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第二章 竜騎兵団の見習い
第九話 それぞれの想い
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バンナムに想いを寄せていることを、気付かれてはならないと思っているレネであったが、彼の明らかに分かりやすいその反応を見て、秘めたる思いを周りの人々は皆、察していた。
今ここにいないリヨンネも、そしてアルバート王子も紫竜ルーシェも、魔術師レネが護衛騎士バンナムに好意を抱いていることは、とうの昔に気が付いており、アルバート王子と紫竜は温かく魔術師の恋を見守っていた。
王子と護衛のバンナムは部屋に戻ると、バンナムはすぐに結界の魔道具を作動させて、お湯を階下へもらいにいっていた。
結界の魔道具を作動させると、半刻あまりの間、悪意を持つ者の侵入を防ぐことが出来る。
本来、王子のような高位の王族を、例え腕が立つとはいえバンナム一人で警護することには無理があった。普通なら交代要員としてもう一人か二人、護衛の騎士が用意されているだろう。
だが、アルバート王子は王族の中で七番目という末席にいる王子で、彼は将来、竜騎兵になることを決めている。その身が暗殺の対象になる可能性は低かった。
結界の魔道具と腕の良いバンナム一人で、その警護は足りるとみなされているのだ。
バンナムが「すぐに戻ります」と言って、部屋を出て階下へ向かった。
その間、アルバート王子は膝の上に座っているルーシェに言った。
「レネ先生とバンナム卿はお似合いだと思わないか?」
「ピルルル(思う)」
「二人がくっつけばいいのだが」
「ピルルピルル(そのうちくっつくんじゃない)」
「どうだろう。バンナム卿は……それなりにモテるけれど、恋愛はしないみたいで」
そう、バンナムはモテる。
婚約破棄をされ、エルノワール侯爵家には睨まれていた状態であったが、今は第三妃マルグリッドに取り立てられ、七番目の王子の護衛を務めている。もちろん、出世街道に乗る騎士達のようにはいかないが、真面目で腕が良く、若い騎士であるバンナムに想いを寄せる娘達もいたようなのだ。告白をした者もいるようだが、バンナムは「私は剣の道に生きるので」と告げて断っている。そうしたストイックなところがいいという者達にとって、遠くから眺める対象のようになっている。
だが、この北方の竜騎兵団に護衛として連れてきてしまったので、密かに想いを寄せていた者達も泣く泣く諦めただろう。
レネ先生を除いて。
そう、レネ先生は最北の極寒の地の、竜騎兵団の拠点までついてきたのだ。
提示されたマルグリッド妃からの報酬も確かに魅力的であったのだろうと思われたが、その背中をグイグイと押したのは、バンナムも竜騎兵団に行くと決めたことを聞いたからだ。
あの魔術師は、すっかりバンナムに惚れている。傍からみても分かる。
「バンナム卿がまた恋をしても良いと思えるようになると、いいのだが」
「ピルル?」
なんでバンナム卿は恋をしないのと問いかける紫竜の黒い目に、アルバート王子は微笑んでいた。
「一度傷ついた人はね、たぶん恋をするのに臆病になるんだよ。だけど僕はバンナム卿もレネ先生も好きだから、二人には幸せになってもらいたいな」
「ピルルルルル(そうだね)」
優しく鳴く竜の鼻先に、王子は笑って口づけを落とした。
ルーシェは最近になって知ったのだが、この世界では異性間だけではなく、同性間でも恋に落ち、婚姻を結ぶことが普通だった。
同性間では子供は望めないため、子供が欲しいカップルは養子を迎えることがポピュラーだった。
元の世界にいたときも、同性間の恋愛事情については随分と偏見が無くなって認められるようになっていたが、この世界はそれ以上に認められているようなのだ。
だから、男のバンナムが恋をする相手として、レネ先生はお似合いだと王子が口にすることも、この世界では自然なことだった。
(それが人間だけではなく、竜でも雄同士で番うということなのかな……)
それだから、自分の上に乗ろうとあの子竜達もしたわけで……。
部屋へ戻ってきたバンナムが、お茶を淹れてくれる。
そしてお土産でもたされた花型のあのイチゴのジャムがたっぷりと載せられた焼き菓子を見て、ルーシェは王子に催促するように甘く鳴いていた。
「お前は本当に甘いお菓子が好きなんだな」
そう言う王子に、ルーシェは「ピルルピル」と鳴いた。
幼竜の姿をとっているルーシェが、そうして鳴く様子は本当に幼く、あざといくらいに可愛らしく見えて、王子は言った。
「いつまでも、僕にこうやって甘えておくれよ、ルーシェ」
「ピルルルルルルル(もちろんだよ、王子)」
前回の“勝手に背中に乗られて激怒した紫竜が蹴りまくった事件”の後、初めて二年目の竜騎兵と竜達の前に、王子は紫竜を連れて現れた。
春の間は飛行訓練に参加できないが、時々はその訓練の様子を見学しておいた方が良いと思って、見学に参加したのだ。
王子に抱っこされて現れた小さな紫竜を前に、二年目の竜達は後ずさり怯えた様子を見せていた。
すでに竜達の間で、紫竜は群れの長である赤褐色竜ウンベルトの庇護下にあると知られている。
紫竜に手を出したなら、手酷い制裁を受ける。そして雌竜からも村八分のような扱いを受けるだろう(副騎兵団長エイベルの青竜ロザンナの庇護も受けていた)。
触らぬ神に祟りなしという雰囲気が、子竜達の間には漂っていた。
そしてルーシェはと言えば、未だ王子に抱っこされながらも「ピルルルゥゥゥ」と黒い目を怒りに輝かせて子竜達を睨みつけていたのだった。
王子はベンチに座って、地上から空中へ飛び立つ子竜と竜騎兵達を見上げていた。
その手は、ルーシェの頭を優しく撫でながらも言った。
「僕達も早く、飛んでみたいな」
見習い竜騎兵達は十分飛行経験を積んで単独で飛行できると認められるまで、勝手に単独で竜の背に乗り、飛行することは禁止されている。
それは万が一の事故があることを恐れての措置だった。
過去、見習い竜騎兵達がはやって竜の背に乗り、墜落死した事故が何件もあったらしい。
それからは監督なき中での、経験の浅い見習い達の飛行は禁止されている。
ただ、竜に乗って空を飛びたいという竜騎兵達のはやるその気持ちは理解できる。
王宮にいた時、王子は魔法で成長した姿の紫竜の背に跨り、何度か空を飛んだことがあった。
それは竜騎兵が王宮へ様子を見に来る時まで続けられていたことだった。勝手に飛行していたことが見つかった時、竜騎兵から厳しく注意された。
例え鞍をのせ、命綱を付けたとしても、竜の背から落ちて打ちどころが悪ければ、簡単に命を落とすのだ。
飛行についての許可が得られるようになるまで、若しくは監督の竜騎兵がいない限りは、空を竜に乗って飛んではいけないと言われたのだ。
そう言われたことに、内心ルーシェは不満だったが文句を言うことは我慢した。
(俺が王子を背中から落とすなんてこと絶対にない!!)
そう、大好きなアルバート王子が自分の背中から落ちて怪我するなんてことは絶対にない。
ルーシェは、魔法の力を張り巡らせ、アルバート王子に強い風が当たることも防ぐ完璧な障壁(バリア)までも独自に魔法で開発していた(竜達は風魔法が使えるため、主に風が当たらないように魔法で結界を作ることができたが、ルーシェの魔法は完璧に風を遮断した上、竜達の結界よりも更に強度を増したものを設けることができた。あたかも透明な防弾ガラスの壁が王子の周りに厚く張り巡らされているかのような有様だった)。
その障壁がある限り、王子が紫竜から落ちることはあり得ないのだ。
だが、そうした魔法が使えることが、他人にバレることはあまりよくないと魔術師のレネは言った。
「ルーシェ、君は特別な竜だ。魔素による魔法が使え、成長する魔法まで使える。今でも十分、目立っている。でも目立ちすぎると、君を王子から取り上げようと考える魔術師も出てくるかも知れない」
ルーシェの脳裏には、あの、左右を黒衣の魔術師二人に手を取られ、ぶらんとぶら下げられて飛んで連れられていく悪夢が浮かんだ。
必死にルーシェを追いかける王子のそばから、どんどん離されていく。その恐怖と絶望。
(出来ることも出来ると言っちゃダメだし。我慢することばかりでストレスが溜まるな……)
でもそれは、王子も一緒のはずだった。
折角、竜騎兵団へやって来て、いよいよ飛行訓練も始まり、王子と一緒に飛び立てると思っていたのに。
(それもこれも、俺が超絶かわいくて美人の紫竜だから仕方がないのかな)
特別な竜だから魔法で様々なことが出来るのは嬉しいし、誇らしい。王子達も自分のことをすごく褒めてくれる。
だけど、そのせいで出来ないこともたくさんある。
自分だけではなく、王子にも我慢させている。
「……ピルルルルゥ(……ごめんね)」
小さな竜が少し気落ちした様子で、王子にそう言うのを聞いて、王子は不思議そうな顔で小さな竜に言った。
「どうして謝るんだ、ルー。大丈夫だよ」
「ピルルピルルゥ」
自分が紫竜だったから、王子もいろいろと我慢しないといけない。そのことについて「ごめんなさい」としょんぼりと言う紫竜に、王子は笑っていた。
「我慢するのも今の間だけだ。夏になれば、一緒に飛行訓練も出来る。それまで、僕達は僕達で出来ることをたくさんしておこう。皆に負けないくらい、他のことで頑張ればいい」
前向きな王子が大好きだ!!
紫竜は注意されていたことも忘れ、ビタンと王子の顔面に飛びついて張り付き、グルグルと尻尾を王子の頭に巻き付けて、「ピルピルピルルル!!(好き好き大好き!!)」と張り付きながら甘く鳴いていた。
その後、紫竜は当然のように護衛のバンナムにこっぴどく叱られたのだった。
今ここにいないリヨンネも、そしてアルバート王子も紫竜ルーシェも、魔術師レネが護衛騎士バンナムに好意を抱いていることは、とうの昔に気が付いており、アルバート王子と紫竜は温かく魔術師の恋を見守っていた。
王子と護衛のバンナムは部屋に戻ると、バンナムはすぐに結界の魔道具を作動させて、お湯を階下へもらいにいっていた。
結界の魔道具を作動させると、半刻あまりの間、悪意を持つ者の侵入を防ぐことが出来る。
本来、王子のような高位の王族を、例え腕が立つとはいえバンナム一人で警護することには無理があった。普通なら交代要員としてもう一人か二人、護衛の騎士が用意されているだろう。
だが、アルバート王子は王族の中で七番目という末席にいる王子で、彼は将来、竜騎兵になることを決めている。その身が暗殺の対象になる可能性は低かった。
結界の魔道具と腕の良いバンナム一人で、その警護は足りるとみなされているのだ。
バンナムが「すぐに戻ります」と言って、部屋を出て階下へ向かった。
その間、アルバート王子は膝の上に座っているルーシェに言った。
「レネ先生とバンナム卿はお似合いだと思わないか?」
「ピルルル(思う)」
「二人がくっつけばいいのだが」
「ピルルピルル(そのうちくっつくんじゃない)」
「どうだろう。バンナム卿は……それなりにモテるけれど、恋愛はしないみたいで」
そう、バンナムはモテる。
婚約破棄をされ、エルノワール侯爵家には睨まれていた状態であったが、今は第三妃マルグリッドに取り立てられ、七番目の王子の護衛を務めている。もちろん、出世街道に乗る騎士達のようにはいかないが、真面目で腕が良く、若い騎士であるバンナムに想いを寄せる娘達もいたようなのだ。告白をした者もいるようだが、バンナムは「私は剣の道に生きるので」と告げて断っている。そうしたストイックなところがいいという者達にとって、遠くから眺める対象のようになっている。
だが、この北方の竜騎兵団に護衛として連れてきてしまったので、密かに想いを寄せていた者達も泣く泣く諦めただろう。
レネ先生を除いて。
そう、レネ先生は最北の極寒の地の、竜騎兵団の拠点までついてきたのだ。
提示されたマルグリッド妃からの報酬も確かに魅力的であったのだろうと思われたが、その背中をグイグイと押したのは、バンナムも竜騎兵団に行くと決めたことを聞いたからだ。
あの魔術師は、すっかりバンナムに惚れている。傍からみても分かる。
「バンナム卿がまた恋をしても良いと思えるようになると、いいのだが」
「ピルル?」
なんでバンナム卿は恋をしないのと問いかける紫竜の黒い目に、アルバート王子は微笑んでいた。
「一度傷ついた人はね、たぶん恋をするのに臆病になるんだよ。だけど僕はバンナム卿もレネ先生も好きだから、二人には幸せになってもらいたいな」
「ピルルルルル(そうだね)」
優しく鳴く竜の鼻先に、王子は笑って口づけを落とした。
ルーシェは最近になって知ったのだが、この世界では異性間だけではなく、同性間でも恋に落ち、婚姻を結ぶことが普通だった。
同性間では子供は望めないため、子供が欲しいカップルは養子を迎えることがポピュラーだった。
元の世界にいたときも、同性間の恋愛事情については随分と偏見が無くなって認められるようになっていたが、この世界はそれ以上に認められているようなのだ。
だから、男のバンナムが恋をする相手として、レネ先生はお似合いだと王子が口にすることも、この世界では自然なことだった。
(それが人間だけではなく、竜でも雄同士で番うということなのかな……)
それだから、自分の上に乗ろうとあの子竜達もしたわけで……。
部屋へ戻ってきたバンナムが、お茶を淹れてくれる。
そしてお土産でもたされた花型のあのイチゴのジャムがたっぷりと載せられた焼き菓子を見て、ルーシェは王子に催促するように甘く鳴いていた。
「お前は本当に甘いお菓子が好きなんだな」
そう言う王子に、ルーシェは「ピルルピル」と鳴いた。
幼竜の姿をとっているルーシェが、そうして鳴く様子は本当に幼く、あざといくらいに可愛らしく見えて、王子は言った。
「いつまでも、僕にこうやって甘えておくれよ、ルーシェ」
「ピルルルルルルル(もちろんだよ、王子)」
前回の“勝手に背中に乗られて激怒した紫竜が蹴りまくった事件”の後、初めて二年目の竜騎兵と竜達の前に、王子は紫竜を連れて現れた。
春の間は飛行訓練に参加できないが、時々はその訓練の様子を見学しておいた方が良いと思って、見学に参加したのだ。
王子に抱っこされて現れた小さな紫竜を前に、二年目の竜達は後ずさり怯えた様子を見せていた。
すでに竜達の間で、紫竜は群れの長である赤褐色竜ウンベルトの庇護下にあると知られている。
紫竜に手を出したなら、手酷い制裁を受ける。そして雌竜からも村八分のような扱いを受けるだろう(副騎兵団長エイベルの青竜ロザンナの庇護も受けていた)。
触らぬ神に祟りなしという雰囲気が、子竜達の間には漂っていた。
そしてルーシェはと言えば、未だ王子に抱っこされながらも「ピルルルゥゥゥ」と黒い目を怒りに輝かせて子竜達を睨みつけていたのだった。
王子はベンチに座って、地上から空中へ飛び立つ子竜と竜騎兵達を見上げていた。
その手は、ルーシェの頭を優しく撫でながらも言った。
「僕達も早く、飛んでみたいな」
見習い竜騎兵達は十分飛行経験を積んで単独で飛行できると認められるまで、勝手に単独で竜の背に乗り、飛行することは禁止されている。
それは万が一の事故があることを恐れての措置だった。
過去、見習い竜騎兵達がはやって竜の背に乗り、墜落死した事故が何件もあったらしい。
それからは監督なき中での、経験の浅い見習い達の飛行は禁止されている。
ただ、竜に乗って空を飛びたいという竜騎兵達のはやるその気持ちは理解できる。
王宮にいた時、王子は魔法で成長した姿の紫竜の背に跨り、何度か空を飛んだことがあった。
それは竜騎兵が王宮へ様子を見に来る時まで続けられていたことだった。勝手に飛行していたことが見つかった時、竜騎兵から厳しく注意された。
例え鞍をのせ、命綱を付けたとしても、竜の背から落ちて打ちどころが悪ければ、簡単に命を落とすのだ。
飛行についての許可が得られるようになるまで、若しくは監督の竜騎兵がいない限りは、空を竜に乗って飛んではいけないと言われたのだ。
そう言われたことに、内心ルーシェは不満だったが文句を言うことは我慢した。
(俺が王子を背中から落とすなんてこと絶対にない!!)
そう、大好きなアルバート王子が自分の背中から落ちて怪我するなんてことは絶対にない。
ルーシェは、魔法の力を張り巡らせ、アルバート王子に強い風が当たることも防ぐ完璧な障壁(バリア)までも独自に魔法で開発していた(竜達は風魔法が使えるため、主に風が当たらないように魔法で結界を作ることができたが、ルーシェの魔法は完璧に風を遮断した上、竜達の結界よりも更に強度を増したものを設けることができた。あたかも透明な防弾ガラスの壁が王子の周りに厚く張り巡らされているかのような有様だった)。
その障壁がある限り、王子が紫竜から落ちることはあり得ないのだ。
だが、そうした魔法が使えることが、他人にバレることはあまりよくないと魔術師のレネは言った。
「ルーシェ、君は特別な竜だ。魔素による魔法が使え、成長する魔法まで使える。今でも十分、目立っている。でも目立ちすぎると、君を王子から取り上げようと考える魔術師も出てくるかも知れない」
ルーシェの脳裏には、あの、左右を黒衣の魔術師二人に手を取られ、ぶらんとぶら下げられて飛んで連れられていく悪夢が浮かんだ。
必死にルーシェを追いかける王子のそばから、どんどん離されていく。その恐怖と絶望。
(出来ることも出来ると言っちゃダメだし。我慢することばかりでストレスが溜まるな……)
でもそれは、王子も一緒のはずだった。
折角、竜騎兵団へやって来て、いよいよ飛行訓練も始まり、王子と一緒に飛び立てると思っていたのに。
(それもこれも、俺が超絶かわいくて美人の紫竜だから仕方がないのかな)
特別な竜だから魔法で様々なことが出来るのは嬉しいし、誇らしい。王子達も自分のことをすごく褒めてくれる。
だけど、そのせいで出来ないこともたくさんある。
自分だけではなく、王子にも我慢させている。
「……ピルルルルゥ(……ごめんね)」
小さな竜が少し気落ちした様子で、王子にそう言うのを聞いて、王子は不思議そうな顔で小さな竜に言った。
「どうして謝るんだ、ルー。大丈夫だよ」
「ピルルピルルゥ」
自分が紫竜だったから、王子もいろいろと我慢しないといけない。そのことについて「ごめんなさい」としょんぼりと言う紫竜に、王子は笑っていた。
「我慢するのも今の間だけだ。夏になれば、一緒に飛行訓練も出来る。それまで、僕達は僕達で出来ることをたくさんしておこう。皆に負けないくらい、他のことで頑張ればいい」
前向きな王子が大好きだ!!
紫竜は注意されていたことも忘れ、ビタンと王子の顔面に飛びついて張り付き、グルグルと尻尾を王子の頭に巻き付けて、「ピルピルピルルル!!(好き好き大好き!!)」と張り付きながら甘く鳴いていた。
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