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秋の訪れ
第601話、銀猫芋煮会
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今更だが、俺は秋っていう季節が一番好きかもしれない。
ある日。俺は村役場で書類整理を行っていた。
ディアーナに渡された資料を見て、驚きに目を見張る。
「へぇー……作物の収穫量が、秋になると同時に二倍以上に跳ね上がったのか」
「異常です。アシュト様の魔法の影響を受けた大地だけ、収穫量がおかしくなっています」
「おかしくって……あのさ、品質は?」
「問題ありません。むしろ、品質も向上しているかと」
「すごいな」
「すごいというか、異常です。従来の半分の時間で、倍以上の収穫が見込めるとは」
「ふふ♪ 秋は食欲の秋っていうし、大地に行き渡る魔力を多くしてるの。秋が過ぎれば収まるから安心してね、ディアーナちゃん♪」
「そうですかってきゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「うおぉぉっ!?」
ディアーナの背後に現れたシエラ様が、ディアーナに抱き着いた。
なんか久しぶりだな、シエラ様。
「し、シエラ様、どこいってたんですか?」
「秋はお昼寝の秋っていうし、ちょっと長めのお昼寝♪ ん~、お腹すいたぁ。アシュトくん、いっぱいお野菜採れたみたいだし、芋煮会をやらない?」
「芋煮会……」
そういえば、エルミナの書いた秋の目標に、そんなこと書いてあったな。
「芋煮会、いいかも。でも、夏祭りみたいに出店だらけになるのも困るな……あれ、かなり歩きにくかったし」
「なら、銀猫族に任せましょ」
「え、銀猫族?」
「ええ。銀猫族は総勢五十人、一人一つのカマドを使って、それぞれ村で育てた野菜を使った芋煮を作るの。調味料や隠し味、自分の好きな食材なんかを入れたりしてもよし! ふふ、面白そうじゃない?」
「……いい、それいいですね!」
と、ディアーナが復活。
なんか顔が赤いし、眼鏡もズリ落ちているが、すぐに直した。
「こほん。シエラ様の意見、なかなか面白いですね。銀猫族だけが作った芋煮を村で振舞う……準備物は、村で取れた過剰な野菜とカマド。鍋は……そうですね、銀猫族ですし、五十人前ほどの鍋を一人三つほど貸し出しましょうか」
「そ、そんなに多いのか? 一人で150人前作るってことだよな」
「ええ。村の人口は三千人を超えましたし、単純計算で50名の銀猫族が一人150人分の芋煮を作ると、7500杯分の芋煮が出来上がります。今回は村の収穫祭ですし、外部の招待は不要でしょう」
「お、おう」
「仮に足りなくなっても、銀猫族ならすぐに対応できるでしょう。村長、彼女たちと長い付き合いであるあなたなら、わかりますよね?」
「…………」
確かに、シルメリアさんたちなら、空いた鍋に具剤を入れて、新しい芋煮をすぐに作りそうだ。
シエラ様は、手をポンと合わせた。
「じゃあ、芋煮会を開催しましょうっ! ん~楽しみねぇ~♪」
こうして、銀猫族たちが作る芋煮会を開催することになった。
◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇
銀猫族の宿舎にて。
仕事が終わり、全銀猫たちによる会議が行われていた。
議題はもちろん、つい先ほどアシュトから聞いた『芋煮会』だ。
会議の進行はシルメリアだ。
「えー、先程ご主人様から、『芋煮会』の調理を全て、私たちに任せたいとの要望がありました。当然受けますが……私たち五十名、一人一台のカマドを使い、五十人前の大鍋三つで調理するとのことです。当然、調理はしますが……問題は、味付けは統一するのではなく、個人に任せるとのことです」
「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」
「にゃあー」
銀猫たちは黙り込む。
マルチェラに甘えていたミュアは、撫でられて気持ちよさそうに鳴いた。
オードリーが挙手。
「任せる、ということは……材料もですか?」
「材料は、村で収穫された野菜をメインに。あとはお任せするそうです。故に、制約はありません」
「……!」
「野菜は、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、ダイコンの四種をメインに。残りは自由だそうです。手持ちのお金で調味料を買うのもよし、狩りに出て肉を入れるもよし。とにかくお任せする、とのことです」
「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」」」
「にゃうぅ」
自由。
銀猫族にとって、あまり馴染みがない単語だ。
そもそも、銀猫族は奉仕するために存在する。家事や調理は奉仕のための技術でしかない。
だが、銀猫族は調理には気合が入る。
シャーロットとマルチェラはすでに何を入れるか考え始め、オードリーは手持ちの調味料を思い浮かべる。
全銀猫が、やる気になっていた。
シルメリアは、よく響く声で言う。
「開催は三日後。各自、準備をするように」
「にゃあ! シルメリア、シルメリア」
「……ミュア、どうしたんですか?」
「わたしはー?」
ミュアはまだ小さい。力こそあるが、大鍋での調理や細かい味付けは無理だろう。
かといって、誰かの手伝いをさせるのも不公平。だからといって何もさせないというのも、銀猫族として仲間はずれにしているようだ。
シルメリアは少し考え、小さく頷く。
「あなたは、二十人前ほどの大きさの鍋を一つ貸し出します。それで、自分が思うままの芋煮を完成させなさい」
「にゃあ。わかったー! えへへ、楽しみ」
こうして、銀猫族による芋煮作りが始まろうとしていた。
◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇
「それでね、みんな張り切ってるの」
「そうなんだ……」
ミュアは、芋煮会のことをミュディとシェリーに説明した。
たまたまミュディの部屋でお茶をしていたところに、ミュアがお代わりのお茶を注ぎに来た。ミュアが何やら考え事をしているようだったので、ミュディがミュアに聞いたところ、芋煮会の話になったのだ。
「にゃあ。わたし、大きなお鍋でいも煮作るの。なにいれようか迷ってるの」
「ふーん。シルメリアに相談してみたら?」
「シルメリア、ううん……みんなすごい考え込んでるの。わたし、しつもんしにくいの」
「なるほどねー……そういや、ほんの少しだけ殺気だっていたような気がしたわ」
シェリーは紅茶を飲む。
ミュディはクッキーをサクッと齧った。
「みんな、お料理大好きだからねぇ」
「そういやミュディ、最近お料理してるの?」
「んー……あんまり。簡単なクッキーとか焼いて、アシュトに差し入れしてるけど、やっぱりクララベルちゃんには劣るから」
「お兄ちゃんが劣るとか考えるわけないでしょ」
「そ、そうだよね」
「にゃうぅ」
「あ。ごめん、ミュアの話だったわ」
話が逸れたせいで、ミュアのネコミミが萎れていた。
シェリーが撫でると、ネコミミがにゅっと立つ。
「いも煮、何入れようかな……」
「そうねぇ。ジャガイモ、ニンジン、ダイコン、タマネギ……あ、お肉入れたら? 味付けは?」
「おにく……」
「味付けはどうするの?」
「にゃうう」
ネコミミが萎れてしまった。
ミュディとシェリーも悩んでいると……。
「ふっふっふ……お困りのようじゃな!」
「にゃう!? あ、カエデだー!」
「はははははっ! わらわが来たからには安心なのじゃ!」
なんと、カエデが窓から入ってきた。
カエデは部屋に入るなり、テーブルの上にあったクッキーをひょいっと摘まむ。
「うまいのじゃ。甘いクッキーなのじゃ」
「ん~かわいい! ね、カエデちゃん、尻尾触っていい?」
「いいのじゃ。お菓子の代金替わりなのじゃ」
「ん~もふもふ」
ミュディはカエデの尻尾に夢中になった。
シェリーはちょっと悪戯っぽく笑う。
「ふふ、妖狐族のお姫様が窓から部屋に入って、お茶請けのクッキーをつまみ食いね……これ、両親にバレたらまずいんじゃない?」
「!? し、しまったのじゃ!! あぅぅ」
「言わない言わない。それより、どうしたのよ」
「うむ!! 面白そうな話が聞こえたのじゃ。芋煮会……ふふふ、わらわに秘策ありじゃ!!」
「「「?」」」
カエデは尻尾を揺らし、ミュアに『秘策』を与えた。
◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇
芋煮会当日。
エルダードワーフとサラマンダー族が準備した五十一のカマド。
一カ所ではなく、数か所に分散させて設置した。これにより、村の好きな場所で芋煮を食べられる。
ミュアちゃん用に、小さなカマドも用意した。火起こしなんかはサラマンダー族がやってくれる。
俺は、エルミナと一緒に村を回っていた。
「いやーさっすがアシュト! なんだかんだで、私が芋煮会やりたいって言ったらちゃんとやってくれる。そんなところがすっごい好き!」
「はいはいどうも」
すでに、村中からいい香りが立ち上っている。
銀猫族たちは、独自の調理をしているようだ。
鍋にカニを入れたり、いろんな調味料を入れたり、果物で出汁を取ったりしているのもいる。野菜を細かく切ったり、白菜やサトイモを入れたり……すごいな、同じ芋煮がほとんどないぞ。
「ね、芋煮会……一日で終わりなの?」
「いちおう、二日間にした。余らせたら勿体ないし、過剰に採れた野菜も全然残ってるからな。村の住人も、今日は仕事を休んで芋煮会を楽しむように言ってある」
『アシュト、アシュト!』
『きゃんきゃんっ!』
と、ここでシロに乗ったウッドが合流した。
俺はウッドを撫で、シロを撫でる。
「ウッド、シロ、今日はいっぱい食べるぞ!」
『タベルーッ!』
『きゃんきゃんっ!』
「私だって食べるし!」
すると、村内にディアーナの声が響いた。
『これより、芋煮会を開催いたします』
…………えっと、始まった? のか?
なんともシンプルな挨拶だった。ディアーナらしいわ。
さっそく、エルミナが近くの銀猫……お、ナナミにミリカか……から、芋煮をもらう。
「はいはーい! 海の幸を使った芋煮、いかがですかー?」
「お、おいしいです……どうぞー」
「よ、二人とも」
「あ、ご主人様。どうどう? あたしとナナミの芋煮!」
ミリカが器によそい、俺たちへ配る。
なんともいい香り……味は。
「お、うまい」
「あ、これもしかして……貝で出汁を取ったのね!」
「その通りです! どうどう、おいしいでしょ?」
「うまいな。あっさりして食べやすい。具も小さいし、いくらでも食べれそうだ」
『ウマーイ!』
『がうがふがふ』
ウッドもシロも満足しているようだ。
おかわりを頼みたかったが、すぐにお腹いっぱいになりそうなのでやめておく。
全員は無理だとしても。みんなの芋煮を食べてみたい。
『くぅ?───くんくん、くんくん……きゃんきゃんっ!』
『ワワワ、シロ、ドウシター?』
『きゃんきゃんっ!』
「シロ? おいおい、どうした?」
シロが吠え始めた。
そして、ウッドを載せたままどこかへ走り出す。
後を追うと、ミュアちゃんとカエデがいる小さなカマドの前で止まった。
「にゃあ、ご主人様さまー」
「きたか、村長……フッフッフ、犬の鼻は誤魔化せんようじゃの」
「ミュアちゃんとカエデ、二人でやってたのか」
「うむ! ここに来たということは、わらわたちの芋煮を食いに来たのじゃろう! では食すがよい、これがわらわたちの芋煮───その名も、豚汁じゃ!!」
「ん、お、おお……?」
カエデが渡してきたのは、茶色いスープに入った芋煮だった。
ダイコン、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、そしてゴボウに……豚肉かな?
でも、いい匂い……なんだ、この茶色いスープは。
「う、うっま……え、なにこれ美味い!!」
エルミナはすでに食べていた。
『オイシイー!!』
『くぅぅぅぅぅんっ!!』
ウッドとシロも、ガツガツ食べている。
俺もさっそく食べ始める……え、なにこれ……う、美味い!!
「美味い!! すごい……肉と野菜とスープが絶妙に混ざり合っている!! すごい、こんな味があったなんて……!!」
カエデは自身満々そうに胸を張る。
「これが妖狐族の秘伝調味料、『ミソ』じゃ!!」
「みそ……?」
「うむ。妖狐族の秘伝製法で作った調味料なのじゃ。どこの種族とも取引していない、門外不出の調味料なのじゃ!!」
「「…………」」
「驚いたじゃろう? この豚汁、妖狐族の間では一般家庭でも普通に作られて」
「な、カエデ」
「む、なんじゃ?」
「門外不出、って意味わかるのか?」
「……うむ?」
あ、これ知らないっぽいぞ。
門外不出って、外に出しちゃいけないやつだ……このミソとかいう調味料、ヤバくね?
「まぁいいのじゃ。とにかく、いっぱいあるから食べるのじゃ!」
「お、おう」
「ま、いいわ。私この豚汁おかわりっ!」
「にゃあ。いっぱい食べてね」
ミュアちゃんは、嬉しそうに豚汁をかき混ぜる。
俺もおかわりした。できるだけ多くの芋煮を食べたいけど……このミソとかいう調味料のスープ、とても癖になる。
すると、近くにいたシルメリアさんがこちらへ。
ミュアちゃんの豚汁を見て、ネコミミをピコピコ動かした。
「……ミュア、これは」
「とんじるー」
「…………この調味料は、一体」
「フッフッフ。これはミソなのじゃ!」
「ミソ……」
「そう、妖狐族のひでんぎゃっ!?」
ゴチン!! と、カエデの背後に現れたモミジさん……カエデのお母さんが、めちゃくちゃキレた表情で笑っていた。
「カエデ、あなた……我が家にあった『ミソ』を持ち出したわね?」
「は、母上……えっと」
「妖狐族の秘伝の調味料を勝手に持ち出すとは何事ですか!! カエデ、あなたはしばらく緑龍の村の出入りを禁止します!! さ、いらっしゃい!!」
「そ、そんなぁぁぁぁぁ!? 母上、ははうえぇぇぇっ!!」
カエデはモミジさんに抱えられた。モミジさんは指をパチッと鳴らすと、妖狐族への転移門が開かれる。
すると、ミュアちゃんがモミジさんにしがみついた。
「にゃあ! カエデにひどいことしないでー!」
「あ、あら。困ったわね……」
「にゃあ。おみそ、すっごくおいしかったの……おねがい、つかわせて」
「うぅ、ん……」
「は、母上……」
「はぁ……わかりました。ただし、この芋煮会のみ使用を許可します。それとカエデ、あなたは最後までミュアちゃんのお手伝いをしなさい。芋煮会が終わったら、あなたはしばらく謹慎です!」
「うぅぅ……わかったのじゃ」
「ミュアちゃん。それでいいかしら?」
「にゃあ。ありがとう!」
「ええ……ふぅ、アシュト村長、お騒がせして申し訳ございませんでした」
「え!? あ、はい、どうぞお構いなく」
「あんた、何言ってんのよ」
「うっさいぞエルミナ」
モミジさんは一礼して去って行った……あー怖かった。
すると、いつの間にかいたシエラ様が、ミュアちゃんから豚汁を受け取って食べていた。
「ん~おいしい。妖狐族の豚汁なんて、久しぶりねぇ~♪」
「シエラ様、いつの間に」
「ふふ。お腹減ったから今日はいっぱい食べちゃうわよ? アシュトくん、エルミナちゃん、ウッドくん、シロちゃん、いくわよ~っ!」
シエラ様、すっごい気合入ってるな。
シルメリアさんは、ミュアちゃんの豚汁に興味津々みたいだし。
「うぅぅ、母上が怒ってたのじゃ……もんがいふしゅつ、怒られる合図みたいなものだったのかぁ」
「にゃあ。カエデ、豚汁おかわりだって」
「うむ。とにかく、今は芋煮会なのじゃ!」
いつの間にか、大勢がミュアちゃんの豚汁に並んでいた。
お鍋が小さいからすぐになくなりそうだ。
「カエデ。このミソ、私も使ってよろしいでしょうか?」
「もちろんなのじゃ」
「では───さっそく作ります」
シルメリアさんの気合も入った。
ミソ、すごい調味料だな。今日限りってのは惜しいけど。
俺はミュアちゃんたちの鍋から離れ、シエラ様と一緒に銀猫たちの芋煮を食べまくった。
ある日。俺は村役場で書類整理を行っていた。
ディアーナに渡された資料を見て、驚きに目を見張る。
「へぇー……作物の収穫量が、秋になると同時に二倍以上に跳ね上がったのか」
「異常です。アシュト様の魔法の影響を受けた大地だけ、収穫量がおかしくなっています」
「おかしくって……あのさ、品質は?」
「問題ありません。むしろ、品質も向上しているかと」
「すごいな」
「すごいというか、異常です。従来の半分の時間で、倍以上の収穫が見込めるとは」
「ふふ♪ 秋は食欲の秋っていうし、大地に行き渡る魔力を多くしてるの。秋が過ぎれば収まるから安心してね、ディアーナちゃん♪」
「そうですかってきゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「うおぉぉっ!?」
ディアーナの背後に現れたシエラ様が、ディアーナに抱き着いた。
なんか久しぶりだな、シエラ様。
「し、シエラ様、どこいってたんですか?」
「秋はお昼寝の秋っていうし、ちょっと長めのお昼寝♪ ん~、お腹すいたぁ。アシュトくん、いっぱいお野菜採れたみたいだし、芋煮会をやらない?」
「芋煮会……」
そういえば、エルミナの書いた秋の目標に、そんなこと書いてあったな。
「芋煮会、いいかも。でも、夏祭りみたいに出店だらけになるのも困るな……あれ、かなり歩きにくかったし」
「なら、銀猫族に任せましょ」
「え、銀猫族?」
「ええ。銀猫族は総勢五十人、一人一つのカマドを使って、それぞれ村で育てた野菜を使った芋煮を作るの。調味料や隠し味、自分の好きな食材なんかを入れたりしてもよし! ふふ、面白そうじゃない?」
「……いい、それいいですね!」
と、ディアーナが復活。
なんか顔が赤いし、眼鏡もズリ落ちているが、すぐに直した。
「こほん。シエラ様の意見、なかなか面白いですね。銀猫族だけが作った芋煮を村で振舞う……準備物は、村で取れた過剰な野菜とカマド。鍋は……そうですね、銀猫族ですし、五十人前ほどの鍋を一人三つほど貸し出しましょうか」
「そ、そんなに多いのか? 一人で150人前作るってことだよな」
「ええ。村の人口は三千人を超えましたし、単純計算で50名の銀猫族が一人150人分の芋煮を作ると、7500杯分の芋煮が出来上がります。今回は村の収穫祭ですし、外部の招待は不要でしょう」
「お、おう」
「仮に足りなくなっても、銀猫族ならすぐに対応できるでしょう。村長、彼女たちと長い付き合いであるあなたなら、わかりますよね?」
「…………」
確かに、シルメリアさんたちなら、空いた鍋に具剤を入れて、新しい芋煮をすぐに作りそうだ。
シエラ様は、手をポンと合わせた。
「じゃあ、芋煮会を開催しましょうっ! ん~楽しみねぇ~♪」
こうして、銀猫族たちが作る芋煮会を開催することになった。
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銀猫族の宿舎にて。
仕事が終わり、全銀猫たちによる会議が行われていた。
議題はもちろん、つい先ほどアシュトから聞いた『芋煮会』だ。
会議の進行はシルメリアだ。
「えー、先程ご主人様から、『芋煮会』の調理を全て、私たちに任せたいとの要望がありました。当然受けますが……私たち五十名、一人一台のカマドを使い、五十人前の大鍋三つで調理するとのことです。当然、調理はしますが……問題は、味付けは統一するのではなく、個人に任せるとのことです」
「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」
「にゃあー」
銀猫たちは黙り込む。
マルチェラに甘えていたミュアは、撫でられて気持ちよさそうに鳴いた。
オードリーが挙手。
「任せる、ということは……材料もですか?」
「材料は、村で収穫された野菜をメインに。あとはお任せするそうです。故に、制約はありません」
「……!」
「野菜は、ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、ダイコンの四種をメインに。残りは自由だそうです。手持ちのお金で調味料を買うのもよし、狩りに出て肉を入れるもよし。とにかくお任せする、とのことです」
「「「「「「「「「「…………」」」」」」」」」」」」
「にゃうぅ」
自由。
銀猫族にとって、あまり馴染みがない単語だ。
そもそも、銀猫族は奉仕するために存在する。家事や調理は奉仕のための技術でしかない。
だが、銀猫族は調理には気合が入る。
シャーロットとマルチェラはすでに何を入れるか考え始め、オードリーは手持ちの調味料を思い浮かべる。
全銀猫が、やる気になっていた。
シルメリアは、よく響く声で言う。
「開催は三日後。各自、準備をするように」
「にゃあ! シルメリア、シルメリア」
「……ミュア、どうしたんですか?」
「わたしはー?」
ミュアはまだ小さい。力こそあるが、大鍋での調理や細かい味付けは無理だろう。
かといって、誰かの手伝いをさせるのも不公平。だからといって何もさせないというのも、銀猫族として仲間はずれにしているようだ。
シルメリアは少し考え、小さく頷く。
「あなたは、二十人前ほどの大きさの鍋を一つ貸し出します。それで、自分が思うままの芋煮を完成させなさい」
「にゃあ。わかったー! えへへ、楽しみ」
こうして、銀猫族による芋煮作りが始まろうとしていた。
◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇◇
「それでね、みんな張り切ってるの」
「そうなんだ……」
ミュアは、芋煮会のことをミュディとシェリーに説明した。
たまたまミュディの部屋でお茶をしていたところに、ミュアがお代わりのお茶を注ぎに来た。ミュアが何やら考え事をしているようだったので、ミュディがミュアに聞いたところ、芋煮会の話になったのだ。
「にゃあ。わたし、大きなお鍋でいも煮作るの。なにいれようか迷ってるの」
「ふーん。シルメリアに相談してみたら?」
「シルメリア、ううん……みんなすごい考え込んでるの。わたし、しつもんしにくいの」
「なるほどねー……そういや、ほんの少しだけ殺気だっていたような気がしたわ」
シェリーは紅茶を飲む。
ミュディはクッキーをサクッと齧った。
「みんな、お料理大好きだからねぇ」
「そういやミュディ、最近お料理してるの?」
「んー……あんまり。簡単なクッキーとか焼いて、アシュトに差し入れしてるけど、やっぱりクララベルちゃんには劣るから」
「お兄ちゃんが劣るとか考えるわけないでしょ」
「そ、そうだよね」
「にゃうぅ」
「あ。ごめん、ミュアの話だったわ」
話が逸れたせいで、ミュアのネコミミが萎れていた。
シェリーが撫でると、ネコミミがにゅっと立つ。
「いも煮、何入れようかな……」
「そうねぇ。ジャガイモ、ニンジン、ダイコン、タマネギ……あ、お肉入れたら? 味付けは?」
「おにく……」
「味付けはどうするの?」
「にゃうう」
ネコミミが萎れてしまった。
ミュディとシェリーも悩んでいると……。
「ふっふっふ……お困りのようじゃな!」
「にゃう!? あ、カエデだー!」
「はははははっ! わらわが来たからには安心なのじゃ!」
なんと、カエデが窓から入ってきた。
カエデは部屋に入るなり、テーブルの上にあったクッキーをひょいっと摘まむ。
「うまいのじゃ。甘いクッキーなのじゃ」
「ん~かわいい! ね、カエデちゃん、尻尾触っていい?」
「いいのじゃ。お菓子の代金替わりなのじゃ」
「ん~もふもふ」
ミュディはカエデの尻尾に夢中になった。
シェリーはちょっと悪戯っぽく笑う。
「ふふ、妖狐族のお姫様が窓から部屋に入って、お茶請けのクッキーをつまみ食いね……これ、両親にバレたらまずいんじゃない?」
「!? し、しまったのじゃ!! あぅぅ」
「言わない言わない。それより、どうしたのよ」
「うむ!! 面白そうな話が聞こえたのじゃ。芋煮会……ふふふ、わらわに秘策ありじゃ!!」
「「「?」」」
カエデは尻尾を揺らし、ミュアに『秘策』を与えた。
◇◇◇◇◇◇
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芋煮会当日。
エルダードワーフとサラマンダー族が準備した五十一のカマド。
一カ所ではなく、数か所に分散させて設置した。これにより、村の好きな場所で芋煮を食べられる。
ミュアちゃん用に、小さなカマドも用意した。火起こしなんかはサラマンダー族がやってくれる。
俺は、エルミナと一緒に村を回っていた。
「いやーさっすがアシュト! なんだかんだで、私が芋煮会やりたいって言ったらちゃんとやってくれる。そんなところがすっごい好き!」
「はいはいどうも」
すでに、村中からいい香りが立ち上っている。
銀猫族たちは、独自の調理をしているようだ。
鍋にカニを入れたり、いろんな調味料を入れたり、果物で出汁を取ったりしているのもいる。野菜を細かく切ったり、白菜やサトイモを入れたり……すごいな、同じ芋煮がほとんどないぞ。
「ね、芋煮会……一日で終わりなの?」
「いちおう、二日間にした。余らせたら勿体ないし、過剰に採れた野菜も全然残ってるからな。村の住人も、今日は仕事を休んで芋煮会を楽しむように言ってある」
『アシュト、アシュト!』
『きゃんきゃんっ!』
と、ここでシロに乗ったウッドが合流した。
俺はウッドを撫で、シロを撫でる。
「ウッド、シロ、今日はいっぱい食べるぞ!」
『タベルーッ!』
『きゃんきゃんっ!』
「私だって食べるし!」
すると、村内にディアーナの声が響いた。
『これより、芋煮会を開催いたします』
…………えっと、始まった? のか?
なんともシンプルな挨拶だった。ディアーナらしいわ。
さっそく、エルミナが近くの銀猫……お、ナナミにミリカか……から、芋煮をもらう。
「はいはーい! 海の幸を使った芋煮、いかがですかー?」
「お、おいしいです……どうぞー」
「よ、二人とも」
「あ、ご主人様。どうどう? あたしとナナミの芋煮!」
ミリカが器によそい、俺たちへ配る。
なんともいい香り……味は。
「お、うまい」
「あ、これもしかして……貝で出汁を取ったのね!」
「その通りです! どうどう、おいしいでしょ?」
「うまいな。あっさりして食べやすい。具も小さいし、いくらでも食べれそうだ」
『ウマーイ!』
『がうがふがふ』
ウッドもシロも満足しているようだ。
おかわりを頼みたかったが、すぐにお腹いっぱいになりそうなのでやめておく。
全員は無理だとしても。みんなの芋煮を食べてみたい。
『くぅ?───くんくん、くんくん……きゃんきゃんっ!』
『ワワワ、シロ、ドウシター?』
『きゃんきゃんっ!』
「シロ? おいおい、どうした?」
シロが吠え始めた。
そして、ウッドを載せたままどこかへ走り出す。
後を追うと、ミュアちゃんとカエデがいる小さなカマドの前で止まった。
「にゃあ、ご主人様さまー」
「きたか、村長……フッフッフ、犬の鼻は誤魔化せんようじゃの」
「ミュアちゃんとカエデ、二人でやってたのか」
「うむ! ここに来たということは、わらわたちの芋煮を食いに来たのじゃろう! では食すがよい、これがわらわたちの芋煮───その名も、豚汁じゃ!!」
「ん、お、おお……?」
カエデが渡してきたのは、茶色いスープに入った芋煮だった。
ダイコン、ニンジン、タマネギ、ジャガイモ、そしてゴボウに……豚肉かな?
でも、いい匂い……なんだ、この茶色いスープは。
「う、うっま……え、なにこれ美味い!!」
エルミナはすでに食べていた。
『オイシイー!!』
『くぅぅぅぅぅんっ!!』
ウッドとシロも、ガツガツ食べている。
俺もさっそく食べ始める……え、なにこれ……う、美味い!!
「美味い!! すごい……肉と野菜とスープが絶妙に混ざり合っている!! すごい、こんな味があったなんて……!!」
カエデは自身満々そうに胸を張る。
「これが妖狐族の秘伝調味料、『ミソ』じゃ!!」
「みそ……?」
「うむ。妖狐族の秘伝製法で作った調味料なのじゃ。どこの種族とも取引していない、門外不出の調味料なのじゃ!!」
「「…………」」
「驚いたじゃろう? この豚汁、妖狐族の間では一般家庭でも普通に作られて」
「な、カエデ」
「む、なんじゃ?」
「門外不出、って意味わかるのか?」
「……うむ?」
あ、これ知らないっぽいぞ。
門外不出って、外に出しちゃいけないやつだ……このミソとかいう調味料、ヤバくね?
「まぁいいのじゃ。とにかく、いっぱいあるから食べるのじゃ!」
「お、おう」
「ま、いいわ。私この豚汁おかわりっ!」
「にゃあ。いっぱい食べてね」
ミュアちゃんは、嬉しそうに豚汁をかき混ぜる。
俺もおかわりした。できるだけ多くの芋煮を食べたいけど……このミソとかいう調味料のスープ、とても癖になる。
すると、近くにいたシルメリアさんがこちらへ。
ミュアちゃんの豚汁を見て、ネコミミをピコピコ動かした。
「……ミュア、これは」
「とんじるー」
「…………この調味料は、一体」
「フッフッフ。これはミソなのじゃ!」
「ミソ……」
「そう、妖狐族のひでんぎゃっ!?」
ゴチン!! と、カエデの背後に現れたモミジさん……カエデのお母さんが、めちゃくちゃキレた表情で笑っていた。
「カエデ、あなた……我が家にあった『ミソ』を持ち出したわね?」
「は、母上……えっと」
「妖狐族の秘伝の調味料を勝手に持ち出すとは何事ですか!! カエデ、あなたはしばらく緑龍の村の出入りを禁止します!! さ、いらっしゃい!!」
「そ、そんなぁぁぁぁぁ!? 母上、ははうえぇぇぇっ!!」
カエデはモミジさんに抱えられた。モミジさんは指をパチッと鳴らすと、妖狐族への転移門が開かれる。
すると、ミュアちゃんがモミジさんにしがみついた。
「にゃあ! カエデにひどいことしないでー!」
「あ、あら。困ったわね……」
「にゃあ。おみそ、すっごくおいしかったの……おねがい、つかわせて」
「うぅ、ん……」
「は、母上……」
「はぁ……わかりました。ただし、この芋煮会のみ使用を許可します。それとカエデ、あなたは最後までミュアちゃんのお手伝いをしなさい。芋煮会が終わったら、あなたはしばらく謹慎です!」
「うぅぅ……わかったのじゃ」
「ミュアちゃん。それでいいかしら?」
「にゃあ。ありがとう!」
「ええ……ふぅ、アシュト村長、お騒がせして申し訳ございませんでした」
「え!? あ、はい、どうぞお構いなく」
「あんた、何言ってんのよ」
「うっさいぞエルミナ」
モミジさんは一礼して去って行った……あー怖かった。
すると、いつの間にかいたシエラ様が、ミュアちゃんから豚汁を受け取って食べていた。
「ん~おいしい。妖狐族の豚汁なんて、久しぶりねぇ~♪」
「シエラ様、いつの間に」
「ふふ。お腹減ったから今日はいっぱい食べちゃうわよ? アシュトくん、エルミナちゃん、ウッドくん、シロちゃん、いくわよ~っ!」
シエラ様、すっごい気合入ってるな。
シルメリアさんは、ミュアちゃんの豚汁に興味津々みたいだし。
「うぅぅ、母上が怒ってたのじゃ……もんがいふしゅつ、怒られる合図みたいなものだったのかぁ」
「にゃあ。カエデ、豚汁おかわりだって」
「うむ。とにかく、今は芋煮会なのじゃ!」
いつの間にか、大勢がミュアちゃんの豚汁に並んでいた。
お鍋が小さいからすぐになくなりそうだ。
「カエデ。このミソ、私も使ってよろしいでしょうか?」
「もちろんなのじゃ」
「では───さっそく作ります」
シルメリアさんの気合も入った。
ミソ、すごい調味料だな。今日限りってのは惜しいけど。
俺はミュアちゃんたちの鍋から離れ、シエラ様と一緒に銀猫たちの芋煮を食べまくった。
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