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4章 輝く未来
私達は楽しいんです2
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ソルトの行動を目にしたシュビナが軽く溜め息を吐き、呆れたように腕を組ながら呟く。
「煮えきらない奴だ、アイツの悪い癖だな、惚れてるなら立場など捨ててしまえばいいのに、たく!」
友人だからこその発言であり、女王サンデアもソルトの気持ちに気づきながら立場を捨てられずにいるって感じね。
女王と海賊艦隊の提督、身分の違いはあっても、レナクル王国の国民は祝福してくれると思うけど、やっぱり難しいのかしら?
そんな事を考えているとシュビナが私に小さな声で呟いたの。
「俺はソルトを、カミルはサンデアを焚きつけろ、互いに燃えそうで燃えないなら、無理矢理にでも、火をつければいいだけだからな」
シュビナの発言に耳を疑うも、ソルトの元に向かって歩き出す姿を見てすぐに本気だと理解した、だって、凄く楽しそうなんだもの。
私も皆に挨拶をして回るサンデアをつかまえようと動き出す、ソルトの視線がなくなったのをいい事に言い寄るように男達が群がる中、私はソルトが放っていたよりも強い威圧感を軽く放ち、砂糖に群がる蟻のごとき、男達を無言で蹴散らす。
「サンデア女王陛下、少しお話が、皆様……女王陛下をお連れして宜しいでしょうか?」
エンジェルスマイルを放ちながら、ただ漏れの威圧感に皆が首を縦に振り下ろす。
「でわ……此方へ、サンデア女王陛下」
人気のないバルコニーに置かれた長椅子に腰掛ける私達。
なんとか女王サンデアと二人きりになれたわ、そこからは一気になし崩し大作戦ね。
「いきなり、ごめんなさいね。少し話があってさ」
「いえ、構いません。それよりお話って?」
不思議そうに尋ねる女王サンデア。
「ねぇ、サンデア。ソルトのことなんだけど?」
「へ、あ、ソルトがどうかしたのですか!」
私の口からソルトのワードが出ると明かに動揺した様子をみせるサンデア。
「いえ、ただ……ソルトとサンデアってお似合いよね? サンデアはソルトをどう見てるのかなって?」
少しストレート過ぎたかしら? サンデアの顔を見る、白く美しい肌が真っ赤になり、軽く湯気が出そうにすら見えるわ。
素直と言うか、天の邪鬼と言うか、取り敢えずは分かりやすいのよね。
「私は二人が結ばれたら、二人だけじゃなく、レナクル王国も凄く幸せな国になると思うの」
…………
「私、一人で決められる事じゃないんです……」
まあ、そうなるわよね?
バルコニーの手すりに手を伸ばし、空を見上げる、パーティーが始まった際は夕暮れの鮮やかな夕焼けが見えていた空はいっぱいの星と暗闇が入り交じる夜空へと変わっていた。
「なら、どうすればいいのかしらね、ソルトを他の女性と強制的に結婚させる? それとも、サンデアが他の男性と結婚する?」
維持悪く、そう語ると、うつむくサンデア。
「…………私は…………くっ……私は……」
言葉に出来ない悔しさを感じているのがよく分かるわ、だってサンデアったら、涙を必死に堪えてるんだもん。
「ごめんなさいね。でも、今は泣いたら済むけどさ。もし、そうなれば……泣いても解決しない現実が毎日訪れるのよ? 素直になりなさい。サンデアは女王なのよ、自分の夫は自分で選ばないと一生後悔する事になるよ!」
私の言葉にサンデアは流れた出た涙を拭い、ただ、笑みを浮かべて「ありがとう……カミル。でも、私には踏み出せないわ」と小さく呟いたの。
そうして、バルコニーでの私の役割は終わったの、後はシュビナが上手くやってくれていることを願うわ。
「煮えきらない奴だ、アイツの悪い癖だな、惚れてるなら立場など捨ててしまえばいいのに、たく!」
友人だからこその発言であり、女王サンデアもソルトの気持ちに気づきながら立場を捨てられずにいるって感じね。
女王と海賊艦隊の提督、身分の違いはあっても、レナクル王国の国民は祝福してくれると思うけど、やっぱり難しいのかしら?
そんな事を考えているとシュビナが私に小さな声で呟いたの。
「俺はソルトを、カミルはサンデアを焚きつけろ、互いに燃えそうで燃えないなら、無理矢理にでも、火をつければいいだけだからな」
シュビナの発言に耳を疑うも、ソルトの元に向かって歩き出す姿を見てすぐに本気だと理解した、だって、凄く楽しそうなんだもの。
私も皆に挨拶をして回るサンデアをつかまえようと動き出す、ソルトの視線がなくなったのをいい事に言い寄るように男達が群がる中、私はソルトが放っていたよりも強い威圧感を軽く放ち、砂糖に群がる蟻のごとき、男達を無言で蹴散らす。
「サンデア女王陛下、少しお話が、皆様……女王陛下をお連れして宜しいでしょうか?」
エンジェルスマイルを放ちながら、ただ漏れの威圧感に皆が首を縦に振り下ろす。
「でわ……此方へ、サンデア女王陛下」
人気のないバルコニーに置かれた長椅子に腰掛ける私達。
なんとか女王サンデアと二人きりになれたわ、そこからは一気になし崩し大作戦ね。
「いきなり、ごめんなさいね。少し話があってさ」
「いえ、構いません。それよりお話って?」
不思議そうに尋ねる女王サンデア。
「ねぇ、サンデア。ソルトのことなんだけど?」
「へ、あ、ソルトがどうかしたのですか!」
私の口からソルトのワードが出ると明かに動揺した様子をみせるサンデア。
「いえ、ただ……ソルトとサンデアってお似合いよね? サンデアはソルトをどう見てるのかなって?」
少しストレート過ぎたかしら? サンデアの顔を見る、白く美しい肌が真っ赤になり、軽く湯気が出そうにすら見えるわ。
素直と言うか、天の邪鬼と言うか、取り敢えずは分かりやすいのよね。
「私は二人が結ばれたら、二人だけじゃなく、レナクル王国も凄く幸せな国になると思うの」
…………
「私、一人で決められる事じゃないんです……」
まあ、そうなるわよね?
バルコニーの手すりに手を伸ばし、空を見上げる、パーティーが始まった際は夕暮れの鮮やかな夕焼けが見えていた空はいっぱいの星と暗闇が入り交じる夜空へと変わっていた。
「なら、どうすればいいのかしらね、ソルトを他の女性と強制的に結婚させる? それとも、サンデアが他の男性と結婚する?」
維持悪く、そう語ると、うつむくサンデア。
「…………私は…………くっ……私は……」
言葉に出来ない悔しさを感じているのがよく分かるわ、だってサンデアったら、涙を必死に堪えてるんだもん。
「ごめんなさいね。でも、今は泣いたら済むけどさ。もし、そうなれば……泣いても解決しない現実が毎日訪れるのよ? 素直になりなさい。サンデアは女王なのよ、自分の夫は自分で選ばないと一生後悔する事になるよ!」
私の言葉にサンデアは流れた出た涙を拭い、ただ、笑みを浮かべて「ありがとう……カミル。でも、私には踏み出せないわ」と小さく呟いたの。
そうして、バルコニーでの私の役割は終わったの、後はシュビナが上手くやってくれていることを願うわ。
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