BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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残忍な男は淫らな音楽と読書を愉しむ

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一人掛けのソファーにゆったりと腰掛けた男が、近くのテーブルに置いたティーカップの紅茶を時折口に含みながら読書を楽しんでいる。その様子は至って普通の物だ。男が巨大な犯罪組織を束ねる存在である事実を感じさせる要素はどこにも無く、同じ部屋で男に捕らえられた捜査員の男が容赦の無い機械による責めで追い詰められている状況をうかがわせる要素も無い。男は捜査員の淫らに歪んだ悲鳴を耳で愉しみ、捜査員の背中に置いた足で苦悶の痙攣を愉しみながら、読書に耽っていた。

「んむぅぅぅぅぅーっ!! んぐっ、ふぶ、うぶぅぅぅ!!」

敵に捕らえられ、責めと拘束を加えられている捜査員は口に固定されたバイブに口内を掻き回されながら激しく唸り、与えられた責めと拘束から逃れようと必死になってもがく。
しかし、もがいてももがいても捜査員の望む結果は生まれない。床に敷かれた黒いマットに付いている金具と捜査員の裸体を鎖で繋ぐ革の枷達は捜査員の手足の自由を厳重に奪い、犬の四つん這いのような肘と膝で裸体を支える体勢で固定したまま立つ事はおろか足を閉じる事すら出来ないようにしている拘束は捜査員のもがきをせせら笑うように軋むだけで全く緩まない。
捜査員の首輪の後部と、捜査員の尻穴に嵌まり込んでいるフック状の器具を天井から吊るされた滑車を経由して繋いでいる縄は捜査員のもがきに対して罰を与えるかのように首への圧迫と腸内を塞いでいる器具による擦り上げの刺激を注ぎ、捜査員が暴れれば暴れる程に苦悶が高まる状況を作り出している。
手足の動きを大きく制限され、首と尻穴を繋がれたせいで裸体をめちゃくちゃに動かす事も禁じられた無様な捜査員。そんな捜査員に、自力で無慈悲な淫具を毟り取る事が出来るはずも無い。
尻穴を塞ぐ器具と首輪を繋ぐ縄に結び付けられた楕円形の淫具が生む振動で遠隔的に腸内を震わされても、左右の乳首と男根に取り付けられた透明なビニール管による吸引で乳首を吸い出され男根から精液を搾り取られても、あらゆる行動を封じられた捜査員はとめど無い快楽を拒否したくても出来ず、憎い男の足の重みを背中に感じながら情けなく何度も絶頂し、男が求めるままによがり狂う事しか出来ない。

「うっ、うぅぅぅ! んぐっ、んごぉっ! ほ、ぉ……おごぉぉぉ……っ!」

もう何十回目かも分からない絶頂に捜査員が目を剥き、くぐもった悲鳴を発しながら萎える事も許されない吐き出す精液を失った男根から透明な先走りを勢い良くどぷりとビニール管内に溢れさせる。限界を超えた絶頂地獄に捜査員は心の内でもうイきたくないと絶叫するが淫具達はとまらずに動き続けて哀れな捜査員に更なる絶頂を強いる。
尖らされた乳首は真っ赤に充血し、痛痒さを伴ってじんじんと痺れている。精液を搾り取られた男根はパンパンにふくれ上がり、壊れた蛇口のように先走りをとろとろと垂れ流し続けている。拡張され震わされ続けた尻穴はすっかり過敏な中を抉られる悦びを覚え、自覚出来るくらいにヒクヒクと収縮を繰り返している。そして、絶頂地獄で感度の高まった肉体に流された口は、バイブによる擦り上げで堪らない快楽を抱いてしまう程に淫らで敏感な口へと変わってしまっている。
どこもかしこも、気持ち良い。気持ち良くなりたくないと思う心を跡形も無く塗り潰されそうなくらいに、気持ち良い。

「うーぅっ! うぐっ、むぎゅぅぅぅぅ!!」

このままでは、快楽に溺れてしまう。何もかもを書き換えられ、捜査員としての誇りを忘れた淫ら極まりない生き物に作り変えられてしまう。
心の底から恐怖した捜査員は顔を左に向け、本を読んでいる男に向かってなりふり構わずに懇願の唸りを上げた。
だが、男は捜査員の想像をはるかに超えて残酷だった。何故なら、懇願の一生懸命さで捜査員の屈服が近いと悟った男は傍らに置いていたリモコンを手に取り、あろう事か捜査員が望む操作とは真逆の操作を行ったのだ。
まるで、オーディオの音量を引き上げるかのように淫具達の駆動を強め、捜査員の甘い悲鳴という曲の音量を引き上げたのだ。

「んぐぅぅぅぅぅぅーっ!? むごっ、おごぉぉ! ほっ、ぎゅ! んむぉぉぉぉぉぉぉーっ!!」

一際悲痛さを増した声を聞き、惨めな痙攣を足で味わう男は本の陰で黒く残忍に微笑み、捜査員が崩壊へと向かって行く淫らな音楽と読書を同時に愉しんでいた。
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