【完結・BL】今をときめく大型新人の専属マネージャーになることになったわけだが!【タレント×マネージャー】

彩華

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7】俺にドキドキしたってこと?

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7】俺にドキドキしたってこと?

 ただ、自分が受け持ったタレントを。吹雪と一緒に初めて仕事するぞと、送迎しただけなのに。不意に俺の方を見た吹雪の顔が良すぎたのが悪かったのかもしれない。

ドキドキドキ。

(あれ、変だぞ)

ドキドキドキドキ。

(いや、本当に変だぞ……!?)

何だか「特別な意味」がありそうなドキドキとした鼓動に、小さく息を飲んだ。

(これは……不味い気がする!!)

小さく息を飲んだ後、キュッと唇を噛んで顔を逸らした。それからすぐに「じゃあ、行こうか」とそそくさと車を出ようとする。だが急に俺の態度が変わったことに気付いた吹雪が、俺の手を掴んだ。

「夏希さん? 夏希さんってば」

振り返ることはせず、数秒黙る。俺の方が年上で、相談に乗るとまで言ったのに。全然頼れないじゃないか。

「夏希さん、こっち見て下さい。俺、何かしちゃいました?」

そんなことまで言われてしまえば、違う! とすぐに否定しなければ。吹雪は何も悪くない。ただ俺が、ちょっと……いや、かなり一人でドキドキして照れただけなんだ。

「夏希さん」

「……悪い、吹雪。吹雪は何も悪くないから」

吹雪の方を振り向く。出来れば、熱いと感じた顔の色が、普段と変わらないと良いと願った。

「ちょっとまたさ、あの。吹雪の顔が良すぎて……俺のキャパを超えただけだから」

「それって、俺にドキドキしたってこと?」

突然のストレートな表現に、ドキッとする。視線が合う吹雪は俺の返事が知りたいと目で訴えていた。

「そ……うだよ。はぁ……俺、あんまりこういうの無かったんだけどなぁ……吹雪、顏が良すぎ」

「ははっ、有難うございます。夏希さんがドキドキしてくれて嬉しいです」

「は?」

何だ、その意味がなりそうな言い方は。だが深く踏み込むのは、止めておこう。これから仕事だし。

「夏希さん。この後の撮影も俺、夏希さんにドキドキしてもらえるように頑張りますね」

「は??」

「じゃあ、行きましょうか!」

「あ、おい! 吹雪!」

まぁ、吹雪がやる気になってくれたなら、良しとするか。先に車から出た吹雪に続くように、社内に忘れ物がないか確認し、仕事道具を持ち。鍵の確認をして、俺も吹雪の後に続き撮影スタジオへと向かった。

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