【完結・BL】DT騎士団員は、騎士団長様に告白したい!【騎士団員×騎士団長】

彩華

文字の大きさ
2 / 17

2】二日酔いでも元気なのは※やや〇的表現あり

しおりを挟む
2】二日酔いでも元気なのは

 カーテンから差し込む光の眩しさに、目覚めたなんてことはなく。突然パチリと開いたのは、自身の瞳。カッ! と開いて最初に見えたのは、十分に見知った自宅の天井。そこその年季のある家だけあって、天井の茶色はこげ茶色に変わっている。

「ぁ゛ー……飲み過ぎた」

昨日いた酒場の店主から、もう店を閉めるから帰れと言われるまで酒を飲み続け。案の定、この通り。俺の朝は見事なまでの二日酔いから始まっている。こんなに飲んだのは久しぶりだとか、もっと眠っても良いだろうかと思ったが、体内時計が起きるようにセットされているらしい。

(これも、騎士団員として訓練に行くからだなぁ……)

「騎士団員」だからと、頭痛の痛みを感じつつニヤける。呑気に構えていた俺だが、ちょっと待て。

「って、おい! だから仕事! 訓練場にいかねぇと!」

ベッドから飛び起きた際に、一緒に落ちてしまった毛布をベッドに戻す。そのまま部屋を走り、食事を取るテーブルへ。牛乳に、いつもと同じパンを一つ。パンの上に卵を焼いて乗せる。見るからに美味そう。流石、俺。

「頂きます!」

パンッと両手を合わせて、食前の挨拶。身体は騎士団員としての資本だと、アラン様が言っているからな。食事を抜いたり偏るようなことはしないんだ。
アラン様の教えを思い出せば、一緒にアラン様の顏も思い出す。モゴモゴと咀嚼を繰り返し、ゴクンの口内のパンを飲み込んだ。

「アラン様、今日は訓練場に顏出してくれるかな?」

出来れば会いたい。いや、出来ればじゃなく願いが叶うなら毎日会いたい。
好きな人に会いたいってのは、全人類思う事だろ? な!!
自身の恋心を誰に打ち明けられるはずもなく、結果俺一人で心の中の俺に訴えた。心の中の俺も、うんうんと深く首を縦に振ったあと「そうだ!」同意してくれる。

アラン様の、綺麗な横顔が好きだ。訓練をする俺達を一人一人、丁寧に見ながら歩きつつ揺れる長い髪が好きだ。……それから、以前よりも肉付きの良くなった下半身も。如何せん。俺だって、そりゃあ健全な成人男性だから、ついそういったところに目がいってしまうが、アラン様は俺達の中では細い身体でありながら下半身の肉付きが良くなった。

(なんつーか……歩くたび、白いパンツの尻が……尻がすげぇ……柔らかそうなんだよな……)

あー……っ、と頭の中には何度となく凝視したアラン様の下半身を思い出しながらパンを口に運び続けた。気づけば、あっという間に最後の一口。妄想はこれくらいにして、早く身支度をしなくては。もしアラン様が来た時に寝ぐせ頭のままなんて、恰好つかない。

のだが……!
椅子から立ち上がろうとした時、俺は自身の異変に気付いた。


「げっ」

(た……勃ってる……orz)

「どうすんだよ……これから訓練場に行くってのに……」

元気なのは下半身だけで、二日酔いとは違う下半身の重みと質量に俺は頭を抱えた。


 その後、遅れることなくちゃんと訓練場に向かった俺を誰か褒めて欲しい。
え? どうしたのかって? 教えてねぇよ!

(あ~~アラン様、今日来てくれないかな)

******
やや〇的な内容ですみません。まだ健全でいけるかな?とい思いまして><
早速次の話を詰みました(´;ω;`)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】巷で噂の国宝級イケメンの辺境伯は冷徹なので、まっっったくモテませんが、この度婚約者ができました。

明太子
BL
オーディスは国宝級イケメンであるにも関わらず、冷徹な性格のせいで婚約破棄されてばかり。 新たな婚約者を探していたところ、パーティーで給仕をしていた貧乏貴族の次男セシルと出会い、一目惚れしてしまう。 しかし、恋愛偏差値がほぼ0のオーディスのアプローチは空回りするわ、前婚約者のフランチェスカの邪魔が入るわとセシルとの距離は縮まったり遠ざかったり…? 冷徹だったはずなのに溺愛まっしぐらのオーディスと元気だけどおっちょこちょいなセシルのドタバタラブコメです。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

無愛想な氷の貴公子は臆病な僕だけを逃さない~十年の片想いが溶かされるまで~

たら昆布
BL
執着ヤンデレ攻め×一途受け

ハッピーライフのために地味で根暗な僕がチャラ男会計になるために

ミカン
BL
地味で根暗な北斗が上手く生きていくために王道学園でチャラ男会計になる話 ※主人公へのいじめ描写ありのため苦手な方は閲覧ご注意下さい。

異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!

めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈ 社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。 もらった能力は“全言語理解”と“回復力”! ……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈ キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん! 出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。 最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈ 攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉ -------------------- ※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

処理中です...