弟のために悪役になる!~ヒロインに会うまで可愛がった結果~

荷居人(にいと)

文字の大きさ
31 / 55
番外編R18

番外編~後編・もしものそんなこと〔攻受逆転注意〕(セトア視点)~

しおりを挟む
「ふ・・・っぅ」

まずは指一本が僕の中へ滑りやすくするためのものか、冷たい液体と共に入ってきた。初めてのことに違和感でいっぱいなのに、それでありながら声が漏れでる。たかが一本、僕は兄上のモノに耐えきれるのだろうか。

「そろそろ顔も見たいな」

「むり・・・っで、す・・・ぁあっ」

声だけでも恥ずかしいのに、顔まで見られたら耐えられない。そう思い拒否すれば断った仕置きとでも言うように指が増えた。明らかに二本じゃない。三本・・・?

「痛い?」

「いた、くない、です」

というより圧迫感?なんとも言えない。兄上の指が入ってる。それだけで僕はいっぱいいっぱいなのに。

「先走りすごいな」

「うう・・・っ」

隠したい心境にはなる。けどそれは顔を見せてしまうわけで、ああもう、絶対兄上はわざとだ。

「可愛い」

「ぁ・・・はぁ・・・っんんっ」

兄上の手が急に僕のモノを擦り始める。片方は三本の指を僕の蕾に入れたり出したりと抜き差しを繰り返し、二つの快感に頭がどうにかなってしまいそうだ。

「トア、イけ」

「んぁあぁぁっ」

そしてついに、耐えられるはずもなくイった。力がそれだけで抜けて手が顔から滑り落ちると、待っていたとばかりに兄上が僕を見る。ドロリとした液体の触れた兄上の手が僕の頬を触った。

液体が自分のだとはわかっても、兄上の手に触れられるのは好きだ。きっと僕は真っ赤な顔になって涙目だろう。どくどくと今だに胸が高鳴っているのだから。

「トア、ごめん。我慢できそうにない」

「あ、に・・・っふ、んっ」

キスと共に入ってくる舌。何度だって絡めたことがあるのに、やり方を忘れてしまったかのように息が苦しく感じる。でも相手は兄上だからこそ必死に絡ませた。

「ん・・・っ」

「・・・っ!?」

深い口づけに必死になっていれば急な衝撃。僕の蕾に指ではないナニカが入ってきた。そうだ、さっき兄上は何を言った?

「動く・・・」

「ま・・・っ」

唇が離れて、お互い息絶え絶えにしつつも、兄上が先手をとって、僕の奥に押し入ろうと動き出す。止める間もなく、ずんずんと突かれていく。

痛いはずなのに、何故か痛くない。寧ろ僕の蕾は兄上を受け入れるように兄上のモノを飲み込んでいくような感覚だ。そうして思った以上にあっさり兄上のモノが僕の奥までたどり着いた。

「大丈夫、そうだ・・・っ」

「な、んで・・・!?」

初めてなはずなのに、すんなり過ぎて訳がわからない。混乱する僕を気にせず兄上はさらに動き出した。

「と、あ・・・っ」

「アッアッアッ」

一定のリズムを奏でるかのように兄上のモノが出たり入ったりし、ぐちゅぐちゅと音が鳴り響く。あまりの気持ちよさに兄上がイく前にイってしまった。後ろだけで。

おかしいと思いながらも快楽から、兄上から逃げられない。兄上が珍しく自分からしたことに、余裕の無さそうな表情で、僕を見る。僕を射ぬくような瞳にぞくりとした。

「とあ、うけとれ・・・っ」

「ひあぁぁぁっ」

兄上にしては乱暴な物言いで、奥を思いっきりついたが最後。兄上のモノは爆発したかのように僕の奥へ愛液が届けられたのを感じた。これが僕の声?と声高い声と共に僕の意識はブラックアウト。

次、目が覚めた時、僕は執務室にいた。

「夢玉の効果はどうなんだな、多分」

「夢玉・・・?」

「トア、大丈夫か?」

「ああ、そうでした。大丈夫です、兄上」

心配そうに覗き込んできた兄上はいつも通りで、様子を見るにどうみても情事の後じゃない。少し混乱したがすぐ状況を理解した。

これは多分博士が作った『夢玉』と言うもので、本人を寝かせ、抗えない夢に誘う眠り玉のようなもの。眠り玉はただ寝るだけだが、夢玉はさらに本人が目覚めたくないとばかりに抗えない夢を見させるということで、眠り玉より効果が高い煙玉だ。

危険がないことからいい夢を見られるならと、仮眠休憩がてら実験体になろうとして今に至る。兄上は僕が幼い頃の姿で甘えてくる夢だったらしい。それだけに不純な夢を見た僕は罪悪感を感じたが所詮夢。

リアルすぎた気もしたが、夢じゃなきゃ兄上のモノを入れられて痛くないはずもない。

いつかのためにほぐしとくべきかと考えてやめた。危険はないけど、僕にとっては毒だなと冷静になったものの、しばらく寝る度同じ夢を見て悶え、夢への効果が強すぎだと多分博士に抗議しに行ったのは言うまでもない。
しおりを挟む
感想 51

あなたにおすすめの小説

弟が兄離れしようとしないのですがどうすればいいですか?~本編~

荷居人(にいと)
BL
俺の家族は至って普通だと思う。ただ普通じゃないのは弟というべきか。正しくは普通じゃなくなっていったというべきか。小さい頃はそれはそれは可愛くて俺も可愛がった。実際俺は自覚あるブラコンなわけだが、それがいけなかったのだろう。弟までブラコンになってしまった。 これでは弟の将来が暗く閉ざされてしまう!と危機を感じた俺は覚悟を持って…… 「龍、そろそろ兄離れの時だ」 「………は?」 その日初めて弟が怖いと思いました。

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…

月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた… 転生したと気づいてそう思った。 今世は周りの人も優しく友達もできた。 それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。 前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。 前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。 しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。 俺はこの幸せをなくならせたくない。 そう思っていた…

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

人間嫌いの公爵様との契約期間が終了したので離婚手続きをしたら夫の執着と溺愛がとんでもないことになりました

荷居人(にいと)
BL
第12回BL大賞奨励賞作品3/2完結。 人間嫌いと言われた公爵様に嫁いで3年。最初こそどうなるかと思ったものの自分としては公爵の妻として努力してきたつもりだ。 男同士でも結婚できる時代とはいえ、その同性愛結婚の先駆けの1人にされた僕。なんてことを言いつつも、嫌々嫁いだわけじゃなくて僕は運良く好きになった人に嫁いだので政略結婚万歳と今でも思っている。 だけど相手は人嫌いの公爵様。初夜なんて必要なことを一方的に話されただけで、翌日にどころかその日にお仕事に行ってしまうような人だ。だから使用人にも舐められるし、割と肩身は狭かった。 いくら惚れた相手と結婚できてもこれが毎日では参ってしまう。だから自分から少しでも過ごしやすい日々を送るためにそんな夫に提案したのだ。 三年間白い結婚を続けたら必ず離婚するから、三年間仕事でどうしても時間が取れない日を除いて毎日公爵様と関わる時間がほしいと。 どんなに人嫌いでも約束は守ってくれる人だと知っていたからできた提案だ。この契約のおかげで毎日辛くても頑張れた。 しかし、そんな毎日も今日で終わり。これからは好きな人から離れた生活になるのは残念なものの、同時に使用人たちからの冷遇や公爵様が好きな令嬢たちの妬みからの辛い日々から解放されるので悪い事ばかりではない。 最近は関わる時間が増えて少しは心の距離が近づけたかなとは思ったりもしたけど、元々噂されるほどの人嫌いな公爵様だから、契約のせいで無駄な時間をとらされる邪魔な僕がいなくなって内心喜んでいるかもしれない。それでもたまにはあんな奴がいたなと思い出してくれたら嬉しいなあ、なんて思っていたのに……。 「何故離婚の手続きをした?何か不満でもあるのなら直す。だから離れていかないでくれ」 「え?」 なんだか公爵様の様子がおかしい? 「誰よりも愛している。願うなら私だけの檻に閉じ込めたい」 「ふぇっ!?」 あまりの態度の変わりように僕はもうどうすればいいかわかりません!!

当て馬的ライバル役がメインヒーローに喰われる話

屑籠
BL
 サルヴァラ王国の公爵家に生まれたギルバート・ロードウィーグ。  彼は、物語のそう、悪役というか、小悪党のような性格をしている。  そんな彼と、彼を溺愛する、物語のヒーローみたいにキラキラ輝いている平民、アルベルト・グラーツのお話。  さらっと読めるようなそんな感じの短編です。

俺がこんなにモテるのはおかしいだろ!? 〜魔法と弟を愛でたいだけなのに、なぜそんなに執着してくるんだ!!!〜

小屋瀬
BL
「兄さんは僕に守られてればいい。ずっと、僕の側にいたらいい。」 魔法高等学校入学式。自覚ありのブラコン、レイ−クレシスは、今日入学してくる大好きな弟との再会に心を踊らせていた。“これからは毎日弟を愛でながら、大好きな魔法制作に明け暮れる日々を過ごせる”そう思っていたレイに待ち受けていたのは、波乱万丈な毎日で――― 義弟からの激しい束縛、王子からの謎の執着、親友からの重い愛⋯俺はただ、普通に過ごしたいだけなのにーーー!!!

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜?? ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。 みんなから嫌われるはずの悪役。  そ・れ・な・の・に… どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?! もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣) そんなオレの物語が今始まる___。 ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️

処理中です...