あなたの月 8月

渋谷かな

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同じ繰り返しと

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 同じことの繰り返しのベースが1700字。この調子なら余裕で10万字に到達する。ドラえもんやアンパンマン。単純作業の繰り返しで飽きるが、製作サイドは簡単で楽で美味しいかもしれない。そんな手抜き作品でもテレビで何十年も放送してくれているのだから。
 後は誰にでも分かりやすい作品。内容か? 内容だ。伏線だらけの難しい話は現代人には分からない。もっと単純で毎回同じ順番でストーリー展開しなければならない。そう考えるとコピー貼り付けで少しの手直し。まさにドラえもんやアンパンマンみたいな同じことの繰り返しの方が視聴者には分かりやすい。同じことを繰り返す方が記憶に残って覚えてもらえて良いのだろう。
 
「今日の魔物はスライムが5匹。カラスが5匹。いもりが美幸。後は正体不明のアンノウンっと。さあ、クラスのみんなに教えてあげて成績をアップさせてあげようっと。」
 女教師バルゴ。
「こんな仕事をしていて、男との出会いもないし、私はいつになったら処女を卒業できるのよ?」
 彼女は乙女座らしく彼氏ができたことはなかった。
「教室まで歩くのしんどいな。」
 まだ若いが既におばさん臭いバルゴ。

「事件です。学校の周辺にモンスターが現れました。第9月戌組はモンスター退治に出撃してください。」
 バルゴが第9月戌組に新たなミッションを告げる。
「zzz。」
 いつも通り長月は寝ている。
「ワンッ!?」
(起きろ!? 長月!?)
 長月の師匠が戌の干支ドック。
「無理ですよ。長月は寝たら起きないんだから。」
 諦めているのが長月の親友セプテンバー。
「ワンッ!」
(そんなことはない!)
 ガブッと長月を噛みまくるドック。
「長月ってバカね。」
「やっぱりサファイア様じゃないと。」
「そうそう、役者が違うのよ。」
 クラスの女子、リンドウ、芙蓉、桔梗はサファイア親衛隊である。
「事件? 事件は私にお任せください! 私が華麗に解決して見せましょう! ワッハッハー!」
 自信満々なサファイア。
「キャアアアアアアー! サファイア様!」
 熱狂的なファンのサファイア親衛隊。
「ワッハッハー! 私に不可能はない!」
「キャアアアアアアー!」
 これがサファイアの日常。
「はあ・・・・・・。後始末するの俺なんだけど。」
 アイオライトはサファイアの不幸な陰である。
「zzz。」
 長月はドックにかじられながらも眠っていた。少し血は流れている。

「でやあー! 私を相手にしたことを恨むがいい!」
 サファイアたちがモンスターと戦っている。
「がんばれー! サファイア様!」
 親衛隊は応援している。
「私の必殺技を見せてやろう! サファイア! マーベラス・アタック!」
 ドカーンっと必殺技をかますサファイア。
「ああ・・・・・・周辺が粉々だ。誰が復旧作業をすると思っているんだ? まったく。」
 負傷したアイオライトは戦後の後始末を考えていた。いつものことだ。
「グルグル~。」
 パワーを使い果たしたサファイア、衝撃の被害に巻き込まれたサファイア親衛隊は目を回して倒れていた。
「カッカッカー! またおまえたちか!」
 そこに悪魔が現れる。
「強欲のマモン!」
「今度こそ、ここをおまえたちの墓場にしてやろう!」
 現れたのは七つの大罪の悪魔マモン。
「死ね! 人間ども!」
 襲い掛かるマモン。
「ここまでか!?」
 死を覚悟するアイオライト。他のサファイアたちは気絶している。
「はあ・・・・・・はあ・・・・・・おも。」
 そこにセプテンバーが棺桶を引いてやって来た。
「出たな!? 棺桶引士!?」
「人力車でもいいんだぜ?」
 早く卒業したい棺桶引士。
「ということは、その棺桶の中は!?」
「もちろん、あいつが入っている! 俺たちの希望だ!」
 セプテンバーは棺桶を開ける。
「はあはあはあ!? 窒息して死ぬかと思った!?」
 中から長月が現れる。
「いいかげん空気穴くらいは開けてくれ!? 三度目だぞ!?」
「すまん。忙しくてな。」
 まだ棺桶には空気を吸う穴がなかったようだ。さすがの眠れる長月も目が覚めた。
「待たせたな。」
「誰も待っていない。」
 登場されても喜ばれない長月。
「俺は戌の干支の干支守だ! ・・・・・・俺の・・・・・・俺の眠りを妨げる奴は許さねえー!」
 眠っている間にエネルギーを充電する長月の力が爆発する。
「俺はただ寝たいだけなんだー!」
 長月は刀を構える。
「戌干支流奥義! アメリカンドック!」
 強大なエネルギー破がマモンに向けて飛ばされる。
「ギャアアアアアアー!? 今日も見逃してやる!? 覚えてろよ!?」
 悪魔は撤退した。
「やったー! 勝ったぞー! 長月!」
 喜ぶセプテンバー。
「zzz。」
「・・・・・・もう寝てる。」
 勝利に喜ぶどころか長月は眠りに入った。
「おまえも大変だな。」
「俺もおまえの気持ちが分かるぞ。」
 慰め合うセプテンバーとアイオライト。
「そういえばドックは一緒じゃないんだな?」
「ずっと骨をしゃぶっているよ。」
「ワン!」
(美味しい!)
 戌の干支様のドックは大好物の骨に夢中で世界平和を忘れていた。
「私にかかれば、どんな事件でも解決してみせます! ワッハッハー!」
 手柄は自分のモノにするサファイアに悪気はない。
「サファイア様! 素敵!」
 サファイア親衛隊もサファイアが事件を解決したものと思っている。
「zzz。」
 なぜなら長月は眠っているので反論しないからだ。
 つづく。
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