13 / 18
12】相談してみたが
しおりを挟む
12】相談してみたが
『俺、結構ストレートに夏希さんのこと口説いてるんですけど』
(うわぁあああ!!)
カタカタカタカタ!
邪念を捨てよう、考えるのを止めようと、今日は事務所へ出社し事務作業をしていた。だが、駄目だ。不意に吹雪のことを思い出してしまうと、芋づる式のように色々なことを思い出してしまう。今は相手が俺だから良いが(良いのか?)まさか、俺が口説かれてたなんて。
カタカタカタカタ! タンッ!
「はぁ……」
とりあえず、日報や経費の申請などは終わった。いつも以上に、集中して出来たと思う。少し邪念が混じったけど。
気持ちの切り替えは出来る方だが、今回ばかりは誰かに相談したい。なぜかと聞かれてはいないが、俺はその……恋愛経験が無いから。
(恋愛経経験値0なのに、いきなりあんなイケメンに口説いてますなんて言われたら、どうしたら良いか分からないだろうが……!)
(こういう時は、どうした良いんだ? 何となく同僚に相談できることでもないし……)
「そうだ……そうだよ……!」
ガタッ! と席を立ち。向かったの先は、ある部屋。いたら、だが相談するなら「あの人」しかいない。俺を専属マネージャーに任命した社長だ。
コンコン。
「失礼します、高橋です。社長、いらっしゃいますか?」
「高橋君?」
部屋の中から声がしたかと思えば、入ってよい許可よりも先に扉が開いた。
「高橋君、どうしたんだい?」
「実は、折り入ってご相談があって……」
「是非、入ってくれ」
「失礼します」
部屋に招かれたまま、立派な社長室の来賓用のソファに腰かける。俺の向かいに社長が座り、何だか昔のことを思い出してえしまった。おっと、今はそれどころじゃない。
「高橋君、君に任せた吹雪君については評判がすこぶる良くて、仕事の依頼が続いているそうじゃないか」
「おかげさまで。吹雪自身の魅力があるからでしょう。俺も先日初めて現場の様子を見ましたが、礼儀も正しくてクール系以外でも宣伝しても良いのかなと思っています」
「うんうん。ああ、そうだ。相談といえば、私からも相談なんだが、吹雪君のSNS用アカウントをこのタイミングで作るのはどうだろう?」
「良いですね。是非、そうしましょう。先に事務所から公式アナウンスをして、それからにしましょう。ですが、吹雪はSNSなどしますかね? 話した感じだと、特にSNS関係の話は無かったですが。まぁ、仕事情報告知だけでも良いですからね」
「いやぁ~。吹雪君を、高橋君に任せて本当に良かったよ」
おっといけない。つい、仕事モードに頭が切り替わってしまった。だが、SNSは良いと思う。一度吹雪に運営、運用について相談して考えていこう。
(俺! しっかりしろ! 今だ! 今言うんだ!)
「コホン。それなんですが、社長。吹雪についての相談なんです」
「吹雪君の?」
「はい。笑わないで聞いて欲しいんですが、そのっ……。俺、吹雪に口説かれてるみたいで」
「高橋君が、吹雪君に口説かれてる……」
「はい……」
「知ってた!」
「は?」
*******
お気に入り・イイネ有難うございます
『俺、結構ストレートに夏希さんのこと口説いてるんですけど』
(うわぁあああ!!)
カタカタカタカタ!
邪念を捨てよう、考えるのを止めようと、今日は事務所へ出社し事務作業をしていた。だが、駄目だ。不意に吹雪のことを思い出してしまうと、芋づる式のように色々なことを思い出してしまう。今は相手が俺だから良いが(良いのか?)まさか、俺が口説かれてたなんて。
カタカタカタカタ! タンッ!
「はぁ……」
とりあえず、日報や経費の申請などは終わった。いつも以上に、集中して出来たと思う。少し邪念が混じったけど。
気持ちの切り替えは出来る方だが、今回ばかりは誰かに相談したい。なぜかと聞かれてはいないが、俺はその……恋愛経験が無いから。
(恋愛経経験値0なのに、いきなりあんなイケメンに口説いてますなんて言われたら、どうしたら良いか分からないだろうが……!)
(こういう時は、どうした良いんだ? 何となく同僚に相談できることでもないし……)
「そうだ……そうだよ……!」
ガタッ! と席を立ち。向かったの先は、ある部屋。いたら、だが相談するなら「あの人」しかいない。俺を専属マネージャーに任命した社長だ。
コンコン。
「失礼します、高橋です。社長、いらっしゃいますか?」
「高橋君?」
部屋の中から声がしたかと思えば、入ってよい許可よりも先に扉が開いた。
「高橋君、どうしたんだい?」
「実は、折り入ってご相談があって……」
「是非、入ってくれ」
「失礼します」
部屋に招かれたまま、立派な社長室の来賓用のソファに腰かける。俺の向かいに社長が座り、何だか昔のことを思い出してえしまった。おっと、今はそれどころじゃない。
「高橋君、君に任せた吹雪君については評判がすこぶる良くて、仕事の依頼が続いているそうじゃないか」
「おかげさまで。吹雪自身の魅力があるからでしょう。俺も先日初めて現場の様子を見ましたが、礼儀も正しくてクール系以外でも宣伝しても良いのかなと思っています」
「うんうん。ああ、そうだ。相談といえば、私からも相談なんだが、吹雪君のSNS用アカウントをこのタイミングで作るのはどうだろう?」
「良いですね。是非、そうしましょう。先に事務所から公式アナウンスをして、それからにしましょう。ですが、吹雪はSNSなどしますかね? 話した感じだと、特にSNS関係の話は無かったですが。まぁ、仕事情報告知だけでも良いですからね」
「いやぁ~。吹雪君を、高橋君に任せて本当に良かったよ」
おっといけない。つい、仕事モードに頭が切り替わってしまった。だが、SNSは良いと思う。一度吹雪に運営、運用について相談して考えていこう。
(俺! しっかりしろ! 今だ! 今言うんだ!)
「コホン。それなんですが、社長。吹雪についての相談なんです」
「吹雪君の?」
「はい。笑わないで聞いて欲しいんですが、そのっ……。俺、吹雪に口説かれてるみたいで」
「高橋君が、吹雪君に口説かれてる……」
「はい……」
「知ってた!」
「は?」
*******
お気に入り・イイネ有難うございます
31
あなたにおすすめの小説
【短編】初対面の推しになぜか好意を向けられています
大河
BL
夜間学校に通いながらコンビニバイトをしている黒澤悠人には、楽しみにしていることがある。それは、たまにバイト先のコンビニに買い物に来る人気アイドル俳優・天野玲央を密かに眺めることだった。
冴えない夜間学生と人気アイドル俳優。住む世界の違う二人の恋愛模様を描いた全8話の短編小説です。箸休めにどうぞ。
※「BLove」さんの第1回BLove小説・漫画コンテストに応募中の作品です
アイドルですがピュアな恋をしています。
雪 いつき
BL
人気アイドルユニットに所属する見た目はクールな隼音(しゅん)は、たまたま入ったケーキ屋のパティシエ、花楓(かえで)に恋をしてしまった。
気のせいかも、と通い続けること数ヶ月。やはりこれは恋だった。
見た目はクール、中身はフレンドリーな隼音は、持ち前の緩さで花楓との距離を縮めていく。じわりじわりと周囲を巻き込みながら。
二十歳イケメンアイドル×年上パティシエのピュアな恋のお話。
【完結】元魔王、今世では想い人を愛で倒したい!
N2O
BL
元魔王×元勇者一行の魔法使い
拗らせてる人と、猫かぶってる人のはなし。
Special thanks
illustration by ろ(x(旧Twitter) @OwfSHqfs9P56560)
※独自設定です。
※視点が変わる場合には、タイトルに◎を付けます。
平凡な男子高校生が、素敵な、ある意味必然的な運命をつかむお話。
しゅ
BL
平凡な男子高校生が、非凡な男子高校生にベタベタで甘々に可愛がられて、ただただ幸せになる話です。
基本主人公目線で進行しますが、1部友人達の目線になることがあります。
一部ファンタジー。基本ありきたりな話です。
それでも宜しければどうぞ。
不器用に惹かれる
タッター
BL
月影暖季は人見知りだ。そのせいで高校に入って二年続けて友達作りに失敗した。
といってもまだ二年生になって一ヶ月しか経っていないが、悲観が止まらない。
それは一年まともに誰とも喋らなかったせいで人見知りが悪化したから。また、一年の時に起こったある出来事がダメ押しとなって見事にこじらせたから。
怖い。それでも友達が欲しい……。
どうするどうすると焦っていれば、なぜか苦手な男が声をかけてくるようになった。
文武両道にいつも微笑みを浮かべていて、物腰も声色も優しい見た目も爽やかイケメンな王子様みたいな男、夜宮。クラスは別だ。
一年生の頃、同じクラスだった時にはほとんど喋らず、あの日以降は一言も喋ったことがなかったのにどうして急に二年になってお昼を誘ってくるようになったのか。
それだけじゃない。月影君月影君と月影攻撃が止まない。
にこにことした笑顔になんとか愛想笑いを返し続けるも、どこか夜宮の様子がおかしいことに気づいていく。
そうして夜宮を知れば知るほどーー
【「麗しの眠り姫」シリーズ】溺愛系義兄は愛しい姫に愛を囁く
黒木 鳴
BL
「麗しの眠り姫は義兄の腕で惰眠を貪る」でセレナードを溺愛する義兄・ギルバートサイドのお話。大切で可愛い弟だと……そう思っていたはずだった。それが兄弟愛ではなく、もっと特別な愛だと気づくまでの葛藤や嫉妬を幼き日のセレナたんエピソードを添えて!惰眠とおかしを貪りたいセレナードと、そんなセレナードが可愛くて仕方がない義兄のギルバートのほのぼのBL第二弾!!
イケメン後輩のスマホを拾ったらロック画が俺でした
天埜鳩愛
BL
☆本編番外編 完結済✨ 感想嬉しいです!
元バスケ部の俺が拾ったスマホのロック画は、ユニフォーム姿の“俺”。
持ち主は、顔面国宝の一年生。
なんで俺の写真? なんでロック画?
問い詰める間もなく「この人が最優先なんで」って宣言されて、女子の悲鳴の中、肩を掴まれて連行された。……俺、ただスマホ届けに来ただけなんだけど。
頼られたら嫌とは言えない南澤燈真は高校二年生。クールなイケメン後輩、北門唯が置き忘れたスマホを手に取ってみると、ロック画が何故か中学時代の燈真だった! 北門はモテ男ゆえに女子からしつこくされ、燈真が助けることに。その日から学年を越え急激に仲良くなる二人。燈真は誰にも言えなかった悩みを北門にだけ打ち明けて……。一途なメロ後輩 × 絆され男前先輩の、救いすくわれ・持ちつ持たれつラブ!
☆ノベマ!の青春BLコンテスト最終選考作品に加筆&新エピソードを加えたアルファポリス版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる