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悪役令嬢は石を持ち上げられない
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「軽い。軽いで! これは、もうお願い叶ったも同然やな!」
ふはははは、と笑いながら灯篭の上の「おもかる石」を持ち上げるアキラくん。
「嘘つけぜってぇ重てーだろ」
懐疑的な目でアキラくんを見て、黒田くんは言う。
「んなことないわ、健クンもやってみ」
「俺はいい。願掛けしねぇ主義なんだよ」
「そんなこと言って、自信ないんやろ」
「あ?」
「健クンのお願いなんか、おもおも~~~で持ち上がらへんもんな!」
「そこまで言うならやってやるよ」
黒田くんはサッとお願いした後、石をぐっと持ち上げる。
「あー軽っ」
「ぜったいウソやん、ぜったい重いやん」
アキラくんは口を尖らせ、ぶうぶう文句をつけた。
「いーや、軽いね。決めつけんな」
「はーい、他の方のご迷惑だからやめましょうね」
黒田くんとアキラくんは相良先生によっておもかる石の前から撤去された。正に撤去って感じで、抱えるように連れていかれたのだ。
(2人とも結構大きい方なのに)
大人の男の人って、そんなに力強かったっけ? と思いながら、私もおもかる石の前に出た。
(何をお願いしよう?)
悩むことはない。
(破滅エンドの回避!)
お願いしますよ、お願いします! と参拝して、それから石を……
(も、持ち上がらない!?)
愕然とした。
(も、もはや決定なの!? う、運命的に!?)
私がぷるぷる震えていると、横からサッとひよりちゃんが一緒に持ち上げてくれた。
「わたし、華ちゃんのお願い手伝うね!」
そしてにっこり笑う。
「2人なら軽々だったね!」
「ひ、ひよりちゃぁん」
なんていい子なんだろう……!!
(ひよりちゃんとなら、どんな運命もこえていける気がするよ……!)
感動に打ち震えつつ、撤去されていた2人のところへ。
2人は、先生と一緒に狐さん型の絵馬を見上げていた。この絵馬は、好きな表情を描けるのだ。
「狐やなぁ」
「狐だねぇ」
ぽつり、と言ったアキラくんにそう返す。
「喋ったやんな?」
「喋った!」
「消えたやんな?」
「消えた!」
2人で少し興奮しながら、確認しあう。
あの時はびっくりばかりで、なんなら少し怖かったけど、ものすごい経験をしちゃったんじゃないだろうか……!?
黒田くんと相良先生は少し離れたところでなにか話していた。
「警察官か消防士か自衛官っすかね」
「あ、ぽい」
「よく言われます」
「君は刑事向きかな……」
「ですかね。親がそうなんで」
「あ、まじか。なるほどね」
先生は納得したように頷いた。
(将来の夢の話かな?)
首をかしげながら見ていると、2人は視線に気づいたようでこちらを向いた。
「設楽さんとアキラくんは、何になりたいとかあるのかな」
「んー? 俺はプロバスケの選手やな。んで可愛い嫁さんもらう」
アキラくんは即答した。
「華は? お嫁さん?」
にこにこと笑いながら聞かれる。
(将来……将来ねぇ)
「うーん、まだ決めてないんだよね……」
「そうなん? お嫁さんどう?」
やたらとお嫁さん押すなぁ。
「お嫁にも行きたいけど、でも仕事してたいタイプかなぁ」
「全然アリやで、俺家事得意やし」
「なんでお前のアリナシ聞かなきゃなんねーんだよ」
「いや必要やん」
「ねーよ」
「はいはい」
がしり、と2人の頭を掴む相良先生。2人はすぐに大人しくなったので、もしかしたらさっき荷物みたいに搬送されたのが効いてるのかもしれない。
「先生は、なんで先生になったんですか?」
なんとなく、聞いてみる。
「ん!?」
なぜか相良先生はびっくりした顔をした。
「僕?」
「はい」
学校の先生なんて、大変な職業目指すくらいだから、きっと何か理由があったと思うんだけど……特にないのかな?
「えーとね、そうだね、考えたことなかったや」
「そうなん!?」
大人なのに!? とアキラくん。
「あは」
先生は苦笑した。
「流れ流されって感じだね。僕もまさか小学校の先生やるなんて思ってなかった、けど」
そう言って私たちを見渡す。
「結構楽しいよ」
「やっぱり!」
横から大きな声で言うのはひよりちゃんだ。
「楽しいですよね!?」
「ですよ」
穏やかに笑って振り返る相良先生。
「あまり向いているとは思ってなかったんだけど」
「えー、向いてる! 向いてるって」
秋月くんは力説するように手を握った。
「前の先生も好きだけど、相良先生めっちゃ楽しい! 卒業したくないもん」
「卒業はちゃんとしてください……じゃ、君たちはそろそろ次へ行かないと。銀閣寺は少し遠いよ、ここからだと」
そう促され、私たちは駅へ向かって千本鳥居を降り始める。
駅まで先生に送ってもらい、私たちは電車で北へと向かう。終点まで乗って、そこからバスだ。アキラくんもそこまでは一緒らしい。
電車を降りて、バス停へ向かう。
「ほな、俺そろそろばあちゃんち行かんとやから。せや、夜なったらばあちゃんち来ぃや。タクシーやったら華も夜道いけるやろ? 4人で割ったらバス代と変わらへん」
「なにするの?」
ちょっと興味ありげなひよりちゃん。
「ん、ばあちゃんちな、ふっるい料亭してんねんけど、なんや市のイベントに建てモン貸し出すねん、今日」
「イベント?」
「なんや世界的ないりゅーなんちゃらが来るらしいねん」
「いりゅーなんちゃら?」
「ほら手品とか脱出とかするやつ」
「イリュージョニスト?」
「そう、それ! どない?」
にこにこと言うアキラくんだけど。
「嬉しいけど無理だよー」
ホテル抜け出すなんて。すっごい怒られちゃうぞ。
私は眉を下げて笑った。
「せやなぁ……あ、バス来たで。名残惜しいけど」
「うん。ありがと! 手紙書くね」
「電話もするわ。ほな」
「またな小5」
「楽しかったよー」
「協力はできないけど、応援はしてる! 頑張ってアキラくん!」
「おう! サンキュなひよりちゃん! 華、またな! 気ぃつけぇよ男は狼やぞ」
「てめぇ人のこと言えるのかよ」
相変わらず騒がしい私たちは、手を振るアキラくんに別れを告げ、一路銀閣寺へ。
(参道にお店がいっぱい出てるらしいし)
美味しいうどん屋さんもあるらしい。
じゅるり、とよだれが出そうなのをなんとか抑えつつ、私はバスから京都の街を眺めるのだった。
ふはははは、と笑いながら灯篭の上の「おもかる石」を持ち上げるアキラくん。
「嘘つけぜってぇ重てーだろ」
懐疑的な目でアキラくんを見て、黒田くんは言う。
「んなことないわ、健クンもやってみ」
「俺はいい。願掛けしねぇ主義なんだよ」
「そんなこと言って、自信ないんやろ」
「あ?」
「健クンのお願いなんか、おもおも~~~で持ち上がらへんもんな!」
「そこまで言うならやってやるよ」
黒田くんはサッとお願いした後、石をぐっと持ち上げる。
「あー軽っ」
「ぜったいウソやん、ぜったい重いやん」
アキラくんは口を尖らせ、ぶうぶう文句をつけた。
「いーや、軽いね。決めつけんな」
「はーい、他の方のご迷惑だからやめましょうね」
黒田くんとアキラくんは相良先生によっておもかる石の前から撤去された。正に撤去って感じで、抱えるように連れていかれたのだ。
(2人とも結構大きい方なのに)
大人の男の人って、そんなに力強かったっけ? と思いながら、私もおもかる石の前に出た。
(何をお願いしよう?)
悩むことはない。
(破滅エンドの回避!)
お願いしますよ、お願いします! と参拝して、それから石を……
(も、持ち上がらない!?)
愕然とした。
(も、もはや決定なの!? う、運命的に!?)
私がぷるぷる震えていると、横からサッとひよりちゃんが一緒に持ち上げてくれた。
「わたし、華ちゃんのお願い手伝うね!」
そしてにっこり笑う。
「2人なら軽々だったね!」
「ひ、ひよりちゃぁん」
なんていい子なんだろう……!!
(ひよりちゃんとなら、どんな運命もこえていける気がするよ……!)
感動に打ち震えつつ、撤去されていた2人のところへ。
2人は、先生と一緒に狐さん型の絵馬を見上げていた。この絵馬は、好きな表情を描けるのだ。
「狐やなぁ」
「狐だねぇ」
ぽつり、と言ったアキラくんにそう返す。
「喋ったやんな?」
「喋った!」
「消えたやんな?」
「消えた!」
2人で少し興奮しながら、確認しあう。
あの時はびっくりばかりで、なんなら少し怖かったけど、ものすごい経験をしちゃったんじゃないだろうか……!?
黒田くんと相良先生は少し離れたところでなにか話していた。
「警察官か消防士か自衛官っすかね」
「あ、ぽい」
「よく言われます」
「君は刑事向きかな……」
「ですかね。親がそうなんで」
「あ、まじか。なるほどね」
先生は納得したように頷いた。
(将来の夢の話かな?)
首をかしげながら見ていると、2人は視線に気づいたようでこちらを向いた。
「設楽さんとアキラくんは、何になりたいとかあるのかな」
「んー? 俺はプロバスケの選手やな。んで可愛い嫁さんもらう」
アキラくんは即答した。
「華は? お嫁さん?」
にこにこと笑いながら聞かれる。
(将来……将来ねぇ)
「うーん、まだ決めてないんだよね……」
「そうなん? お嫁さんどう?」
やたらとお嫁さん押すなぁ。
「お嫁にも行きたいけど、でも仕事してたいタイプかなぁ」
「全然アリやで、俺家事得意やし」
「なんでお前のアリナシ聞かなきゃなんねーんだよ」
「いや必要やん」
「ねーよ」
「はいはい」
がしり、と2人の頭を掴む相良先生。2人はすぐに大人しくなったので、もしかしたらさっき荷物みたいに搬送されたのが効いてるのかもしれない。
「先生は、なんで先生になったんですか?」
なんとなく、聞いてみる。
「ん!?」
なぜか相良先生はびっくりした顔をした。
「僕?」
「はい」
学校の先生なんて、大変な職業目指すくらいだから、きっと何か理由があったと思うんだけど……特にないのかな?
「えーとね、そうだね、考えたことなかったや」
「そうなん!?」
大人なのに!? とアキラくん。
「あは」
先生は苦笑した。
「流れ流されって感じだね。僕もまさか小学校の先生やるなんて思ってなかった、けど」
そう言って私たちを見渡す。
「結構楽しいよ」
「やっぱり!」
横から大きな声で言うのはひよりちゃんだ。
「楽しいですよね!?」
「ですよ」
穏やかに笑って振り返る相良先生。
「あまり向いているとは思ってなかったんだけど」
「えー、向いてる! 向いてるって」
秋月くんは力説するように手を握った。
「前の先生も好きだけど、相良先生めっちゃ楽しい! 卒業したくないもん」
「卒業はちゃんとしてください……じゃ、君たちはそろそろ次へ行かないと。銀閣寺は少し遠いよ、ここからだと」
そう促され、私たちは駅へ向かって千本鳥居を降り始める。
駅まで先生に送ってもらい、私たちは電車で北へと向かう。終点まで乗って、そこからバスだ。アキラくんもそこまでは一緒らしい。
電車を降りて、バス停へ向かう。
「ほな、俺そろそろばあちゃんち行かんとやから。せや、夜なったらばあちゃんち来ぃや。タクシーやったら華も夜道いけるやろ? 4人で割ったらバス代と変わらへん」
「なにするの?」
ちょっと興味ありげなひよりちゃん。
「ん、ばあちゃんちな、ふっるい料亭してんねんけど、なんや市のイベントに建てモン貸し出すねん、今日」
「イベント?」
「なんや世界的ないりゅーなんちゃらが来るらしいねん」
「いりゅーなんちゃら?」
「ほら手品とか脱出とかするやつ」
「イリュージョニスト?」
「そう、それ! どない?」
にこにこと言うアキラくんだけど。
「嬉しいけど無理だよー」
ホテル抜け出すなんて。すっごい怒られちゃうぞ。
私は眉を下げて笑った。
「せやなぁ……あ、バス来たで。名残惜しいけど」
「うん。ありがと! 手紙書くね」
「電話もするわ。ほな」
「またな小5」
「楽しかったよー」
「協力はできないけど、応援はしてる! 頑張ってアキラくん!」
「おう! サンキュなひよりちゃん! 華、またな! 気ぃつけぇよ男は狼やぞ」
「てめぇ人のこと言えるのかよ」
相変わらず騒がしい私たちは、手を振るアキラくんに別れを告げ、一路銀閣寺へ。
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