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後日譚
後日譚245.とある兵士は夜更かしした
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タルガリア大陸には二つの内陸国がある。大陸一大きいダンジョン『フォレスト・アビス』に接しているクレティア王国と、ルカソンヌ王国だ。クレティア王国がルカソンヌ王国の後ろ盾になっているので、ルカソンヌ王国は実質属国のようなものだった。
そんなルカソンヌ王国に生まれ落ちたとある兵士がいた。優秀な加護を神様から授かっているが、国教として定められている剣の神エクスカリオンから授かった物ではなかったので、どれだけ頑張っても一番下っ端のままなのが確定している彼女の名はティアナ。ついたあだ名は『荷物持ちのティアナ』だった。
どんなに重い荷物だろうと軽々と持ち上げているのは大地の神から授かった『軽量化』という加護のおかげである。他の神に関する事はタブーとされているが、例え馬車が壊れてしまったとしても一人で問題なく荷を引けるからと後方部隊に配属されていた。
生まれた時から授かっていた加護のおかげで家族からは見放され、多少の助けを借りつつも苦労しながら生きてきた彼女が兵士になったのは、自分が神様からの試練として無関係の神様から加護を授かってしまっただけの敬虔なエクスカリオン教徒だと思ってもらうためだった。
冒険者や商人となって他国へ逃げるという方法もあったのかもしれない。だが、諸事情によって異端の信者であると大多数の人に知られていた彼女の仲間になる物好きもいなければ、護衛を引き受けるような奇特な人物もいないだろうと思った彼女からしてみると、それしか道はなかったのである。
「――オールダムの者たちは他の神を信仰していた異端の者たちだった! その結果、邪神の目に留まり、甘言に惑わされ、滅びの道をたどる事に――」
はるか遠くにいる国王が兵士たちに向かって激励の言葉を投げかけてくれているが、彼女はそれを真面目な風を装いながらも聞き流していた。他の兵士からも延々と聞かされ続けた内容だから聞かなくとも言う事が出来るだろう。
そんな事よりも彼女が気になるのは夕食の事だった。これから遠征するのであればどんどん食事の質は落ちて行く事になるだろう。そうなると真っ先に質を落とされるのは自分自身であると理解していた彼女は戦争がさっさと終わってくれないか、なんて事を考えていた。
「――今でも彼の地には迷える者たちが無数にいる。そんな彼らを救済し、導くのは我々の使命である! 再び異端の神への信仰が広まる前に、我々が彼らを導くべきなのである!」
彼の地、というのは南に下った先にあるオールダムであるのだが、そこでは少し前から名も聞いた事がない神々が広まり始めている、という話が間者からもたらされていた。その噂がルカソンヌに広まるのはあっという間で、各地から兵士が南の国境線に一番近い城塞都市に招集されるのもすぐの事だった。
戦力が集まるまでは斥候として何度もオールダムの様子を見ていたのだが、離間工作によってあと少しでルカソンヌ側に入りそうだったいくつかの貴族の街との間に突然城が作られていた。それは日に日に設備が整えられ、今では多少の攻撃ではびくともしなさそうな城塞都市となっていた。
(あの都市に攻め込むって結構大変な気がするんだけど、何か策はあるのかな)
まずは自分のような他の神の加護を授かった者たちを集めて一点突破を狙うのだろうか?
最後の晩餐になる可能性があるから、ちょっとは良い食事を用意してくれないかな、なんて事を考えながらもオールダムに逃げ込むという選択肢は少しも浮かばないのは後ろ盾であるクレティア王国からも戦力が派遣されているのを知っているからだった。
東西の国々が呼応して動くかは分からないが、一度滅んだ国が二か国分の戦力を受け止めきれるとは到底思えないからである。
すこし気がかりなのは瞬く間に城塞都市を作り上げた集団だったが、国境に近い貴族たちは戦う意思を示していないので、後方支援すら満足に望めないだろう。長期戦に持ち込めばなんとでもなる、というのがルカソンヌの多くの兵士たちの共通認識だった。
(それでも、最前線に行く事になるだろうから最後の晩餐になるかもしれないのは変わらないけど)
心の中でため息を吐いた彼女は、その後も真面目さを装いつつも国王の話を聞き流すのだった。
国王と大勢の民衆に見送られながら進軍を開始したルカソンヌ軍は、国境を越えても南へ進み続けた。目指す場所は突如として出来上がった城塞都市である。
ティアナは後方支援部隊として普段は配属されているのだが、今回に関しては剣の神以外から加護を授かった面々と共に最前線の舞台に配属されていた。そこでも荷物持ちとして馬車を牽いているからやっている事は変わらないが、同じ境遇の者たちがいる事には多少気が休まる思いがしていた。
気が緩めば口も緩む。小さな声でぼそぼそとやり取りをしながら進み続けたティアナたちは、一夜を共に過ごした。
「最後の晩餐かもしれないのに、やっぱりケチだねぇ」
ぼやいたのはそばかすが目立つ少女だった。
彼女に同意するように頷く者もいれば「飯が貰えるだけ有難く思え、だってさ。最初に危ない橋を渡るのは私たちなのにね」と肩をすくめる者もいた。
他の神から加護を授かっている者の中で女性だけで作られた小隊は居心地がよく、ついついティアナも口が軽くなる。
これから戦争をしに行くとは思えない明るい声が静かな平原に響くが、彼女たちを注意する者はいない。他の神から魅入られた存在である彼女たちに積極的に関わろうとするのは同じ他の神から加護を授かった者くらいである。
明日どうなるか分からない彼女たちは、就寝時刻が過ぎても同じテントの中で雑魚寝をして話をし続けるのだった。
そんなルカソンヌ王国に生まれ落ちたとある兵士がいた。優秀な加護を神様から授かっているが、国教として定められている剣の神エクスカリオンから授かった物ではなかったので、どれだけ頑張っても一番下っ端のままなのが確定している彼女の名はティアナ。ついたあだ名は『荷物持ちのティアナ』だった。
どんなに重い荷物だろうと軽々と持ち上げているのは大地の神から授かった『軽量化』という加護のおかげである。他の神に関する事はタブーとされているが、例え馬車が壊れてしまったとしても一人で問題なく荷を引けるからと後方部隊に配属されていた。
生まれた時から授かっていた加護のおかげで家族からは見放され、多少の助けを借りつつも苦労しながら生きてきた彼女が兵士になったのは、自分が神様からの試練として無関係の神様から加護を授かってしまっただけの敬虔なエクスカリオン教徒だと思ってもらうためだった。
冒険者や商人となって他国へ逃げるという方法もあったのかもしれない。だが、諸事情によって異端の信者であると大多数の人に知られていた彼女の仲間になる物好きもいなければ、護衛を引き受けるような奇特な人物もいないだろうと思った彼女からしてみると、それしか道はなかったのである。
「――オールダムの者たちは他の神を信仰していた異端の者たちだった! その結果、邪神の目に留まり、甘言に惑わされ、滅びの道をたどる事に――」
はるか遠くにいる国王が兵士たちに向かって激励の言葉を投げかけてくれているが、彼女はそれを真面目な風を装いながらも聞き流していた。他の兵士からも延々と聞かされ続けた内容だから聞かなくとも言う事が出来るだろう。
そんな事よりも彼女が気になるのは夕食の事だった。これから遠征するのであればどんどん食事の質は落ちて行く事になるだろう。そうなると真っ先に質を落とされるのは自分自身であると理解していた彼女は戦争がさっさと終わってくれないか、なんて事を考えていた。
「――今でも彼の地には迷える者たちが無数にいる。そんな彼らを救済し、導くのは我々の使命である! 再び異端の神への信仰が広まる前に、我々が彼らを導くべきなのである!」
彼の地、というのは南に下った先にあるオールダムであるのだが、そこでは少し前から名も聞いた事がない神々が広まり始めている、という話が間者からもたらされていた。その噂がルカソンヌに広まるのはあっという間で、各地から兵士が南の国境線に一番近い城塞都市に招集されるのもすぐの事だった。
戦力が集まるまでは斥候として何度もオールダムの様子を見ていたのだが、離間工作によってあと少しでルカソンヌ側に入りそうだったいくつかの貴族の街との間に突然城が作られていた。それは日に日に設備が整えられ、今では多少の攻撃ではびくともしなさそうな城塞都市となっていた。
(あの都市に攻め込むって結構大変な気がするんだけど、何か策はあるのかな)
まずは自分のような他の神の加護を授かった者たちを集めて一点突破を狙うのだろうか?
最後の晩餐になる可能性があるから、ちょっとは良い食事を用意してくれないかな、なんて事を考えながらもオールダムに逃げ込むという選択肢は少しも浮かばないのは後ろ盾であるクレティア王国からも戦力が派遣されているのを知っているからだった。
東西の国々が呼応して動くかは分からないが、一度滅んだ国が二か国分の戦力を受け止めきれるとは到底思えないからである。
すこし気がかりなのは瞬く間に城塞都市を作り上げた集団だったが、国境に近い貴族たちは戦う意思を示していないので、後方支援すら満足に望めないだろう。長期戦に持ち込めばなんとでもなる、というのがルカソンヌの多くの兵士たちの共通認識だった。
(それでも、最前線に行く事になるだろうから最後の晩餐になるかもしれないのは変わらないけど)
心の中でため息を吐いた彼女は、その後も真面目さを装いつつも国王の話を聞き流すのだった。
国王と大勢の民衆に見送られながら進軍を開始したルカソンヌ軍は、国境を越えても南へ進み続けた。目指す場所は突如として出来上がった城塞都市である。
ティアナは後方支援部隊として普段は配属されているのだが、今回に関しては剣の神以外から加護を授かった面々と共に最前線の舞台に配属されていた。そこでも荷物持ちとして馬車を牽いているからやっている事は変わらないが、同じ境遇の者たちがいる事には多少気が休まる思いがしていた。
気が緩めば口も緩む。小さな声でぼそぼそとやり取りをしながら進み続けたティアナたちは、一夜を共に過ごした。
「最後の晩餐かもしれないのに、やっぱりケチだねぇ」
ぼやいたのはそばかすが目立つ少女だった。
彼女に同意するように頷く者もいれば「飯が貰えるだけ有難く思え、だってさ。最初に危ない橋を渡るのは私たちなのにね」と肩をすくめる者もいた。
他の神から加護を授かっている者の中で女性だけで作られた小隊は居心地がよく、ついついティアナも口が軽くなる。
これから戦争をしに行くとは思えない明るい声が静かな平原に響くが、彼女たちを注意する者はいない。他の神から魅入られた存在である彼女たちに積極的に関わろうとするのは同じ他の神から加護を授かった者くらいである。
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