【完結・BL】今をときめく大型新人の専属マネージャーになることになったわけだが!【タレント×マネージャー】

彩華

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15】自意識過剰過ぎるだろ

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15】自意識過剰過ぎるだろ

 「じゃあ、高橋さん。あんまり無理しないようにして下さいね」

「有難うございます」
そう言って、吹雪の記事が載った雑誌を貰った。ページは開いたままで、最初から読む。数ぺージ前の写真だけの時から、顏が良く。脚も長かった。それから、最初から読むインタビュー記事。Q&A形式で、短く回答していた。

「デビューのきっかけは? スカウト……」

ついさっき、社長に聞いた内容だ。食べ物の好き嫌いは特に無いらしい。

「ふむふむ」

「好きな女性のタイプは……特に無し」

(だろうなぁ。口説かれてるの、俺だし)

最後に近くなったせいか、意外と踏み込んだ質問に変わった。

「好きな人はいますか……います」

何度読んでも、「います」の三文字だった。

「はぁ……どうしようか。まぁ、うちの事務所自体が恋愛禁止していないし、吹雪自身も大人なわけだし。個人の恋愛については、何の問題もないけど……」

(いや、問題あるな? だって、多分その相手って、俺では??)

うん? と、敏腕だと言われていたはずなのに、何となく頭のネジが緩くなっている。

「けど、こういったことはデリケートな事だから、質問禁止で情報を追加しておこう」

すぐにパソコンを開き、カタカタと吹雪の情報欄に追加しておく。これで一応、今後の対策は出来るだろう。だが、吹雪が恋をしているというワードは、すぐにSNSのトレンドに入ってしまった。

「吹雪が恋してる相手だれ!? 知りたい!」
「推しの恋! 応援してるよー!」
「吹雪頑張れ~!」

ショックを受けた意見もあったが、だが前向きに吹雪を応援してくれるコメントが多いようで良かった。

「全く、本当にどうすれば良いんだよ」

口説かれていると改めて思っても、困りはしたが嫌な感じは無かった。じゃあ、好きなのか? と聞かれれば、答えは困ってしまうけれど。

「はぁっ……」

(俺だって、恋愛経験無いのに)

また吹雪に口説かれてしまったら、どうしたら良いんだろう。

……ドキン。

(ドキン?)

目の前に吹雪がいないのに、考えただけで胸がドキンとなった。

(いやいやいや、俺は吹雪のマネージャー。俺は、吹雪のマネージャー!)

一瞬、変なことを考えてしまいそうになり、ブンブンと頭を振って邪念を飛ばした。仕事に集中しろ! と自分に言い聞かせ、平静を装って吹雪に明日の連絡。送迎について聞けば、すぐに返信が来て、この前と同様に迎えに行くことになった。(真面目だな)

「二人きりか……」

不意に、また口説かれたらどうしようと思ってしまう。

「いや、自意識過剰過ぎるだろ……!」

そんな自分に、思わずツッコミを入れてしまった。

*******
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