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第七章
彼の世界と新しい道
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「さくらさん、どうします?」
「うーん、そうね。もう少しグリーンを入れて」
「さくらさーん、これどうします?」
「だめだめ、イエローを加えすぎ。お願い、元の案から決してそれないで」
毎日が忙しく、想像以上にお仕事も頂けている。今日も大きなショッピングモールの花をすべて任されてエントランスや中央コンコースなどに配置している。
彼と別れて半年。ようやく事務所を構えて人を入れた。一人ではできない大きな仕事をこなすようになった。
あと半年で彼の本拠地へ戻る?できるだろうか。日々、葛藤している。
あれから彼とはひと月に一度会えればいいほうだ。最初はすぐに彼が二か月以上の海外へ出てしまい物理的に会えなかった。その後一度だけ会いに来た。心配だったのだろう。私は彼の様子が少し違ってきているのに気づいた。
「ねえ、何かあったの?」
「知りたかったら戻ってこい。一年たたなくてもいいんだぞ」
腕を引っ張られ抱きすくめられ、ベッドへ運ばれる。そのまま朝まで愛される。彼は相変わらず私を恋人として愛してくれていた。
彼と離れて4か月経ったころだった。名取さんと久しぶりに食事をした。その際に言われたのだ。
「清水。報告がある。知っているかもしれないが、林芹那は店長をやめて、またイタリアへ行くそうだ。今度はいつ帰ってくるかわからないとか……」
「……ええ?!どういうことです」
「店はお前がいなくなって最初の一か月は同じくらいの売り上げだった。ところがそれ以降売り上げが落ちてきた。半年後の今や半分くらいだ」
「どうしてです?」
「アレンジ教室も終わり、ビジネス街はお前のアレンジが気に入っていたとかで彼女に代わってから契約が激減した。セレブ連中はわざわざ彼女の顔を見に行くほど暇じゃない。最初は一度有名な彼女を見に行くのが目的で来店していた。だが、あいつは気位が高い。客商売には基本向かなかったというわけ。お客様は気づいたんだろ。つまり、店はお前がいてこそだったのさ」
「名取さんたら、自分の店でしょ。そんな他人事のように言ってないで、だれか入れてテコ入れしないと……何とかしてください」
「もちろん、テコ入れしてるよ。他の奴を派遣してる。愛想のいい客を大切にするスタッフを今度こそ選んだ」
「……そんな。お客様に申し訳ない。どうしよう」
「そうだろ。ぜーんぶお前のせいだぞ。責任取れよ」
「名取さん!」
「聞いたぞ。蓮が言うにはあと半年でお前はあちらへ戻るんだろ?まあ、叔父さん夫妻もいるしな」
「……それはまだ決まってません」
「おい、嘘なのか?あいつがかわいそうだぞ」
「名取さんだって独立して最初の二年くらいが勝負だとおっしゃっていたくせにずるいです」
「それはそれ。これはこれ。親友は大切だ。それに、店は……」
「店は?」
「いや、叔父さんの具合はどうなんだ?」
「それが……私のこちらでの活躍を見に来られるくらいに元気になりました。先日もアレンジの発表会を見に来ました。名取さんあの時は色々ありがとうございました」
「そうか。それはよかった。まあ、店をもう一度は無理だろうな」
「ええ。申し上げてませんでしたが、あの店の権利は私がもらいました。いずれ……」
「なるほどね。清水」
「はい」
「立派になったな。独立半年近くでここまでとは正直驚いた。でもわかった。お前は実力だけじゃなく、人柄もいいんだな。お前のこと褒めてくださるお客様が結構いる。俺までいい思いしているんだ。ありがとう」
「名取社長、それはこちらの言うことです。本当にありがとうございます。あちこちで私のことを宣伝してくださっているのは耳にしています」
「いやあ、宣伝してるのは俺だけじゃないかもな」
「は?」
「まあ、いいや。じゃあな。向こうへ帰る前に必ず連絡しろよ」
「え?だから、それは……わかりました。どちらにしてもあと半年したらご連絡します」
にやりと笑って帰っていく。何なの?
それから一週間後だった。事務所に芹那さんが突然現れた。びっくりした。
「ご無沙汰してます。清水店長。いいえ、さくらさん。ご活躍おめでとうございます」
大きな花束をくれた。彼女の手作りだろう。華やかな動きのある花束。
「ありがとう。嬉しいわ。さあ、かけて」
「……まずは謝らないと。申し訳ありません。店、あまり状態が良くなくて、責任を取って私先月で店長を降りました」
紅茶を出した私は彼女の頭をあげさせた。
「また、海外へ行くとか?聞いています」
「神崎君からですか?」
「え?違うわ。名取社長と先日会ったの」
苦笑いをしている。
「本当にごめんなさい。知ってると思いますが彼との縁談はなくなりました」
こちらをじっと見た。
「彼との縁談を父から提案されて、久しぶりに彼のことが気になった。私も学生時代に彼から無視されていたし、恋愛にまるで興味のなさそうだった彼が、最近になって女性を連れて歩いていると古い友人から聞いて本当に驚いたの。しかも聞けば相手も花屋。私だってこれでも花屋。悪いけど、名取君を利用させてもらった」
「フラワーアーティストになったのはなぜなの?あなたなら他の色んなお仕事あったでしょうに」
「父を見返したかったの。父のレールに乗れと大学卒業と同時に言われた。それが何より嫌だった。昔から花は好きで、たまたま姉の親友の相良優華さんに頼んで留学して戻ってきたら、名取と父の力であっという間にテレビに出て名前が売れた。正直少し自分の実力を勘違いしてたのね。今回のことで思い知ったわ」
「……そうだったの」
「だから縁談が来た段階で名取君に連絡を取った。優華さんもいるしあちらで仕事をしたいと話したら、ちょうどあちらのスタッフを探していた、セレブ相手だし私がいいと即決されたの。もし彼も、店もすべて自分のものにできたら最高だと思った。店をやるのに別な違う能力が必要だと知らなかったのよ」
「違う能力?」
「ふふ。私の花のセンスだけでなく、お客様を優先する気持ちかしらね。でも私には向いてない。すぐにわかったわ」
「芹那さん」
「さくらさんの素晴らしさを痛感した。お客様は待ってますよ。それとね、彼のことは……悔しいけれど完敗かもしれない」
「……」
「昔、告白を無視されたから悔しくて私から直接連絡を取らなかった。縁談もあるんだし、彼から店に出向いて声をかけてくれるのを待っていた。でも無理だったわね。店は一時的に手に入ったけど、優華さんにも言われちゃった」
「え?」
「父とのことをきちんとして、仕事に誠実に取り組みなさいとね。店をやるのはまだまだ早いと怒られた」
「相良さんがそんなことを……」
「あの人もひどいわ。結局あなたの味方なのよ。皆、あなたの味方。アルバイトの子にも騙されたわ」
「芹那さん、それは私も知らなかったのよ」
彼女は紅茶を一口飲むと笑いながら言った。
「ええ。もういいです。私、今度こそしっかり勉強してくるわ。戻ってきたら、あなたに負けないフラワーアーティストとなって店を運営してみせる。それまで待っていてね」
「あなたに言われるほどの人間じゃないけど、応援しています。私も頑張るから、芹那さんも頑張ってね」
彼女は立ち上がった。
「素敵な花束ありがとう。あなたの技術を思い出しました」
「さくらさんって本当に……そういうところがきっと彼をとりこにするのね。お幸せに。そして、ごめんなさい」
彼女は綺麗な微笑みを残して去っていった。
お茶を下げてくれた事務所の子が言った。
「あの人、確か林芹那さんですよね。最近はすっかりメディアに出なかったですけど、どこにいたんです?」
「そうねえ。まあ、ちょっとね。さ、続きをやりましょう。これは私が片付けるから続きお願い」
私は彼女のくれた大きな花束を一番気に入りの大きなフラワーベースに移した。彼女の作った花束を見ると、あの頃と何かが違うとわかった。
彼女の素直な謝罪の気持ちが、必要以上に飾り立てない花束から伝わってきた。そして、彼女が去り、私を待っていてくれるであろうお客様の顔が浮かんだ。
「元の場所へ……戻らなくちゃ」
戻れるように本気で努力しようと決めた日だった。
「うーん、そうね。もう少しグリーンを入れて」
「さくらさーん、これどうします?」
「だめだめ、イエローを加えすぎ。お願い、元の案から決してそれないで」
毎日が忙しく、想像以上にお仕事も頂けている。今日も大きなショッピングモールの花をすべて任されてエントランスや中央コンコースなどに配置している。
彼と別れて半年。ようやく事務所を構えて人を入れた。一人ではできない大きな仕事をこなすようになった。
あと半年で彼の本拠地へ戻る?できるだろうか。日々、葛藤している。
あれから彼とはひと月に一度会えればいいほうだ。最初はすぐに彼が二か月以上の海外へ出てしまい物理的に会えなかった。その後一度だけ会いに来た。心配だったのだろう。私は彼の様子が少し違ってきているのに気づいた。
「ねえ、何かあったの?」
「知りたかったら戻ってこい。一年たたなくてもいいんだぞ」
腕を引っ張られ抱きすくめられ、ベッドへ運ばれる。そのまま朝まで愛される。彼は相変わらず私を恋人として愛してくれていた。
彼と離れて4か月経ったころだった。名取さんと久しぶりに食事をした。その際に言われたのだ。
「清水。報告がある。知っているかもしれないが、林芹那は店長をやめて、またイタリアへ行くそうだ。今度はいつ帰ってくるかわからないとか……」
「……ええ?!どういうことです」
「店はお前がいなくなって最初の一か月は同じくらいの売り上げだった。ところがそれ以降売り上げが落ちてきた。半年後の今や半分くらいだ」
「どうしてです?」
「アレンジ教室も終わり、ビジネス街はお前のアレンジが気に入っていたとかで彼女に代わってから契約が激減した。セレブ連中はわざわざ彼女の顔を見に行くほど暇じゃない。最初は一度有名な彼女を見に行くのが目的で来店していた。だが、あいつは気位が高い。客商売には基本向かなかったというわけ。お客様は気づいたんだろ。つまり、店はお前がいてこそだったのさ」
「名取さんたら、自分の店でしょ。そんな他人事のように言ってないで、だれか入れてテコ入れしないと……何とかしてください」
「もちろん、テコ入れしてるよ。他の奴を派遣してる。愛想のいい客を大切にするスタッフを今度こそ選んだ」
「……そんな。お客様に申し訳ない。どうしよう」
「そうだろ。ぜーんぶお前のせいだぞ。責任取れよ」
「名取さん!」
「聞いたぞ。蓮が言うにはあと半年でお前はあちらへ戻るんだろ?まあ、叔父さん夫妻もいるしな」
「……それはまだ決まってません」
「おい、嘘なのか?あいつがかわいそうだぞ」
「名取さんだって独立して最初の二年くらいが勝負だとおっしゃっていたくせにずるいです」
「それはそれ。これはこれ。親友は大切だ。それに、店は……」
「店は?」
「いや、叔父さんの具合はどうなんだ?」
「それが……私のこちらでの活躍を見に来られるくらいに元気になりました。先日もアレンジの発表会を見に来ました。名取さんあの時は色々ありがとうございました」
「そうか。それはよかった。まあ、店をもう一度は無理だろうな」
「ええ。申し上げてませんでしたが、あの店の権利は私がもらいました。いずれ……」
「なるほどね。清水」
「はい」
「立派になったな。独立半年近くでここまでとは正直驚いた。でもわかった。お前は実力だけじゃなく、人柄もいいんだな。お前のこと褒めてくださるお客様が結構いる。俺までいい思いしているんだ。ありがとう」
「名取社長、それはこちらの言うことです。本当にありがとうございます。あちこちで私のことを宣伝してくださっているのは耳にしています」
「いやあ、宣伝してるのは俺だけじゃないかもな」
「は?」
「まあ、いいや。じゃあな。向こうへ帰る前に必ず連絡しろよ」
「え?だから、それは……わかりました。どちらにしてもあと半年したらご連絡します」
にやりと笑って帰っていく。何なの?
それから一週間後だった。事務所に芹那さんが突然現れた。びっくりした。
「ご無沙汰してます。清水店長。いいえ、さくらさん。ご活躍おめでとうございます」
大きな花束をくれた。彼女の手作りだろう。華やかな動きのある花束。
「ありがとう。嬉しいわ。さあ、かけて」
「……まずは謝らないと。申し訳ありません。店、あまり状態が良くなくて、責任を取って私先月で店長を降りました」
紅茶を出した私は彼女の頭をあげさせた。
「また、海外へ行くとか?聞いています」
「神崎君からですか?」
「え?違うわ。名取社長と先日会ったの」
苦笑いをしている。
「本当にごめんなさい。知ってると思いますが彼との縁談はなくなりました」
こちらをじっと見た。
「彼との縁談を父から提案されて、久しぶりに彼のことが気になった。私も学生時代に彼から無視されていたし、恋愛にまるで興味のなさそうだった彼が、最近になって女性を連れて歩いていると古い友人から聞いて本当に驚いたの。しかも聞けば相手も花屋。私だってこれでも花屋。悪いけど、名取君を利用させてもらった」
「フラワーアーティストになったのはなぜなの?あなたなら他の色んなお仕事あったでしょうに」
「父を見返したかったの。父のレールに乗れと大学卒業と同時に言われた。それが何より嫌だった。昔から花は好きで、たまたま姉の親友の相良優華さんに頼んで留学して戻ってきたら、名取と父の力であっという間にテレビに出て名前が売れた。正直少し自分の実力を勘違いしてたのね。今回のことで思い知ったわ」
「……そうだったの」
「だから縁談が来た段階で名取君に連絡を取った。優華さんもいるしあちらで仕事をしたいと話したら、ちょうどあちらのスタッフを探していた、セレブ相手だし私がいいと即決されたの。もし彼も、店もすべて自分のものにできたら最高だと思った。店をやるのに別な違う能力が必要だと知らなかったのよ」
「違う能力?」
「ふふ。私の花のセンスだけでなく、お客様を優先する気持ちかしらね。でも私には向いてない。すぐにわかったわ」
「芹那さん」
「さくらさんの素晴らしさを痛感した。お客様は待ってますよ。それとね、彼のことは……悔しいけれど完敗かもしれない」
「……」
「昔、告白を無視されたから悔しくて私から直接連絡を取らなかった。縁談もあるんだし、彼から店に出向いて声をかけてくれるのを待っていた。でも無理だったわね。店は一時的に手に入ったけど、優華さんにも言われちゃった」
「え?」
「父とのことをきちんとして、仕事に誠実に取り組みなさいとね。店をやるのはまだまだ早いと怒られた」
「相良さんがそんなことを……」
「あの人もひどいわ。結局あなたの味方なのよ。皆、あなたの味方。アルバイトの子にも騙されたわ」
「芹那さん、それは私も知らなかったのよ」
彼女は紅茶を一口飲むと笑いながら言った。
「ええ。もういいです。私、今度こそしっかり勉強してくるわ。戻ってきたら、あなたに負けないフラワーアーティストとなって店を運営してみせる。それまで待っていてね」
「あなたに言われるほどの人間じゃないけど、応援しています。私も頑張るから、芹那さんも頑張ってね」
彼女は立ち上がった。
「素敵な花束ありがとう。あなたの技術を思い出しました」
「さくらさんって本当に……そういうところがきっと彼をとりこにするのね。お幸せに。そして、ごめんなさい」
彼女は綺麗な微笑みを残して去っていった。
お茶を下げてくれた事務所の子が言った。
「あの人、確か林芹那さんですよね。最近はすっかりメディアに出なかったですけど、どこにいたんです?」
「そうねえ。まあ、ちょっとね。さ、続きをやりましょう。これは私が片付けるから続きお願い」
私は彼女のくれた大きな花束を一番気に入りの大きなフラワーベースに移した。彼女の作った花束を見ると、あの頃と何かが違うとわかった。
彼女の素直な謝罪の気持ちが、必要以上に飾り立てない花束から伝わってきた。そして、彼女が去り、私を待っていてくれるであろうお客様の顔が浮かんだ。
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