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第13話、ギルド
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私はまだ伯爵令嬢なので、この前ハインリヒ王子が承認してくれたエルフの聖域の領地の管理は、リヒテンベルク伯爵である私のお父様が死ぬまでしてくれることになり、私はお父様の死後にエルフの聖域を私の領地として管理することになった。
この間、私は薄いミント色のプリンセスドレスを着て、お父様とお母様と一緒にエルフの聖域に行ったら、ドレス姿の私を見たヴァルデマールさんは驚いていた。
「初めて会った時のドレスと雰囲気が全然違うじゃないか」
私は少し照れつつ「本来の私が好きなドレスのデザインと色なんです。今日のドレスは、えーと植物とヴァルデマールさんの髪色をイメージして召してきました」とヴァルデマールさんに返事をすると彼は少し頬と耳の先を赤らめた。
「あの時の礼を申し上げていなかったな。ありがとう、リリアンナ」とヴァルデマールさんは私にお辞儀をした。
ヴァルデマールさんはエルフの社会の中では、貴族の公爵子息という立ち位置らしいので、色々とエルフとして尊重してほしいことや精霊たちが住む自然を破壊したいで欲しいことを提示して、私たち、とくにお父様のリヒテンベルク伯爵がその条件を飲んだ。
そして私はヴァルデマールさんに「たまにはエルフの聖域、エルフの森へ遊びに来ても良いんだぞ。リリアンナ。あ、でもここはすでにお前の領地だったな」といわれたけれど、少し視線を違う方向を照れくさそうに向けていた。
そして、ヴァルデマールさんは何かを思い出したかのように私に語りかけた。
「あのこの前の赤茶色の長い髪の公爵令嬢がリリアンナを断罪し、リリアンナを公然の前で婚約破棄させたのか」
「まぁ、そうですね」
「あのような者に、エルフの聖域を渡さないで良かったよ。改めて感謝の意を込める。リリアンナ」
ルイーゼは私に領地を取られたことに怒っていないか心配だったし怖かったけれど、学校には行くしかないから仕方なく行くことにした。
私は朝起きて自室のお風呂場にある洗面所にいって歯を磨いてから顔を洗い、部屋の外に出て使用人達が作った朝ごはんをお父様とお母様と一緒に食べていた。
お父様は嬉しそうにしながらも驚きつつ「まさかリリアンナの身勝手な行動でこんなことに結びつくとは……」とリヒテンベルク伯爵家が、エルフの聖域を自分の領地に出来たことをまだ信じられないでいた。
お母様は「あんな平民の格好をして社交界も出ずに遊びに行くのは確かに言語道断ですが、リリアンナは本当に良いことをしたわ」とお父様と同じことをいっていた。
お父様も複雑そうな顔をして「冒険も大概にな。リリアンナ。それにしても、騎士のレオンハルトにはお世話になりっぱなしだなぁ」と苦笑いしていた。
私もレオンハルトからの忠告や家への送り迎い、そして社交界でのサポートなど何から何まで至れり尽くせりだったのは確かだなぁと思い、レオンハルトにお礼をしなきゃと考えていた。
レオンハルトがお父様に忠告しなければ、こんなにも領地問題が動かなかっただろうから。
朝食も食べ終わり歯を磨いてグリュックシュロス高等学園の制服に着替えて私は家から出て、歩いて学校へと向かった。
ただエルフの聖域をエルフであるヴァルデマールさんの意思を尊重してこちら側として管理するために、ヴァルデマールさん達の負担にならないように条件を出したはずなのに、それだけなのに、学校への道中の景色がまた違って見えた。……ルイーゼの反応を見るのは怖いけれど。
グリュックシュロス高等学園に着いて校舎の中に入ると珍しく朝早くから、ジークフリートがいた。
「おはよう、リリアンナ嬢!」
「おはよう、ジークフリート。そんな朝からどうしたの?」
「リリアンナは本当に貴族の娘だったんだなっ! エルフ族の土地を買ったって噂が広がってんじゃん!」とジークフリートは嬉しそうに言っていた。
「でもなんか別の貴族の生徒がリリアンナがズルしてルイーゼの領地を奪ったという話になっているぞ」とジークフリートから聞かされたので、あーやっぱりそんな噂話を流されていたかと思った。引き続きジークフリートは、目を輝かせながら、「俺もエルフの住んでいる森へ行きたいっ! 冒険してみてえんだ!」といっていたので、私は困惑しつつも「ヴァルデマールさんは人間不信だから、また感じ悪い態度を取られるかもしれないけれど良いの?」とジークフリートに問いかけると、ジークフリートは「人間にトラウマがあるんだろ? 仕方ねーだろ」と意外と寛容的だった。
ジークフリートは歯を出して笑顔で「リリアンナもとうとう俺たちのギルドに入るつもりになったか」いっていたけれど、確かにいっそのことこれからはジークフリートと行動を共にした方が原地の住民の意思を尊重した良い領地化ができそうだと思い、私もジークフリートのギルドに参加することに決めた。
「うん。そうだよ。だって貴族社会のルールや常識を押し付けてままで領地化したくないから」と私がいったら、ジークフリートは驚いた顔をして「おいおいおいおい、全て自分の領地にするために自分の目で見て確かめるのかよ。おっかねえな、リリアンナ嬢」といわれたけれど、冗談っぽく「そうだね」と笑って返したら、ジークフリートは驚いた顔をしつつ少し口を半開きにさせて、頬を赤くしていた。
ジークフリートは頭を左手でかきながら「何か動きやすい服装とか持っているのか?」と聞いてきたので、私は「何着かディアンドルを持ってる」と告げた。
ジークフリートは「ならいいな。一緒に冒険にでかけても」といってジークフリートは彼の教室の中へと早歩きで嬉しそうに入っていった。
すると、どこからか颯爽とルイーゼが現れた。
ルイーゼの目の奥は怒りに満ちていながらも、笑顔で私に「おはよう、リリアンナ」と挨拶をしてくれた。
「おはよう、ルイーゼ。エルフの領地については、そのー、ごめんなさい」といって謝ったけれども、やはり彼女の瞳の奥はどす黒かった。あ、ルイーゼの目の色は私と同じくサファイアブルーなんだけれども。
「良いのよ、リリアンナ。確かに私はエルフ族の方々と『信頼』関係を築かないまま、いきなり自分の領地にしようとしたのが、私のミスだったんだから」と優しい声色でいっていたけれど、ルイーゼからはものすごい怒りを感じた。
ルイーゼは、ただ「信頼」という言葉を強調して去っていっていき、私は自分の教室の中へと入っていった。
朝礼が始まって終わって午前の授業も始まっては終わって、とうとうお昼休みになった。
お昼休みになって食堂に入った途端、後ろからジークフリートが声をかけてきた。
「リリアンナ、今朝の話は本気でいっていたのか?」
「うん。本気だよ」
「じゃあ、俺と同じギルドに入ろうぜ! リリアンナ!」
ジークフリートはギルドに笑顔で入るように勧誘してきたので、私も笑顔で「うん。そうだね!」と返したら、ジークフリートの頬が少し赤くなって「リリアンナ、お前、エルフの聖域を領地化して以来なんか変わったよな」といった。
お昼ご飯も食べ終わりお昼休みも終わって、午後の授業も始まっては終わり終礼の時間も終わって、やっと放課後になった。
放課後になってから、ジークフリートからギルドがどこにあるのか教えてもらい、ディアンドルに着替えるために一旦私は家に帰った。
家に着くと玄関には、お父様が仁王立ちをしていてお母様は隣に立っていた。
お父様は「リリアンナ、社交界に行かずにどこに行くのかね?」と私に詰めるように問いかけてきたので、正直に「ギルドです」と答えるとお母様はショックを受けながら「まぁ、ギルドですって?! おやめなさいっ! リリアンナ」と少し叫ぶようにいった。
お父様は苛ついたように「リリアンナ、貴族という身分をわきまえたまえっ! ハインリヒ王子に申しつけるぞっ!!」というと、私は負けじと立ち向かって「じゃあ言えば良いじゃないですかっ! 貴族がギルドに行ってはいけないという法律も制限もございませんしっ!」といってお父様とお母様を払いのけて、制服からディアンドルに着替えるために自室に向かった。
自室に向かっている最中、お父様が「リリアンナは、遅れてきた反抗期なのかね……」と嘆いているのが聞こえたけれど、気にしないようにした。
私は自室で軽くシャワーを浴びてから、使用人が洗濯してくれたソフトピンク色のディアンドルに着替えて、茶色のショートブーツに履き替えて、お父様とお母様と使用人たちに見つからないように、家の裏口から外へ出て、この前ディアンドルを買いに行った時に行った街にある、ジークフリートが教えてくれたギルドに歩いて向かった。
ジークフリートが教えてくれた場所に行くと、すでにジークフリートがギルドにいた。
ジークフリートは笑顔で「よく来てくれたなっ! リリアンナ!」といって迎え入れてくれた。そして、そこには何人かギルドのメンバーかと思われる人たちがいた。
ジークフリートは私に「実はな、このギルドのメンバーはリリアンナ嬢を含めて全員新入りなんだ」と説明してくれた。
ジークフリートが新しく作ったギルドの中にはいろんな職業の人たちがいた。僧侶とか魔導師とかもいた。
そしてジークフリートが「よし、みんなも集まったということで、せっかくだしリリアンナの領地となったエルフが住んでいるところに行こうぜー」と大きな声でいうと、その場は盛り上がった。
この間、私は薄いミント色のプリンセスドレスを着て、お父様とお母様と一緒にエルフの聖域に行ったら、ドレス姿の私を見たヴァルデマールさんは驚いていた。
「初めて会った時のドレスと雰囲気が全然違うじゃないか」
私は少し照れつつ「本来の私が好きなドレスのデザインと色なんです。今日のドレスは、えーと植物とヴァルデマールさんの髪色をイメージして召してきました」とヴァルデマールさんに返事をすると彼は少し頬と耳の先を赤らめた。
「あの時の礼を申し上げていなかったな。ありがとう、リリアンナ」とヴァルデマールさんは私にお辞儀をした。
ヴァルデマールさんはエルフの社会の中では、貴族の公爵子息という立ち位置らしいので、色々とエルフとして尊重してほしいことや精霊たちが住む自然を破壊したいで欲しいことを提示して、私たち、とくにお父様のリヒテンベルク伯爵がその条件を飲んだ。
そして私はヴァルデマールさんに「たまにはエルフの聖域、エルフの森へ遊びに来ても良いんだぞ。リリアンナ。あ、でもここはすでにお前の領地だったな」といわれたけれど、少し視線を違う方向を照れくさそうに向けていた。
そして、ヴァルデマールさんは何かを思い出したかのように私に語りかけた。
「あのこの前の赤茶色の長い髪の公爵令嬢がリリアンナを断罪し、リリアンナを公然の前で婚約破棄させたのか」
「まぁ、そうですね」
「あのような者に、エルフの聖域を渡さないで良かったよ。改めて感謝の意を込める。リリアンナ」
ルイーゼは私に領地を取られたことに怒っていないか心配だったし怖かったけれど、学校には行くしかないから仕方なく行くことにした。
私は朝起きて自室のお風呂場にある洗面所にいって歯を磨いてから顔を洗い、部屋の外に出て使用人達が作った朝ごはんをお父様とお母様と一緒に食べていた。
お父様は嬉しそうにしながらも驚きつつ「まさかリリアンナの身勝手な行動でこんなことに結びつくとは……」とリヒテンベルク伯爵家が、エルフの聖域を自分の領地に出来たことをまだ信じられないでいた。
お母様は「あんな平民の格好をして社交界も出ずに遊びに行くのは確かに言語道断ですが、リリアンナは本当に良いことをしたわ」とお父様と同じことをいっていた。
お父様も複雑そうな顔をして「冒険も大概にな。リリアンナ。それにしても、騎士のレオンハルトにはお世話になりっぱなしだなぁ」と苦笑いしていた。
私もレオンハルトからの忠告や家への送り迎い、そして社交界でのサポートなど何から何まで至れり尽くせりだったのは確かだなぁと思い、レオンハルトにお礼をしなきゃと考えていた。
レオンハルトがお父様に忠告しなければ、こんなにも領地問題が動かなかっただろうから。
朝食も食べ終わり歯を磨いてグリュックシュロス高等学園の制服に着替えて私は家から出て、歩いて学校へと向かった。
ただエルフの聖域をエルフであるヴァルデマールさんの意思を尊重してこちら側として管理するために、ヴァルデマールさん達の負担にならないように条件を出したはずなのに、それだけなのに、学校への道中の景色がまた違って見えた。……ルイーゼの反応を見るのは怖いけれど。
グリュックシュロス高等学園に着いて校舎の中に入ると珍しく朝早くから、ジークフリートがいた。
「おはよう、リリアンナ嬢!」
「おはよう、ジークフリート。そんな朝からどうしたの?」
「リリアンナは本当に貴族の娘だったんだなっ! エルフ族の土地を買ったって噂が広がってんじゃん!」とジークフリートは嬉しそうに言っていた。
「でもなんか別の貴族の生徒がリリアンナがズルしてルイーゼの領地を奪ったという話になっているぞ」とジークフリートから聞かされたので、あーやっぱりそんな噂話を流されていたかと思った。引き続きジークフリートは、目を輝かせながら、「俺もエルフの住んでいる森へ行きたいっ! 冒険してみてえんだ!」といっていたので、私は困惑しつつも「ヴァルデマールさんは人間不信だから、また感じ悪い態度を取られるかもしれないけれど良いの?」とジークフリートに問いかけると、ジークフリートは「人間にトラウマがあるんだろ? 仕方ねーだろ」と意外と寛容的だった。
ジークフリートは歯を出して笑顔で「リリアンナもとうとう俺たちのギルドに入るつもりになったか」いっていたけれど、確かにいっそのことこれからはジークフリートと行動を共にした方が原地の住民の意思を尊重した良い領地化ができそうだと思い、私もジークフリートのギルドに参加することに決めた。
「うん。そうだよ。だって貴族社会のルールや常識を押し付けてままで領地化したくないから」と私がいったら、ジークフリートは驚いた顔をして「おいおいおいおい、全て自分の領地にするために自分の目で見て確かめるのかよ。おっかねえな、リリアンナ嬢」といわれたけれど、冗談っぽく「そうだね」と笑って返したら、ジークフリートは驚いた顔をしつつ少し口を半開きにさせて、頬を赤くしていた。
ジークフリートは頭を左手でかきながら「何か動きやすい服装とか持っているのか?」と聞いてきたので、私は「何着かディアンドルを持ってる」と告げた。
ジークフリートは「ならいいな。一緒に冒険にでかけても」といってジークフリートは彼の教室の中へと早歩きで嬉しそうに入っていった。
すると、どこからか颯爽とルイーゼが現れた。
ルイーゼの目の奥は怒りに満ちていながらも、笑顔で私に「おはよう、リリアンナ」と挨拶をしてくれた。
「おはよう、ルイーゼ。エルフの領地については、そのー、ごめんなさい」といって謝ったけれども、やはり彼女の瞳の奥はどす黒かった。あ、ルイーゼの目の色は私と同じくサファイアブルーなんだけれども。
「良いのよ、リリアンナ。確かに私はエルフ族の方々と『信頼』関係を築かないまま、いきなり自分の領地にしようとしたのが、私のミスだったんだから」と優しい声色でいっていたけれど、ルイーゼからはものすごい怒りを感じた。
ルイーゼは、ただ「信頼」という言葉を強調して去っていっていき、私は自分の教室の中へと入っていった。
朝礼が始まって終わって午前の授業も始まっては終わって、とうとうお昼休みになった。
お昼休みになって食堂に入った途端、後ろからジークフリートが声をかけてきた。
「リリアンナ、今朝の話は本気でいっていたのか?」
「うん。本気だよ」
「じゃあ、俺と同じギルドに入ろうぜ! リリアンナ!」
ジークフリートはギルドに笑顔で入るように勧誘してきたので、私も笑顔で「うん。そうだね!」と返したら、ジークフリートの頬が少し赤くなって「リリアンナ、お前、エルフの聖域を領地化して以来なんか変わったよな」といった。
お昼ご飯も食べ終わりお昼休みも終わって、午後の授業も始まっては終わり終礼の時間も終わって、やっと放課後になった。
放課後になってから、ジークフリートからギルドがどこにあるのか教えてもらい、ディアンドルに着替えるために一旦私は家に帰った。
家に着くと玄関には、お父様が仁王立ちをしていてお母様は隣に立っていた。
お父様は「リリアンナ、社交界に行かずにどこに行くのかね?」と私に詰めるように問いかけてきたので、正直に「ギルドです」と答えるとお母様はショックを受けながら「まぁ、ギルドですって?! おやめなさいっ! リリアンナ」と少し叫ぶようにいった。
お父様は苛ついたように「リリアンナ、貴族という身分をわきまえたまえっ! ハインリヒ王子に申しつけるぞっ!!」というと、私は負けじと立ち向かって「じゃあ言えば良いじゃないですかっ! 貴族がギルドに行ってはいけないという法律も制限もございませんしっ!」といってお父様とお母様を払いのけて、制服からディアンドルに着替えるために自室に向かった。
自室に向かっている最中、お父様が「リリアンナは、遅れてきた反抗期なのかね……」と嘆いているのが聞こえたけれど、気にしないようにした。
私は自室で軽くシャワーを浴びてから、使用人が洗濯してくれたソフトピンク色のディアンドルに着替えて、茶色のショートブーツに履き替えて、お父様とお母様と使用人たちに見つからないように、家の裏口から外へ出て、この前ディアンドルを買いに行った時に行った街にある、ジークフリートが教えてくれたギルドに歩いて向かった。
ジークフリートが教えてくれた場所に行くと、すでにジークフリートがギルドにいた。
ジークフリートは笑顔で「よく来てくれたなっ! リリアンナ!」といって迎え入れてくれた。そして、そこには何人かギルドのメンバーかと思われる人たちがいた。
ジークフリートは私に「実はな、このギルドのメンバーはリリアンナ嬢を含めて全員新入りなんだ」と説明してくれた。
ジークフリートが新しく作ったギルドの中にはいろんな職業の人たちがいた。僧侶とか魔導師とかもいた。
そしてジークフリートが「よし、みんなも集まったということで、せっかくだしリリアンナの領地となったエルフが住んでいるところに行こうぜー」と大きな声でいうと、その場は盛り上がった。
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