組の準備は整った。
「リコ、オンライン会議でいつでも連絡してくれ。あと位置情報を常に送る」
「最新のGPSでみんなの位置やバイタルをモニタリングしているよ。千夜ちゃんとほっきーたちと協力する」
「おう、頼んだぞ、リコ」
準備を整え、明日には出発だ。
インターホンがずっと鳴りっぱなしだ。
千年世、桃瀬、ほっきー、リコ、大伊、大塚、琴吹、草埜が到着した。
みんな私服姿で新鮮だな。
無人島では制服かジャージだったからなぁ。
そして、一か月前を思い出す光景だな。
今回も男が俺一人で……
女子は十人か。多いな。
リビングが広くて良かった。
十人以上でも余裕があるし、なんだかパーティでもやる気分だな。
「お久しぶり、早坂くん」
「おう、千年世。今日は一段と可愛いな」
「ちょっ、いきなり可愛いとか……照れるよぅ」
照れて顔を赤くする千年世は、本当に可愛らしかった。
みんなもオシャレしまくっているなあ。
やっぱり、女子って可愛い服を着ると映える。遠くから眺めていても飽きないな。
天音と北上がお茶を淹れて、これで整った。
「……さて、あとはオンライン会議組の八重樫さん、篠山さん、野茂さんだが」
「うん。ノートパソコンを用意したから、これに繋げるね」
ひょいっとテーブルの上に設置されるノートパソコン。天音が設定とか済ませてくれていた。これで全員参加だ。
しばらくして、三人とオンラインで繋がった。
八重樫は病室のベッドの上なのだろうか寝た状態だ。
「おっす、八重樫さん。体調どうだ?」
「う~ん、あんまりよくないね。ストレスもあるかも」
心的外傷後ストレス障害を患った可能性があるようだ。
あれだけの大事件があったのだ……心に傷を負った女子も少なくはない。
意外にも八重樫が該当してしまった。
「無理をしないでくれよ」
「うん、大丈夫大丈夫」
「それじゃ、手短にはいかせてもらうよ」
俺はあの『無人島』へ財宝を取りにいかないかと、みんなに話した。
プランはこうだ。
①現地へ向かう人数は五~六人
②装備や食料は完璧に整える
③本州チームを発足
④財宝は均等に山分け
シンプルにまとめた。
滞在期間は一週間とする。
長居は危険だからだ。
「ちょっと待って」
「どうした、リコ」
「現在、あの島はね、海上保安庁が定期的に様子を見に行っているんだってさ。ネットで書いてあったよ。見つかれば逮捕だって」
「マジかよ。そんなリスクがあったとは」
だけど、そのリスクを背負ってでも、行く価値はあるだろうなあ。財宝が見つかれば大金持ちだからな。
その財宝の在り処は、俺が知っている。
ただ、本当に中身があるかまでは分からない。
「やるしかないんじゃないかな。あるかどうか蓋を開けてみるまで分からないし、財宝があったら、みんな幸せになれるし、なかったその時はその時だよね」
「私は愛ちゃんに賛成だな~」
桃瀬は賛同してくれた。
あとは、他の人だが。
「多数決を取る。賛成の者は手を挙げてくれ」
全員が手を挙げた。
なんとなく、こうなる気がしていた。
となれば、俺は再びあの島へ行かなければならいのか。まあいいか、今回は装備も充実させていくし。
本州のチームと連絡を取り合って行動するから、前とは大違いだ。
「それで、誰と誰が行くわけ?」
「良い質問だ、大塚さん。
俺、天音さん、北上さん、大伊さん、琴吹さん、草埜さんの計六人にしようと思う」
すると、琴吹と草埜が驚いていた。
「ちょ、ちょ、ちょいちょい! 自分ですかぁ!?」
「だって、琴吹さんって北上さんとサバゲー仲間でしょ。頼れそうだし」
「そんな理由でぇ!? ……うぅ、いいけどさぁ」
いいのかよ。
あんまり乗り気ではないのかな。
だけど、エアガンとはいえ銃の腕前はあるだろうし、サバイバルの知識もあるはずだ。
「あと、草埜さんを選んだ理由だけど……」
「なんで、わたし?」
「うん。草埜さも只者じゃないなって思ったんだよ」
以前、少しだけ北上と殺り合っていたし、あの力は馬鹿にできない。だから、彼女だ。
「武術を習っていたんだ。通信教育で」
「それであの強さ……凄いな」
「それほどでもないよ。普通」
普通って……。通信教育の武術で北上と互角なのかよ。どういう武術だよ。ちょっと気になるじゃないか!
「よし、現地組はこれで決定で。残り人たちは本州で情報を集めたり、現地の俺たちと連絡を取り合ってもらう。八重樫さん、リーダーできるかな」
「残念だけど、このザマだからね。リコに任せたい」
すると、名指しされたリコは青ざめていた。
「リ、リコ? うそでしょ。リコは……リーダーってタイプじゃないよ?」
「いや、出来るさ。リコなら」
「でも……」
「私の代わりに頑張ってほしい」
「分かったよ、千夜ちゃん」
これで決まりだ。
本州のリーダーは、リコだ。
「リコ、無人島には橘川の残した『スターゲイザー』という通信システムが残されたままだ。あれを使えばネットが使えるから、連絡も取り合える」
「ストラ社の最新衛星システムだっけ。凄いよね」
「詳しいな、リコ」
「ガジェットとか好きなんだ」
女子にしては意外すぎるっていうか。
まあいいか。
これで全ては決まった。
「みんな、部屋は自由に使ってね」
天音がノートパソコンを支給していく。さすが金持ち!
連絡専用のスマホまで用意してくれたし、回線もばっちり。これで本州組の準備は整った。
「リコ、オンライン会議でいつでも連絡してくれ。あと位置情報を常に送る」
「最新のGPSでみんなの位置やバイタルをモニタリングしているよ。千夜ちゃんとほっきーたちと協力する」
「おう、頼んだぞ、リコ」
準備を整え、明日には出発だ。
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