119 / 178
第七章
アルフェン男爵(仮)
しおりを挟む
「アルフェン・リグヴェータ。貴殿に男爵位を与える」
「ありがとうございます」
アルフェンは、謁見の間で国王ゼノベクトから爵位を与えられた。
儀礼剣を受け取り、国家に忠誠を捧げる。魔人討伐者としての名誉が加わり、叙爵式に参加した貴族たちから拍手を送られた。
ゼノベクトは、にこやかにほほ笑む。
「すまんな。式は執り行ったが、正式に爵位を得るのはあと三年ほど待ってくれ。それまでは領地を持たない暫定的な男爵という扱い……まぁ特例だな。時間はあるし、領地経営を学ぶのもいいだろう。きみの父君から習うというのはどうだ?」
「……あはは」
死んでもごめんだった。
だが、ゼノベクトは真面目だったので、曖昧に笑って誤魔化す。
アルフェンは、正直なところ『面倒くさい』と思っていた。貴族、しかも男爵、さらに辺境とはいえ領地……面倒なことばかりだ。
昔は、貴族をやめてアースガルズ王国から脱し、どこか小さな国の隅っこで畑でも耕しながら生活したいと思っていた。まだ学園に入学して半年くらいしか経過していないのに、ずいぶんと昔のように感じた。
式が終わり、アルフェン退室する。
すると、メルが待ち構えていた。
「お疲れさま」
「ホント疲れた……俺、こういうの苦手だわ」
「あはは。ごめんね、でも魔人討伐の報酬ってことで」
「ああ。わかったよ」
「それと、今回も金一封あるから。領地や爵位とは別にね」
「えぇ~?……また樽いっぱいの金貨かよ?」
「そうね。そこで相談だけど……城下町に家を買わない? 格安でいい物件がいくつかあるし、管理はあたしの部下にやらせるから手入れもばっちりよ」
「家ぇ? ん~……まぁ、樽いっぱいの金貨が空き部屋に放り込まれるよりマシか。任せるよ」
「ん、じゃああたしの部屋にきて。いくつか物件あるから、あなたが好きなところを選んで」
「……お前の部屋?」
「ええ。ああ、そういうことしたいなら相手してもいいわよ? あなたも貴族だし、王女のあたしを娶る資格は十分にあるわ」
「遠慮します。王族の仲間入りなんてごめんだね」
「あら残念。じゃあ、部屋にいくわよ」
アルフェンは、メルの案内で歩きだした。
そして、メルはポツリという。
「……(ばか)」
「ん?」
「別に、なんでもないわ」
アルフェンは、小さく首を傾げていた。
◇◇◇◇◇◇
メルの所有するいくつかの物件で気に入ったのを選び購入。メルの部下数名を使用人として雇い家の管理を任せた。
いざという時の隠れ家くらいにはなる。アルフェンはそう考え、アースガルズ王国内で家を手にいれた。
用事も終わり、王城を出て城下町へ。少し散歩をして買った家でも見に行こうかと考えていると、フェニアとサフィーが雑貨屋で買い物をしているのに遭遇した。
「あ、アルフェン。式は終わったの?」
「ああ。かったるい式だった……」
「ふふ、お疲れ様です。お帰りですか?」
「少し散歩しようと思ってな。それと、せっかくだし家を見に行こうかと」
「「家?」」
二人の声が重なった。
特に隠すことでもないので、アルフェンは家を買った話をする。
すると、二人は食いついた。
「見たい!! アルフェンの家見たい!!」
「私も見たいです!!」
「え、ああ……べつにいいけど」
「よし!! サフィー、買い物中断。アルフェンの家を見にいくわよ!!」
「はい!!」
「……なんでそんなに乗り気なんだ?」
アルフェンは不思議に思いつつ、物件まで二人を案内する。
向かったのは、貴族たちが屋敷を構える区画。通称『貴族街』だ。ここには大きな屋敷が立ち並び、高級商店やオークション会場などがある。ちなみにサフィーの家もここにあった。
その貴族街の片隅にある、小さな林に囲まれた物件がアルフェンの家だ。
「わぁ、私のお家と近いんですね」
「そうなのか?」
「はい。同じ区画ですし……でも、こんなところに屋敷があったんですね」
「あんまり目立たない物件、ってので選んだ。土地は木々が多いし、敷地内には畑もあるんだとさ。前の家主が農業に凝ったらしくて、地下水を汲める井戸もある。あと、風呂もあるってよ」
「お風呂かぁ……ねぇアルフェン、入っていいの?」
フェニアがおずおず聞く。
アルフェンは、ポケットから鍵束を出して見せた。
「メルからもらった。もう好きに使っていいってよ」
門を開け、林の小道を進むと屋敷が見えた。
なかなか立派な屋敷で、この辺りだけ林に囲まれておらず、庭には畑があった。
家のドアの前に立つとドアが開き……そこには、三人のメイドと一人の執事がいた。
「「「「お帰りなさいませ。旦那様」」」」
「だ、旦那様? ってか誰? え?」
すると、執事が前に出て跪く。そして、メイド三人も跪く。
「メル私設部隊『アルファワン』隊長ヘイムダルと申します。メル様の命により、この屋敷の管理、そして旦那様の執事を務めさせていただきます」
「『アルファワン』所属、ヨハンナ。メイドを担当します」
「同じくルイーナ」
「同じくマイン」
「これより、アルフェン様を主として働かせていただきます」
ヘイムダルと三人のメイドは跪いたまま頭を下げた。
いきなりすぎてどうすればいいかわからないアルフェン。なんとなくサフィーを見た。
「えっと、とりあえず立ってもらうのは?」
「じゃ、じゃあ……立って」
「「「「はっ!」」」」
「……あと、普通にしてくれ」
「普通、とは?」
「……えーっと。フェニア、任せた」
「なんであたし!?」
「いや、お前も使用人の勉強しただろ? みんなにいろいろ教えてやってくれ」
「……丸投げ」
「た、頼む」
「はぁ~……わかったわよ」
さすがに、使用人というか部隊の部下みたいな態度だ。こう硬いとアルフェンとしてもやりづらい。
フェニアにいろいろ任せ、近くにあったソファにサフィーと座る。
「はぁ~……なんか、面倒なことばかりだ」
「アルフェン、大変ですね」
「はは……お前と二人でS級だったころが懐かしいよ」
アルフェンは苦笑し、フェニアにいろいろ教わりメモを取っている執事とメイドを眺めた。
「ありがとうございます」
アルフェンは、謁見の間で国王ゼノベクトから爵位を与えられた。
儀礼剣を受け取り、国家に忠誠を捧げる。魔人討伐者としての名誉が加わり、叙爵式に参加した貴族たちから拍手を送られた。
ゼノベクトは、にこやかにほほ笑む。
「すまんな。式は執り行ったが、正式に爵位を得るのはあと三年ほど待ってくれ。それまでは領地を持たない暫定的な男爵という扱い……まぁ特例だな。時間はあるし、領地経営を学ぶのもいいだろう。きみの父君から習うというのはどうだ?」
「……あはは」
死んでもごめんだった。
だが、ゼノベクトは真面目だったので、曖昧に笑って誤魔化す。
アルフェンは、正直なところ『面倒くさい』と思っていた。貴族、しかも男爵、さらに辺境とはいえ領地……面倒なことばかりだ。
昔は、貴族をやめてアースガルズ王国から脱し、どこか小さな国の隅っこで畑でも耕しながら生活したいと思っていた。まだ学園に入学して半年くらいしか経過していないのに、ずいぶんと昔のように感じた。
式が終わり、アルフェン退室する。
すると、メルが待ち構えていた。
「お疲れさま」
「ホント疲れた……俺、こういうの苦手だわ」
「あはは。ごめんね、でも魔人討伐の報酬ってことで」
「ああ。わかったよ」
「それと、今回も金一封あるから。領地や爵位とは別にね」
「えぇ~?……また樽いっぱいの金貨かよ?」
「そうね。そこで相談だけど……城下町に家を買わない? 格安でいい物件がいくつかあるし、管理はあたしの部下にやらせるから手入れもばっちりよ」
「家ぇ? ん~……まぁ、樽いっぱいの金貨が空き部屋に放り込まれるよりマシか。任せるよ」
「ん、じゃああたしの部屋にきて。いくつか物件あるから、あなたが好きなところを選んで」
「……お前の部屋?」
「ええ。ああ、そういうことしたいなら相手してもいいわよ? あなたも貴族だし、王女のあたしを娶る資格は十分にあるわ」
「遠慮します。王族の仲間入りなんてごめんだね」
「あら残念。じゃあ、部屋にいくわよ」
アルフェンは、メルの案内で歩きだした。
そして、メルはポツリという。
「……(ばか)」
「ん?」
「別に、なんでもないわ」
アルフェンは、小さく首を傾げていた。
◇◇◇◇◇◇
メルの所有するいくつかの物件で気に入ったのを選び購入。メルの部下数名を使用人として雇い家の管理を任せた。
いざという時の隠れ家くらいにはなる。アルフェンはそう考え、アースガルズ王国内で家を手にいれた。
用事も終わり、王城を出て城下町へ。少し散歩をして買った家でも見に行こうかと考えていると、フェニアとサフィーが雑貨屋で買い物をしているのに遭遇した。
「あ、アルフェン。式は終わったの?」
「ああ。かったるい式だった……」
「ふふ、お疲れ様です。お帰りですか?」
「少し散歩しようと思ってな。それと、せっかくだし家を見に行こうかと」
「「家?」」
二人の声が重なった。
特に隠すことでもないので、アルフェンは家を買った話をする。
すると、二人は食いついた。
「見たい!! アルフェンの家見たい!!」
「私も見たいです!!」
「え、ああ……べつにいいけど」
「よし!! サフィー、買い物中断。アルフェンの家を見にいくわよ!!」
「はい!!」
「……なんでそんなに乗り気なんだ?」
アルフェンは不思議に思いつつ、物件まで二人を案内する。
向かったのは、貴族たちが屋敷を構える区画。通称『貴族街』だ。ここには大きな屋敷が立ち並び、高級商店やオークション会場などがある。ちなみにサフィーの家もここにあった。
その貴族街の片隅にある、小さな林に囲まれた物件がアルフェンの家だ。
「わぁ、私のお家と近いんですね」
「そうなのか?」
「はい。同じ区画ですし……でも、こんなところに屋敷があったんですね」
「あんまり目立たない物件、ってので選んだ。土地は木々が多いし、敷地内には畑もあるんだとさ。前の家主が農業に凝ったらしくて、地下水を汲める井戸もある。あと、風呂もあるってよ」
「お風呂かぁ……ねぇアルフェン、入っていいの?」
フェニアがおずおず聞く。
アルフェンは、ポケットから鍵束を出して見せた。
「メルからもらった。もう好きに使っていいってよ」
門を開け、林の小道を進むと屋敷が見えた。
なかなか立派な屋敷で、この辺りだけ林に囲まれておらず、庭には畑があった。
家のドアの前に立つとドアが開き……そこには、三人のメイドと一人の執事がいた。
「「「「お帰りなさいませ。旦那様」」」」
「だ、旦那様? ってか誰? え?」
すると、執事が前に出て跪く。そして、メイド三人も跪く。
「メル私設部隊『アルファワン』隊長ヘイムダルと申します。メル様の命により、この屋敷の管理、そして旦那様の執事を務めさせていただきます」
「『アルファワン』所属、ヨハンナ。メイドを担当します」
「同じくルイーナ」
「同じくマイン」
「これより、アルフェン様を主として働かせていただきます」
ヘイムダルと三人のメイドは跪いたまま頭を下げた。
いきなりすぎてどうすればいいかわからないアルフェン。なんとなくサフィーを見た。
「えっと、とりあえず立ってもらうのは?」
「じゃ、じゃあ……立って」
「「「「はっ!」」」」
「……あと、普通にしてくれ」
「普通、とは?」
「……えーっと。フェニア、任せた」
「なんであたし!?」
「いや、お前も使用人の勉強しただろ? みんなにいろいろ教えてやってくれ」
「……丸投げ」
「た、頼む」
「はぁ~……わかったわよ」
さすがに、使用人というか部隊の部下みたいな態度だ。こう硬いとアルフェンとしてもやりづらい。
フェニアにいろいろ任せ、近くにあったソファにサフィーと座る。
「はぁ~……なんか、面倒なことばかりだ」
「アルフェン、大変ですね」
「はは……お前と二人でS級だったころが懐かしいよ」
アルフェンは苦笑し、フェニアにいろいろ教わりメモを取っている執事とメイドを眺めた。
30
あなたにおすすめの小説
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる