【完結・BL】今をときめく大型新人の専属マネージャーになることになったわけだが!【タレント×マネージャー】

彩華

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6】軽いドライブみたいだったのに

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6】軽いドライブみたいだったのに

 「おはよう、今日は撮影の準備は出来てるか?」

朝。起きて身支度を整えながら、吹雪にメッセージを送る。ポチポチと打ちながら、文章を読み上げた。まだ十分開始の予定には余裕がある。現地集合するのか、待ち合わせするのか決めておけば良かったと思ったが、すぐに吹雪から返信が来た。


『おはようございます。起きてます。良かったら、待ち合わせして一緒に行きませんか?』

「ならタクシーより、俺が拾って行った方がいいな。ホテルに迎えに行くよ、と。時間は……」

トントンとタップする文字をやり取りしながら、今日は吹雪と一緒に現場入りすることに。いつものスーツに着替えながら、俺は車の鍵を準備して待ち合わせの場所へと向かった。

******
***

 「おはようございます」

大きなホテルの駐車場へ車を止めた頃、タイミングよく吹雪がやって来た。礼儀正しく、俺よりも先に挨拶をしてくれる。

(う゛っ……!)

(か……顔が良゛……!)

私服はシンプルに無地のシャツとズボン。深めに被った帽子ながら、顏が良くて思わず目を閉じた。

「夏希さん?」

「あ! ごめん! ちょっと眩しくて」

「ここ駐車場ですよ?」

「は……ハハ」

吹雪の顔が良くて眩しかったんだよ、とは言えなかった。

「とりあえず乗って」

「失礼します」

ガチャッと空いたのは、後部座席じゃなくて隣の助手席だった。

(え゛!?)

また意外だと思ったが助手席が近かったんだろうと納得する。時間はあるが、駐車場に長くいる必要もないと、早速俺は車を走らせた。最初こそ無言だったが、少しすると吹雪が話しかけてきた。

「夏希さん、運転慣れてますね」

「まぁね」

「俺以外にも、こうして送り迎えしました?」

「うん、あるよ。ああ、でも助手席に座ったのは、吹雪が初めてかも」

あはは、と笑えば吹雪が何も言わない。あれ? と思い一瞬だけチラリと吹雪を見れば、何となく嬉しそうだった。

「どうした?」

「いや、夏希さんの初めてだと思うと嬉しくて」

「言い方!」

俺がツッコミを入れると、あははと吹雪も笑った。

(この前より、結構親しくなれてるな)

ほっとしながら、現場の駐車場に着いた。短いドライブ感覚で楽しかったと言えば、吹雪が俺と視線を合わせて俺もです、と言った。

「仕事前なのに、ドライブみたいで楽しかったよ」

「俺もです」

にこりと微笑んだ表情が柔らかく、何だか勘違いしそうになった。

「う゛っ……!」

ドキドキドキ。

(あれ、変だぞ)

ドキドキドキドキ。

(いや、本当に変だぞ……!?)

何だか「特別な意味」がありそうなドキドキとした鼓動に、小さく息を飲んだ。

********
イイネ有難うございます
伸び悩みのため、早めに終わらせる予定です
もう少しだけお付き合い頂けますと幸いです
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