【完結】悪役令嬢の妹に転生しちゃったけど推しはお姉様だから全力で断罪破滅から守らせていただきます!

くま

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元ヒロインと元悪役令嬢

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私には好きな人はいない。

ヒロインとしてのポジションは既に無く普通に学園生活を送り、この可愛いさでそこら辺の貴族を引っかけて優雅な生活を送るという目標がある!

なのに最近はマリアと親しくなってから、攻略対象者や悪役令嬢と絡むようになった。

正直面倒だわ。一番面倒なのはエリオス王子だわ。あんな爽やかで王道の王子様なのに、あんなヤンデレはごめんだわね。

悪役令嬢のマリエはトム先輩を好いている。なんというか、丸わかりだわ…

「カナリアさん!あのぼ、ぼくとお付き合いを!!」

知らない男子生徒が私に告白をする。この容姿に惹かれるのはしょうがないわね!でも、なんか貴方は無理!


「あーごめんなさいー。好みでないので」

軽くあしらってその場を立ち去ろうとしたとき腕を強く掴まれて

「平民の分際で!この僕がお前と付き合ってやるといったんだぞ!」

「痛っ!」




「こら、ダメだよ!」

「あ?なんだ、おまえ!って‥トム先輩!!いや、これはあの‥すいませんでした!」

男子生徒はそそくさと逃げていった。


多分、あの男子生徒にはトム先輩の後ろにはあの悪役令嬢マリエが見えたのね。恐ろしいわ。


「カナリアさんはモテるねー」

ニコニコと声をかけるトム先輩。


私がぶりっ子していた時も素でいたときも、特に態度を変わらず接してくれていた人。
私が皆んなに睨まれていたときも、いつも穏やかな口調で語りかけてくる彼は先輩だ。


「あ、マリエお嬢様だ。ぼくはもう行くね」

好きな彼女を見つめるトム先輩はキラキラした眼差しで真っ直ぐと向かっていた。

うん、別に気にしない。私は。
この容姿で他の貴族と仲良くなろ。うん。

それでもなんとなく気になるんだよね。

少しだけトム先輩とマリエの姿を見ていた。



「駄目だからな。あいつは」


振り向くと攻略対象者のスクアーロだ。この人は最短一時間でゲーム攻略したキャラだったなあ。
あんま好みでないからいいけどね。

「スクアーロ様何かようですかー」


「おまっ!なんか最初の時と全然違くね!?本当可愛げないわ」


「うるさいですーチョロアーロ」

すぐにゲームクリアした一番のキャラだった。チョロいからチョロアーロと私は密かに呼んでいた。

後ろからギャンギャン、チョロアーロはうるさかった。
もう一度トム先輩の方へ向いたけど、もういなかった。

やっぱヒロインと悪役令嬢は相容れない関係なのかしらね。

「あーいい人いないかなあ」


「情報屋は性格悪いから無理じゃね?」


私には好きな人なんかいないっ。
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