悪役令嬢としての役割、立派に努めて見せましょう〜目指すは断罪からの亡命の新しいルート開発です〜

水月華

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第1章

22.ジュスタンに婚約者がいないワケとは?

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 ところで七不思議ではないが、不思議なことがリュシリュー公爵家にはある。

 それはテストが終わり卒業間近になったジュスタンに、未だに婚約者がいないのだ。

 ジュスタンは公爵家の嫡男、即ち将来のリュシリュー公爵家当主だ。家の存続のためには、結婚は必須事項だ。

「まあ? わたくしには? これっぽっちも関係ないのですが? この家を堕とすためには、いない方が好都合ですが?」

 巻き込まれるのも可哀想だし、と付け加える。

 没落予定の家に嫁ぎたいと思う令嬢なんて、この国、いや世界中を探してもいないだろう。

 恵まれた体格に整えられたアッシュグレーの髪と青い瞳と、見てくれだけは良いが、中身は最悪な人間だ。

 だが普段人前では何重にも猫を被っているので、騙されてしまう哀れな令嬢がいる可能性もあるのだが、そんなものは影もない。

「もしかしてアイツの醜悪さが自然と滲み出て、皆近寄らないのかも……? それはざまあすぎる。そのまま訳アリ難癖令嬢と結ばれればいいのに」

 ほぼ私怨でそんなことを思う。

「それとも、わたくしには一切知らせていないだけかしら。あ、ありそう。わたくしだけ除け者にして、両家で食事や観劇やら行ってる可能性もありそう」

 それはお互いモラルがヤバいと思う。公爵家はもちろん、レティシアに会おうとしない相手の家もだ。

「ま、いっか。わたくしにはどうでも良いことね」
「お嬢様? 先ほどからブツブツどうされたのですか?」
「あら、ルネ。いたのなら声をかけてちょうだい」
「かけましたよ。随分集中されていたようです」

 声をかけられてようやくレティシアは、我に返った。

 ルネは少し呆れながら笑う。

 手に持っていたメヤの実をレティシアに差し出す。

「ありがとう。ルネも食べてね」
「はい、セシルさん、私の分まで用意してくれましたので」

 早速指でメヤの実を摘んで、パクリと食べる。

「本当はお茶も用意したかったのですが……」
「十分よ。わたくしのためにという事は、全て気に食わないってあの人たちがうるさいんだから、余計な波風は立てない方が身のためだわ」
「全く、どこまでお嬢様を蔑ろにするんでしょう」
「最近、公爵達の不満を隠さなくなったわね」

 レティシアが苦笑しながら言うと、意外な答えが返ってきた。
 
「お嬢様が呪縛から解き放たれたので。思うところはあれど、その張本人が手を伸ばすものを否定されるのは辛いでしょう?」
「……確かにその通りだわ」

 その言葉で、どれほどヤキモキさせてしまったのだろうと思う。

 どうしてもこうしたことは、第3者の介入を間違えれば、更に悪い方向へ行ってしまうことも少なくない。

「ありがとう、ルネ。ずっと見守ってくれて」
「私はこれからも、お嬢様を見守りますよ」
「ふふっ。よろしくね」
「……それにしても、お嬢様ももうすぐ3年生ですか。卒業は一応目指しているのですか?」
「そうね。でも絶対というものでも無いわ。準備が整い次第でも良いと思っているの」

 今のところ、計画は順調だ。
 
 テスト期間中に、ロチルド商会は商談に入り中々好感触だと言っていた。バッチリ夫人の好みに合っていて、是非商品化して欲しいと。

 領主は初めは渋っていたそうだが、夫人の嬉しそうな表情を見て許可したようだ。あの領主はやはり夫人に弱い。

 レティシアはこの間、ロチルド商会に行くことはできなかったが、ルネが隙を見つけて行って情報の橋渡しをしてくれた。

 クロードやセシルの喜びは相当なものだったらしい。

 一度失敗した事を、試行錯誤して成功したというのはとても嬉しいだろう、役に立てて良かったとレティシアは安堵していた。

 そして成功報酬として、思ったより多めの額がレティシアの口座に振り込まれた。

 初任給とも言えるそれは、多すぎやしないかと驚いたが、適切な金額ですとセシルに押し切られた。

「セシルさん、わたくしの事を心配するあまり、過剰になっていないかしら」
「否定は出来ませんが、今回の商談はそれほど難航していたようなので、過剰ではないのでは? 少し色を付けているかもですが」
「……そのおかげで、亡命を早めても良いかなとも思ってしまうのよね」
「セシルさんは是非そうしてくれと言わんばかりでしたねぇ」

 ルネは実際セシルに会っているのだから、レティシアより状況が分かる。

 と、その時、扉がノックされた。

 使用人ではない。彼らはノックの音が些か乱暴だ。

「どうぞ」
「失礼します、お嬢様。話の途中に申し訳ありません」
「いいえ、大丈夫よ。あまり部屋の前にいると不審がられてしまうもの」

 入室を許可すれば、入ってきたのはジョゼフだ。

 最近は自室にいる間は、常に探知の魔法を使っているので、元々誰か検討は付いていた。

「ルネから話は聞いていましたが、流石お嬢様です。学業にも精を出し、好成績。更に商談を成功させる架け橋をなさるとは」
「ありがとう。学業に関しては王子妃教育のお陰でもあるわね。商談は……嬉しいけれど、持ち上げすぎじゃないかしら?」
「お嬢様、それを言うのであれば商談を成功させる鍵は、王子妃教育の賜物ではありませんか」
「……確かにそうね。そうだったわ。それを売り込んだのでしたわ」

 王子妃になるために、国内外問わずさまざまなな情報を頭に叩き込んで、こちらが有利になるように動かなければならない。

 それを覚えるのは一朝一夕に身につくことではなく、正しくレティシアの努力の結果だった。

「それと少し聞こえたのですが、私は学園は卒業された方がよろしいかと思います」
「あら、どうして?」
「アヴリル魔法学園は、国外からの評価も高いのです。そこを卒業されたと言う資格があれば、例え亡命されたとしても、その後が有利になると思います」
「けれど亡命すれば、レティシアの名前は捨てるわよ? 同じ名前だと遠い国を選んでも見つかってしまう可能性があるわ」

 亡命してしまえば、それまでの経歴は全て無に帰してしまう。そう思っていたのだが、ジョゼフは笑って言った。

「ええ、卒業証書などは使えないでしょう。けれど、そこで学んだことは決して無駄になりません。そしてそれは授業だけのことではありません」
「……ああ、そう言うこと」

 ジョゼフが何を言いたいか、わかった気がする。恐らく、そこでの経験を糧にしろと言っているのだ。

 残り約1年。出来るだけ様々な経験をして、亡命した後に活かそうと言いたのだろう。

「お嬢様、ご自身で貴女はこれから評価を下げると仰いました。どのような理由であれ、それは辛いことであることに変わりありません。今のうちに立ち回りを学ぶ場にしても良いかと」
「けれど、わざわざ辛いことを経験しなくても良いのでは? ただでさえ、お嬢様の現状は辛いものです」

 ルネは不満そうに言う。どちらも、レティシアのことを考えてくれている。

「それはその通りですが、ある意味吹っ切れるのでは、とも思うのです。終わりがあれば、どの様な失敗も怖くないでしょう?」
「ええ……でも……」
「ありがとう、ルネ。わたくし、頑張りますわ。逆に今これを乗り越えれば、今以上に大変な事はないでしょう。耐性もつくと思うの」
「お嬢様まで……そんな根性論みたいに……」

 ジョゼフの言うことも一理あると思った。それに、その分準備がより念入りに出来るとも考えれば、確かに卒業までここにいても良いのかもしれない。

 そう言えば、ルネは眉根を寄せながらも、渋々引き下がった。

「……分かりました。けれど、お嬢様。逃げることは、何も恥ずかしいことではありません。限界に来る前に、ちゃんと言ってくださいね」
「ありがとう、ルネ。必ず言うわ。わたくし、あなた達と一緒に新しい人生を歩みたいもの」

 レティシアの言葉に、ルネはようやく表情を和らげてくれた。

 心配ばかりかけて申し訳ない。

「ルネ達がいるから、わたくしは茨の道も歩けるわ」
「私としては、既に今が茨の道なんですけれど?」
「ふふっ。……あ、そうだ、ジョゼフ。話は変わるのだけれど、公子は婚約者はいるのかしら?」

 この際だからと、つい聞いてしまう。どうでもいいのは事実だが、婚約者がいたら対応も考えなければいけないと思ったからだ。

「いえ、いませんね。釣書は来ていますが、どうやら選定に時間がかかっている様です」
「まあ、そんなに令嬢がいますのね」
「基本的には在学中に婚約を決める方が多いですが、卒業されてからというのも少なくありませんからね。……正直、高望みしているようにも思えますが」
「あら、公爵家に嫁ぐ令嬢ですもの。ある程度ボーダーラインがあるのでは?」

 レティシアの言葉に、ジョゼフは苦笑した。

「ええ。そうでしょうね。なんというか……お2人はお嬢様を基準にしているように見受けられます」
「はい?」

 思わぬ言葉に、レティシアからは間の抜けた声が出てしまう。

 対してルネからは、冷たい空気が出ていた。

「え、それ、本当?」
「あくまで私の主観でありますが。ですが、選考から外れた令嬢を見ていると、そんな印象です。むしろ“この令嬢はもっと頭が良くないと”だの“マナーが良くない”だの言っておられます。ある程度なら、公爵家として厳しく見ているのだろうと思っていましたが、基準をお嬢様にしているので中々いないのです」
「……」

 開いた口が塞がらないとはこのことか。

「お嬢様を冷遇しているのに、どう言う神経をしているのでしょうか?」
「いやはや、どうやら無意識の様なので、何も言えず」

 何も言えないレティシアに変わって、ルネが怒りを抑えながら言う。
 
「あり得ませんね。お嬢様は、この国で一番と言っても過言ではないほど才媛の誉の高い方。教育係にもその評判は知れ渡っているのに。それを一切今まで認めないどころか、見下していたのに――」
「……な」
「お嬢様?」

 レティシアの抑えた声にルネは敏感に反応し、様子を伺う。

 フルフル小刻みに震え、旋毛が見えるほど下を向いている。

「だ、大丈夫ですか?」

 ルネが肩に触ろうとしたその時。

「ふざけんじゃねええええ‼︎」
「お嬢様⁉︎」
「はあ⁉︎ 何なの⁉︎ 勉強すれば“女に学歴など必要ない”だの、マナーで教育係が誉めれば“図に乗るなよ。お前如きが出来るもの、他ができて当たり前だ。このくらいで喜ぶな”とか言ってたくせに! あんのクソジジイがあ‼︎ しかも? クソ野郎は自分が下なのを認められずに、こっちに当たってきたくせに⁉︎ 何言ってんの⁉︎ どの面下げて言ってんだ! クソが‼︎」
「お嬢様がご乱心に!」

 突然聞いたこともない口の悪さに、ジョゼフは真っ青、ルネはパニック状態だ。

 それを認識する余裕などなく、レティシアは呪詛を吐き続ける。

「わたくしがどれ程の努力を重ねてきたと思っている! この国どこを探したって、わたくし以上はいないわ‼︎ 一生独身でいろクソボケが‼︎」
「大変、どうしましょう⁉︎」
「あああああっやっぱり無理! 気持ち悪い! 絶対地獄に落としてやる‼︎」
「ああっ落ち着いてください、お嬢様! ジョゼフさんも手伝ってください!」

 ルネに言われてようやく動き出したジョゼフと2人がかりで、レティシアを抑える。

 2人の力を持っても、怒りに支配されたレティシアの力は強かった。
 
 何とか落ち着いた頃には、3人とも汗だくだった。

「あ……わたくし、ごめんなさい。怒りで我を忘れて……」
「大丈夫です。怒るのも当然ですよ。落ち着いてくださって良かった」
「ジョゼフも大丈夫?」

 無言のままのジョゼフが心配になり、声をかけるとバッとレティシアの顔を覗き込んだ。

「お嬢様、先ほどの言葉遣いは何処で?」
「え? ええっと、嫌だわ。公爵達の言葉遣いが移ったのではないでしょうか」
「あ、あんな…………淑女然としたお嬢様が乱心されるなんて……」
「ジョゼフ? ごめんなさい。だから落ち着いて?」

 今度はジョゼフの雰囲気が危ない。

 そう思って落ち着かせようとしたが、時すでに遅し。

「やはり公爵達にはいまから制裁を加えねば! お嬢様の教育に悪影響が! 先代のためにも!」
「待って! 今行ったら計画が台無しよ! 耐えてちょうだい!」

 先ほどとまるで立場が逆転してしまい、更にその雰囲気がセシルと被って見え、思わずデジャヴを感じるレティシアだった。
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