召喚学園で始める最強英雄譚~仲間と共に少年は最強へ至る~

さとう

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第九章

ニュクス・アースガルズ・メモリー

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「残り、どんくらいー?」

 魔帝ニュクス・アースガルズは、左腕を巨大化させながらベルゼブブに質問した。
 巨大化した左腕は、何もない空間に亀裂を生むと、そこに入っていく。
 引き抜かれた手には、召喚獣が握られていた。

「残り、十日でございます」
「十日かぁ……」

 引き抜かれた召喚獣は、全て真っ赤な目をしていた。
 アポカリプスが漆黒の球体を生み出すと、召喚獣はそこに吸い込まれてしまう。
 
「何体目?」
「はい。169872体目でございます」
「キリ悪っ……うーん、二十万を目標にしよっか」

 それは、軍勢だった。
 ニュクスが呼び、洗脳し、アポカリプスが亜空間に収納。
 自身を回復させ、完全体となり、軍勢を作っていた。
 質より量なので、ベルゼブブやアポカリプスのような『魔人』は作っていない。
 
「二十万。あと四日くらいで終わるかな……」

 四日後、ニュクスの軍勢である召喚獣二十万体の部隊が完成した。

 ◇◇◇◇◇◇

 ニュクスは、ベルゼブブの用意した、アースガルズ王国の女子制服に着替えていた。ただし、デザインはそのままに色だけを純白に染めてある。
 ニュクスの長い白髪や青目と良く合っていた。
 
「なんで制服?」
「主にとてもよくお似合いだからです」
「そうかな?……まぁいいけど」

 そして、跪くベルゼブブとアポカリプスに言う。

「六日後。アースガルズ王国を滅ぼすよ。その後は、そこを中心にしてこの世界から人間を一掃する。そして、世界が綺麗になったら……『あっちの世界』にいる召喚獣を全て、この世界に召喚する。軍勢の召喚獣たちも記憶を消して洗脳を解く。そうすればもう、きみたちも自由にしてあげる」
「「おお……!!」」

 二人は歓喜に震えた。
 『きみたちも自由』には到底納得していない。だが、ニュクスによるこの世界征服まで、もう間もなくだ。

「『人間終焉計画プロジェクト・ワールドエンド』……もうすぐ始まる」

 そして、ニュクスは……そっと左腕を撫でつけた。

「ドレッドノート。もうすぐ始まるよ……あたしたちの理想世界。きみが生きたかった、綺麗なこの世界で……」

 召喚獣の女王『ドレッドノート』は、ジャガーノートを愛し、ニュクスを愛し……この世界を愛していた。
 だが。この世界は、ヒトは……汚れている。

「……人間なんて、嫌いだし」

 ニュクスは、昔を……ずーっと昔のことを思い出した。

 ◇◇◇◇◇◇

 ずっと昔。まだ召喚獣がなかったころ。この世界には『魔法』という技術があった。
 今はもう廃れてしまっている。何もないところに明かりを点けたり、火や水を生み出したり……ほとんど万能な能力だった。
 ニュクスは、なんの変哲もない魔法学者だった。
 魔法の研究をするうちに、魔法の原理が『この世界』から起こしている奇跡ではなく、『ここではない別の世界』の法則を利用しているのでは?という仮説を立てる。
 そこで生み出されたのが『召喚魔法』であり、初めて召喚したのが───。

「え……?」
『まさか、こっちにこれるなんて……う、わぁ、なに、これ……い、痛い!! 目が痛い!!』

 初めて召喚したのは、真っ黒な『バケモノ』だった。
 黒い塊のような『バケモノ』は、目を押さえていた。

『こ、これは……なんだ? 目がチカチカする』
「あ、あなた?……な、なに?」
『ああ、私はジャガーノート……こっちじゃない、あっちから来たんだ』

 黒いバケモノは、そっと目を開けると、ニュクスに向かって微笑んだ。
 
 ◇◇◇◇◇◇

 ジャガーノートは、ニュクスからいろいろなことを習った。
 同様に、ニュクスもまたジャガーノートからいろいろ習った。
 ここではない別の世界。『色』のない世界のことを。
 ニュクスは、ジャガーノートのことを『召喚獣』と名付け、『召喚魔法』を発表。最初は半信半疑だったが、その魔法は多くの魔法使いたちになじんでいった。
 ニュクスにとって、召喚獣たちが『色』を知り、世界の美しさを知れれば、きっと幸せになれる。そう考えてのことだった。
 ある日。ニュクスはジャガーノートと一緒に、森を散歩していた。

「ニュクス、きみはすごい」
「なに、急に?」
「この世界の『色』を知った同胞たちは、みんな感動してる。今まで意志を示さなかった同胞も、感情をむき出しにして喜んでる」
「そっか。よかったね……ふふ、うれしい」
「ああ……本当にやるのか?」
「もちろん! ジャガーノートも寂しいでしょ? 奥さんがいないとさ」
「む……」

 ジャガーノートは、図体がデカいくせにモジモジしている。
 ニュクスは胸を張り、ジャガーノートを小突く。

「まっかせて! ドレッドノートはあたしが召喚するから! この日のために術式を改造したし、あたしの身体にもちょっと細工したから」

 ニュクスの広めた召喚魔法は、一人につき一体しか召喚獣を呼べない。だが、ニュクスは独自に改良を加え、一人で何体も召喚獣を呼べるようになっていた……理論上は。
 試すのは初めてだった。だが、不安はなかった。
 ニュクスは、魔法を使い……召喚した。

「召喚!! いでよ、『ドレッドノート』!!」

 森が輝き、一体の召喚獣が呼びだされた。
 純白の花嫁衣装をまとった、貴婦人のような……頭にツノが生えているだけで、ただの女性にしか見えなかった。
 
「ここは……?」
「ドレッドノート……!!」
「じゃ、ジャガーノート!? あなた!!」
「ああ……ッ!!」

 ドレッドノートは、ジャガーノートに抱きつく。
 ジャガーノートもまた、ドレッドノートを優しく抱きしめた。
 ニュクスは、そんな二人を眺めつつ、自分に施した調整の確認をする。想像以上になんともなく、何度も召喚できそうだった。

「ニュクス、ありがとう……」
「うん。よかったね、ジャガーノート」
「あなたが……私を?」
「初めまして。あたしはニュクス・アースガルズっていうの。どう、この世界は?」
「ええ、素晴らしいです……ああ、美しい」

 ドレッドノートは、この世界の『色』に魅了されていた。
 これが、全ての始まり……そして、終わりの始まりであった。

 ◇◇◇◇◇◇

 ドレッドノートは、『色』のある世界に触れ、変わった。
 綺麗な物を欲しがり、徐々に我儘になっていったのである。

「ねぇニュクス。私、もっと綺麗な物が欲しいわ」
「綺麗なもの? なーに? 宝石とかお洋服とかじゃ足りないの?」
「ええ! 私……もっともっと、綺麗なモノが欲しいの」

 ニュクスが用意した屋敷、宝石、豪華絢爛な家具、ドレス。
 ニュクスは、ドレッドノートのために何でもした。ドレッドノートが対価としてくれた『我儘な女王ローズハート』は、ニュクスの召喚獣・魔法研究にとても役立ったからである。
 ニュクスは、召喚魔法の研究成果で世界中に名が知れ、その魔法技術を学ぼうと、多くの弟子を取っていた。おかげで、多くの支援がありお金には困っていない。
 だが……ジャガーノートだけは、憂いていた。

「ドレッドノート、あまりわがまま言っちゃダメだ」
「ジャガーノート!! ああもう、なんでそんなことを言うの? この美しい世界に私を呼んだのはあなたじゃない!! 私、この世界のことを知ったせいで、こんなになってしまったの!! ふふ、もっと欲しいのはしょうがないじゃない」
「…………」

 ジャガーノートは、シュンとなる。
 ドレッドノートは変わった。昔は、一緒にいるだけで幸せだったのに。
 ニュクスは、ジャガーノートの肩を叩く。

「ま、いいじゃない。ジャガーノート、ほらほらお菓子食べなよ」
「ニュクス……ありがとう」

 ジャガーノートは、ニュクスからもらったクッキーを頬張った。

 ◇◇◇◇◇◇

 それから、長い年月が過ぎた。
 ニュクスは外見だけは七十代になった。『我儘な女王』の能力の一つ、『無限生命』によりほぼ永遠に近い命を得たのだ。故に、身体は衰えたが思考そのものは少女のままだった。ジャガーノートもドレッドノートも外見は変わらない。だが……内面は大きく変わった。
 ドレッドノートは、傲慢になっていた。

「ジャガーノート。あなた……私の金貨をどうしたの?」
「……民に配ったよ。ドレッドノート、この国の税収を一気に三倍にするなんて、何を考えているんだ? 国民の生活が」
「だから何? 金貨はキラキラしてとっても綺麗! 私にピッタリじゃない」
「ドレッドノート……」

 ここは、アースガルズ王国。
 ドレッドノートに与えた屋敷が中心となり、少しずつ人が集まり、やがて町となり、屋敷を壊し城が生まれ……いつしか、ニュクスを女王とした王国が完成したのである。
 ニュクスは、女王として君臨していたが、政治に無関心だったので、かつての弟子やその子孫に国政を任せ、自分は決断と責任だけを取る存在になっていた。
 ニュクスは、お菓子を食べながら言う。

「まーまー、いいじゃんジャガーノート。ってか聞いてよー、あたしの召喚した召喚獣たち、森で元気にやってるみたい。このままあっちの世界の召喚獣をみんな呼んでさ、みんなで仲良く暮らすのって楽しいかも!」
「ニュクス……そんなのは駄目だよ。何度も言ってるけど、あっちの世界にいる召喚獣たちが、全て私たちみたいな存在とは限らない。悪意を持つ召喚獣だってたくさんいるんだ」
「でも、ジャガーノートとドレッドノートがいるでしょ? 二人とも、召喚獣最強じゃん」
「そうだが……でも、無理なこともある。ニュクス、悪いことは言わない。いくらキミが無限に召喚獣を呼び出せるとしても、この世界にむやみに招くのは」
「あーもう! ジャガーノートうるさいー! あたしは召喚獣と仲良くしたいだけ。それが悪いことなの!? ねぇ、ドレッドノートはどう思ってるの!?」
「私はニュクスに従うわ。ふふ、ニュクスが大好きですもの」
「さっすが! ふふ、あたしもドレッドノートが大好き!」
「……ニュクス、ドレッドノート」

 亀裂は、もはや修復不能なまでに広がっていた。
 そして、ひび割れた亀裂はもう戻らない。
 ドレッドノートの『口出し』は政治にまで及び、ただ『金貨が欲しいから』という理由だけで税収を三倍に上げた。文句を言う宰相や貴族は、ドレッドノートによって粛清された。
 そして、徐々に、徐々に……不満は溜まる。

 それからさらに数年後……荒れに荒れたアースガルズ王国で、クーデターが勃発した。

 ◇◇◇◇◇◇
 
 クーデターの勃発。
 きっかけは、ドレッドノートの一言だった。
 アースガルズ王国にある、ドレッドノートの部屋にて。

「私、この世界が欲しいわ」
「世界?」
「ええ。欲しい物が多すぎて……だったら、この世界を全て、私たちのものに」
「お、いいね。世界かぁ……手に入れたら、あたしの研究をうるさく言う奴もいなくなるかな」
「な、何を……」

 ジャガーノートは戦慄した。
 ニュクスもドレッドノートも、正気ではなかった。
 かつて愛したドレッドノートも、ニュクスも、もういない。
 あるのは、自分の欲望を満たしたいだけの、欲望の塊。

「じゃあ、さっそく軍を上げて───」
「大丈夫。ニュクス、『我儘な女王ローズハート』を使えばあなただけで事足りる。それに、あなたのペットがたくさんいるじゃない」
「ぺ、ペット……ドレッドノート、まさかそれって、同胞のことじゃ……」

 ジャガーノートは、仲間をペット呼びするドレッドノートが信じられなかった。
 ニュクスも、ドレッドノートも、おかしかった。

「ニュクス、ドレッドノート……二人とも、正気なのか?」
「ジャガーノート? どうしたの?」
「変なジャガーノート。身体の調子でも悪いのかい?」
「……させないよ」

 ジャガーノートは、決意した。
 立ち上がり、右腕を巨大化させ───涙を流す。

「ニュクス、ドレッドノート……この世界は人間の世界だ。ボクたちは客人に過ぎない。この世界を手に入れるなんて、間違ってる!! だから……止める!!」
「「…………」」

 ゆらりと、ニュクスとドレッドノートも立ち上がる。
 二人にあったのは、失望。そして憤怒───そして、わずかな悲しみ。

「ジャガーノート……残念だよ。あなたを失うことになるなんて」
「大丈夫。この世界で肉体が滅んでも、魂は死なない。あっちの世界に戻る。まぁ、身体の構築に十年以上かかるし、もう召喚するつもりはないけどね」
「そう……ごめんなさいジャガーノート。私、もうあなたが必要ない」
「ニュクス、ドレッドノート!!」
「計画性もクソもないけど、やっちゃおっか。おいで、みんなー!!」

 ニュクスは『ペット』を召喚し、アースガルズ王国を蹂躙する。
 ジャガーノートは人間を守るために数千の軍勢とたった一人で戦い、相打ちの形でドレッドノートを討伐した。
 そして、ジャガーノートは最後の力を振り絞りニュクスに致命傷を与え……ニュクスは、自らの肉体を依り代に、ドレッドノートを再召喚。初めての『寄生型』が誕生する。
 寄生型となったニュクスの身体は安定せず、ここでアースガルズ王国の二十一人の召喚師たちと戦い、封印される。

 これが、五十年前の……ニュクスの過去だった。

 ◇◇◇◇◇◇ 

「…………」
「魔帝様?」
「ん、ああ……なんでもない」

 ベルゼブブに呼ばれ、ニュクスは過去から脱した。
 異形の左腕となったドレッドノートの意志はもう消えた。だが、ドレッドノートはいる。
 ジャガーノートも同じだ。アルフェンの右腕となり、再びニュクスの『人間終焉計画』を邪魔しようとしている。 

「……止まらないよ」
「え?」
「召喚獣は大好き。だから……この世界から人間を滅ぼしてやる」

 歪んだ思考は、現実となり世界を蹂躙しようとしていた。
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