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第3章
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いやいやいや、マジでモブって扱いが雑過ぎる。攻略されてくれないくてもいいから、ここはせめてイジメられた私自身を助けに来てくれない?
だって女子なら一度は夢見るシュチュエーションだもの。ヒロインになりたいとか大それた望みは持たないから、こんな場面くらいは庇われたい。
と考えていて、ハッと思いついた。これはもしやロランさんルートのイベントではないだろうか?
ロラン推しだった友人がうっとりと語っていた気がするのを思い出した。私は推しのクライブ殿下ルート以外進めたことはなかったから詳しくは知らないのだけど、いつも控えめで積極的には動かないロランさんが豊穣祭で悪役令嬢から責められるヒロインを颯爽と助け出す姿が萌える、と。しかもその場面の美麗スチルも見せて貰った気がする。髪も瞳も黒いロランさんと、その色を連想させる濃紺を身に纏ったヒロイン。
とそこまで思い出して、私は勢いよく視線をエルフリーデ先輩に戻した。先輩のドレスが濃紺なら……と思ったが、その色はブルーグレー。光の当たり方によって色を変えるそれは、クライブ殿下の瞳の色もロランさんの色も想像させる。
いやこれ、どっちだ?他の攻略対象にグレーの色なんていたかしら?
『秘密のエルドラド』をやり込んだと言っても、ルート選択はこれ以上ないくらい偏っていた前世の私に、他ルートの記憶はほぼほぼない。なんなら、他の攻略対象の知識だってクライブ殿下ルートに出てきたものしかないのだ。他ルートでどんなイベントがあったのか、その時のヒロインの衣装がどうだったのかの知識がない。
こうなるともう、自分が数少ないチャンスにヒロイン扱いされなかった残念さは頭にない。今の現状がどのルートなのかが気になって仕方ない。だって私はエルフリーデ先輩に幸せになって欲しいのだ。彼女が選んだ相手さえ分かれば全力で応援するに決まっている。
勿論、私にとってはクライブ殿下が一番だけどなぁ、と思っていると不意に後ろから聞き慣れた声がした。
「それは光栄だな。とはいえ、それがどの場面での選択なのかは気になるが。まぁ言質にはなるか」
大きな音でもないのになぜか聞き入ってしまう、どうしてか頷いてしまう声はきっと統べるもののそれで。いつもはうっとりと聞き入るのに、どうしてだか今は言葉の不穏さが耳についた。
「で、殿下!もしかして私、声に出てましたか!?」
だって女子なら一度は夢見るシュチュエーションだもの。ヒロインになりたいとか大それた望みは持たないから、こんな場面くらいは庇われたい。
と考えていて、ハッと思いついた。これはもしやロランさんルートのイベントではないだろうか?
ロラン推しだった友人がうっとりと語っていた気がするのを思い出した。私は推しのクライブ殿下ルート以外進めたことはなかったから詳しくは知らないのだけど、いつも控えめで積極的には動かないロランさんが豊穣祭で悪役令嬢から責められるヒロインを颯爽と助け出す姿が萌える、と。しかもその場面の美麗スチルも見せて貰った気がする。髪も瞳も黒いロランさんと、その色を連想させる濃紺を身に纏ったヒロイン。
とそこまで思い出して、私は勢いよく視線をエルフリーデ先輩に戻した。先輩のドレスが濃紺なら……と思ったが、その色はブルーグレー。光の当たり方によって色を変えるそれは、クライブ殿下の瞳の色もロランさんの色も想像させる。
いやこれ、どっちだ?他の攻略対象にグレーの色なんていたかしら?
『秘密のエルドラド』をやり込んだと言っても、ルート選択はこれ以上ないくらい偏っていた前世の私に、他ルートの記憶はほぼほぼない。なんなら、他の攻略対象の知識だってクライブ殿下ルートに出てきたものしかないのだ。他ルートでどんなイベントがあったのか、その時のヒロインの衣装がどうだったのかの知識がない。
こうなるともう、自分が数少ないチャンスにヒロイン扱いされなかった残念さは頭にない。今の現状がどのルートなのかが気になって仕方ない。だって私はエルフリーデ先輩に幸せになって欲しいのだ。彼女が選んだ相手さえ分かれば全力で応援するに決まっている。
勿論、私にとってはクライブ殿下が一番だけどなぁ、と思っていると不意に後ろから聞き慣れた声がした。
「それは光栄だな。とはいえ、それがどの場面での選択なのかは気になるが。まぁ言質にはなるか」
大きな音でもないのになぜか聞き入ってしまう、どうしてか頷いてしまう声はきっと統べるもののそれで。いつもはうっとりと聞き入るのに、どうしてだか今は言葉の不穏さが耳についた。
「で、殿下!もしかして私、声に出てましたか!?」
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