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第参話──九十九ノ段
【陸】仮面ノ奥
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――その日の午後。
零は高輪にいた。
堤を走る鉄道を見下ろす場所にある、風雅な佇まいの屋敷。
篠山栴檀の邸宅である。
画壇の重鎮だけあり、建物の美しさもさる事ながら、見事な日本庭園に囲まれた様子が、竹垣越しに見渡せた。
彼は、見知った者にしか姿を見せない事で有名らしい。そのため、紹介を得ようと昨日、弟子を脅しに行ったのだ。
待ち合わせた双葉豊月は、おどおどした様子で門を叩いた。
すると間もなく、小間使いの少年がやって来て、
「あ、双葉先生。お待ちしておりました」
と格子戸を開いた。
少年を先導に玄関を入る。そして零は嘆息した。
上がり框を上がった突き当たりに置かれた、六曲一隻の屏風。
そこには、瑞々しい水辺の光景が描かれていた。緑に囲まれ青空を映した澄み切った清流。対岸では、幼い少年と少女が、跳ねる川魚を眺めている。
日本画であるのだが、洋画の技法を取り入れた構図が斬新だ。
「清々しい作品ですね」
零が足を止めると、少年が応える。
「この作品は、栴檀先生の幼い頃の記憶を描かれたものだそうです」
「故郷はどちらで?」
「上州とお伺いしております」
豊月が袖を引いて急かす。零は苦笑して少年に続いた。
廊下を進む。モダンな硝子障子の向こうには池。大きな錦鯉の姿が見える。
小間使いの少年の他に家人は見えない。調べたところ、この屋敷の主は独り者であるらしい。そのためか、生活感が全くないのが印象的である。
そして、廊下の突き当たりに来ると、少年が襖の向こうに声を掛けた。
「先生、お見えになりました」
「入りたまえ」
――篠山栴檀は、白髪を几帳面に撫で付け、上質な紬の羽織を着ていた。長火鉢に片肘を預けて座るさまは、さすがの貫禄である。
……だが、彼に対する時、多くの者が注目するのはそこではない。物に動じない零ですら、それの異様さに、一瞬立ち竦んだほどだ。
彼はそれ――顔全体を覆うのっぺりと白い仮面を零に向け、目の前の座布団を示した。
「ようこそおいでくださいました。どうぞ」
言われるまま落ち着けた零は、真正面から仮面と向き合う事になる。視線を逸らす事も失礼と、そのまままじまじと仮面を見据える零に、篠山栴檀はハハハと肩を揺らした。
「驚かれたでしょう。……若い頃、火事で顔を失いましてね。お見苦しい姿を直接お見せするよりはと、お客人にお会いする時には、こうして顔を隠しております。そのため、ごく限られた者にしか会いません。御無礼をご容赦ください」
軽く頭を下げる栴檀に合わせ、零も慌てて礼を返した。
「呉服問屋の若旦那様とか。新店舗を飾る襖絵を私にお任せくださると」
栴檀の言葉に、豊月は零に目配せして見せた。零の珍妙な格好を納得させる、上手い言い訳を考えたものだ。
零はその設定に見合うよう、にこやかな商売笑顔を作って見せた。
「はい。栴檀画伯に作品をお願いするのがかねてよりの夢でして。お目に掛かれて光栄です」
仮面に表情はない。しかし気配から、零の来訪を疑ってはいないようだ。
栴檀の左手が小さく動く。襖の前に控えていた、小間使いの少年と双葉豊月は、そそくさと部屋を後にした。
「さて」
篠山栴檀は長火鉢から身を起こし、僅かに身を乗り出した。
「どのような絵がご所望ですかな?」
篠山栴檀について、零は大方調べてきた。勿論、情報元は図書館の図録ではあるが。
明治以前は、琳派の流れを汲む絢爛たる作風だった。先程、桜子に見せられた絵葉書の写真も、恐らく襖絵だろうが、白黒印刷からもその華やかさが滲み出てくるような、力強い筆致である。
それが明治の頃から、写実に傾倒しだす。洋画の技法を取り入れ、まるで生あるもののような緻密な描写が特徴となる。
この部屋の床の間にある掛け軸も、そのような印象である。錦鯉が瑞々しい鱗を波間に光らせ踊る様には、紙面を泳いでいるかのような躍動感がある。
芸術に疎い零には、画風の変化の事情は分からない。――ただ、強く気になる事がひとつあった。
記録によると、彼の年齢は九十を超えている。
篠山栴檀の顔は見えない。しかし、貫禄のある体躯は、とてもそのような高齢に見えないのだ。
訝しがる表情を見抜かれたようで、栴檀は笑い声を上げた。
「なるほど、私が本物かどうか、お疑いですかな?」
「いや、滅相もない」
「近頃は、贋作も多いですからな。相応の対価を頂くからには、信用して頂かねば」
と、栴檀は仮面を押さえる紐を外し、そっとそれをずらした。
――現れたのは、赤黒く爛れた皮膚。引き攣ったその隙間から、灰色の目が、じっと零を見据えている。
おぞましいその様相に、零は思わず目を逸らした。
「私の経歴をご存知なら、明治十一年に、火災で屋敷を失った事もご存知でしょう。その際に、逃げ遅れましてな、顔を失ったのです。ご納得頂けましたかな?」
再び顔に戻された仮面に目を戻し、零は頭を下げた。
「失礼をいたしました」
「いやいや、こちらこそ、お見苦しいものをお見せしました」
そう言うと、栴檀は硝子窓の向こうの池に仮面を向けた。
「一度生死の境を彷徨うと、人生観が変わりましてな。いかに評価されるかよりも、いかに表現するかに、重きを置くようになりました。限りある人生、本当に描きたいものを描いていきたいと」
画風の変化は人生の転機に於ける心境の変化に伴ったものである、という訳か。
だが、こちらの考えを見抜いたように継がれた言葉は、些か言い訳じみて聞こえた。
今度はそんな心の内を悟られぬよう、零は精一杯ゴマをする。
「しかし画伯はご長寿であられます。そして今なお、衰えを知らぬ作品を生み出されておられる」
「健康にはこの上なく気を使っておりますのでな」
揚々と答える栴檀に、零はニコリと笑顔を見せた。
「なるほど。……その甲斐あって、今でも九十九段を最上階までお上りになられるのですね」
その言葉に、栴檀が僅かに動揺を見せたのを、零は見逃さなかった。
「竜睡楼の珊瑚の間の襖絵が素晴らしいと聞きまして、是非私も拝見したいのです」
「…………」
「画伯の最高傑作と謳われるその作品と同じものを、是非当店に……」
栴檀の声色が変わった。途端に声を低め、吐き捨てる。
「それはできん」
「……何故?」
零は白い仮面の奥の深淵を覗くように目を細める。
「あの座敷はあなたにとって、それ程までに特別なものなのですか?」
栴檀は返事をしない。灰色の目を光らせて零を睨む。その視線を確認し、零は口角をニヤリと上げた。
「誰彼構わず生贄にするほど、理性は失ってはおられないようですね」
「何の話だ」
凄む声に、だが零の目は揺るがない。
「――目黒心中の話、ですよ」
さすがに画壇の重鎮の位に長年座してきた人物である。双葉豊月と違い、多少の脅しでは、その正体は現さないようだ。
じっと沈黙する仮面に、零は追い討ちをかける。
「どれだけの若者を、九十九段に巣喰う怨霊に、捧げてきたのですか?」
栴檀はしばらく、仮面の奥に鋭い闇を満たしていたが、やがてクククと低い声を漏らした。
「君は相当な妄想家とみえる。このご時世に、生贄だの怨霊だのと、馬鹿馬鹿しい」
「ならば尚更、私をあの座敷に通すのを断る理由が気になりますね」
零はじっと仮面を見据える。その視線は、目の前の人物を慎重に品定めしているように、彼には見えた。
やがて栴檀はふうと大きく息を吐いた。
「そんなに見たいのならば、見ればいい。女将にこれを見せれば、通してくれるだろう」
栴檀は、長火鉢の引き出しから名刺を取り出し、その裏に万年筆で一筆認めた。
「――ただ、お若いの。老骨からひとつ、忠告しておこう」
その名刺を零に差し出しながら、篠山栴檀は告げる。
「世の中には、知らない方が良い事もあるのだ。……妙な正義感は、己の首を絞める凶器にしかならん」
「分かっています」
零はそれを受け取り、懐に納めた。
勿論、彼にその意味が分からぬ訳ではない。
若く見場のいい男が消える。
――その対象として、彼は選ばれたのだと。
零は高輪にいた。
堤を走る鉄道を見下ろす場所にある、風雅な佇まいの屋敷。
篠山栴檀の邸宅である。
画壇の重鎮だけあり、建物の美しさもさる事ながら、見事な日本庭園に囲まれた様子が、竹垣越しに見渡せた。
彼は、見知った者にしか姿を見せない事で有名らしい。そのため、紹介を得ようと昨日、弟子を脅しに行ったのだ。
待ち合わせた双葉豊月は、おどおどした様子で門を叩いた。
すると間もなく、小間使いの少年がやって来て、
「あ、双葉先生。お待ちしておりました」
と格子戸を開いた。
少年を先導に玄関を入る。そして零は嘆息した。
上がり框を上がった突き当たりに置かれた、六曲一隻の屏風。
そこには、瑞々しい水辺の光景が描かれていた。緑に囲まれ青空を映した澄み切った清流。対岸では、幼い少年と少女が、跳ねる川魚を眺めている。
日本画であるのだが、洋画の技法を取り入れた構図が斬新だ。
「清々しい作品ですね」
零が足を止めると、少年が応える。
「この作品は、栴檀先生の幼い頃の記憶を描かれたものだそうです」
「故郷はどちらで?」
「上州とお伺いしております」
豊月が袖を引いて急かす。零は苦笑して少年に続いた。
廊下を進む。モダンな硝子障子の向こうには池。大きな錦鯉の姿が見える。
小間使いの少年の他に家人は見えない。調べたところ、この屋敷の主は独り者であるらしい。そのためか、生活感が全くないのが印象的である。
そして、廊下の突き当たりに来ると、少年が襖の向こうに声を掛けた。
「先生、お見えになりました」
「入りたまえ」
――篠山栴檀は、白髪を几帳面に撫で付け、上質な紬の羽織を着ていた。長火鉢に片肘を預けて座るさまは、さすがの貫禄である。
……だが、彼に対する時、多くの者が注目するのはそこではない。物に動じない零ですら、それの異様さに、一瞬立ち竦んだほどだ。
彼はそれ――顔全体を覆うのっぺりと白い仮面を零に向け、目の前の座布団を示した。
「ようこそおいでくださいました。どうぞ」
言われるまま落ち着けた零は、真正面から仮面と向き合う事になる。視線を逸らす事も失礼と、そのまままじまじと仮面を見据える零に、篠山栴檀はハハハと肩を揺らした。
「驚かれたでしょう。……若い頃、火事で顔を失いましてね。お見苦しい姿を直接お見せするよりはと、お客人にお会いする時には、こうして顔を隠しております。そのため、ごく限られた者にしか会いません。御無礼をご容赦ください」
軽く頭を下げる栴檀に合わせ、零も慌てて礼を返した。
「呉服問屋の若旦那様とか。新店舗を飾る襖絵を私にお任せくださると」
栴檀の言葉に、豊月は零に目配せして見せた。零の珍妙な格好を納得させる、上手い言い訳を考えたものだ。
零はその設定に見合うよう、にこやかな商売笑顔を作って見せた。
「はい。栴檀画伯に作品をお願いするのがかねてよりの夢でして。お目に掛かれて光栄です」
仮面に表情はない。しかし気配から、零の来訪を疑ってはいないようだ。
栴檀の左手が小さく動く。襖の前に控えていた、小間使いの少年と双葉豊月は、そそくさと部屋を後にした。
「さて」
篠山栴檀は長火鉢から身を起こし、僅かに身を乗り出した。
「どのような絵がご所望ですかな?」
篠山栴檀について、零は大方調べてきた。勿論、情報元は図書館の図録ではあるが。
明治以前は、琳派の流れを汲む絢爛たる作風だった。先程、桜子に見せられた絵葉書の写真も、恐らく襖絵だろうが、白黒印刷からもその華やかさが滲み出てくるような、力強い筆致である。
それが明治の頃から、写実に傾倒しだす。洋画の技法を取り入れ、まるで生あるもののような緻密な描写が特徴となる。
この部屋の床の間にある掛け軸も、そのような印象である。錦鯉が瑞々しい鱗を波間に光らせ踊る様には、紙面を泳いでいるかのような躍動感がある。
芸術に疎い零には、画風の変化の事情は分からない。――ただ、強く気になる事がひとつあった。
記録によると、彼の年齢は九十を超えている。
篠山栴檀の顔は見えない。しかし、貫禄のある体躯は、とてもそのような高齢に見えないのだ。
訝しがる表情を見抜かれたようで、栴檀は笑い声を上げた。
「なるほど、私が本物かどうか、お疑いですかな?」
「いや、滅相もない」
「近頃は、贋作も多いですからな。相応の対価を頂くからには、信用して頂かねば」
と、栴檀は仮面を押さえる紐を外し、そっとそれをずらした。
――現れたのは、赤黒く爛れた皮膚。引き攣ったその隙間から、灰色の目が、じっと零を見据えている。
おぞましいその様相に、零は思わず目を逸らした。
「私の経歴をご存知なら、明治十一年に、火災で屋敷を失った事もご存知でしょう。その際に、逃げ遅れましてな、顔を失ったのです。ご納得頂けましたかな?」
再び顔に戻された仮面に目を戻し、零は頭を下げた。
「失礼をいたしました」
「いやいや、こちらこそ、お見苦しいものをお見せしました」
そう言うと、栴檀は硝子窓の向こうの池に仮面を向けた。
「一度生死の境を彷徨うと、人生観が変わりましてな。いかに評価されるかよりも、いかに表現するかに、重きを置くようになりました。限りある人生、本当に描きたいものを描いていきたいと」
画風の変化は人生の転機に於ける心境の変化に伴ったものである、という訳か。
だが、こちらの考えを見抜いたように継がれた言葉は、些か言い訳じみて聞こえた。
今度はそんな心の内を悟られぬよう、零は精一杯ゴマをする。
「しかし画伯はご長寿であられます。そして今なお、衰えを知らぬ作品を生み出されておられる」
「健康にはこの上なく気を使っておりますのでな」
揚々と答える栴檀に、零はニコリと笑顔を見せた。
「なるほど。……その甲斐あって、今でも九十九段を最上階までお上りになられるのですね」
その言葉に、栴檀が僅かに動揺を見せたのを、零は見逃さなかった。
「竜睡楼の珊瑚の間の襖絵が素晴らしいと聞きまして、是非私も拝見したいのです」
「…………」
「画伯の最高傑作と謳われるその作品と同じものを、是非当店に……」
栴檀の声色が変わった。途端に声を低め、吐き捨てる。
「それはできん」
「……何故?」
零は白い仮面の奥の深淵を覗くように目を細める。
「あの座敷はあなたにとって、それ程までに特別なものなのですか?」
栴檀は返事をしない。灰色の目を光らせて零を睨む。その視線を確認し、零は口角をニヤリと上げた。
「誰彼構わず生贄にするほど、理性は失ってはおられないようですね」
「何の話だ」
凄む声に、だが零の目は揺るがない。
「――目黒心中の話、ですよ」
さすがに画壇の重鎮の位に長年座してきた人物である。双葉豊月と違い、多少の脅しでは、その正体は現さないようだ。
じっと沈黙する仮面に、零は追い討ちをかける。
「どれだけの若者を、九十九段に巣喰う怨霊に、捧げてきたのですか?」
栴檀はしばらく、仮面の奥に鋭い闇を満たしていたが、やがてクククと低い声を漏らした。
「君は相当な妄想家とみえる。このご時世に、生贄だの怨霊だのと、馬鹿馬鹿しい」
「ならば尚更、私をあの座敷に通すのを断る理由が気になりますね」
零はじっと仮面を見据える。その視線は、目の前の人物を慎重に品定めしているように、彼には見えた。
やがて栴檀はふうと大きく息を吐いた。
「そんなに見たいのならば、見ればいい。女将にこれを見せれば、通してくれるだろう」
栴檀は、長火鉢の引き出しから名刺を取り出し、その裏に万年筆で一筆認めた。
「――ただ、お若いの。老骨からひとつ、忠告しておこう」
その名刺を零に差し出しながら、篠山栴檀は告げる。
「世の中には、知らない方が良い事もあるのだ。……妙な正義感は、己の首を絞める凶器にしかならん」
「分かっています」
零はそれを受け取り、懐に納めた。
勿論、彼にその意味が分からぬ訳ではない。
若く見場のいい男が消える。
――その対象として、彼は選ばれたのだと。
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