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え!12段……嘘だろぅ
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「おーい!クミィ!どこだぁ!先生が呼んでるぞ!」
エマの声が山の中から聞こえる。
「おおーい!こっちだあ!」
山際にある演舞場の裏に転移した私は、何気ない顔で八百屋で買ってきた山菜入れたカゴを背負って、山の中にいるエマに声をかける。
「結構、奥の方まで行ってたんだな。無事ならそれでいいわ」
山林の中を駆け降りてくる。
さすが盗賊。身軽だ。
エマは前方宙返りを華麗に決める。
「おお!お見事!….な胸!」
余計なものに包まれずビキニのみに支えられた低反発おっぱいが揺れる。
「ははは!……金取るぞ?」
エマは怒った顔を近づけてくる。
自分から見せつける時もあるが、それは気分によって、胸のことを褒めるとたまにこうして怒られる。私だけが……
なぜだ?真夜中に部屋に忍び込んで胸を揉んでるからか?
「胸を揉まれてることを怒ってるんじゃないぞ?」
「心が読めるのか!」
「一緒に住んでるからね。あんたの考えてることは大体わかるよ……そっちじゃなくてだな!私の下着をこっそりとコレクトしてるだろ?」
嘘をついても無駄だぞ!という目を向けてくる。
「だ、だって……」
石段で整備された地面に倒れ込み女座りをして、エマに背中を向ける。
「だって?」
と、迫るエマに後ろ髪をかき分けて白い首筋を見せつける。
へへへ!どうだ?今の私はとても可哀想だろう?
涙を滲ませた左目だけをさりげなく見せる。
そして、瞳を閉じると涙が、頬をつたって地面に垂れる。
「はいはい。可哀想だねって言って欲しいんだろ?」
私の最高の演技に動揺を見せず、淡々と答えるエマ。
くそぅ……なぜ、演技だとバレた。
「そりゃバレるだろ!ユリに迫ってた時も同じ演技してたじゃねえか!」
ん?そんなことあったか?……ああ、ユリさんのプリンなお胸の気分だった日に忍び込んで、もんで怒られた時か……
「ちっ!よく覚えやがるぜ……それより、先生が呼んでるって、なんで?」
元々の話に戻す。
「あ!そうだった!」
エマは立ち上がったばかりの私の袖を引っ張って校舎へ走り出す。
「ちょ!お前と違って私は眠いんだ!お姫様抱っこを所望する…んだからね!」
は!さっきまでずっと店主の「だからね!」を聞いていたから、うつってしまった…んだからね!……気持ち悪りぃ!んだからね!
「お前、後でユリにハイヒールをかけてもらえ……主に頭」
心配半分、呆れ半分と言った顔でエマが話してくる。
「あー、うん。私もそうしたほうがいいと思う。あのジジイのがうつってるみたいだから……」
「は?あのジジイ?」
あっ……つい、正直で誠実な私の口が……
「あははは!さあ!調理室に急ごう!先生に怒られたら理事長の顔に泥を塗ることになるからねぇ」
「……なんか隠してそうだけど。関わると碌な目に合わないから聞かなかったことにする」
エマは私を追い越して階段を5段飛ばして登っていく。
うむ……なら私は!
「10段飛びじゃあ!」
エマを追い越す。
「は?……なら、私は12段飛びじゃあ!」
「へっへー!階段は13段までしかありませんよーだ!」
飛び越えている間に階段の数を数えた私は、後を追ってくるエマに舌を出してからかう。
「は?何言ってんだ?12段だったぞ?」
エマは真顔で言い返してくる。
「え?……」
私は2階についた瞬間に立ち止まり階段の数を数える。
「1、2、3……10、11、12……」
エマのいうように階段は12個までしかなかった。
「……ははは!数え間違いだろ?」
もう一度数える。……が、何度数えても……
「13段……って、エマの数え間違いじゃねえか!」
「そう見たい……てへっ」
笑ってごまかすエマさん。
てへ!じゃねえよ……まあ、可愛いから許す!それと揺れるエマの低反発……
「おっぱい!……ナイス!」
エマのお胸様に向かってサムズアップ。
「うるさい!」
照れたエマに頭を殴られる。
ふっふっふっ……真竜でも壊せない結界を張っているから痛くないぜ!
「どや!」
「私に対して過剰防衛すぎるだろ……っていいから!早く調理室に行くぞ!」
「えー!お姫様抱っこはー?」
この前読んだ小説に出てきたひたすらお姫様抱っこを要求するキャラのセリフを真似て見る。
緊迫した状況でこそ真価を発揮すると書かれていたからな。さあ!どうする!
「ちっ、しょうがねえな」
エマは私の背中と膝裏に手をまわして軽々と持ち上げる。
「え……」
やだっ……なんかドキドキする。
高鳴る胸を両手で押さえる。
「10段飛ばしていくから舌噛むなよ」
エマが、いつもより100割増しで輝いて見える!……気持ちわりっ!
太陽を直視してしまった後のように目が揺れる。
「いくぜ」
エマにお姫様抱っこされて調理室へと向かう。
エマの声が山の中から聞こえる。
「おおーい!こっちだあ!」
山際にある演舞場の裏に転移した私は、何気ない顔で八百屋で買ってきた山菜入れたカゴを背負って、山の中にいるエマに声をかける。
「結構、奥の方まで行ってたんだな。無事ならそれでいいわ」
山林の中を駆け降りてくる。
さすが盗賊。身軽だ。
エマは前方宙返りを華麗に決める。
「おお!お見事!….な胸!」
余計なものに包まれずビキニのみに支えられた低反発おっぱいが揺れる。
「ははは!……金取るぞ?」
エマは怒った顔を近づけてくる。
自分から見せつける時もあるが、それは気分によって、胸のことを褒めるとたまにこうして怒られる。私だけが……
なぜだ?真夜中に部屋に忍び込んで胸を揉んでるからか?
「胸を揉まれてることを怒ってるんじゃないぞ?」
「心が読めるのか!」
「一緒に住んでるからね。あんたの考えてることは大体わかるよ……そっちじゃなくてだな!私の下着をこっそりとコレクトしてるだろ?」
嘘をついても無駄だぞ!という目を向けてくる。
「だ、だって……」
石段で整備された地面に倒れ込み女座りをして、エマに背中を向ける。
「だって?」
と、迫るエマに後ろ髪をかき分けて白い首筋を見せつける。
へへへ!どうだ?今の私はとても可哀想だろう?
涙を滲ませた左目だけをさりげなく見せる。
そして、瞳を閉じると涙が、頬をつたって地面に垂れる。
「はいはい。可哀想だねって言って欲しいんだろ?」
私の最高の演技に動揺を見せず、淡々と答えるエマ。
くそぅ……なぜ、演技だとバレた。
「そりゃバレるだろ!ユリに迫ってた時も同じ演技してたじゃねえか!」
ん?そんなことあったか?……ああ、ユリさんのプリンなお胸の気分だった日に忍び込んで、もんで怒られた時か……
「ちっ!よく覚えやがるぜ……それより、先生が呼んでるって、なんで?」
元々の話に戻す。
「あ!そうだった!」
エマは立ち上がったばかりの私の袖を引っ張って校舎へ走り出す。
「ちょ!お前と違って私は眠いんだ!お姫様抱っこを所望する…んだからね!」
は!さっきまでずっと店主の「だからね!」を聞いていたから、うつってしまった…んだからね!……気持ち悪りぃ!んだからね!
「お前、後でユリにハイヒールをかけてもらえ……主に頭」
心配半分、呆れ半分と言った顔でエマが話してくる。
「あー、うん。私もそうしたほうがいいと思う。あのジジイのがうつってるみたいだから……」
「は?あのジジイ?」
あっ……つい、正直で誠実な私の口が……
「あははは!さあ!調理室に急ごう!先生に怒られたら理事長の顔に泥を塗ることになるからねぇ」
「……なんか隠してそうだけど。関わると碌な目に合わないから聞かなかったことにする」
エマは私を追い越して階段を5段飛ばして登っていく。
うむ……なら私は!
「10段飛びじゃあ!」
エマを追い越す。
「は?……なら、私は12段飛びじゃあ!」
「へっへー!階段は13段までしかありませんよーだ!」
飛び越えている間に階段の数を数えた私は、後を追ってくるエマに舌を出してからかう。
「は?何言ってんだ?12段だったぞ?」
エマは真顔で言い返してくる。
「え?……」
私は2階についた瞬間に立ち止まり階段の数を数える。
「1、2、3……10、11、12……」
エマのいうように階段は12個までしかなかった。
「……ははは!数え間違いだろ?」
もう一度数える。……が、何度数えても……
「13段……って、エマの数え間違いじゃねえか!」
「そう見たい……てへっ」
笑ってごまかすエマさん。
てへ!じゃねえよ……まあ、可愛いから許す!それと揺れるエマの低反発……
「おっぱい!……ナイス!」
エマのお胸様に向かってサムズアップ。
「うるさい!」
照れたエマに頭を殴られる。
ふっふっふっ……真竜でも壊せない結界を張っているから痛くないぜ!
「どや!」
「私に対して過剰防衛すぎるだろ……っていいから!早く調理室に行くぞ!」
「えー!お姫様抱っこはー?」
この前読んだ小説に出てきたひたすらお姫様抱っこを要求するキャラのセリフを真似て見る。
緊迫した状況でこそ真価を発揮すると書かれていたからな。さあ!どうする!
「ちっ、しょうがねえな」
エマは私の背中と膝裏に手をまわして軽々と持ち上げる。
「え……」
やだっ……なんかドキドキする。
高鳴る胸を両手で押さえる。
「10段飛ばしていくから舌噛むなよ」
エマが、いつもより100割増しで輝いて見える!……気持ちわりっ!
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「いくぜ」
エマにお姫様抱っこされて調理室へと向かう。
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