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第209話・決着の時
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シンクの叫びに反応したキューブ・シン・シグマは、目の前のバルバトス神父とサニー、後方にいるマリアたちを同時に始末するべく動きだす。
身体を細かく分裂させ、小さな玉となって跳ねる。
バルバトス神父とサニーは首を傾げ、先程までキューブ・シン・シグマの攻撃に晒されていたマリアたちは青ざめた。
「仕方ありませんわね……メリー、あなたはバルバトス神父たちの援護を。あなたならあの球体の爆破から身を守ることができるはず」
「うん、できるけど……二人は?」
「倒す」
シンクは爪を巨大化、右手をハサミのように、左手を錨のように変形させ、両足の義足をスプリングのように変形させジャンプした。
バルバトス神父とサニーはようやく気付く。
「これは……敵だね」
「ッ!!」
サニーは『斬滅』を片手に、赤ん坊のアシュレーを胸に抱く。
あれでは戦えない。シンクはそう考え、左手の錨を思いきり振った。
「だぁぁぁぁぁっ!!」
錨の先には鎖が付いている。
薙ぎ払われたキューブ・シン・シグマは爆発。シンクの左手は爆発で破壊される。だがシンクは構わなかった。
「イルククゥ、再構築!!」
『お任せを』
爆発し、バラバラに砕けた左手がシンクに集まる。
金属さえあれば四肢は問題なく蘇る。そう、爆発した破片も金属。性能の劣化こそするが手足にするには問題ない。
「マリア!!」
「お任せを!!」
シンクに向かったキューブ・シン・シグマは、マリアの百足鱗が薙ぐ。
その間、メリーは爆発するような速度でサニーの元へ。
「大丈夫?」
「え、あ、はい」
「あたしの傍に。たぶん爆破から守れる」
「で、ですが……私も」
「赤ちゃん、守る」
「あ……」
サニーは、アシュレーを強く抱く。
なぜここにアシュレーがいるのか。それを聞くのは後でいい。
今は、キューブ・シン・シグマの攻撃から守らなくてはならない。
「むぅ……これは一体!?」
「気を付けなさい。触れると爆破しますわよ!!」
「厄介……」
バルバトス神父が警戒、マリアが薙ぎ、シンクが叩き落す。
バルバトス神父は祈るような体勢をとる。
「我が身に眠る神よ……どうか、幼き命とか弱き乙女を守る力を」
すると、バルバトス神父の右腕がボコボコと肥大、顔の半分も真っ赤になり、髪が燃えるように逆立つ。
理性を残したまま力を行使できるようになった、今のバルバトス神父の戦い方だ。
「ガァァァァァァァァァッ!!」
右腕を振り回し、キューブ・シン・シグマを叩き潰す。
爆破なんてお構いなし。皮膚が傷ついても瞬間的に回復。とにかく叩き叩き叩く。そして、マリアたちも負けずにキューブ・シン・シグマを破壊する。
「くっ……数が減りませんわ!!」
「うっとおしい!!」
「全く……キミたちは面白い敵と戦っているね!!」
爆発音が響き、地形が変形していく。
アシュレーを抱いたサニー、そして二人を守るように立つメリー。
そして、ついに来た。
「う、ふぇ……ふぇぇぁぁぁーーーーーーんっ!!」
「あぁっ、よーしよーし、いい子いい子」
「うぇぇぁぁぁーーーーーんっ!! あぁぁーーーーーんっ!!」
爆破音で、アシュレーが泣きだしてしまったのだ。
サニーがあやすが、爆破は続いている。
「赤ちゃん、泣いてる」
「ええ……早くこれを始末してあげましょう!!」
「そうだね。この騒音、赤ん坊には毒だ!!」
シンク、マリア、バルバトス神父がキューブ・シン・シグマを攻撃する。だが、数は一向に減らない。
細かな球体がいくつも現れ、爆破を繰り返していくのだ。
非常に厄介。だが────。
「うえぇぇぇーーーーーあぁぁんっ!!」
「むっ!? な、なんだ……?」
アシュレーが泣くと、突如としてバルバトス神父の背負っていたカバンが光りはじめた。そして、中から腰巻……大罪神器【傲慢】のギルデロイが現れたのである。
『ふむ、いいのですかな?』
「あぁぁーーーーーんっ!!」
『うむ。幼き魂の許可は得た……神父よ、力を貸しましょう』
「え……?」
『ふふ、どうやら我が半身は、あなたがお気に入りのようだ』
「な……お、おおっ!?」
【傲慢】のベルトがバルバトス神父に巻き付く。
そして、ベルトから鎖のような物が飛び出し、バルバトス神父の全身を覆いつくす。そして、鎖が形となり、全身鎧となった。
『こ、これは……』
『第一階梯《傲慢なる鎖鎧》……さぁさぁ、我の力を使い勝利を手に!!』
『み、見える……見えるぞ!!』
全身鎧の兜の目はレンズとなっており、普段は見えない物を見ることができるようになっていた。
キューブ・シン・シグマの全てが見える。
この第六相の秘密を、この眼なら看破できる。
そして。
『そういうことか!! マリアくん、シンクくん、狙う場所がわかった!!』
「えっ!? も、もうわけがわかりませんが……どこですの!?」
「その鎧、あとでボクも着る……どこ?」
バルバトス神父が指さした場所は、何の変哲もない地面。
シンクたちから50メートルほど離れた場所だった。
『あそこに、全ての球体を統括するコアがある!! それを破壊すればこの小さな球体も消えるはずだ!!……っむ!?』
『残念。やはり契約者でなければ無理か……』
鎧が解除された。腰巻も消える。
だが、場所はわかった。
バルバトス神父は全身を真っ赤に膨張させ、三メートルを越える巨人と化す。
シンクは両腕を巨大な爪へ、マリアも百足鱗を四本、攻撃に回す。
「では……行こうか!!」
「狩る」
「終わりにしましょう!!」
キューブ・シン・シグマが一斉に集まる。
本体の位置を察知されたことで、攻撃が激化。だが、バルバトス神父が全ての球体を引き受け、マリアとシンクへ道を作る。
「オォォォォォォォッ!!」
爆破、爆破、爆破。
だが、バルバトス神父は倒れない。
シンクとマリアの一撃が、バルバトス神父の示した地面に突き刺さる。
「これで終わりですわ!!」
「死ね」
地面に突き刺さった百足鱗と爪が、何かを砕いた。
そして……キューブ・シン・シグマがドロドロに溶け、消滅した。
第六相キューブ・シン・シグマが、敗北した瞬間だった。
身体を細かく分裂させ、小さな玉となって跳ねる。
バルバトス神父とサニーは首を傾げ、先程までキューブ・シン・シグマの攻撃に晒されていたマリアたちは青ざめた。
「仕方ありませんわね……メリー、あなたはバルバトス神父たちの援護を。あなたならあの球体の爆破から身を守ることができるはず」
「うん、できるけど……二人は?」
「倒す」
シンクは爪を巨大化、右手をハサミのように、左手を錨のように変形させ、両足の義足をスプリングのように変形させジャンプした。
バルバトス神父とサニーはようやく気付く。
「これは……敵だね」
「ッ!!」
サニーは『斬滅』を片手に、赤ん坊のアシュレーを胸に抱く。
あれでは戦えない。シンクはそう考え、左手の錨を思いきり振った。
「だぁぁぁぁぁっ!!」
錨の先には鎖が付いている。
薙ぎ払われたキューブ・シン・シグマは爆発。シンクの左手は爆発で破壊される。だがシンクは構わなかった。
「イルククゥ、再構築!!」
『お任せを』
爆発し、バラバラに砕けた左手がシンクに集まる。
金属さえあれば四肢は問題なく蘇る。そう、爆発した破片も金属。性能の劣化こそするが手足にするには問題ない。
「マリア!!」
「お任せを!!」
シンクに向かったキューブ・シン・シグマは、マリアの百足鱗が薙ぐ。
その間、メリーは爆発するような速度でサニーの元へ。
「大丈夫?」
「え、あ、はい」
「あたしの傍に。たぶん爆破から守れる」
「で、ですが……私も」
「赤ちゃん、守る」
「あ……」
サニーは、アシュレーを強く抱く。
なぜここにアシュレーがいるのか。それを聞くのは後でいい。
今は、キューブ・シン・シグマの攻撃から守らなくてはならない。
「むぅ……これは一体!?」
「気を付けなさい。触れると爆破しますわよ!!」
「厄介……」
バルバトス神父が警戒、マリアが薙ぎ、シンクが叩き落す。
バルバトス神父は祈るような体勢をとる。
「我が身に眠る神よ……どうか、幼き命とか弱き乙女を守る力を」
すると、バルバトス神父の右腕がボコボコと肥大、顔の半分も真っ赤になり、髪が燃えるように逆立つ。
理性を残したまま力を行使できるようになった、今のバルバトス神父の戦い方だ。
「ガァァァァァァァァァッ!!」
右腕を振り回し、キューブ・シン・シグマを叩き潰す。
爆破なんてお構いなし。皮膚が傷ついても瞬間的に回復。とにかく叩き叩き叩く。そして、マリアたちも負けずにキューブ・シン・シグマを破壊する。
「くっ……数が減りませんわ!!」
「うっとおしい!!」
「全く……キミたちは面白い敵と戦っているね!!」
爆発音が響き、地形が変形していく。
アシュレーを抱いたサニー、そして二人を守るように立つメリー。
そして、ついに来た。
「う、ふぇ……ふぇぇぁぁぁーーーーーーんっ!!」
「あぁっ、よーしよーし、いい子いい子」
「うぇぇぁぁぁーーーーーんっ!! あぁぁーーーーーんっ!!」
爆破音で、アシュレーが泣きだしてしまったのだ。
サニーがあやすが、爆破は続いている。
「赤ちゃん、泣いてる」
「ええ……早くこれを始末してあげましょう!!」
「そうだね。この騒音、赤ん坊には毒だ!!」
シンク、マリア、バルバトス神父がキューブ・シン・シグマを攻撃する。だが、数は一向に減らない。
細かな球体がいくつも現れ、爆破を繰り返していくのだ。
非常に厄介。だが────。
「うえぇぇぇーーーーーあぁぁんっ!!」
「むっ!? な、なんだ……?」
アシュレーが泣くと、突如としてバルバトス神父の背負っていたカバンが光りはじめた。そして、中から腰巻……大罪神器【傲慢】のギルデロイが現れたのである。
『ふむ、いいのですかな?』
「あぁぁーーーーーんっ!!」
『うむ。幼き魂の許可は得た……神父よ、力を貸しましょう』
「え……?」
『ふふ、どうやら我が半身は、あなたがお気に入りのようだ』
「な……お、おおっ!?」
【傲慢】のベルトがバルバトス神父に巻き付く。
そして、ベルトから鎖のような物が飛び出し、バルバトス神父の全身を覆いつくす。そして、鎖が形となり、全身鎧となった。
『こ、これは……』
『第一階梯《傲慢なる鎖鎧》……さぁさぁ、我の力を使い勝利を手に!!』
『み、見える……見えるぞ!!』
全身鎧の兜の目はレンズとなっており、普段は見えない物を見ることができるようになっていた。
キューブ・シン・シグマの全てが見える。
この第六相の秘密を、この眼なら看破できる。
そして。
『そういうことか!! マリアくん、シンクくん、狙う場所がわかった!!』
「えっ!? も、もうわけがわかりませんが……どこですの!?」
「その鎧、あとでボクも着る……どこ?」
バルバトス神父が指さした場所は、何の変哲もない地面。
シンクたちから50メートルほど離れた場所だった。
『あそこに、全ての球体を統括するコアがある!! それを破壊すればこの小さな球体も消えるはずだ!!……っむ!?』
『残念。やはり契約者でなければ無理か……』
鎧が解除された。腰巻も消える。
だが、場所はわかった。
バルバトス神父は全身を真っ赤に膨張させ、三メートルを越える巨人と化す。
シンクは両腕を巨大な爪へ、マリアも百足鱗を四本、攻撃に回す。
「では……行こうか!!」
「狩る」
「終わりにしましょう!!」
キューブ・シン・シグマが一斉に集まる。
本体の位置を察知されたことで、攻撃が激化。だが、バルバトス神父が全ての球体を引き受け、マリアとシンクへ道を作る。
「オォォォォォォォッ!!」
爆破、爆破、爆破。
だが、バルバトス神父は倒れない。
シンクとマリアの一撃が、バルバトス神父の示した地面に突き刺さる。
「これで終わりですわ!!」
「死ね」
地面に突き刺さった百足鱗と爪が、何かを砕いた。
そして……キューブ・シン・シグマがドロドロに溶け、消滅した。
第六相キューブ・シン・シグマが、敗北した瞬間だった。
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