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「あー………手は繋いだ」
何はともあれここは正直に話す。弟……龍にあまり嘘を吐きたくない。それで信用されなくなるのも辛いし?
「兄さんの手は僕のなのに……!」
「え、わ、悪い」
ばっと剥がされたかと思うとこの世の終わりとばかりの顔をされた。手を繋いだことがそんなにショックとは思わなかったが……そうか、俺の手は龍のものだったのか。
確かに彼女以外じゃいつも龍と手を繋いでいたしそう思ってしまっても仕方ない。あれだな、好きなおもちゃとられた気持ちと似てるんだろう。
龍は俺の手をとってひたすら手を触りまくり始めた。まるでマーキングでもするように………って……あれ?
「消毒しないと」
「ちょ……っぁ!」
ぺちゃりと龍が俺の指から掌、手の甲まで舐め始めるからさすがに慌てた。さすがの彼女もそこまではしてねーよ?しかも変な声出るし恥ずかしすぎる!離そうにも龍が手首を強く掴むため離せない。俺のが兄なのに力負けするとか!
「兄さん、可愛いし、甘いね」
「や……っ舐める、なっ!」
指の先から痺れるような感覚。可愛いのはお前だ!と言いたいけど今の龍はどちらかというと色気付いていてかっこいい。というか俺が可愛いとか龍がいくら俺好きなブラコンとはいえ眼科に行かせるべきじゃなかろうか!それと俺が甘いとか味覚障害か何かでは!?
「やだよ……。女に汚された兄さんを綺麗にしないと」
「意味、わからん……っぅ」
まるで俺の彼女だった人たちが龍からしたらバイ菌扱いみたいに言われている。さすがに酷くね?と思うもののとりあえず手を解放されたくてその抵抗で精一杯。無駄に終わっているが。
「で、他は?」
結局入念に両手とも龍の唾液でべたべただ。しかし、龍が少しばかり満足そうなのでなんだかんだブラコンで弟に甘い俺はそれだけで許してしまう。兄離れさせなきゃなのに!手強い!
「腕組まれたりとか……」
「そう腕ね」
これ、また舐められるパターン!?さすがに俺の心臓が持たない!
「で、でも服の上からだし!夏も日焼けしやすいからパーカー羽織ってるの知ってるだろ?」
「そうだね……なら、彼女が触れた服は全部処分しよう」
ふぅ……と安心したのも束の間まさかの服処分。そこはさすがに洗濯とかクリーニングじゃだめなのか?
「せ、制服はさすがに」
しかし、従おうとしてしまう兄としての自分……。弟の願いは叶えてやりたくなってしまうわけでこんなんだから彼女に振られてきたのだが、後悔はない。
「大丈夫。捨てる分は僕が買い直すから」
「え?お小遣い俺と同じ分しかもらってないよな?さすがに無理じゃ?」
「気にしないで。いつも兄さんが僕に使ってくれるから貯金がたまってるし、入学祝に父さん、母さんから5万ももらってる」
「え?俺の時1万だったんだけど」
いや、別にいいんだけどさ。
「どうせ兄さんは僕にしか使わないからこれは二人して使いなさいと」
「な、なるほど」
つまり俺の分も含まれてるのか。確かに俺に渡せば俺は俺に使わないから龍に渡すのはある意味正解だ。でも龍の入学祝になんで俺の分を含むのか……。
「僕が入学祝のお金で兄のほしいものをプレゼントしたいんだけど何がいいか相談したら自分にも使いなさいって。どっちも互いにしか使わないなら二人用ってことで余分に」
俺の疑問を察知してか龍が回答を言ってくれた。自分の入学祝で俺にプレゼント買うとか……!兄を泣かす気か!自分に使えよ……もう!嬉しいな!
何はともあれここは正直に話す。弟……龍にあまり嘘を吐きたくない。それで信用されなくなるのも辛いし?
「兄さんの手は僕のなのに……!」
「え、わ、悪い」
ばっと剥がされたかと思うとこの世の終わりとばかりの顔をされた。手を繋いだことがそんなにショックとは思わなかったが……そうか、俺の手は龍のものだったのか。
確かに彼女以外じゃいつも龍と手を繋いでいたしそう思ってしまっても仕方ない。あれだな、好きなおもちゃとられた気持ちと似てるんだろう。
龍は俺の手をとってひたすら手を触りまくり始めた。まるでマーキングでもするように………って……あれ?
「消毒しないと」
「ちょ……っぁ!」
ぺちゃりと龍が俺の指から掌、手の甲まで舐め始めるからさすがに慌てた。さすがの彼女もそこまではしてねーよ?しかも変な声出るし恥ずかしすぎる!離そうにも龍が手首を強く掴むため離せない。俺のが兄なのに力負けするとか!
「兄さん、可愛いし、甘いね」
「や……っ舐める、なっ!」
指の先から痺れるような感覚。可愛いのはお前だ!と言いたいけど今の龍はどちらかというと色気付いていてかっこいい。というか俺が可愛いとか龍がいくら俺好きなブラコンとはいえ眼科に行かせるべきじゃなかろうか!それと俺が甘いとか味覚障害か何かでは!?
「やだよ……。女に汚された兄さんを綺麗にしないと」
「意味、わからん……っぅ」
まるで俺の彼女だった人たちが龍からしたらバイ菌扱いみたいに言われている。さすがに酷くね?と思うもののとりあえず手を解放されたくてその抵抗で精一杯。無駄に終わっているが。
「で、他は?」
結局入念に両手とも龍の唾液でべたべただ。しかし、龍が少しばかり満足そうなのでなんだかんだブラコンで弟に甘い俺はそれだけで許してしまう。兄離れさせなきゃなのに!手強い!
「腕組まれたりとか……」
「そう腕ね」
これ、また舐められるパターン!?さすがに俺の心臓が持たない!
「で、でも服の上からだし!夏も日焼けしやすいからパーカー羽織ってるの知ってるだろ?」
「そうだね……なら、彼女が触れた服は全部処分しよう」
ふぅ……と安心したのも束の間まさかの服処分。そこはさすがに洗濯とかクリーニングじゃだめなのか?
「せ、制服はさすがに」
しかし、従おうとしてしまう兄としての自分……。弟の願いは叶えてやりたくなってしまうわけでこんなんだから彼女に振られてきたのだが、後悔はない。
「大丈夫。捨てる分は僕が買い直すから」
「え?お小遣い俺と同じ分しかもらってないよな?さすがに無理じゃ?」
「気にしないで。いつも兄さんが僕に使ってくれるから貯金がたまってるし、入学祝に父さん、母さんから5万ももらってる」
「え?俺の時1万だったんだけど」
いや、別にいいんだけどさ。
「どうせ兄さんは僕にしか使わないからこれは二人して使いなさいと」
「な、なるほど」
つまり俺の分も含まれてるのか。確かに俺に渡せば俺は俺に使わないから龍に渡すのはある意味正解だ。でも龍の入学祝になんで俺の分を含むのか……。
「僕が入学祝のお金で兄のほしいものをプレゼントしたいんだけど何がいいか相談したら自分にも使いなさいって。どっちも互いにしか使わないなら二人用ってことで余分に」
俺の疑問を察知してか龍が回答を言ってくれた。自分の入学祝で俺にプレゼント買うとか……!兄を泣かす気か!自分に使えよ……もう!嬉しいな!
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