BLエロ小説短編集

五月雨時雨

文字の大きさ
680 / 1,438

思いを伝えられぬまま青年は幸せにイきまくる

しおりを挟む
「んむぅぅぅぅーっ! うふっ、ふぐっ、むぅ、んむぐぅぅぅ!!」

口内に詰め込まれた布を強く噛み締めながら意味を持たない唸りを上げ、青年は甘い苦悶に責め立てられている裸体をビクビクと跳ねさせながら両手両足に与えられた拘束具を鳴らしている。
ピンク色をしたファーに覆われている手錠に似た形状の拘束を嵌められた青年の両手首と足首は、拘束に繋がれた鎖によって手足を真横に伸ばした体勢から逃れられないよう、ベッドの上で無防備に仰向けの裸体をさらけ出した状態から離れられないよう身動きを封じられてしまっている。これでは、ベッドから下りる事はおろか口を塞ぐ布を取り去る事も出来ず、拘束を与えた者によって性の弱点に施された淫具を毟り取る事も出来ない。
男根の根元側の裏筋と亀頭のすぐ下の裏筋を激しく震わせている、男根に巻き付けられた二本のベルトと一体化しているローターを外せず。ベッドの側に置いた器具で尻穴を掻き回し続ける位置からずれないよう固定された細いバイブを抜き取る事も叶わない。

恥部の弱点を二か所同時に甘く嬲られている青年は、もはやイきっぱなしの状態だ。否定が不可能なくらいに気持ち良く、全身の痙攣がとまらない。精液を無理矢理に絞り出されているはずの男根も、絶頂を強要される苦しさより甘い快楽を味わっている悦びの方を強く感じている。
自由を奪われ、抵抗を取り上げられた上で強烈な快楽を叩き込まれ、連続での絶頂に追いやられている状況は淫らな幸福に満ちている。故に、青年の心は苦しんでいた。口を塞がれている為に、その淫らな幸福を口に出来ない事を、よがり鳴く自分を見て嬉しさと罪悪感が混じり合った表情を浮かべている男に自分の言葉を伝えられない事を、痛い程に苦しく思っていた。

「んーっ! んむぅぅぅーっ!!」
「また、イっちゃったね。涙で潤んだ目を見開いて、硬くなったおチ〇チンを振り乱しながらいやらしく痙攣して……可愛いよ。もっと早く、君をこの地下室に監禁すれば良かった」
「ふぅーっ! んぐっ、んぐぅぅ!」

何十度目かも分からない絶頂を迎えた青年の顔を悶える青年の頭の上に座って覗き込み、男は小さく笑いながらどこかさみしそうに呟いた。使用人として働いていた、二回り以上年下の青年に抱いた恋心をこんな形でぶつけても、ただの自分勝手でしか無いと思っているからこその感情だ。親子程年が離れているのに加え、同じ男に対して抱いた恋心など到底受け入れられる訳が無いと思い込んでいるが故の感情だ。
男が青年を愛したのと同じように、青年も男を愛しているというのに。

自分の雇い主である事に加えて年も大きく離れ、男同士である。そんな恋心が実るはずは無いと、青年は思いを胸に秘めたまま使用人の仕事から、愛しい主の男から離れようとした。
そんな青年に男は薬を盛り、意識を失わせた上で地下室に連れ込んで行動の自由を奪い、助けも邪魔も来ない場所で青年を自分だけの物にしようとしたのだ。

「うぅんっ! んぐっ、ふぐぅぅ!」

ここまでするくらいに自分を愛してくれた主に、自分も同じ感情であると伝えたい。罪悪感と迷いに苦しみながら自分を快楽で堕とそうとする主に、苦しむ必要は無いと伝えたい。その意思を込めて唸り、青年は口を塞ぐ布を舌で一生懸命に押し、絶頂を繰り返しながら口の自由を取り戻そうとする。
そして、その努力はようやく実った。青年の舌で押された唾液塗れの布は口から外に零れ落ち、青年は息を強く吐くのに合わせてベッドの上にべちゃりと音を立てて顔の左横に落ちた。

「あふっ、はぁ、あんっ! ごしゅ、じん、ひゃま、俺……!」

自由を取り戻した口で、青年が自分の思いを伝えようとする。しかし、残念な事に、青年が全てを口にするよりも先に男が行動を起こしてしまった。言葉を塞いでいた布を勝手に出した青年に仕置きを加えるかの如く、男は顔を下ろして言葉を紡ぐ青年の唇を自らの唇で閉ざしてしまったのだ。

「んむっ!? ふっ……あ、んむっ、ふぅぅ……!」

唾液に濡れた舌を主の舌に絡め取られ、青年の背筋に甘い電流が走る。思いを伝えなければ、という感情は強くあるのに、主から口付けられた幸せの威力は一瞬で青年を蕩けさせ、言葉を紡げなくさせるばかりかキスを通じて口内に小さな錠剤を流し込まれるのを拒む事さえ出来なくさせてしまった。

「ふぅ……んむっ!? ごしゅじん、ひゃま、何を……っ?」

喉を唾液以外の物が通り抜ける感触で何かを飲まされた事に気付き、青年は慌てて尋ねる。そうして尋ねる為に開かれた青年の口に、男はこっそり手に取っていた新しい布をあてがい、舌で押し返す余裕さえ与えずにまた口を塞いでしまった。

「んー!? んむっ、んむうぅぅぅっ!!」
「さっき飲ませたのは、媚薬だよ。君の身体をいやらしく発情させて、もっともっと気持ち良くなれるようにさせるお薬だよ」
「んふっ、ふぐっ、むぐうぅぅぅ!!」

説明と新しい布の押し込みを終えた男は、そのまま手を青年の胸元に動かし、今まで責めていなかった左右の乳首を人差し指でくりくりと上下に弾き始めた。
硬く尖り切り、真っ赤に充血していた乳首が指に弄られ、ぷるぷると揺れ動く。恥部の淫具達も変わらずに動き続け、青年に更なる絶頂を要求してくる。

「今日はこのまま、君が気絶するまで気持ち良く苛めてあげるよ。我慢せずに好きなだけイって、私に可愛い君の姿をたくさん見せてくれ」
「んー! んむぅぅぅっ……!」

好きな事を、伝えなきゃ。
そんな青年の思いは、媚薬が効いてくるにつれて、絶頂回数を重ねて憔悴するにつれて段々と薄れていき、青年は男根と尻穴を淫具に、左右の乳首を主の指に責め立てられながら次第に正気を失い、気絶するまで絶頂し続けていた。
男は、翌朝地下室に訪れた際に告げられる青年からの告白の言葉を知る由も無く、自身の罪悪感を少しでも和らげようと考えて青年の痴態とくぐもった喘ぎを目と耳に焼き付けていた。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

機械に吊るされ男は容赦無く弄ばれる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

処理中です...