92 / 178
第六章
合同会議
しおりを挟む
アースガルズ召喚学園本校舎・大会議場。
放課後。アルフェンたちはその大会議場にやってきた。
大会議場は千人以上を収容できる広さで、学園地下にある特殊な会議場だ。ここを使う会議はどれも重要な案件で、召喚獣による防音・盗聴を阻害する機能もあるらしい。
ちなみに、生徒が使うことは殆どない。メルも存在は知っていたが、入るのは初めてだった。
「広いな……それに天井高い」
「おい、そんなことよりさっさと始めるぞ。A級のクソ共はまだか?」
「こら、口が悪い」
ウィルの暴言にアネルが軽く小突いて注意する。
同行したガーネットは、曲線を描いたテーブルに全員を案内する。
「座って待ちな。すぐに生徒会も来るよ」
「おい、酒はないのか?」
「馬鹿も休み休み言いな。黙って待て」
「うぅ、あたし緊張してきた」
「わ、私もです……」
フェニアとサフィーは緊張気味。アルフェンは座って天井を眺め、メルは静かに待っていた。
ウィルは大きく欠伸し、アネルはその隣でキョロキョロする。
ニスロクは突っ伏して眠り、レイヴィニアはもちこんだクッキーの袋を開けもぐもぐ食べていた。
すると、大会議場のドアが開く。
「───フン」
オズワルド。そして、その後ろに生徒会メンバーが全員揃っていた。
アルフェンたちを見て鼻を鳴らし、傲慢そうな態度でアルフェンたちの真向かいに座る。
アルフェンは、キリアスを見つけ軽く会釈すると、キリアスは小さく頷いた。
ガーネットは、A級とS級の間に立つ。
「それではこれより『魔人討伐部隊』の情報共有会議を行う。最初に言っておくが、余計なことを言って場を混乱させたり、いらぬ喧嘩を売るような行為をした場合……わかるね?」
いつの間にかガーネットは煙管に火を付けて吸い、煙を吐く。
吐いた煙が揺らめき、虎のような顔になった。
「よし。ではまず、確認からだ……新たな魔人について」
ガーネットは、王国から提供された情報を説明する。
A級とS級が聞いた情報と同じだ。王国外領土にある村や集落の壊滅。それに見たことのない魔人が関与している可能性。その調査と、魔人の討伐。
一通り話をすると、ガーネットは新しい情報を出す。
「王国外周辺の地図から、魔人襲撃の可能性がある集落を三つに絞った。S級とA級は合同で集落へ向かい、魔人に遭遇した場合は迎撃、討伐せよ……ってところだね」
「三つねぇ……おいババァ、その情報は信用できんのか?」
ウィルの「ババァ」発言に、生徒会女子から厳しい視線が。だが、何度言っても直すつもりがないウィルに半ば諦めていたガーネットは気にしていない。
「『運命』ナクシャトラの出した『占い』の結果さ。これでもまだ不安かい?」
「…………チッ」
『運命』ナクシャトラ。
最強の二十一人の一人で『占い』を得意とする召喚士。直接戦闘力は皆無だが、その占いの力で二十一人を支えてきた縁の下の力持ちだ。
ナクシャトラが出した占いの結果なら、納得するしかない。
「さて。人選はもう決まっていたな。リリーシャ」
「はい。部隊のリーダーは私が、引率責任者はオズワルド先生です」
「はっ……おい、確認するけどよ。オレらもお前たちに従えとか言うんじゃねぇだろうな?」
「ウィル、やめなって」
アネルが制止する。だが、オズワルドは答えた。
「当然だろう。リリーシャくんは魔獣討伐において部隊の指揮経験が何度もある。お前たち寄せ集めのS級に指揮を任せろとでも?」
「その寄せ集めに無様に敗北したのはどこの誰だったかなぁ?……目ん玉飛び出して顔が陥没した誰かさん?」
「……平民の分際で、あまり舐めた口を聞くなよ」
「おー怖い。貴族サマの脅しは胸に響くねぇ」
ウィルはニヤニヤしながらオズワルドを煽る。
だが、オズワルドはニヤリと顔を歪ませた。
「ガーネット様。今言った通り、S級は個々の能力こそ高いですが、集団戦はどうでしょうか? S級の中に指揮の経験がある者は? 大規模魔獣部隊の討伐指揮経験のある者は? いくら個人の能力が優れていようが、『仲間』と共に戦う状況では強大すぎる力はただの足枷では?……だが、その力に鎖を付け、うまく操れる者がいるなら話は別だ。それを証明するためにも、討伐の指揮権はA級にお任せを」
「……まぁ、一理あるね」
ガーネットは、アルフェンを見た。
ものすごく嫌そうな顔をしたアルフェンは、首を振る。
だが、ガーネットは首を横に振った。
「……わかった。では、指揮権はA級召喚士に預ける。それでいいかい?」
「ふざけんな。オレはやだね」
「……むぅ」
ウィルは拒絶。アルフェンは嫌そうに唸る。
フェニアとサフィー、アネルとメルも嫌そうな顔だ。
すると、黙っていたリリーシャが言う。
「アルフェン、以前言ったことを覚えているか?」
「……は?」
「お前の力、私が活かしてやる」
リリーシャは立ち上がり、アルフェンのすぐ近くまで来た。
そして、アルフェンの頬に手を添え、顔を思い切り近づける。
「私の下に付け。そうすれば、お前は自分の力の意味を知るだろう」
「…………」
今さらだが、二人を見ていた全員が気付いた。
アルフェンとリリーシャ。髪の色も瞳の色も同じで、顔立ちもよく似ている。
ダオーム、キリアスが髪色や瞳が父親譲りで、リリーシャとアルフェンは母親譲りのようだ。
リリーシャの顔に浮かぶのは興味。それに対し、アルフェンの顔に浮かぶのは虚無だ。アルフェンは、姉とはいえ異性に顔を近づけられても、全く心動いていなかった。
そして、つまらなそうに手を払う。
「くっだらねぇ。でも、魔人を倒すって想いはあるみたいだし、一緒に戦うのはいいよ。でも、あんたの下に付くとか、力の意味とか、わけわからん妄言は聞くつもりないから」
「ふん、今にわかる。お前は私より強い。だが、それだけだ」
「へいへい。そーですか」
アルフェンは、本当に興味がなかった。
面倒事は起こすなという、ガーネットの頼みを聞いただけ。リリーシャなんて本当にどうでもよさそうにしていた。
なぜかリリーシャは勝ち誇っていたが、アルフェンには全く理解できなかった。
「よし。では……部隊の指揮はA級召喚士に任せる。出発は二日後、授業は明日から休みにするから、しっかり準備をするように」
こうして、会議は終わった。
部隊の指揮はリリーシャ、そしてA級召喚士がすることで決定。
アルフェンたちS級も、リリーシャの指揮下に入る。
アルフェンのこの決断が、恐ろしい事態を引き起こすことになるとは、この時のアルフェンは考えもしなかった。
放課後。アルフェンたちはその大会議場にやってきた。
大会議場は千人以上を収容できる広さで、学園地下にある特殊な会議場だ。ここを使う会議はどれも重要な案件で、召喚獣による防音・盗聴を阻害する機能もあるらしい。
ちなみに、生徒が使うことは殆どない。メルも存在は知っていたが、入るのは初めてだった。
「広いな……それに天井高い」
「おい、そんなことよりさっさと始めるぞ。A級のクソ共はまだか?」
「こら、口が悪い」
ウィルの暴言にアネルが軽く小突いて注意する。
同行したガーネットは、曲線を描いたテーブルに全員を案内する。
「座って待ちな。すぐに生徒会も来るよ」
「おい、酒はないのか?」
「馬鹿も休み休み言いな。黙って待て」
「うぅ、あたし緊張してきた」
「わ、私もです……」
フェニアとサフィーは緊張気味。アルフェンは座って天井を眺め、メルは静かに待っていた。
ウィルは大きく欠伸し、アネルはその隣でキョロキョロする。
ニスロクは突っ伏して眠り、レイヴィニアはもちこんだクッキーの袋を開けもぐもぐ食べていた。
すると、大会議場のドアが開く。
「───フン」
オズワルド。そして、その後ろに生徒会メンバーが全員揃っていた。
アルフェンたちを見て鼻を鳴らし、傲慢そうな態度でアルフェンたちの真向かいに座る。
アルフェンは、キリアスを見つけ軽く会釈すると、キリアスは小さく頷いた。
ガーネットは、A級とS級の間に立つ。
「それではこれより『魔人討伐部隊』の情報共有会議を行う。最初に言っておくが、余計なことを言って場を混乱させたり、いらぬ喧嘩を売るような行為をした場合……わかるね?」
いつの間にかガーネットは煙管に火を付けて吸い、煙を吐く。
吐いた煙が揺らめき、虎のような顔になった。
「よし。ではまず、確認からだ……新たな魔人について」
ガーネットは、王国から提供された情報を説明する。
A級とS級が聞いた情報と同じだ。王国外領土にある村や集落の壊滅。それに見たことのない魔人が関与している可能性。その調査と、魔人の討伐。
一通り話をすると、ガーネットは新しい情報を出す。
「王国外周辺の地図から、魔人襲撃の可能性がある集落を三つに絞った。S級とA級は合同で集落へ向かい、魔人に遭遇した場合は迎撃、討伐せよ……ってところだね」
「三つねぇ……おいババァ、その情報は信用できんのか?」
ウィルの「ババァ」発言に、生徒会女子から厳しい視線が。だが、何度言っても直すつもりがないウィルに半ば諦めていたガーネットは気にしていない。
「『運命』ナクシャトラの出した『占い』の結果さ。これでもまだ不安かい?」
「…………チッ」
『運命』ナクシャトラ。
最強の二十一人の一人で『占い』を得意とする召喚士。直接戦闘力は皆無だが、その占いの力で二十一人を支えてきた縁の下の力持ちだ。
ナクシャトラが出した占いの結果なら、納得するしかない。
「さて。人選はもう決まっていたな。リリーシャ」
「はい。部隊のリーダーは私が、引率責任者はオズワルド先生です」
「はっ……おい、確認するけどよ。オレらもお前たちに従えとか言うんじゃねぇだろうな?」
「ウィル、やめなって」
アネルが制止する。だが、オズワルドは答えた。
「当然だろう。リリーシャくんは魔獣討伐において部隊の指揮経験が何度もある。お前たち寄せ集めのS級に指揮を任せろとでも?」
「その寄せ集めに無様に敗北したのはどこの誰だったかなぁ?……目ん玉飛び出して顔が陥没した誰かさん?」
「……平民の分際で、あまり舐めた口を聞くなよ」
「おー怖い。貴族サマの脅しは胸に響くねぇ」
ウィルはニヤニヤしながらオズワルドを煽る。
だが、オズワルドはニヤリと顔を歪ませた。
「ガーネット様。今言った通り、S級は個々の能力こそ高いですが、集団戦はどうでしょうか? S級の中に指揮の経験がある者は? 大規模魔獣部隊の討伐指揮経験のある者は? いくら個人の能力が優れていようが、『仲間』と共に戦う状況では強大すぎる力はただの足枷では?……だが、その力に鎖を付け、うまく操れる者がいるなら話は別だ。それを証明するためにも、討伐の指揮権はA級にお任せを」
「……まぁ、一理あるね」
ガーネットは、アルフェンを見た。
ものすごく嫌そうな顔をしたアルフェンは、首を振る。
だが、ガーネットは首を横に振った。
「……わかった。では、指揮権はA級召喚士に預ける。それでいいかい?」
「ふざけんな。オレはやだね」
「……むぅ」
ウィルは拒絶。アルフェンは嫌そうに唸る。
フェニアとサフィー、アネルとメルも嫌そうな顔だ。
すると、黙っていたリリーシャが言う。
「アルフェン、以前言ったことを覚えているか?」
「……は?」
「お前の力、私が活かしてやる」
リリーシャは立ち上がり、アルフェンのすぐ近くまで来た。
そして、アルフェンの頬に手を添え、顔を思い切り近づける。
「私の下に付け。そうすれば、お前は自分の力の意味を知るだろう」
「…………」
今さらだが、二人を見ていた全員が気付いた。
アルフェンとリリーシャ。髪の色も瞳の色も同じで、顔立ちもよく似ている。
ダオーム、キリアスが髪色や瞳が父親譲りで、リリーシャとアルフェンは母親譲りのようだ。
リリーシャの顔に浮かぶのは興味。それに対し、アルフェンの顔に浮かぶのは虚無だ。アルフェンは、姉とはいえ異性に顔を近づけられても、全く心動いていなかった。
そして、つまらなそうに手を払う。
「くっだらねぇ。でも、魔人を倒すって想いはあるみたいだし、一緒に戦うのはいいよ。でも、あんたの下に付くとか、力の意味とか、わけわからん妄言は聞くつもりないから」
「ふん、今にわかる。お前は私より強い。だが、それだけだ」
「へいへい。そーですか」
アルフェンは、本当に興味がなかった。
面倒事は起こすなという、ガーネットの頼みを聞いただけ。リリーシャなんて本当にどうでもよさそうにしていた。
なぜかリリーシャは勝ち誇っていたが、アルフェンには全く理解できなかった。
「よし。では……部隊の指揮はA級召喚士に任せる。出発は二日後、授業は明日から休みにするから、しっかり準備をするように」
こうして、会議は終わった。
部隊の指揮はリリーシャ、そしてA級召喚士がすることで決定。
アルフェンたちS級も、リリーシャの指揮下に入る。
アルフェンのこの決断が、恐ろしい事態を引き起こすことになるとは、この時のアルフェンは考えもしなかった。
30
あなたにおすすめの小説
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
正しい聖女さまのつくりかた
みるくてぃー
ファンタジー
王家で育てられた(自称)平民少女が、学園で起こすハチャメチャ学園(ラブ?)コメディ。
同じ年の第二王女をはじめ、優しい兄姉(第一王女と王子)に見守られながら成長していく。
一般常識が一切通用しない少女に友人達は振り回されてばかり、「アリスちゃんメイドを目指すのになぜダンスや淑女教育が必要なの!?」
そこには人知れず王妃と王女達によるとある計画が進められていた!
果たしてアリスは無事に立派なメイドになれるのか!? たぶん無理かなぁ……。
聖女シリーズ第一弾「正しい聖女さまのつくりかた」
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
備蓄スキルで異世界転移もナンノソノ
ちかず
ファンタジー
久しぶりの早帰りの金曜日の夜(但し、矢作基準)ラッキーの連続に浮かれた矢作の行った先は。
見た事のない空き地に1人。異世界だと気づかない矢作のした事は?
異世界アニメも見た事のない矢作が、自分のスキルに気づく日はいつ来るのだろうか。スキル【備蓄】で異世界に騒動を起こすもちょっぴりズレた矢作はそれに気づかずマイペースに頑張るお話。
鈍感な主人公が降り注ぐ困難もナンノソノとクリアしながら仲間を増やして居場所を作るまで。
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる