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後日譚
後日譚244.中年勇者は同じ志の仲間を手に入れた
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木下一護は神崎心に同行する形でファマリアを散策した。
一通り散策した感想は「ここに住めたらな」という物だった。だが、彼は神々から学たちの安全が確保されるまではしばらくの間面倒を見て欲しいと言われていたからそういう訳にもいかない。
後ろ髪を引かれる思いだったが、日が沈む前に転移陣を使ってオールスターへと戻ってきていた。
オールスターは邪神の信奉者やその口車に乗せられた人々によって滅んでしまった国オールダムの首都である。邪神の力を授かった者たちが暴れた爪痕は街のあちこちに残っていて、住人たちは大なり小なり呪われている者が殆どだった。
最初に来たころと比べると幾分明るい表情を見せるようになってきていたが、隣国が攻めてくるのではないか、という話が広まっているようで、今は一護たちを見て心配そうな表情をする者が多い。
「それじゃあ、それぞれのいるべき場所に戻りましょうか」
「そうしよう。じゃあ、またうまい飯をよろしくな」
「任せてください!」
麗華に手を繋がれたまま元気よく返事をした心は出店する場所も見繕ったようで、やる気に満ち溢れていた。
空回りして失敗しないといいんだけど、という心配は後ろ盾の事を考えると大丈夫だろう。
なんせ王様と同等の権力を持っている人物なのだから。
転移陣を使って一護に割り振られた防衛拠点に戻ると、金髪の若者が彼を出迎えた。彼の名は金田陽太。異世界の先輩であり、『剣聖』の加護を授かっている先輩でもある。
彼の背後には彼の監視役であり仲間でもあるラックという人族の男性もいたが、最初に口を開いたのは陽太だった。
「なんか変わった事は?」
「特にねーよ」
前世で長く生きてきた事以外はほとんど彼の方が上だったが、それでも一護は敬語を使うつもりはなかったし、陽太も気にしていなかった。挨拶もそこそこに、自身に割り当てられた寝床へと向かう一護の隣を彼も同じ歩調で歩きながら「それで、そっちはなんか面白い事はあったか?」と尋ねた。
「面白い事って言っても特にはないな。ただ、ハーレムを築く事できている奴を見るとなんというか……俺も頑張ればできるんじゃないかって思えてくるな」
「だよな。身近で知っている人物だと猶更なー」
陽太はハーレムを作る事を公言していた。だからこそ、一護も自分の目標が同じである事を会って間もない青年に打ち明けていた。
「ただ、王女様はまだハーレムの一員にする事はできるかもしれないけど、一国の主である女王を加えるのは無理だと思うがな」
「あー、あの胸がマジでデカい人か。あのくらいの大きさは人族だと見かけねぇんだよなぁ」
陽太が転移したエンジェリアからぐるりと大陸を旅してまわっている間にも大きな胸を持つ人は何人もいたが、ガレオールの女王であるランチェッタほどの驚異的な胸囲の人物は見た事がなかった。
不躾な視線を送ってしまうのを止めなければと思いつつも、あの小柄な体格に不釣り合いな胸にはどうしても抗えずに見てしまっている。それが原因でシズトから距離を置かれている事を知りつつもやめる事ができないのはやばいかもな、なんて事を陽太は感じていたが今はそんな事を微塵も表には出さなかった。
「でも、女王だったらどっかの小さな国にはいるだろうし、絶対不可能ってわけじゃねぇんじゃねぇか?」
「どうだろうなぁ。そこら辺、ラックさんはどう思う?」
「いや、こっちに振られても困るんだが……。過去の勇者には女王に婿入りした勇者が側室を何人も迎え入れた、っていう話はあるぞ。当時は加護の縁を作るためには国も必死だったからな。ただ、今は子孫が受け継いでいるから『剣聖』の加護に関してはそうでもない。需要があるとしたらそれこそ再建中のオールダムくらいじゃないかな」
「そうか。じゃあ、猶更ここを離れるわけにはいかんな……」
一護の小さな呟きは、風に乗って夜の闇に吸い込まれていった。
それからしばらくの間は時折小規模な軍団が拠点の様子を見にやってきたが、張り切っているエルフたちによって作られた堅牢な拠点は生半可な人数じゃ落とす事は出来ない。
また、防御を固めている集団がエルフだと知れ渡った結果、魔法攻撃を仕掛けてくる事もなかった。
「どうせまた何もせずに帰るのに、なんで毎回やってくるんだ?」
「この拠点の発展のスピードが尋常じゃないから見誤るんじゃないか?」
一護が言う通り、当初はテントが整然と並んでいる所をぐるりと囲って作っただけの拠点だったが、今は立派な城塞都市となりつつあった。
今は外壁に当たる壁の補強をしつつもう一つ外側に壁を作って内側を農業地帯にしようとする計画も出ている。現時点では本国からの安定供給があるため何とでもなるが、状況が変わった先の事を考えると都市の中で食料を供給できるようにしておくことも必要だろう。
信心深い一部のエルフが畑作業をする事によって農業の神ファマへの信仰心をあげる事ができる、という主張も要因の一つではあったが、壁の内側でこれ以上する事がなくなってしまったのもそれが認められた理由だろう。
奪われてしまった場合の事も考えて精霊魔法で罠を張るのも忘れず、ドライアドも連れてきて好きにさせる予定だった。彼女たちがこの土地を気にいれば防衛戦力になってくれるだろう。
「籠ってるのも飽きてきたし、さっさと攻めて来ねぇかなぁ。ただこうしてるだけなんだったらダンジョンにでも行った方がよっぽど有意義だったわ」
「それに関しては俺からいえる事はないな。……今夜も暇だろうし、一杯やってくか?」
「おっさんのおごりだぞ?」
「分かってる。その代わり――」
「最後まで言わなくても分かってるって。女と冒険の話をすりゃいいんだろ?」
「それじゃあさっさと帰ろう。ファマリアに行った時に、お土産で酒を貰ったんだ」
男二人、ニヤニヤしながら足早に割り当てられた建物へと目指す。そんな二人の後ろをやれやれ、と言った感じでラックも追いかけていた。
結局、お土産でもらったワイン一本じゃ足りなかったので、ラックから前借する形で二人は酒を飲み続けるのだった。
一通り散策した感想は「ここに住めたらな」という物だった。だが、彼は神々から学たちの安全が確保されるまではしばらくの間面倒を見て欲しいと言われていたからそういう訳にもいかない。
後ろ髪を引かれる思いだったが、日が沈む前に転移陣を使ってオールスターへと戻ってきていた。
オールスターは邪神の信奉者やその口車に乗せられた人々によって滅んでしまった国オールダムの首都である。邪神の力を授かった者たちが暴れた爪痕は街のあちこちに残っていて、住人たちは大なり小なり呪われている者が殆どだった。
最初に来たころと比べると幾分明るい表情を見せるようになってきていたが、隣国が攻めてくるのではないか、という話が広まっているようで、今は一護たちを見て心配そうな表情をする者が多い。
「それじゃあ、それぞれのいるべき場所に戻りましょうか」
「そうしよう。じゃあ、またうまい飯をよろしくな」
「任せてください!」
麗華に手を繋がれたまま元気よく返事をした心は出店する場所も見繕ったようで、やる気に満ち溢れていた。
空回りして失敗しないといいんだけど、という心配は後ろ盾の事を考えると大丈夫だろう。
なんせ王様と同等の権力を持っている人物なのだから。
転移陣を使って一護に割り振られた防衛拠点に戻ると、金髪の若者が彼を出迎えた。彼の名は金田陽太。異世界の先輩であり、『剣聖』の加護を授かっている先輩でもある。
彼の背後には彼の監視役であり仲間でもあるラックという人族の男性もいたが、最初に口を開いたのは陽太だった。
「なんか変わった事は?」
「特にねーよ」
前世で長く生きてきた事以外はほとんど彼の方が上だったが、それでも一護は敬語を使うつもりはなかったし、陽太も気にしていなかった。挨拶もそこそこに、自身に割り当てられた寝床へと向かう一護の隣を彼も同じ歩調で歩きながら「それで、そっちはなんか面白い事はあったか?」と尋ねた。
「面白い事って言っても特にはないな。ただ、ハーレムを築く事できている奴を見るとなんというか……俺も頑張ればできるんじゃないかって思えてくるな」
「だよな。身近で知っている人物だと猶更なー」
陽太はハーレムを作る事を公言していた。だからこそ、一護も自分の目標が同じである事を会って間もない青年に打ち明けていた。
「ただ、王女様はまだハーレムの一員にする事はできるかもしれないけど、一国の主である女王を加えるのは無理だと思うがな」
「あー、あの胸がマジでデカい人か。あのくらいの大きさは人族だと見かけねぇんだよなぁ」
陽太が転移したエンジェリアからぐるりと大陸を旅してまわっている間にも大きな胸を持つ人は何人もいたが、ガレオールの女王であるランチェッタほどの驚異的な胸囲の人物は見た事がなかった。
不躾な視線を送ってしまうのを止めなければと思いつつも、あの小柄な体格に不釣り合いな胸にはどうしても抗えずに見てしまっている。それが原因でシズトから距離を置かれている事を知りつつもやめる事ができないのはやばいかもな、なんて事を陽太は感じていたが今はそんな事を微塵も表には出さなかった。
「でも、女王だったらどっかの小さな国にはいるだろうし、絶対不可能ってわけじゃねぇんじゃねぇか?」
「どうだろうなぁ。そこら辺、ラックさんはどう思う?」
「いや、こっちに振られても困るんだが……。過去の勇者には女王に婿入りした勇者が側室を何人も迎え入れた、っていう話はあるぞ。当時は加護の縁を作るためには国も必死だったからな。ただ、今は子孫が受け継いでいるから『剣聖』の加護に関してはそうでもない。需要があるとしたらそれこそ再建中のオールダムくらいじゃないかな」
「そうか。じゃあ、猶更ここを離れるわけにはいかんな……」
一護の小さな呟きは、風に乗って夜の闇に吸い込まれていった。
それからしばらくの間は時折小規模な軍団が拠点の様子を見にやってきたが、張り切っているエルフたちによって作られた堅牢な拠点は生半可な人数じゃ落とす事は出来ない。
また、防御を固めている集団がエルフだと知れ渡った結果、魔法攻撃を仕掛けてくる事もなかった。
「どうせまた何もせずに帰るのに、なんで毎回やってくるんだ?」
「この拠点の発展のスピードが尋常じゃないから見誤るんじゃないか?」
一護が言う通り、当初はテントが整然と並んでいる所をぐるりと囲って作っただけの拠点だったが、今は立派な城塞都市となりつつあった。
今は外壁に当たる壁の補強をしつつもう一つ外側に壁を作って内側を農業地帯にしようとする計画も出ている。現時点では本国からの安定供給があるため何とでもなるが、状況が変わった先の事を考えると都市の中で食料を供給できるようにしておくことも必要だろう。
信心深い一部のエルフが畑作業をする事によって農業の神ファマへの信仰心をあげる事ができる、という主張も要因の一つではあったが、壁の内側でこれ以上する事がなくなってしまったのもそれが認められた理由だろう。
奪われてしまった場合の事も考えて精霊魔法で罠を張るのも忘れず、ドライアドも連れてきて好きにさせる予定だった。彼女たちがこの土地を気にいれば防衛戦力になってくれるだろう。
「籠ってるのも飽きてきたし、さっさと攻めて来ねぇかなぁ。ただこうしてるだけなんだったらダンジョンにでも行った方がよっぽど有意義だったわ」
「それに関しては俺からいえる事はないな。……今夜も暇だろうし、一杯やってくか?」
「おっさんのおごりだぞ?」
「分かってる。その代わり――」
「最後まで言わなくても分かってるって。女と冒険の話をすりゃいいんだろ?」
「それじゃあさっさと帰ろう。ファマリアに行った時に、お土産で酒を貰ったんだ」
男二人、ニヤニヤしながら足早に割り当てられた建物へと目指す。そんな二人の後ろをやれやれ、と言った感じでラックも追いかけていた。
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