BLエロ小説短編集

五月雨時雨

文字の大きさ
831 / 1,438

安寧と繁栄は贖罪の淫獄の上に築かれる

しおりを挟む
撃退に成功したとしても、魔力の回復に応じて肉体を再生し自らの死すらも無かったことにする。そんな魔族達に怯え生命の危機を耐えず感じていた人々は、王の命を受けてこれの対処法を研究していた一人の魔術師によってその脅威から大きく解放された。
倒しても倒せぬ魔族を封じる術が見付かった。何度打ち倒しても自分達の行為を無駄な努力と嘲笑いながらじょじょに復活する魔族を、完全に無力化する手法が開発された。
もう今までのような徒労に打ちひしがれることは無い。もはや何度追い返しても戻ってくる魔族に絶望する必要も無い。
その情報を噛み締め、明らかに減った魔族の襲撃に安堵しながら、人々は今日も平穏を謳歌している。自分達を脅かしていた魔族が無力化の手法を管理する国の機関の手で連れて行かれた後どうなっているかなど想像せず、人々はただただ安寧を喜んでいる。
狂った魔術師の手で生み出された技術に為す術無く嬲られ悶え苦しんでいる魔族達の上に今の平穏と豊かさが築き上げられていると知る由も無い人々は、淫らに鳴き喚きこれまでの非道を懺悔しながら絶頂を繰り返す魔族達の姿を見聞きすることも、当然ありはしないのだ。

「だ、だじでぐれぇぇっ! も、もう、イぎだぐっ、ないぃぃぃっ!!」
「もっ、もどにぃっ! もどじでぐれぇぇっ!! ゆるじでっ、あぁ! イぐうぅ! まらイぐぅぅっ!!」

多くの人間を力任せに屠ってきた巨躯を有する魔族も、卑劣な策略を絡めて無力な人々の命を奪ってきた細身の魔族も、今となっては人間の悪意に苛まれながらよがり狂うだけの存在でしか無い。
裸体を強力な魔術で構成された狭く窮屈な箱の内部へと不自然に折り畳まされた体勢で閉じ込められた魔族達は、誰一人としてその牢獄から抜け出せぬまま精液を無様に放出させられるしか無い。
内部の魔力量の増加に応じて、箱の内側に無から悦楽を引き起こす魔術が流れる。その無慈悲な魔術の影響に屈して絶頂に至れば、回復しつつあった魔力が精液として体外に吐き出され箱の魔術を維持する糧としてだけでなく人間達を潤す原動力として回収される。
箱からの脱出を望むならば、増幅するばかりの悦楽に耐え忍び射精を我慢し続けるしか無い。そんな実質的に永続が決定している箱の牢獄の中で老いることも朽ちることも叶わない人ならざる身体を快楽に漬け込まれながら、かつて人々を食い物としていた魔族達はその魔力を人の発展に寄与する材料として捧げ間抜けに鳴き喚きながらイきまくる様を一部の好事家に向けた見世物として提供される日々を、贖罪として送らされていくのだった。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

スライムパンツとスライムスーツで、イチャイチャしよう!

ミクリ21
BL
とある変態の話。

機械に吊るされ男は容赦無く弄ばれる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...