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第二巻:夏は、夜
占い+み来
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確かに、筋肉タレントの大谷と、水着で超常現象を語るイカれた番組で、彼が連続で女性に振られたのを慰める飲み会をやりましょう、とは言った。
振られた女性が、悪質な借金で風俗に落とされたのを救うために、俺がピンサロで指名し続けた後、大谷への借金を踏み倒して逃げたのは、今では笑い話のはず、だ。
その次の彼女は、それを慰めたのがきっかけなのは、置いておく。
更に、彼女がハマった宗教に、大谷の貯金や、家財道具を売って、貢いだのも、いい。
だからといって、急に、飲み会に女性を一人連れていくので、そちらも用意してくれと言われても、困る。
俺に、飲みに連れて行ける年齢の女性など、ほぼ選択肢がないのだ。
形山は、年が年な上、超有名ベテラン女優だ、誰でも引く。
レイチェルは、いかなるシチュエーションであっても、俺を『ご主人様』としか呼ばないから、ドン引き確定だ。
結果として、俺のマネージャー、そう大谷案件のすべてを知り、つらい目にあって、元凶と恨んでいる茜が、隣に座っていた。
悪いのは、俺じゃない。
志方?
なんだ、そのポンコツ、うまいのか?
「こんばんは、キャシーでーす!」
大谷が連れてきた黒ギャル?が、自己紹介した。
キャシーって、何ネーム?本名?
「あたし、水着の番組見てから、沢田さんの大ファンでー」
「・・・それは、ありがとうございます。光栄です」
俺が笑顔で答えると、「あ、コイツ面倒になって猫被って押し通す気だな」と横眼で見てくる茜。
「細マッチョ素敵。あたし、いつでもお持ち帰りオーケーだよー、きゃっ」
ご機嫌斜めを通り越したのか、茜は、空色の目をしていた。
居酒屋の個室の灯りが、チカチカ瞬き、消えた。
『きゃっ』
『おおっ』
ギシギシと音をたててドアが開き、懐中電灯で顔を下から照らした店員が入ってきた。
「冥界ビールみっつに、血まみれカシスウーロンお待たせしました」
大谷が用意した店は、幽霊屋敷がコンセプトで、ハプニング的な要素が人気らしい。
こういう雰囲気が好きでない俺は、落ち着かないことこの上なくキョロキョロしていると、茜はときどき、妙にワクワクした目で、俺をチラチラ見てきた。
意外と楽しそうだな。
なにより、メニューのネーミングセンスがひどすぎる。
飲み物は変な冠つけただけだが、料理は「森の地獄キノコ召喚魔方陣サラダ」とかで、茜は早々に諦め「あー、キノコのサラダ」と適切に略して注文していた。
繰り返すが、この飲み会は、振られた大谷を慰めるためのものだ。
俺としては、彼に、元カノと元々カノのことを根掘り葉掘り聞きほじってやるつもりだったのに、キャシーがいては、そうもいかない。
ちなみに、彼女と大谷は、日焼けサロンで知り合ったそうだ。
そのまま、二人で飲みに行けばよかったんじゃないのか?
そして、別日に俺と二人で、慰める会をやればいいどころか二人がつき合えば、「慰める」会の必要もなくなる。
そうすれば、俺もマネージャーのご機嫌を損ねることもなく、『合コン』に来た、という弱みを握られることもなかった。
プシューっと音をたて、壁から急に炭酸ガス?が噴き出てきた。
悲鳴を上げて、抱き合う大谷とキャシー。
もう、つきあっちゃえよ。
俺が、ぐっと冥界ビールのジョッキの取っ手を強く握ったのを、「きゃああ」とつきあいで棒読みの悲鳴を上げながら茜は、見逃さなかった。
悲鳴なのに、口角があがってるぞ。
「すみません、あの子。ちょっと苦手なところがあって二人では。それに、ボクも出会いがほしくて」
キャシーと二人で飲み、俺とは別日で、との疑問を、女性二人がトイレに行った隙に、大谷に聞いた回答がこれ。
いや、ならどうして、キャシーを飲み会に連れてきた?
そもそも俺に、出会いの相手を求めるな。
というか、噂で聞いている元カノと元々カノへの振られ方で、あの志方でも紹介するのをためらう。
茜には悪いが、茜にしておいてよかった。
とはいえ、もう少し酔ったら、形山とレイチェルのどっちが良かったか聞きたい気もするが、ガチで答えられたら引くので、止めておく。
「あたし、みえる人なんですよ」
トイレから戻ったキャシーが言い出した。
茜は、また空色の目をしていた。
トイレでの会話が気になるところだ。
彼女に、こんな目をさせるとは、キャシーもツワモノなのかもしれない。
しかし、『みえる』人が、こんなコンセプトの店に来るか?
大谷を見たら若干、引いた顔をしていた。
どうやら、これが「ちょっと苦手」なところなのだろう。
彼は、元カノが宗教にハマってトラブルになったから、仕方がない。
もしかしたら、この店をリクエストしたのは、彼女かもしれない。
そうか、俺たちが出た水着で超常現象を語るイカれた番組を観たと言ってた。
俺も心霊好きと思っているのか。
「あたし、占いもする人なんですよ」
バッグからカードを出した。
タロットかと思ったら、トランプ。
うーん、実はものすごい前ふりのネタなのか。
「西原さんの仕事運と恋愛運を占っちゃうぞ」
「わー、うれしいな」
茜、棒読み、やめてやれ。
「・・・元の職場での恋愛を引きずってる」
元の職場、と言われ、固い表情が一瞬だけ覗く、元セクシー女優の茜。
俺は、大谷らから見えないように、彼女の膝に手をおいた。
茜は、そっとその手を掴み、スカートの中にいれようとしたので、膝頭を握りしめて、抵抗する。
「どうしたの?」
「どうぞ、気にせず、占いの続きを」
「・・・今の職場は、上司に恵まれていて、同僚はとても親切。でも、恋愛には、向かない環境みたい」
「へー、あたってます。すごーい」
なんで、こんな口調で返されて、キャシーは嬉しそうなんだ。
というよりも、トランプで、どうこの意味を紐解いているんだ?
いいから、横目で俺を見るな茜。
同僚の俺は、とても親切だろうが。
「次は、沢田さんね」
「ああ、はい」
頭上で、バキバキ音がしたが、もう慣れたのか、キャシーは驚かず、カードをめくった。
スペードのエース。
「・・・過去に深い悲しみ」
ハートのジャック。
「・・・愛の感情が壊れている」
ハートの二、九。
「・・・妹さんを大切に。メイド服には注意」
「妹さん?」
茜が、小さく呟く。
居酒屋の個室の灯りが、チカチカ瞬き、消えた。
『きゃっ』
『おおっ』
ギシギシと音をたててドアが開き、懐中電灯で顔を下から照らした店員が入ってきた。
「冥界ビールお待たせしました」
どうにも、この急に暗くなるのには、慣れない。
驚いたキャシーの手から、バラバラとカードが落ちていた。
毎回、個室へ入ってくるのに、この手続きいるのか、大変だな店員さん。
ばら撒かれたカードを拾うのを手伝いながら、メイド服に注意って、意外と当たる占いなのかな、と思った。
「あたし、みえる人なんですよ」
トイレから戻ったキャシーが言い出した。
一瞬、時間が巻き戻ったのかと思った。
彼女は、大谷に、「困った顔の老婆がついてる」と言った。
彼は、「おばあちゃんかな、おばあちゃんが心配しているのかも」と感激した様子。
そういう宗教っぽいことに、引いてたんじゃないのか。
茜には、「よくわかんない」「へー」というやり取りがあり。
「沢田さんには、いっぱい憑いてる」
それは、賑やかなことだな。
どうして、そんなに強く頷いている、茜?
「うーん。メイド服?」
それはメイドだな。
キャシーの占い?はメイド率が高くないか。
「事故なのかな、身体がぐにゃぐにゃな人」
それは元バレリーナだろう。
今頃、ホラー映画の撮影で、ものすごい体勢になっているのかもしれない。
「嫉妬深い女性?」
心当たりが多すぎる。
「蒼い光?」
なんだそりゃ?
どれも生霊っぽくて、当たってそうなのが、怖い。
今も、実は一番嫉妬深いんじゃないかと疑っている存在が、横眼で俺を見ている。
しかし、なにより怖いのが、「みえる人」アピールで俺にお持ち帰りしてもらえると確信しているっぽいキャシーだった。
俺は、オカルトっぽい番組に出るのは辞めよう、と誓った。
二次会にカラオケへ行きたがるキャシーを、ありもしない「明日の朝早い仕事」を理由に、お開きとした。
茜は、今日の罪滅ぼしをしろ、とばかりに「俺を部屋まで送る」と譲らなかったが、急に「これキャシーさんぽいかも」となんだか反省し、素直に電車で帰っていった。
鍵を開け、部屋に入る。
玄関には、センサー付きライトがあるので、自動で点灯する。
それが消えないうちに、靴を脱ぎ、真っ暗なリビングを横切って、寝室の照明をつけた。
背後で、ぱさっと音がしたので、振り向いたら、ローテーブルから雑誌が滑り落ちた音だった。
振られた女性が、悪質な借金で風俗に落とされたのを救うために、俺がピンサロで指名し続けた後、大谷への借金を踏み倒して逃げたのは、今では笑い話のはず、だ。
その次の彼女は、それを慰めたのがきっかけなのは、置いておく。
更に、彼女がハマった宗教に、大谷の貯金や、家財道具を売って、貢いだのも、いい。
だからといって、急に、飲み会に女性を一人連れていくので、そちらも用意してくれと言われても、困る。
俺に、飲みに連れて行ける年齢の女性など、ほぼ選択肢がないのだ。
形山は、年が年な上、超有名ベテラン女優だ、誰でも引く。
レイチェルは、いかなるシチュエーションであっても、俺を『ご主人様』としか呼ばないから、ドン引き確定だ。
結果として、俺のマネージャー、そう大谷案件のすべてを知り、つらい目にあって、元凶と恨んでいる茜が、隣に座っていた。
悪いのは、俺じゃない。
志方?
なんだ、そのポンコツ、うまいのか?
「こんばんは、キャシーでーす!」
大谷が連れてきた黒ギャル?が、自己紹介した。
キャシーって、何ネーム?本名?
「あたし、水着の番組見てから、沢田さんの大ファンでー」
「・・・それは、ありがとうございます。光栄です」
俺が笑顔で答えると、「あ、コイツ面倒になって猫被って押し通す気だな」と横眼で見てくる茜。
「細マッチョ素敵。あたし、いつでもお持ち帰りオーケーだよー、きゃっ」
ご機嫌斜めを通り越したのか、茜は、空色の目をしていた。
居酒屋の個室の灯りが、チカチカ瞬き、消えた。
『きゃっ』
『おおっ』
ギシギシと音をたててドアが開き、懐中電灯で顔を下から照らした店員が入ってきた。
「冥界ビールみっつに、血まみれカシスウーロンお待たせしました」
大谷が用意した店は、幽霊屋敷がコンセプトで、ハプニング的な要素が人気らしい。
こういう雰囲気が好きでない俺は、落ち着かないことこの上なくキョロキョロしていると、茜はときどき、妙にワクワクした目で、俺をチラチラ見てきた。
意外と楽しそうだな。
なにより、メニューのネーミングセンスがひどすぎる。
飲み物は変な冠つけただけだが、料理は「森の地獄キノコ召喚魔方陣サラダ」とかで、茜は早々に諦め「あー、キノコのサラダ」と適切に略して注文していた。
繰り返すが、この飲み会は、振られた大谷を慰めるためのものだ。
俺としては、彼に、元カノと元々カノのことを根掘り葉掘り聞きほじってやるつもりだったのに、キャシーがいては、そうもいかない。
ちなみに、彼女と大谷は、日焼けサロンで知り合ったそうだ。
そのまま、二人で飲みに行けばよかったんじゃないのか?
そして、別日に俺と二人で、慰める会をやればいいどころか二人がつき合えば、「慰める」会の必要もなくなる。
そうすれば、俺もマネージャーのご機嫌を損ねることもなく、『合コン』に来た、という弱みを握られることもなかった。
プシューっと音をたて、壁から急に炭酸ガス?が噴き出てきた。
悲鳴を上げて、抱き合う大谷とキャシー。
もう、つきあっちゃえよ。
俺が、ぐっと冥界ビールのジョッキの取っ手を強く握ったのを、「きゃああ」とつきあいで棒読みの悲鳴を上げながら茜は、見逃さなかった。
悲鳴なのに、口角があがってるぞ。
「すみません、あの子。ちょっと苦手なところがあって二人では。それに、ボクも出会いがほしくて」
キャシーと二人で飲み、俺とは別日で、との疑問を、女性二人がトイレに行った隙に、大谷に聞いた回答がこれ。
いや、ならどうして、キャシーを飲み会に連れてきた?
そもそも俺に、出会いの相手を求めるな。
というか、噂で聞いている元カノと元々カノへの振られ方で、あの志方でも紹介するのをためらう。
茜には悪いが、茜にしておいてよかった。
とはいえ、もう少し酔ったら、形山とレイチェルのどっちが良かったか聞きたい気もするが、ガチで答えられたら引くので、止めておく。
「あたし、みえる人なんですよ」
トイレから戻ったキャシーが言い出した。
茜は、また空色の目をしていた。
トイレでの会話が気になるところだ。
彼女に、こんな目をさせるとは、キャシーもツワモノなのかもしれない。
しかし、『みえる』人が、こんなコンセプトの店に来るか?
大谷を見たら若干、引いた顔をしていた。
どうやら、これが「ちょっと苦手」なところなのだろう。
彼は、元カノが宗教にハマってトラブルになったから、仕方がない。
もしかしたら、この店をリクエストしたのは、彼女かもしれない。
そうか、俺たちが出た水着で超常現象を語るイカれた番組を観たと言ってた。
俺も心霊好きと思っているのか。
「あたし、占いもする人なんですよ」
バッグからカードを出した。
タロットかと思ったら、トランプ。
うーん、実はものすごい前ふりのネタなのか。
「西原さんの仕事運と恋愛運を占っちゃうぞ」
「わー、うれしいな」
茜、棒読み、やめてやれ。
「・・・元の職場での恋愛を引きずってる」
元の職場、と言われ、固い表情が一瞬だけ覗く、元セクシー女優の茜。
俺は、大谷らから見えないように、彼女の膝に手をおいた。
茜は、そっとその手を掴み、スカートの中にいれようとしたので、膝頭を握りしめて、抵抗する。
「どうしたの?」
「どうぞ、気にせず、占いの続きを」
「・・・今の職場は、上司に恵まれていて、同僚はとても親切。でも、恋愛には、向かない環境みたい」
「へー、あたってます。すごーい」
なんで、こんな口調で返されて、キャシーは嬉しそうなんだ。
というよりも、トランプで、どうこの意味を紐解いているんだ?
いいから、横目で俺を見るな茜。
同僚の俺は、とても親切だろうが。
「次は、沢田さんね」
「ああ、はい」
頭上で、バキバキ音がしたが、もう慣れたのか、キャシーは驚かず、カードをめくった。
スペードのエース。
「・・・過去に深い悲しみ」
ハートのジャック。
「・・・愛の感情が壊れている」
ハートの二、九。
「・・・妹さんを大切に。メイド服には注意」
「妹さん?」
茜が、小さく呟く。
居酒屋の個室の灯りが、チカチカ瞬き、消えた。
『きゃっ』
『おおっ』
ギシギシと音をたててドアが開き、懐中電灯で顔を下から照らした店員が入ってきた。
「冥界ビールお待たせしました」
どうにも、この急に暗くなるのには、慣れない。
驚いたキャシーの手から、バラバラとカードが落ちていた。
毎回、個室へ入ってくるのに、この手続きいるのか、大変だな店員さん。
ばら撒かれたカードを拾うのを手伝いながら、メイド服に注意って、意外と当たる占いなのかな、と思った。
「あたし、みえる人なんですよ」
トイレから戻ったキャシーが言い出した。
一瞬、時間が巻き戻ったのかと思った。
彼女は、大谷に、「困った顔の老婆がついてる」と言った。
彼は、「おばあちゃんかな、おばあちゃんが心配しているのかも」と感激した様子。
そういう宗教っぽいことに、引いてたんじゃないのか。
茜には、「よくわかんない」「へー」というやり取りがあり。
「沢田さんには、いっぱい憑いてる」
それは、賑やかなことだな。
どうして、そんなに強く頷いている、茜?
「うーん。メイド服?」
それはメイドだな。
キャシーの占い?はメイド率が高くないか。
「事故なのかな、身体がぐにゃぐにゃな人」
それは元バレリーナだろう。
今頃、ホラー映画の撮影で、ものすごい体勢になっているのかもしれない。
「嫉妬深い女性?」
心当たりが多すぎる。
「蒼い光?」
なんだそりゃ?
どれも生霊っぽくて、当たってそうなのが、怖い。
今も、実は一番嫉妬深いんじゃないかと疑っている存在が、横眼で俺を見ている。
しかし、なにより怖いのが、「みえる人」アピールで俺にお持ち帰りしてもらえると確信しているっぽいキャシーだった。
俺は、オカルトっぽい番組に出るのは辞めよう、と誓った。
二次会にカラオケへ行きたがるキャシーを、ありもしない「明日の朝早い仕事」を理由に、お開きとした。
茜は、今日の罪滅ぼしをしろ、とばかりに「俺を部屋まで送る」と譲らなかったが、急に「これキャシーさんぽいかも」となんだか反省し、素直に電車で帰っていった。
鍵を開け、部屋に入る。
玄関には、センサー付きライトがあるので、自動で点灯する。
それが消えないうちに、靴を脱ぎ、真っ暗なリビングを横切って、寝室の照明をつけた。
背後で、ぱさっと音がしたので、振り向いたら、ローテーブルから雑誌が滑り落ちた音だった。
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