BLエロ小説短編集

五月雨時雨

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飾られた男根は淫らな熟成の様を堪能される

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四角い箱型をした土台の上に、太く雄々しい男根が天井目掛けて突き出している。土台の上部へと張られた肌触りの良い真紅のクッションに預けた睾丸を小刻みに震わせながら、剥き出しの男根が悲痛で間抜けな脈動を絶え間無く繰り返し見る者達に愉悦と興奮を味わわせている。
その男根は、紛い物などでは無い本物の男根だ。正義の為に戦い、奮闘虚しく悪に敗れ、力の源であるパワードスーツを没収された裸体に異常な改造を施された自身を狂った嗜好を有する好事家の富豪へと高値で売り飛ばされた元ヒーローの男。それが、今無様で惨めな鑑賞物として丸出しの男根を扱われている者の正体だ。
物体の本来の体積と質量を無視して内部への収納を行う機構を歪めた形で搭載した箱に裸体の大部分を閉じ込められ、男根のみが外部にさらけ出されている屈辱の状況から逃れたい。そう願いながら暴れても、ありとあらゆる行動を制限された男は見世物と化した男根をみっともなくぷるぷると震わせることしか出来ない。
手足を幾ら頑張らせても箱からの脱出は叶わない。何も見えず、怒りと喘ぎが入り混じった自分でも惨めだと思う絶叫しか聞こえない。そんな立場に置かれながらも男は正義の誇りを胸に諦め悪く試行錯誤を重ねるが、その努力は観察者達の側から見たら誤差の内にも入らない微細な変化を生む結果しか引き寄せられない。
どんな手を尽くしても、絶望を覆せない。望まぬ刺激に翻弄させられている思考を怒りで正気に繋ぎとめつつ足掻きに足掻いても、かつてヒーローだった男は自力では絶対にこの仕打ちから抜け出せない事実を思い知らされることしか出来ない。
ただ求められた通りに苦しみ、無様を晒し、間抜けに痴態を披露する。そんな娯楽に貶められたヒーローは今日も、台の上に飾られた自身の男根を透明な強化ガラス製のカバー越しに眺めて満喫する男達の存在も知らぬまま、同じ嗜好を持つ仲間を己の邸宅へと招いた所有者が迷い無く操作した土台部分のダイヤルが作り始めた加虐に、心と身体と何重もの視線を様々な方向から注がれている男根を嬲り倒されるしか無いのだ。
最大の部分まで右に回されたダイヤルが、男に限界を超えた発情を促していく。ぎりぎりのところで支えていたかすかな理性を飲み込みつつ男からヒーローとしてのみならず人間としての自覚すらも削ぎ落としていく淫欲が男根へと巡り、その感度を何倍、何十倍にも肥大化させていく。
そうして目に見えて興奮を加速させ、自らが分泌した淫蜜が男根の表面を伝う感触すらも堪らない悦楽として汲み取り出した元ヒーローを堪能しながら、物言わぬ男根を好き勝手に弄ぶ幸福に酔いしれている男達はこの状況を長く維持した後に待っている男根を囲った透明なカバーを取り払う瞬間への期待を、普通では感じ取れないかすかな空気の流れすらも快感の引き金として受け取る程の熟成へと達した男根が何もされていないのに勝手にイき狂う様を愉しめる展開への期待を、自分達を招いてくれた者への感謝と合わせて膨らませていくのだった。
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