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2.ピンク頭の男爵令嬢
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十六歳になると、王侯貴族と有力な商家などの子供は王立の学園で学ぶことになっている。
フローラがマリオンとイザベルのお茶会に乱入してから八年。
イザベルとマリオンも十六歳になり、学園に入学する日がやって来た。
ナルトリア公爵家まで迎えに来てくれたマリオンとフローラが何事かをコソコソと話をしている。
準備を終えたイザベルが近づくと、ぱっと離れて、同じような笑みを浮かべている。
澄ました顔をしていたイザベルが実はマリオンを大好きだというフローラの暴露話のおかげでか、マリオンとの距離は随分近づいた。
そして、フローラとマリオンは時々こうやってこそこそと話している。
何を話しているのか気にはなるが、いつでもイザベルのために動いてくれている二人のことを信頼はしているので、いつか話してくれるだろう。
「さぁ、行こうか」
マリオンはイザベルに優しい笑顔を向けると、イザベルの手を取って、馬車に乗り込み学園に向かう。
フローラからピンク頭の男爵令嬢には決して近づかないように注意を受けている。
「その男爵令嬢はマリオン殿下に近づこうとすると思うけど、大丈夫。マリオン殿下はイザベルお姉様が大好きなんだから」
本当にピンクなんて奇抜な色の髪の男爵令嬢がいるのかと思っていたら、本当にいました。
フローラの言うとおり、馬車を降りてマリオンと歩いていると、いきなり目の前で転けた。
何もないところでなぜ転ぶのか。
聞いていたそのままの光景に、呆然としている間にマリオンがさりげなく近くにいた女子生徒に声をかけさせていた。
「行こう」
マリオンがイザベルの手を握り、ようやく起き上がった男爵令嬢の横を声をかけることもなく歩き出した。
怖いもの見たさでつい、手を引かれたまま、振り返ると、顔立ち自体は可愛らしいのに、それが台無しになるようなものすごい目で睨まれている。
ぶるっ
思わず身体を震わせると、マリオンに顔を覗き込まれた。
美しい顔貌は、年を重ねて精悍さが加わり、更に麗しくなっていて、まともに目を合わすとすぐに真っ赤になってしまう。
マリオンは後ろをチラリと見て、男爵令嬢の睨みに気づいたのか、チッと舌打ちする音が聞こえた。
あの品行方正なマリオン殿下が舌打ち!?
「大丈夫?」
「はっはい!大丈夫です!」
足早に歩みを進め、あのピンクの男爵令嬢の視界から外れる距離まで来ると、ほっと安堵の息が漏れる。
マリオンの婚約者になってから、令嬢に睨まれることは多々あったけれど、あんなにあからさまで、射殺さんばかりの殺気を感じる睨みは初めてだ。
「イザベルをこんなに怯えさせるなんて、あいつ、許せないな」
小さな声だったので、聞き取れず、何を言ったのかと小首を傾げてマリオンを見つめると、ふわっと微笑まれて撃沈する。
少しは慣れたはずなのに、この笑顔には耐性が出来ず、鼻を押さえて鼻血を必死に堪えた。
「保健室に行く?」
心配そうに見つめてくるマリオンに、必死に首を振った。
マリオン殿下の笑顔に興奮しているだけなのに、保健室だなんて!
入学式では新入生代表の挨拶をする予定のマリオン殿下の勇姿を見なくてはいけない。
何とか鼻血を出して保健室に行くことを回避して、入学式での凛々しいマリオンを無事、脳裏に刻みことができた。
それから毎日、マリオンとその側近候補の令息たちがいつも側にいてくれるのだけど、なぜか、かなりの頻度で、あのピンクの男爵令嬢が近くで転んだり、ぶつかりそうになる。
落ち着きが無さすぎる…
男爵家とはいえ、貴族令嬢なんだから、表だけでも取り繕わないと、これから苦労するだろうなぁ。
なんて、他人事のように思っていたら、マリオンが公務で不在の朝、待ち構えていたように、真っ先にイザベルのところにやって来た。
イザベルの教室の前で待ち構えていて、避けて通れそうにない。
知り合いでもない自分に用事があるということはないだろうと、素知らぬ振りをして通り過ぎようとすると、呼び止められて仕方なく足を止めた。
フローラに言われるまでもなく、関わりたくない人物なだけに、無表情で男爵令嬢を観察する。
フローラと同じかわいい系の容姿だけど、我が家の天使の足元にも及ばないわね。
言動が教育を受けた貴族令嬢とはとても思えないガサツさだわ。
「あんた、転生者なんでしょ?ちょっと顔貸しなさいよ」
イザベルが黙って見ていることにイライラしたのか、いつもの可愛らしい女の子風の表情はすっかり鳴りを潜めている。
いいのかしら?
マリオン殿下がいらっしゃらないとはいえ、ここは廊下で人目があるのに、あんな態度で。
大体、転生者って何?
「聞いてるの?悪役令嬢のイザベル」
意味不明なピンク頭の男爵令嬢がイザベルの耳元で、意地悪そうに囁いた。
「!?」
悪役令嬢!?フローラの言っていたワード!
驚きで目を見開いたのをどう捉えたのか、イザベルの腕を掴んで、どこかに連れて行こうとする。
公爵令嬢でマリオンの婚約者であるイザベルにこんな無礼をはたらく者は当然ながらいたことがない。
驚き過ぎて、抵抗らしい抵抗も出来ず、引きずられる。
「バルドル男爵令嬢!ナルトリア公爵令嬢に何をしている!」
マリオンの側近候補の一人でであるクロスト侯爵令息のカリードがピンク頭の男爵令嬢の腕を掴んでイザベルの腕から引き剥がして、間に入った。
「カリード!」
バルドル男爵令嬢はカリードの顔を見た途端、意地悪そうに歪めていた顔を一瞬で可愛らしい顔に戻して、満面の笑顔になる。
「あなたに名を呼ぶことを許した覚えはない。おまけに呼び捨てにするとは、どれだけ常識がないのだ」
対照的にカリードは冷ややかな目でバルドル男爵令嬢を見下ろす。
「下位貴族だからって、イザベル様にいじめられていて」
うるうるとした大きな瞳で、ぷるぷると震える様は、恐ろしいことにこの部分だけを見れば、本当に被害者のように見える。
「いじめられてるようには見えなかったが?反対にバルドル男爵令嬢がナルトリア公爵令嬢の腕を掴んで、引きずってたのは見たがな」
カリードはバルドル男爵令嬢の虚言に騙されることなく、鼻で笑う。
「イザベル様は平民の私にも優しくしてくれるような方なのに、下位貴族だからっていじめる訳ないわ」
「わざわざイザベル様の教室の前まで来てるのに何言ってるのかしら?」
「イザベル様に顔を貸せって言ってたのよ。信じられないわ」
「あの人、婚約者のいる男性にも平気で次々声を掛けるような常識のない令嬢なのよ」
さっきのバルドル男爵令嬢の暴挙を目撃した生徒たちが口々に言うのが聞こえてきて、ほっと胸を撫で下ろした。
顔だけ見ると、わたくしの方が悪役顔だから、一瞬こっちが悪者にされるかと思っちゃったわ。
安堵しているイザベルとは反対に、バルドル男爵令嬢はギャラリーの声に笑顔を引き攣らせた。
「かっ勘違いだったかも」
周囲に自分の味方がいないと察したのか、脱兎の如く逃げ出した。
その後ろ姿を厳しい表情で見送っていたカリードはこちらを振り返ると、表情を緩めた。
「大丈夫でしたか?助けるのが遅くなってしまって申し訳ありません」
「大丈夫です。少し驚いただけなので」
フローラが関わってはいけないと言っていたバルドル男爵令嬢にあのまま引き摺られて行ったら、どうなっていたのか。
言っていることが意味不明で、貴族階級を完全に無視したような強気な態度は全く常識が通じなくて恐怖でしかない。
本当にバルドル男爵令嬢にどこかに連れて行かれなくてよかったとほっと胸を撫で下ろして、カリードにお礼を言って頭を下げた。
「またあの令嬢が接触してきたら、対処するので、必ず僕かマリオン殿下に言ってください。…イザベル様に何かあったら、マリオン殿下に何を言われるか…」
最後の方は声が小さくて、何を言ったのか分からなくて聞き返したけれど、にっこりと笑って誤魔化された。
その後もバルドル男爵令嬢はイザベルに何度も近づいてこようとしたようだ。
遠くにそのピンクの頭を見かけることはあるものの、その度に誰かに邪魔されるようで、実際に話しかけられることはなかった。
そして、いつの間にかその姿を見かけることがなくなり、半年経つ頃には学園を退学になったという。
多くの令息から宝石やドレスを貢がせて、問題になっていたらしい。
常識のないあの令嬢のどこがそんなによかったのか、イザベルには全く理解できなかった。
確かに可愛らしい顔立ちをしてたけど、我が家の天使のフローラの方が断然かわいいわ。
フローラがマリオンとイザベルのお茶会に乱入してから八年。
イザベルとマリオンも十六歳になり、学園に入学する日がやって来た。
ナルトリア公爵家まで迎えに来てくれたマリオンとフローラが何事かをコソコソと話をしている。
準備を終えたイザベルが近づくと、ぱっと離れて、同じような笑みを浮かべている。
澄ました顔をしていたイザベルが実はマリオンを大好きだというフローラの暴露話のおかげでか、マリオンとの距離は随分近づいた。
そして、フローラとマリオンは時々こうやってこそこそと話している。
何を話しているのか気にはなるが、いつでもイザベルのために動いてくれている二人のことを信頼はしているので、いつか話してくれるだろう。
「さぁ、行こうか」
マリオンはイザベルに優しい笑顔を向けると、イザベルの手を取って、馬車に乗り込み学園に向かう。
フローラからピンク頭の男爵令嬢には決して近づかないように注意を受けている。
「その男爵令嬢はマリオン殿下に近づこうとすると思うけど、大丈夫。マリオン殿下はイザベルお姉様が大好きなんだから」
本当にピンクなんて奇抜な色の髪の男爵令嬢がいるのかと思っていたら、本当にいました。
フローラの言うとおり、馬車を降りてマリオンと歩いていると、いきなり目の前で転けた。
何もないところでなぜ転ぶのか。
聞いていたそのままの光景に、呆然としている間にマリオンがさりげなく近くにいた女子生徒に声をかけさせていた。
「行こう」
マリオンがイザベルの手を握り、ようやく起き上がった男爵令嬢の横を声をかけることもなく歩き出した。
怖いもの見たさでつい、手を引かれたまま、振り返ると、顔立ち自体は可愛らしいのに、それが台無しになるようなものすごい目で睨まれている。
ぶるっ
思わず身体を震わせると、マリオンに顔を覗き込まれた。
美しい顔貌は、年を重ねて精悍さが加わり、更に麗しくなっていて、まともに目を合わすとすぐに真っ赤になってしまう。
マリオンは後ろをチラリと見て、男爵令嬢の睨みに気づいたのか、チッと舌打ちする音が聞こえた。
あの品行方正なマリオン殿下が舌打ち!?
「大丈夫?」
「はっはい!大丈夫です!」
足早に歩みを進め、あのピンクの男爵令嬢の視界から外れる距離まで来ると、ほっと安堵の息が漏れる。
マリオンの婚約者になってから、令嬢に睨まれることは多々あったけれど、あんなにあからさまで、射殺さんばかりの殺気を感じる睨みは初めてだ。
「イザベルをこんなに怯えさせるなんて、あいつ、許せないな」
小さな声だったので、聞き取れず、何を言ったのかと小首を傾げてマリオンを見つめると、ふわっと微笑まれて撃沈する。
少しは慣れたはずなのに、この笑顔には耐性が出来ず、鼻を押さえて鼻血を必死に堪えた。
「保健室に行く?」
心配そうに見つめてくるマリオンに、必死に首を振った。
マリオン殿下の笑顔に興奮しているだけなのに、保健室だなんて!
入学式では新入生代表の挨拶をする予定のマリオン殿下の勇姿を見なくてはいけない。
何とか鼻血を出して保健室に行くことを回避して、入学式での凛々しいマリオンを無事、脳裏に刻みことができた。
それから毎日、マリオンとその側近候補の令息たちがいつも側にいてくれるのだけど、なぜか、かなりの頻度で、あのピンクの男爵令嬢が近くで転んだり、ぶつかりそうになる。
落ち着きが無さすぎる…
男爵家とはいえ、貴族令嬢なんだから、表だけでも取り繕わないと、これから苦労するだろうなぁ。
なんて、他人事のように思っていたら、マリオンが公務で不在の朝、待ち構えていたように、真っ先にイザベルのところにやって来た。
イザベルの教室の前で待ち構えていて、避けて通れそうにない。
知り合いでもない自分に用事があるということはないだろうと、素知らぬ振りをして通り過ぎようとすると、呼び止められて仕方なく足を止めた。
フローラに言われるまでもなく、関わりたくない人物なだけに、無表情で男爵令嬢を観察する。
フローラと同じかわいい系の容姿だけど、我が家の天使の足元にも及ばないわね。
言動が教育を受けた貴族令嬢とはとても思えないガサツさだわ。
「あんた、転生者なんでしょ?ちょっと顔貸しなさいよ」
イザベルが黙って見ていることにイライラしたのか、いつもの可愛らしい女の子風の表情はすっかり鳴りを潜めている。
いいのかしら?
マリオン殿下がいらっしゃらないとはいえ、ここは廊下で人目があるのに、あんな態度で。
大体、転生者って何?
「聞いてるの?悪役令嬢のイザベル」
意味不明なピンク頭の男爵令嬢がイザベルの耳元で、意地悪そうに囁いた。
「!?」
悪役令嬢!?フローラの言っていたワード!
驚きで目を見開いたのをどう捉えたのか、イザベルの腕を掴んで、どこかに連れて行こうとする。
公爵令嬢でマリオンの婚約者であるイザベルにこんな無礼をはたらく者は当然ながらいたことがない。
驚き過ぎて、抵抗らしい抵抗も出来ず、引きずられる。
「バルドル男爵令嬢!ナルトリア公爵令嬢に何をしている!」
マリオンの側近候補の一人でであるクロスト侯爵令息のカリードがピンク頭の男爵令嬢の腕を掴んでイザベルの腕から引き剥がして、間に入った。
「カリード!」
バルドル男爵令嬢はカリードの顔を見た途端、意地悪そうに歪めていた顔を一瞬で可愛らしい顔に戻して、満面の笑顔になる。
「あなたに名を呼ぶことを許した覚えはない。おまけに呼び捨てにするとは、どれだけ常識がないのだ」
対照的にカリードは冷ややかな目でバルドル男爵令嬢を見下ろす。
「下位貴族だからって、イザベル様にいじめられていて」
うるうるとした大きな瞳で、ぷるぷると震える様は、恐ろしいことにこの部分だけを見れば、本当に被害者のように見える。
「いじめられてるようには見えなかったが?反対にバルドル男爵令嬢がナルトリア公爵令嬢の腕を掴んで、引きずってたのは見たがな」
カリードはバルドル男爵令嬢の虚言に騙されることなく、鼻で笑う。
「イザベル様は平民の私にも優しくしてくれるような方なのに、下位貴族だからっていじめる訳ないわ」
「わざわざイザベル様の教室の前まで来てるのに何言ってるのかしら?」
「イザベル様に顔を貸せって言ってたのよ。信じられないわ」
「あの人、婚約者のいる男性にも平気で次々声を掛けるような常識のない令嬢なのよ」
さっきのバルドル男爵令嬢の暴挙を目撃した生徒たちが口々に言うのが聞こえてきて、ほっと胸を撫で下ろした。
顔だけ見ると、わたくしの方が悪役顔だから、一瞬こっちが悪者にされるかと思っちゃったわ。
安堵しているイザベルとは反対に、バルドル男爵令嬢はギャラリーの声に笑顔を引き攣らせた。
「かっ勘違いだったかも」
周囲に自分の味方がいないと察したのか、脱兎の如く逃げ出した。
その後ろ姿を厳しい表情で見送っていたカリードはこちらを振り返ると、表情を緩めた。
「大丈夫でしたか?助けるのが遅くなってしまって申し訳ありません」
「大丈夫です。少し驚いただけなので」
フローラが関わってはいけないと言っていたバルドル男爵令嬢にあのまま引き摺られて行ったら、どうなっていたのか。
言っていることが意味不明で、貴族階級を完全に無視したような強気な態度は全く常識が通じなくて恐怖でしかない。
本当にバルドル男爵令嬢にどこかに連れて行かれなくてよかったとほっと胸を撫で下ろして、カリードにお礼を言って頭を下げた。
「またあの令嬢が接触してきたら、対処するので、必ず僕かマリオン殿下に言ってください。…イザベル様に何かあったら、マリオン殿下に何を言われるか…」
最後の方は声が小さくて、何を言ったのか分からなくて聞き返したけれど、にっこりと笑って誤魔化された。
その後もバルドル男爵令嬢はイザベルに何度も近づいてこようとしたようだ。
遠くにそのピンクの頭を見かけることはあるものの、その度に誰かに邪魔されるようで、実際に話しかけられることはなかった。
そして、いつの間にかその姿を見かけることがなくなり、半年経つ頃には学園を退学になったという。
多くの令息から宝石やドレスを貢がせて、問題になっていたらしい。
常識のないあの令嬢のどこがそんなによかったのか、イザベルには全く理解できなかった。
確かに可愛らしい顔立ちをしてたけど、我が家の天使のフローラの方が断然かわいいわ。
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